カルマン症候群の症状について!男女の違いを知ろう!治療法や診断方法は?

日常的にまず聞くことのない病名であるこの「カルマン症候群」ですが、知れば恐ろしい病気であることがわかります。

通常の生活では関係ないようで実は関係してくることが多いこのカルマン症候群について今回は触れていこうと思います。

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カルマン症候群って何?

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ではまずカルマン症候群が何かということについて触れてみようと思います。

嗅覚性器症候群

カルマン症候群という病気はどんな病気なのかということがまず第一に挙げられる疑問だと思います。カルマン症候群とは、別名「嗅覚性器症候群」とも呼ばれており、難病指定の特定疾患の一つでもあります。

脳内にある視床下部と呼ばれる場所から、思春期の身体の変化というものである二次性徴を促したりする指令を出すホルモンなどを分泌する細胞と、嗅いなどを司る神経、これを嗅神経と言いますが、それは同じ道を辿って完成すると言われています。

そのため、嗅いなどを司る神経のほうに異常が発生すると、嗅覚が正常な状態で働かなくなってしまうだけではなく、性発育も順調に進まず、二次性徴の妨げになってしまうというカラクリがあります。

このカルマン症候群の発症の頻度というものは5万人に1人と言われています。そして男性の割合が圧倒的に多いとも言われいるのです。男性に多い病気であり、また発生の頻度も低く難病と言われるだけはありますね。

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カルマン症候群が起こると言われるメカニズムや原因とは?

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カルマン症候群と呼ばれるこの病気の原因などや症状について知る前に、まずはカルマン症候群がどんなメカニズムで起こってしまうのかということを詳しく触れようと思います。

メカニズムとは

ではまずはメカニズムについて述べようと思います。

通常は脳内の視床下部と呼ばれる位置から指令を送る役割などを持つと言われている「LH-RH:ゴナドトロピン放出ホルモン」と呼ばれるホルモンが分泌されて、このLH-RHというものは下垂体などから分泌される「LH:黄体化ホルモン」というものと「FSH:卵胞刺激ホルモン」というものの分泌を促すことがわかっています。

これらのLHとFSHを統合して「ゴナドトロピン」と呼び、又の名を「性線刺激ホルモン」と言います。このゴナドトロピンというものが性線から性ホルモンの分泌などを促す役割を担っています。

この指令の役割というものを持つLH-RHというものの分泌を促すために、「LH-RHニューロン」と呼ばれる神経細胞が、嗅脳原基と呼ばれる場所から発生し、視床下部を目指して移動していくということです。

しかしながら、カルマン症候群というものは、このLH-RHニューロンというものの移動を妨げてしまうために、LH-RHの生成というものが十分にできず、「低ゴナドトロピン性性線機能低下症」と呼ばれるものを発症するだけではなく、嗅覚に大きく関係している「嗅球」と呼ばれる機能障害によって、無嗅症などや低嗅症などを併発してしまうというのが考えられていることなのです。

カルマン症候群の原因

では原因についてなのですが、カルマン症候群の原因として考えうるものが、「遺伝子異常」というものだと言われています。X染色体上に「KAL-1遺伝子」と呼ばれる遺伝子があり、この遺伝子というのは神経細胞の軸索という場所が伸びて行くときに必要になる、接着因子の働きに大いに関係があるということが考えられています。そしてこの「KAL-遺伝子」というものに異常が起こると、嗅神経の発達が妨げられて「カルマン症候群」というものが発症するということがわかっています。

研究の結果などから諸外国も含めて、わかっているカルマン症候群のKAL-1遺伝子というものの異常の頻度は約20%程度のものとされており、現在あるKAL-2遺伝子の解析も進められているそうです。

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カルマン症候群の症状とは? 男女の症状の違い

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ではこのカルマン症候群の症状について触れていきます。これは男性と女性で症状の違いがありますので、それも述べたいと思います。

症状1「嗅覚異常」

まず一つ目に挙げられる症状として嗅覚の異常が挙げられます。これはカルマン症候群の代表的な症状の一つと言ってもいいでしょう。カルマン症候群というものは無嗅症や低嗅症と呼ばれるいわゆる「嗅覚異常」というものが併発してしまうと言われています。これは代表的な併発として挙げられるものです。

しかしながら、急に嗅覚というものがなくなったわけではないので、自分自身では嗅覚異常というものに気づかないということが多いと言われいます。

さらには同じ遺伝子の変異を持っている家系の中で嗅覚というものの正常例というものは報告もあるということです。

身長や骨密度

二つ目に挙げられるもので「身長」というものと「骨密度」というものがあります。思秋期の年齢というものは低身長というものの傾向となりますが、これは一時的なものであって骨密度が遅延するというために最終的には高身長になるとも言われています。

骨密度というものは年齢に比べて数値が低くなるようです。また、こkの無嗅症などや低嗅症、そして骨密度の他などにも、必ず起こるというわけではなく、重症度というものにも個人差というものがありますし、合併症というものもあるようです。

カルマン症候群の嗅覚以外の合併症というものは以下の通りです。

  • 腎形成異常
  • 難聴
  • 口唇口蓋裂
  • 鏡像運動

などが挙げられます。

そして、カルマン症候群以外のもので低ゴナドトロピン性性線機能低下症で考えてみると、副腎不全が合併症と見られる場合がありますが、これはほとんどの場合が性線機能低下以外は無症状であることがわかっています。

ホルモンについて

起こるといわれているメカニズムについてでは二次性徴についてやホルモンのことについて触れてきました。しかし二次性徴などやホルモンの働きなどは男女別についての方が多いというのが一般的な見解なのです。

まず、男性と女性にとって黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンはそれぞれどんな働きをしているのかを確認してみる必要がありますので、そちらをまず確認しましょう。

「LH:黄体化ホルモン」

男性の場合、ライディッヒ細胞と呼ばれる細胞に働きをかけ、男性ホルモンである「テストステロン」の合成などを促すということがわかっています。

女性の場合、排卵が近づくにつれて、大量の黄体化ホルモンというものを分泌して排卵や卵胞の成長などを促すことがわかっています。

「FSH:卵胞刺激ホルモン」

男性の場合、睾丸などにある細胞のセルトリ細胞というものに働きかけて精子を作るように促すことがわかっています。

女性の場合、卵巣に働きかけて卵胞などの発育を促したり、黄体化ホルモンと同時に「エストロゲン:卵胞ホルモン」の分泌を促すことがわかっています。

同じホルモンであるのに、男性と女性ではこのような違いがあるということですね。では、このホルモンがうまく働かなかった場合にはどういう症状として現れるのかを見ていきましょう。

カルマン症候群 男性の症状

症状の一つとして「二次性徴」が男性の場合は個人差というものもありますが、だいたいがあ15歳までに見られないか、見られたとしても完全というものではなく進行が止まって胃sまったりということがわかっています。

では、男性の二次性徴からみる症状というものをまずはご紹介しましょう。

  • 声変わりが現れない
  • 精巣などや陰茎が小さい
  • ヒゲや陰毛などが生えない

というものが挙げられます。カルマン症候群は男性らしい身体を作るという男性ホルモンの分泌も妨げられるので二次性徴が見られなくなってしまうということです。そしてそれと同時に現れるもので精子を作るように促す役割があるFSHの分泌も妨げてしまうので「男性不妊」の原因の一つとも呼ばれることがあります。

カルマン症候群 女性の症状

女性の場合も二次性徴に伴う症状も個人差というものがありますが、14歳までに二次性徴が訪れない症状というものが見られたとしても不完全な場合には、カルマン症候群の一つと考えられています。

では、女性の二次性徴の特徴と呼ばれるものの症状を見てみましょう。

  • 月経が訪れない
  • 乳房の発育が著しく遅い、見られない
  • 陰毛が生えてこない

などの症状が挙げられます。ホルモンというものから見てみると排卵を促したり、卵胞というものの成長などを促すホルモンの分泌というものがうまくできないために、「不妊」などや「無月経」の原因の一つとして考えられています。

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遺伝子の関係 遺伝はあり得るのか?

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ここでは遺伝について触れて見たいと思います。

カルマン症候群は遺伝するのか?

遺伝子ということばが度々出てきましたが、これは遺伝性のある病気なのかどうかというのは気になるところであると思います。

まずは、カルマン症候群というものでは、「遺伝するグループ」というものと「遺伝とはほぼ関係なく発症が見られる」という場合があると考えられています。

さらに、KAL-1遺伝子というものの異常が原因ですとKAL-1遺伝子というものはX染色体上に乗っているものなので、遺伝とも関わりがあると言えるでしょう。

X染色体というものともう一つの染色体であるY染色体というものがありますが、この2つの染色体には性別を左右する大きな役割を担っています。これを含める上で、遺伝の形式というものを見ていきましょう。

「カルマン症候群が「男性である:XY」の場合について」

治療というものによって、子供ができるようになり、女性「XX」との子供の場合でいうのであれば、「男の子:XY」は女性からX染色体というものを、男性からY染色体を受け継ぐというものなので、原因遺伝子も持たずカルマン症候群の発症もないということになるでしょう。

しかしながら、お子様が「女の子:XX」の場合になると、女性からと男性からX染色体を受け継ぐということになるので、父方からのX染色体も受け取ることとなりまして、保因者ということとなります。さらに女の子が大きくなる上で、結婚をしてその女の子の子供ができた際は

その子供が男の子「XY」だった場合の約半数がカルマン症候群の発症をするというデータがあります。また子供が女の子の場合は、半数が保因者であり、残りの半数は正常ということになるでしょう。

このように遺伝形式というものは「メンデルの法則」に基づいて遺伝していくということがわかっています。しかしながら、原因の部分の中でもご紹介はしましたが、20%程度という数値があるということですね、これは正しい数値ですので遺伝に関して80%であるということはまだ不明であるというのが正直なところです。

正しい数値は今の所まだわかっていません。

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カルマン症候群の治療法や診断方法など

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ではここで治療法や診断の方法、申請などや治療費なども見ていきましょう。

診断について

受信する病院というものによっては診断内容が異なるということがあるかもしれませんが、こんな診断があるという一例を出してみようと思います。

カルマン症候群の診断については4つの診断基準に注目してください。

  • 嗅覚欠損
  • 低ゴナドトロピン性性線機能低下症
  • 視床下部性性線機能低下症
  • 嗅神経の欠損

この4つの証明がされるということがカルマン症候群の確定診断に至るということです。

「嗅覚欠損」

何種類かの臭いを嗅ぎ評価し、点数をつけます。もしカルマン症候群であるならば臭いというものはほとんど感じないので嗅ぎ分けは不可能になります。

「低ゴナドトロピン性性線機能低下症」

上記のものを証明するというのは血液検査が一番と言われています。下垂体から分泌されると言われる黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、テストステロンなどの測定を行います。それと同時にその他の下垂体から分泌されると言われているホルモンの測定も行います。

下垂体からゴナドトロピンのみが出ていないということ、つまり「ゴナドトロピン単独欠損症」というものを証明ができます。

「視床下部性性線機能低下症」

カルマン症候群であるとするならばカルマン症候群の原因などは視床下部であり、下垂体の働きというものは正常なはずで、下垂体のゴナドトロピンの分泌を刺激するという役割を持つゴナドトロピン放出ホルモンという視床下部ホルモンなどの注射を行い、そしてそれによって下垂体から黄体化ホルモンなどが分泌されるかどうかを確認するということです。

「嗅神経欠損」

これの検査に関しては頭部のMRI検査を行い画像で嗅神経の欠損があるかどうかを判断するということです。

難病指定のカルマン症候群 申請などや治療費はどうなの?

カルマン症候群は難病である「特定疾患」というものであり公的負担制度の対象となっているが事実です。医療費の大部分が公費負担となっており高額な医療費の心配はありません。

カルマン症候群という診断がなされた場合、「低ゴナドトロピン性性線機能低下症」の申請書に主治医などが記載をして、ご家族がその申請書を最寄りの保健所などに提出する必要があります。

県によっては期間に多少のばらつきがありますが、特定の疾患の検査はだいたい2ヶ月程度で判断され、ご家族と医療機関に連絡が入ることになります。一部の件では、カルマン症候群と判断されて申請書が作成されたその日から医療費の補助がスタートされることがあります。

もし万が一、認可が下りる前に治療を開始した場合でも、その間の医療費は補助されることになっています。

治療法 男性の場合

カルマン症候群の男性の場合の治療法についてです。治療法は主に不足しているホルモンの注射をしてそのホルモンを補うという治療法になります。男性の場合は大きくわけて2通りあります。

・ゴナドトロピン療法

ゴナドトロピンは男において、精巣に働きかける男性ホルモンの生成を促したり、精子を生成するように促すような特別な部分となっています。このホルモンを週2回程度補充して二次性徴の発生をさせたり、精子の生成を促すようにさせます。

・テストステロン補充療法

カルマン症候群の主な治療法としてゴナドトロピン療法で、子供を授かりたいかどうかということで治療法というものが変わってきますが、通常はこのテストステロン療法というものは使用はしません。しかしながら、ゴナドトロピン療法だけではなかなかテストステロンというものの数値が上昇しなかったりする場合は、二次性徴を手助けするための男性ホルモンを補充するために併用することがあります。

治療法 女性の場合

女性に見られるカルマン症候群というもののホルモンを補うための注射や投薬というものは男性とは異なります。

こちらも2つ方法があります。一つ目は男性のものと同じゴナドトロピン療法となっています。

・ゴナドトロピン療法(女性)

女性の治療法としてゴナドトロピンは排卵や卵胞というものの促進や卵巣などに働きかけて女性ホルモンの生成などを促したり、妊娠や月経においても欠かせないホルモンなのです。

このホルモンを補充することによって二次性徴や女性ホルモンの生成を促す補助をします。しかしながら女性の場合はゴナドトロピンを過剰に摂取し続けてしまうと卵巣腫大などをおこす可能性がありますので、医者との相談が必要となっています。

・カウフマン療法

カウフマンという学者が考案した治療法というもので、代表的な女性ホルモンの「エストロゲン:卵胞ホルモン」や「プロゲステロン:黄体ホルモン」などを投与して、正常な月経周期のホルモン環境というものを作り出す療法となっています。

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まとめ

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では総括に入ります。

女性と男性では症状や治療法が変わってくる

カルマン症候群というとやはり上記で述べたように男性と女性で症状や治療法などかかわってきます。

そして女性の場合はゴナドトロピンの多量摂取には注意が必要という項目もありますので、しっかりと医師と相談が必要となります。

難病指定の病気ですので、医療費の補助もおりますのでもしこの病気がわかった際は申請をきっちりと行いましょう。

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