神経鞘腫は手術で治す?治療の方法や原因、症状を知ろう!似ている病気や検査方法も紹介!

神経の病気は痛みを伴うことがありますが、それ以上に動きを制限してしまうという悪影響があります。手足が痛みや痺れで動かしにくくなるということは生活の行動範囲を狭めてしまうなんてことに繋がるでしょう。

神経鞘腫は神経に良性の腫瘍ができる病気です。それほど重篤な病気ではないですが、生活に支障をきたすことがあります。治療は急がないものの、やはり早めに治した方がいいでしょう。

では、この神経鞘腫はどのような症状を招くのでしょうか。そして、その検査方法、治療方法についても詳しくみていくことにしましょう。

神経鞘腫とは?

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神経鞘腫とは神経そのものに良性の腫瘍ができてしまう病気です。良性のため、体そのものに何か悪さをすることはありません。進行も遅く、治療を急ぐ必要はありません。

神経は電線ケーブルのように一本一本、束状に構成されています。神経鞘腫では複数の神経に腫瘍ができるわけではありません。束の内の1本だけ発症し、他の神経は正常です。ただ、稀に数珠状に腫瘍が発生することもあり、注意が必要です。

神経鞘腫の症状とは?

悪性の腫瘍ではないとしても、神経そのものに異常が起きるわけですから、症状を発症します。具体的には以下の症状がみられます。

こぶ

神経にできた腫瘍はたまご状のこぶを作ります。MRI等で撮影するとその形がよくわかります。神経の一部分が膨らんでいて、皮膚の近くであればしこりとして確認することができます。

痛み

神経鞘腫の痛みには様々な種類があります。常に痛みを感じるものもあれば、触れられたときに痛みを感じるものもあります。これら痛みの感じ方は発症部位によってことなります。

痺れ

神経伝達が阻害されているため、四肢に関して原因不明の痺れを感じることがあります。痺れは時として四六時中発症することがあり、日常生活に影響をあたえることもあります。

運動障害

痺れと同様、神経伝達の障害から力が入りにくい症状を発症することがあります。ふんばりが効かないといった症状がみられるのですね。この状態が続くと運動機能の低下に繋がります。

感覚障害

触れられた時に感覚が鈍る症状がみられます。神経そのものが触覚情報を伝えられないことが原因です。運動障害と共に、症状が進行しているほど好発します。

聴覚障害

脳神経に神経症状がみられると聴覚障害を発症することがあります。耳の聞こえが悪くなるといった症状ですね。そのほか、めまいといった症状も発症します。

神経鞘腫の原因

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神経鞘腫の原因は現在でもよくわかっていないのが現状です。神経を束としてまとめ、電気信号が漏れないようにしているシュワン細胞の異常が原因として考えられています。しかし、どうしてシュワン細胞に異常が起こるのかはわかっていません。

ただ、神経鞘腫の一つの原因として、神経の継続的な刺激が考えられます。これは美容師の指に神経鞘腫が発症しやすいということが関連しています。

美容師は独特なハサミの持ち方をします。指の側面に刺激が常に伝わり、1日何時間も持ち続けるわけですから、神経に負担がかかり続けるのですね。このようなことが神経鞘腫を招くのかもしれません。

手足に日常的に負担がかかっている、なにかを当てて作業をしているというような人はもしかしたら神経鞘腫を発症するリスクがあるかもしれませんね。

神経鞘腫と年齢

年齢によって発症が変わるかといったらそうではありません。神経鞘腫は20代〜70代まで幅広い世代で発症することがわかっています。このため年齢差はないと考えられます。

ただ、継続的な痺れや痛みを感じるようであれば、どちらにしろ他の病気の可能性が考えられます。特に高齢であればもっと危険な病気の可能性もあるでしょう。その場合は早めに検査を受けることをおすすめします。

遺伝的な要素もある

神経線維腫症II型という病気があります。これは遺伝子疾患の一つで、親から子へ遺伝する病気です。22番目の染色体に異常があることが原因です。

神経線維腫症II型では聴神経に神経症種を好発することがわかっています。聴神経に神経鞘腫がみられると、難聴、めまい、耳鳴りなどの症状を訴えます。

聴神経の次に神経鞘腫が好発するのは、脊髄です。脊髄神経鞘腫を発症すると手足のしびれ、脱力などを発症します。日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

症状が重い場合だと、痙攣、半身の麻痺、視力障害といったことも起こります。神経線維腫症II型は両親のどちらかが発症している場合、50%の確率で子供に遺伝します。

神経鞘腫は良性の腫瘍ですが、聴神経に発病してしまうと重篤な症状を発症することがあります。それは聴覚障害、そして命の危険もあります。このため、手術によって腫瘍を早期に摘出することが望ましいです。

神経鞘腫の検査

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神経鞘腫かどうかを判断するために、以下の検査を行います。

MRI

強力な磁気を用いて病巣を発見する装置がMRIです。MRIでは神経鞘腫の位置や大きさを性格に診断することができ、その後の治療に大きな貢献をしてくれます。

エコー検査

超音波を用いた検査法です。この検査を行うと神経鞘腫は画面上に黒くはっきりと映し出されます。MRIとエコー検査を行い、総合的に神経鞘腫かどうかの判断をします。

触診

神経鞘腫を発症すると、四肢の痺れを発症します。一方で腫瘍によって皮膚から伝わる電気信号が脳へ伝達されないことが起こります。つまり、四肢の一部を触ると感覚がないといった症状が起こるのですね。

このため、触診は神経鞘腫の初期診断にとても重要な役割を持っています。痛みの感覚が鈍っている、そしてそもそもの感覚がない。このような症状には注意です。

神経鞘腫の治療

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MRIやエコー検査で腫瘍の場所がわかると、治療に入ります。神経症種の治療では以下のことを行なっていきます。

手術

神経鞘腫の基本的な治療として手術があります。患部にできた腫瘍を手術によって取り除くことで症状を改善します。根本的な治療が可能です。

手術の適応は我慢できない痛みがある、強いしびれがあるなどの症状が比較的強いケースです。特に脳に神経鞘腫ができてしまうと、手術そのものが難しいケースもありますから、経過観察とすることがあります。

治療は急がなくてもよい

神経鞘腫は良性の腫瘍です。そのため、強い痛みがでていなければ経過観察とすることが多いようです。また、治療を急ぐということも多くはありません。

反対に生活に支障が出るほどであれば、治療はなるべく早めにやったほうが良いでしょう。原因の部分でも述べましたが美容師であれば、仕事に支障が出るなんてこともありますよね。

また、良性とはいえど腫瘍といわれるとなかなか心配になるものです。具体的な検査をしなければわからないこともありますから、なるべく早めに行動をしたいものです。

病気があることを受け入れつつ、治療が必要かどうかを医師と相談するようにしましょう。不必要な治療であれば、受けない方が体の負担は軽くなると思います。

神経鞘腫に似た病気

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四肢の痺れや痛みを起こす病気は神経鞘腫だけではありません。むしろ、この病気を疑うより、他の病気の可能性の方が高いということもあります。では、具体的にどのような病気があるのでしょうか。

椎間板ヘルニア

足先の痺れを起こす代表的な病気として、椎間板ヘルニアがあります。腰の骨は24個ありますが、その1つ1つの間に衝撃を和らげるクッションがあります。このクッションのことを椎間板といいます。

椎間板ヘルニアとは、この椎間板が飛び出てしまい、神経を圧迫したり刺激を与えてしまっている状態です。このため、ヘルニアが起こっているより先の神経で異常が起こります。

椎間板ヘルニアの症状には特徴があります。1つはぎっくり腰のような激痛が走るということ。これは突発的で、立つことが難しいほどの痛みを発症します。

もう1つが先に述べた足先にかかるしびれ。しびれは継続的に現れ、何をしている時でも痛みを発症することがあります。四六時中感じるものですから、精神的にもかなりの負担となります。

椎間板ヘルニアは日頃から腰への負担が積み重なって発症することが多いようです。その他、加齢や骨の老化などがあります。強い痛みを感じた時は注意が必要でしょう。

坐骨神経痛

坐骨神経痛も下半身にしびれを起こす病気の1つです。太ももやおしりの裏側まで広範囲にしびれがみられることが特徴で、痛みや麻痺にまで発展することもあります。

坐骨神経痛は椎間板ヘルニアに伴って発症することもありますが、腰部脊柱管狭窄によっても発症します。前者は比較的年齢の若い人、後者は高齢の方に好発します。

背骨には脳からの神経が通っています。この神経の通り道のことを脊柱管といいます。そして、高齢に伴ってこの通り道が細くなることを脊柱管狭窄といいます。

狭窄に伴い神経が圧迫されることで、坐骨神経痛を発症するのですね。神経が動くたび、もしくは安静にしてても刺激を受け続けますから、症状を発症してしまうのです。詳しくは、坐骨神経痛の原因とは?症状や治療方法、予防方法も紹介!を参考にしてください。

足根管症候群

足根管症候群は主に足首より先に痺れや痛みといった症状を発症する病気です。坐骨神経痛や椎間板ヘルニアとは異なり、症状が局所的であることが特徴です。

足先の神経が何らかの原因で圧迫されることで発症します。それは外傷、捻挫、骨折などが考えられます。ささいなぶつかりで足を負傷した。その後も痺れが起きているようであれば、足根管症候群かもしれません。

痛み方にも特徴があります。焼けるような痛み、ピリピリとするような痛み、じんじんとするような痛み。原因となる場所によって異なり、その診断は慎重になる必要があるでしょう。

症状の区別をするために

神経鞘腫と椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は似たような症状を発症します。特に足先の痺れや痛みはどの症状もなかなか区別をつけることは難しいでしょう。

1つの判断としては神経鞘腫の場合は、足先以外にも痺れがみられることがあります。これはその他の病気にはみられない一つの特徴といえるでしょう。

もちろん、具体的に診断するためにはまずは検査を受ける必要があるでしょう。MRIやエコー検査を受け、詳しい原因を突き止めるようにしてくださいね。

神経鞘腫と気づいたら

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神経鞘腫は深刻な症状が出ていない限り、経過観察とすることが多いです。しかし、そんな生活をしている中でいくつか注意すべきことがあります。

姿勢が悪くなることがある

神経鞘腫ではこの姿勢になると痛みがでる、ということがあります。そうなると、その姿勢を避けるようになり、結果として不自然な姿勢を作ってしまうことがあります。

これは腰が極端に曲がるといった、体に悪い姿勢を招くことにつながります。姿勢が悪ければ体にかかる負担が、不自然にかかるようになりますから、より姿勢が悪くなっていってしまいます。

体の姿勢が悪くなることは、筋肉の老化や呼吸機能の低下を招くことがあります。姿勢が悪くなるだけで動くべき筋肉が動かず、老化していくことがあったり、肺が十分に膨らまず機能が低下するということがあるのです。

この姿勢の悪さは高齢者には特に注意が必要でしょう。筋肉だけではなく、骨ももろくなっていますから、私生活において支障をきたすことがあるかもしれません。

生活が億劫になることがある

姿勢が悪くならなくとも、ちょっとした姿勢や動作で痛みや痺れを感じる。このようなことが毎日続けば、億劫な気持ちになってしまいますよね。

体を動かすことが面倒になり、精神的にも暗くなる。この病気はそういった負の連鎖を招く可能性があるのかもしれません。日常動作に支障はでないものの、精神的な苦痛が重なってしまう。

小さいことですが、とても辛いことですよね。 症状は些細なものでも、やはり早く治療をしたいものです。

神経が蘇生しない

神経鞘腫を発症すると、その先の神経が死んでしまうことがあります。これは時間をかけて成長した腫瘍によくみられることです。この神経は腫瘍を摘出したとしても蘇生することはありません。

また、経過観察でも大丈夫といったものの、病巣を放置すると大きくなっていくことがあります。大きくなればそれだけ神経圧迫が進み、他の神経に影響をあたえることがあります。

左足だけしびれていたけど、その範囲が広くなってきた。そういったしびれの範囲が広くなってきたら、治療を開始したほうがいいかもしれませんね。

神経鞘腫の経過と発見

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神経鞘腫は長い時間をかけて大きく成長していきます。悪性腫瘍でなければ、自覚症状なんてものはほとんどありませんから、気付いたときにはかなり大きくなっているなんてことがあります。

ただ、症状が出始めるときは、突然として現れることがあるようです。例えば脊椎に神経鞘腫が発症すれば、背中のシコりを始め、重い鈍痛を感じたりします。

しかし、背中であれば肝臓や膵臓といった臓器の病気を疑うかもしれませんよね。お酒を飲んだり喫煙をしているようであれば、なおさらそれら部位の病気の可能性を想像してしまいます。

ただ、不思議なことに健康診断において、肝臓や膵臓の異常は認められません。だけど、不思議と続く鈍痛。その原因は神経鞘腫だったということがあるのです。

症状が進行するにつれて、だんだんと手足が痺れ、範囲も広がっていきます。また、特定の部位の感覚がない症状も発症することがあります。刺激を与えても何も感じない。これはなかなか驚きますよね。

良性がゆえ、症状に気づきにくいというのもある意味では病気の悪いところかもしれません。手足の痺れがあるなぁと思っても、疲れと思う人も少なくはないでしょう。

ただ、病気の放置はもちろん体に良くはないでしょう。四肢が痺れ続けるだけではなく、感覚機能がなくなってしまう。これはなかなかショックなことでもあります。

継続的な四肢の痺れがある場合は、まずは神経鞘腫どうこうより、病院で検査を受ける必要があるでしょう。とても稀な病気ではありますが、その可能性はあるのかもしれませんよ。

まとめ

非常に稀な病気である神経鞘腫。その発症率は10万人に1人といわれています。発症すること自体が珍しいものですから、診断がわかったときはなかなか戸惑うこともあるかもしれません。

ただ、深刻な症状を発症しないこと、そして命の危険はないことを理解すると、気持ちが安らぐものです。腫瘍=死ではありませんから、病気を正確に理解し、正しく怖がる必要があります。

その後の治療については、医師と相談し、着実に進めていく必要があるでしょう。生活に支障が出ているのであれば考えものですが、多くはそこまで大きな影響はないのかもしれませんね。

手足の痺れがあるとき、神経に何かしらの異常がでているかもしれません。それは神経鞘腫ではないかもしれませんが、やはり早めに病院へいくことをオススメします。

  
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