喀痰検査で分かることは?目的や判明する病気を知ろう!

体に異常かないかを調べる検査は、様々な方法があります。触診や聴診、問診などその人の状態を調べることで病気の有無を特定します。

喀痰検査もその一つです。これは痰を採取し、成分を検査することで病気の有無を調べます。陽性であれば呼吸器になんらかの異常がある可能性があるでしょう。

では、この喀痰検査。具体的にどのように行われるのでしょうか。また、どのような病気の発見に有効なのか。具体的にみていきましょう。

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喀痰検査の目的とは?

検査

喀痰検査とは冒頭で述べたように痰を採取し、検査することで呼吸器の異常を探る検査法です。痰は正常であればあまり出る事は少ないですが、量が多いなんてことがある場合は注意が必要です。

喀痰検査の最大の目的は呼吸器の病気の発見です。特に喫煙者には通常の健康診断とともに、この検査を行うことが多いです。

年間の喫煙本数が多い人。もしくは最近、血痰といった目に見える形で症状を発症した人は喀痰検査を行います。血痰を発症したのであればすぐに検査をしたほうがいいでしょう。

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こんな症状が出ていれば注意

咳

喀痰検査をするとき、以下の症状が出ているのであれば注意が必要です。

血痰

痰に血液が混ざっているケースです。呼吸器からの出血や何らかの感染症の可能性があります。血痰検査のほかレントゲン検査を行うこともあります。

痰の量が多い

タバコの吸いすぎで痰の量が多い。このような症状も注意が必要です。痰は呼吸器に異物が侵入した時、排出するという役割があります。量が多いということは呼吸器に何らかの異常が起きている可能性が高いでしょう。

よく咳き込むようになった

痰の量が多くなったり、喉がよく乾くようになった。このような症状も呼吸器に以上が起きている可能性があります。喀痰検査をすることをおすすめします。

胸の痛み

呼吸や咳をするたびに、胸や喉の痛みを感じるようになった。これもまた注意すべき症状でしょう。呼吸器が病気に冒されいるかもしれません。

呼吸がしにくい・呼吸困難

一度に吐く・吸う酸素量が減っているとそれだけ肺機能が低下していることが予想されます。それが単なる老化なのか、それとも病気なのか判断するためには検査をする必要があります。

最近どうも呼吸がしにくくなった。もしくは時々、異様に呼吸がしにくいときがある。そのようなことに心当たりがあるようであれば注意するようにしましょう。

息切れしやすくなった

体力の低下で息切れをするなんてことはよくありますが、ある日を境に急激に息切れするようになったら注意が必要です。階段の上り下り、重いものを持ち運ぶ。これら日常のちょっとしたことで疲れるようであれば、呼吸器に異常があるかもしれません。

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喀痰検査の方法

試験官

喀痰検査では主に2つの検査を行います。それは「喀痰細菌検査」と「喀痰細胞診」です。これらのことについて詳しくみていきましょう。

喀痰細菌検査

採取した痰の成分の中でも、細菌やウィルスの有無を調べます。肺炎や気管支炎といった炎症症状の原因はこれら外部から取り込んでしまった細菌によって引き起こされることがあります。

検査の後、細菌等が特定されればそれに対する治療薬を処方することができます。速やかな治療と回復を実現することができるでしょう。

喀痰細胞診

採取した痰に含まれる細胞を検査します。こちらは細胞を特定するのではなく、がん細胞の有無を診断します。がん細胞は痰に排出されることがあるため、がんを発見する一つの有効な検査法です。

がんの有無は五段階で評価され、数字が高いほどがんのリスクが高くなります。疑いがある場合は、喀痰検査のほか腫瘍マーカーや胸部CT検査を行い、より病状を詳しく探ります。

痰の採取方法

喀痰検査では自宅で痰を採取することが基本です。連続した3日間の痰を採取する連続法と、3日間痰を溜めて採取する蓄痰法があります。その後、採取した痰は医療機関へ郵送します。ただ、自己採取のため、きちんとした痰を採取できないこともあるため、指導を受けるようにしましょう。

痰を採取するときは口内の細菌や食べ物のカスが検査に影響を与えないようにするために、うがいをすることが原則です。何度かうがいをした後、痰を採取するようにしましょう。

採取した痰はその後、容器に入れ、冷蔵庫等で涼しい環境で保存します。翌日も同じ容器に痰を入れ、3日間続けます。

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陽性反応後の追加の検査

追加検査

喀痰検査で異常が見つかった時、以下の追加検査を行います。

腫瘍マーカー

体内にがんが発生すると、腫瘍マーカーと呼ばれる特殊な細胞が検出されるようになります。喀痰検査でがんの疑いがある人はより詳しい病状を検査するために腫瘍マーカー検査を実施します。

腫瘍マーカーについては、腫瘍マーカーとは?検査方法や数値についてを知ろう!を参考にしてください。

胸部CTスキャン

胸部のCTを撮影することで、呼吸器官の状態を検査します。がんの進行や炎症、その他、呼吸器の異常があれば、撮影した写真に写ります。

気管支内視鏡

内視鏡で直接呼吸器を見ていまう方法もあります。深部まで入り込むことはできませんが、気管支に異常があれば、内視鏡で調べることができます。

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喀痰検査でわかる病気の種類とは?

ウィルス

喀痰検査でわかる病気には以下があります。

肺がん

喀痰検査は喫煙者に対して行われることが多いです。そして、喫煙者にとって最も心配な病気といえば肺がんでしょう。喀痰検査ではこの肺がんの発見に大きな効果を示します。

肺は外部から取り入れた酸素を血中へ取り込み、不要となった二酸化炭素を外部へ排出するガス交換を行っています。肺がんが進行すると、血液中にがん細胞が拡散され、全身へ転移することがあります。

肺がんの原因の多くは喫煙ですが、喫煙者からの受動喫煙もあります。タバコを吸ったことがないのに肺がんにかかる人は、家族内に喫煙者がいることが多く、関係性があるといわれています。

肺がんを発症すると初期症状として咳や痰、息切れを発症します。進行するにつれて、呼吸困難、重度の息切れ、血痰などもみられます。これら症状がみられたらすぐさま検査を受けるようにしましょう。

肺がんについては、肺がんの初期症状をチェック!咳や背中の痛みに要注意!を読んでおきましょう。

肺炎

肺に炎症ができる病気です。症状として過度な咳、痰、胸の痛み、呼吸困難、発熱などがあげられます。肺炎の原因は細菌性と非細菌性に分けられます。

細菌性肺炎は外部から侵入した細菌によって、肺に炎症が引きおこされる病気です。肺炎球菌が代表的な菌です。免疫力が低下していると発症リスクが高まります。

非細菌性肺炎は病原性の微生物によって引き起こされる病気です。マイコプラズマ、クラミジアといったものが代表的です。感染力が強く、病気の発症中は周囲へ十分気を配る必要があるでしょう。

気管支炎

肺炎同様、気管支の炎症が起こっている時、その原因を突き止めることに検査は効果を発揮します。ウィルスや細菌、微生物の種類を判断することができます。

詳しくは、気管支炎はうつるの?症状や原因を知っておこう!を参考にしてください。

結核

100年ほど昔では不治の病といわれた結核。それも喀痰検査でわかります。ただ、結核菌は非常に見つかりにくいため、発見には根気強い検査が必要となります。

結核の初期症状として咳を始め、全身の倦怠感、疲れ、目のぼやけ、発熱といったことがあげられます。これら症状が長期的に続くと要注意でしょう。

結核の治療はワクチンを用いて行います。治療期間も非常に長くかかります。それは結核菌を完全に殺菌するのに時間がかかるためです。周囲へ感染することもあるので、きちんとした医療期間で適切な治療を受けるようにしましょう。

詳しくは、結核に感染した時の症状とは?経路や予防方法を紹介!を参考にしてください。

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喀痰検査の重要性

医師

普段喫煙をしている人にとって、病気の有無を図るのが喀痰検査です。もちろん、それ以外にも炎症症状や原因を探るのにも重要な役割を果たします。

ただ、やはりこと喫煙に関しては、十分気を払う必要があるでしょう。喫煙はなかなか止められないものですが、その分自身の体に気を配ることが大切です。

なかなか、痰を取るというのは少々面倒な作業でもあります。痰を出せと言われて出せるものではありませんし、それを取っておくというのもなんだか嫌なものです。

しかし、肺をはじめとする呼吸器の状態を知るためにはとても重要な検査です。これを無視し続けると、病気は知らないうちに進行しているかもしれません。

喀痰検査は喫煙者の中でも40代以上であれば受けることをおすすめします。がんに限らず、肺の状況を知ることはこの後の生活改善に大きな改善をもたらしてくれることでしょう。

非喫煙者も異常があるときは注意!

喀痰検査はもちろん、呼吸器に異常があるのであれば受けることをおすすめします。特に風邪だと思って症状を長期放置するケースは要注意です。

幾日も咳き込み、痰が出る。このような症状が数日で収まれば風邪かもしれません。一方で数週間や数ヶ月といった単位で咳き込むようであればなんらかの病気の可能性があるでしょう。

また、注意したいのは近くに高齢の家族がいるケースです。高齢の方は免疫力が低下し、細菌に感染すると重症化しやすい特徴があります。

高齢の方の死亡原因で多いのは肺炎です。これは単純に体力や免疫力の低下が原因といわれています。感染させてしまうと命の危険もあるので注意が必要です。

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まとめ

喀痰検査は呼吸器の病気を調べる検査でした。それは肺炎や気管支炎、細菌や微生物。そして肺がんの発見まで幅広く検査することができます。

病気を完治させるためには、早期発見がとても重要です。病気の発見が早ければ早いほど、治療は容易で小規模で終わります。これはどんな病気でも言えることでしょう。

一方で、当たり前ですが病気は検査をしなければわかりません。症状がでていたとしても、軽ければ病院に行かないという人も多いかと思います。そこに落とし穴があるのかもしれません。

いつまでも症状が治まらないけど、大丈夫だろう。そう思っているうちにどんどん症状は悪化していき、体に大きな病気を作ってしまうことがあるのです。

長期的に症状が続く。長期間の喫煙歴がある。こういった人は積極的に喀痰検査を受けるようにしてくださいね。いつまでも健康でいるためには日々のチェックが大切だと思いますよ。

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