金玉がかゆいのは病気?原因や予防、治療方法について

夜中にふと目を覚ますと、金玉が痒くて痒くてしょうがない。しかも寝ながら掻いているせいか、その上さらに痛痒くなってきた、ということを経験している人が結構いるみたいです。

この部分に関しての痒みは、特に寝ている間に無意識に掻いてしまうので、かなり損傷も激しくなっていると思います。いわゆる袋の皮膚が、掻きすぎてぼろぼろになってしまっていることも多いようです。この金玉の袋が痒いのは、陰嚢湿疹といって、やっかいな病気です。

しかも場所が場所だけに、医者に行くにも行きづらい、人にも相談しづらいという状況の人もいるのではないのでしょうか?ちなみに男性の場合は陰嚢湿疹で女性の局部が痒い場合は陰部掻痒といいます。

あまり、詳しくはなりたくないものですが、さて今回はこの金玉が痒くてたまらないということについて、お伝えします。

金玉がかゆいのは陰嚢湿疹?

鼻 むずむず

いわゆる、男性でいう金玉の袋の部分が、何らかの原因により異常に痒くなることです。通常のかゆみであれば、意識的に我慢できますが、この場合は、程度の差があるものの、寝ている間に無意識に掻いてしまっていることがあります。アトピーなども、同様です。

よく、アトピーにかかった子供が掻きむしらないように、寝る時は手を縛っているのを見たことがあります。これなどは、掻いてしまうことにより、皮膚を傷つけ手しまい、更に悪い状況にならないようにしている苦肉の策ですが、正直掻かないようにするためだけでは、根本的な解決にはなりません。

やはり、原因が何であれ、根本的な治療を心がけるべきです。このように、掻いてしまった箇所は、どんどん痒みが増してしまいますので、当面は寝ている間にも無意識に掻かないような工夫が必要かと思われます。

人間の身体は、外的に何らかの負荷がかかると、それを排除しようとという作用が起きます。例えば日焼けをすると、焼けた部分の皮膚は黒くなりやがて、新しい皮膚がしたから組成して古い皮がはがれるようになります。他にも、花粉のように身体に合わない物質が入り込むと、それを排除するために、鼻水やくしゃみで出そうとします。

おそらく、この陰嚢湿疹もそのような作用が働いているものと考えられます。菌などでうつらないということであれば、原因はおそらく体外への排除の作用といえるのではないでしょうか。

この、陰嚢湿疹は呼んで字のごとく、湿気を帯びていて、湿疹などができてしまうことです。これは躊躇せず、早々に対処することに越したことはないと思われます。

陰嚢湿疹の症状について

いわゆる袋の部分が異常に痒くなります。先にも述べましたように、身体が若干温まるとその傾向が出るようです。そして、夜に無意識に掻いてしまい、痒みがさらに痒みを呼んでしまいます。

掻いた部分はそのままにしておくと、血がにじんだりしてジュクジュクになります。そうなると、痛い感覚も出てきます。更に進行すると、かさぶたが出来たり、出血して血が固まることもあります。

そのかさぶたもまた、痒みを呼び、掻きだしてしまうという悪循環になります。また、放っておくと袋の部分だけにとどまらず、毛が生えている部分にも広がる傾向があります。特にたいへんなのが、夜に痒くて何度も目が覚めてしまうということです。

つまり、寝不足が続いてしまい、仕事や勉強に支障を来たすことも当然起こります。また、症状が進行しますと本人は気付きませんが、臭うこともあります。臭いは自分で気付かないことが多いので、こちらは注意をした方がいいでしょう。痒くても、常に清潔に湿気を避けるようにすればよいかと思います。

陰嚢湿疹の原因は?

はっきり言って、原因はわかっていないのが現状です。俗に言われているのが、汗をかいて放っておいたため、とか湿気から蒸れた状態で袋に異常を発生するとかです。

特に陰嚢の部分は汗腺が多いため、暖まると通常の皮膚とは量が違う汗がでます。さらに、袋が他の肌に接触するする度合いが強いことから、これらがなんら影響を及ぼしていると考えられます。

汗を掻いたりするする部分は汗疹がでて、肌が荒れたりかぶれたり、そして痒みを催しますが、これらと原理は同じかと思われます。

また、一説によると、原因は腸内環境の悪化とも言われています。これは、アトピーと同じ原理なのですが、体内に受け入れない菌などを、身体の免疫力が外へ出そうとする抵抗力の影響です。

それが、皮膚を通して外に出そうとしているのが、肌から出そうというのがアトピーで、陰嚢から出そうとするのが陰嚢湿疹という訳です。あくまでもこれは仮説です。

“いんきんたむし”との違いについて

いんきんたむしは、白癬菌という菌により感染するもので、水虫の一種となります。そして、袋部分よりもむしろ足の付け根あたりに患部が広がります。根本的に陰嚢湿疹とは治療法も異なります。

きちんと判断した上で治療をしないと、どちらも悪化しますので注意してください。つまり、袋の部分が痒い場合はまず、陰嚢湿疹であるといって間違いないと思います。袋部分には、いんきんたむしの菌は繁殖しづらいからです。

そして、決定的な違いは、いんきんたむしは他の人に移りますので、注意を要します。

陰嚢湿疹の治療法

看護師

では、陰嚢湿疹の治し方を紹介します。

まずは、掻かないこと。

どうしても寝ている間に無意識に掻いてしまうようですが、これはなんとか食い止めてください。掻くことによりどんどん悪化します。

薬を使う

痒み止めとなる、陰嚢湿疹用の塗り薬がありますので、こまめに塗って痒みを抑えてください。

下着は清潔なものを

下着は、清潔なものを使用してください。これがあまり清潔でないと、悪化します。清潔でないから陰嚢湿疹になったのではありません。

食事

一種の肌荒れと同じですから、食事も刺激物は避けます。特に辛いものなどは厳禁です。それと、質の悪い油も厳禁です。逆にいいものとしては、発酵ものの野菜などです。意識的にこれらは取るようにしましょう。

日光にあたる

ある人が行った、特効薬的なものですが、人に見られない場所でその部分を日光浴することです。日光による紫外線と熱などが、菌を殺してくれます。これはおそらく、水虫などにも有効と思われます。

一回に何時間も当てるのではなく、一日数分を何日か繰り返すのがよいと思われます。恥ずかしいですが効果は高いと思われます。

腸内環境を整える

いわゆる整腸作用のある食べ物を適度にとることです。例えば、腸に届く乳酸菌が入っているヨーグルトや納豆、漬物、酵素がたくさん含まれる生野菜や刺身などです。

それと同時に、悪い油で加工してあるものは食べないことです。いわゆるファストフード、スナック菓子、インスタント食品、菓子パン類などがその例です。これらの油は現在では諸外国では使用されない、使用してはいけない油で加工してあります。

当然、それが身体に入ることにより、あちらこちらに炎症を起こしてしまいます。アトピーの人もこれらは禁止されていると思いますが、それはこちらの病気にも当てはまります。現在の食べ物には、ほとんどがそれら悪い油が入っているのが現状で、入ってないのを探すのが難しいくらいですが、これらは避けましょう。

このような食事を心がけていると、肌もきれいになりますし、血液もさらさらになります。当然長い目でみれば、老化予防や現代病を避けることにもつながり、見た目年齢も若くなります。

洗剤を変える

洗い物を選択する場合、洗剤を入れるわけですが、この洗剤が皮膚に悪影響を与えていることもあります。これは、洗った後にも、少し洗剤が残っていて皮膚にその症状を引き起こさせるのです。

洗った後は、しっかりと水洗いをして、洗剤はしっかりと洗い流すことが大事になります。かなりしっかりと水洗いをしても、割と洗剤が残っているケースが多いようです。アレルギーの人は特に注意したほうがいいかと思います。

汗をかく

体内の悪玉菌などのよくない菌が増えているのであらば、その悪玉菌を減らし、悪玉菌が出す毒素を取り除く必要があります。これは血液の浄化につながるのですが、そういう意味では半身浴で汗を出したり、サウナで汗を流すのも一つの手段です。

当然、運動して汗を出すのもいいと思います。

金玉がかゆくなるのを予防する方法

下着

陰嚢湿疹の予防法としては、これといった方法は、見当たらないというのが現状です。ですが、あえて言えば、以下のことに注意していただければいいかと思います。

股間に関しては、湿気を避ける。

原因の一つとして、汗をかきやすい場所なので、なるべく乾燥するように配慮し、湿気などを避けるようにしたほうがいいかと思います。

常に清潔にする

湿気を避けるのと同様、股間部分は清潔を保つことが、予防につながります。異常を感じたら、医師の診断を仰ぐ。

痒くなると、無意識に掻いてしまい、症状が悪化します。よって、かかってしまったと思ったら、すかさずに医師の診断を仰ぎ、治療に取り掛かってください。症状が悪化すればするほど、治りも遅くなります。

栄養面を考えた食事に徹する。

先に述べたように、腸内環境などをよくする食事をとり、意識的にその環境を悪くする習慣を止める方向で対応していくことは重要です。意外に盲点ではありますが、即効性はないものの、長い目で見れば、一番効果があるのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたか。正直、痒みに負けないようにするには、体調をきちんと整えるような、普段からの積み重ねが必要かと思われます。

特に今回の病気は原因がよくわかっていないという限り、地道にコツコツやるしかないと思います。今回は特に男性側からの対処ということで書きました。男女どちらかが罹ってしまったにせよ、なかなか人に言えない症状ではあります。

相談するにも勇気がいります。また、医師に相談するにしても、的確な医師もいれば、そうでない医師もいることが多いので、その辺も注意をしながら、たかが皮膚の病気と侮らないように対処していただきたいものかと思われます。

  • 痒みが増しても、極力掻かない。
  • 一過性の痒みには、とりあえず薬で対応する。
  • 完治には、長い目で腸内環境を整える。
  • 下着は清潔に、患部は乾燥気味にする。

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