リケッチア感染症について!症状や原因、感染経路を知ろう!診断方法や治療方法は?

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リケッチアという言葉に聞き覚えがあるでしょうか?感染症の1つで、その名の通り、リケッチアという病原体で発症するといわれています。主に、動物などから感染することが多く、自然に近い場所に住んでいる人ほどかかりやすい危険もあります。

楽しいハイキングの帰りにリケッチアに感染した、なんてことのないようにリケッチアとはどのような病気なのか、治療方法はどのようなものなのかをご紹介します。

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リケッチアって一体どんな病気なの?

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リケッチアは、細菌によって発症する病気です。

それでは、どのような細菌によって、発症していくのかを見ていきましょう。

細菌によって発症する病気の1種

リケッチアという病原体は、生きている細胞にのみ寄生する非常に小さな細菌の1種です。リケッチアの中にも様々な種類があるため、感染した細菌によって病気の種類も変わってきます。

リケッチアは、げっ歯類をはじめとした小動物から、ダニやノミなど本当に小さな生物にまで様々な動物に寄生する細菌です。特に、山登りを楽しむ人や自然の多い場所に住んでいる人の場合は生息している可能性が高いダニやノミから感染しやすいといえます。

人間はリケッチアの病原体を持ったダニやノミに刺されると、刺された場所から細菌が感染し、リケッチア症を発症します。

リケッチアは細菌の中でも繁殖する環境が限られている

リケッチアは細菌の中でも、大気や土壌などの環境の中では生きられない珍しい細菌だと言われており、偏性細胞内寄生性という性質を持っています。

又、生きている動物の細胞の中にのみ生息しているため、感染経路はある程度限定されています。そこにさえ注意すればかなり防止することができるので危険性は低い方であるともいえます。

これは、エールリヒアやコクシエラ・ブルネチーなどもリケッチアと類似する細菌で、似たような病気を引き起こすと言われています。

ほとんどのリケッチアは小さな虫を媒介にする

リケッチア感染症のなかでもほとんどの感染症は、ダニ、ノミ、シラミの3種類を媒体として感染していくと言われています。

もちろん他のどうぶつが媒体となる場合もありますが、特に類感染症であるエールリッヒオシスやQ熱はこれらの感染動物に気をつければ防止できると言われています。これらは病気の原因である細菌を媒介するため、ベクターと呼ばれています。

細菌をもつ動物は発病しないこともある。

ほとんどのリケッチアは動物を主に宿主としていますが、細菌を持っていても発病しないことも有ります。感染はしているので他の動物や人間に細菌を感染させるものの、症状としてはなにも支障がないということです。

通常は人間はリケッチアに感染した動物の血を吸ったダニ、ノミ、シラミに刺されることでリケッチアが体内に入り、感染します。リケッチアが感染する動物はそれぞれ細菌の種類によって変わると同時に、ベクターもそれによって変化します。

人にリケッチアが感染すると、血管の内皮細胞に侵入することで血管を炎症させたり、閉塞をおこし、ひどいときには周辺の組織の出血にまでつながります。

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リケッチアの症状とはどのようなものがあるの?

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細菌による症状だと、さまざまな症状が想定できますよね。

リケッチア症を発症するとどのような病状になるのを見ていきましょう。

リケッチア症の初期段階は?

リケッチアの最初の症状はひどい頭痛や発熱、全身の倦怠感から始まるため、インフルエンザを始めとした普通のウイルス感染症と誤解されることがよくあります。しかし、これらの感染症と大きく違う部分は数日立つと特徴的な発疹があらわれることです。

特に、ダニが刺した場合には刺された部分にかさぶたのようなあとができます。これは刺し口と呼ばれているものですが、特徴的なので、リケッチア症と判別する印の一つであるともいえます。

リケッチアが進行するとどんな症状になるの?

リケッチアの症状はかかった細菌の種類によって多少異なってきますが、ほとんどが類似した症状を引き起こすと言われています。特に、ひどい頭痛を感じ、発熱、特徴的な発疹、全身の倦怠感は共通すると言われています。

また、それらの症状が進行するに連れてリンパ節が腫れることもあるので、症状によってはかなり痛みをともなうこともあるといわれています。

リケッチア感染症が悪化するとどうなるの?

細菌による感染症のため、抗生物質を使用することで病気はかなり改善していきますが、リケッチア感染症だと判明したまま経過すると、重症化したり、死亡することもあると言われています。

特に、リケッチア感染症が悪化していくと、意識は錯乱し、せきによる呼吸困難や激しい嘔吐や下痢をともなうこともあるといわれています。

また、細菌がからだにまわるにつれて肝臓や脾臓が大きく腫れ上がったり腎臓がうまく気のせず、血圧がどんどん下がっていってしまうこともあると言われています。

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リケッチアはどのような感染経路で感染するの?

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リケッチアは無細胞の人口培地では決して発育できないと言われています。動物の中でも、節足動物の腸管の中に寄生すると言われています。リケッチアを保有している動物を刺したダニやシラミ、ノミによって媒介されると言われています。

そのため、感染を予防するためにはまず、病原性であるシラミやダニ、ノミなどを駆除することが一番です。特になかなか掃除する機会のないベッド付近の布製品は頻繁に選択することを心がけ、衛生環境を改善すると同時に、清潔にするように注意することが重要です。気になる方はクリーニングなどにだすのもおすすめです。

また、ツツガムシ病の場合にはツツガムシなどの駆除もすることが大切なので、心配な方は駆除剤などで対処してみればいかがでしょうか。

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リケッチアの診断方法にはどのようなものがあるの?

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リケッチアにかかっているのかどうかは検査を行わないとわかりません。

それでは、その検査方法とはどのようなものでしょうか?

リケッチアに感染したことを覚えている人はほぼいない。

リケッチアはダニやノミ、シラミから感染します。その為、これらの虫に刺されたことを患者さんが覚えていれば大きな手がかりになります。

特に、リケッチア感染症が多く発症される地域の場合には大きな診断の手がかりになりますが、患者さんの多くは小さな虫に刺されたことを覚えていることはあまりありません。

リケッチアをすぐに診断することは困難。

リケッチア感染症であるかどうかは検査によって診断することが大半です。しかし、リケッチアが小さな細菌なので、一般の検査では検出することができません。その為リケッチア感染症の多くは早期発見はむずかしいとされています。

特に、リケッチアを検出する培養や血液検査ができる施設は限定されているのに加え、時間もかかるので、検査を行いつつ結果が出る前に治療を始める場合もあります。その場合、医師は患者さんの症状と感染している確率を考えた上で治療薬などの方針を定めていきます。

リケッチアを検出する検査とは?

リケッチアの検査には主に2種類あると言われています。免疫蛍光測定法の場合、間接蛍光抗体法といって細菌によって作られる異物を蛍光染料で染めることで、簡単に測定できるようにして細菌を簡単に特定できるようにします。

ポリメラーゼ連鎖反応検査の場合には細菌のDNAの量を増やすことで抗体価を測定し、細菌がリケッチアなのかどうか病原体診断していきます。これらは、発疹や血液サンプルから検出していきます。

また、ダニに刺されている場合には血小板減少の数値で判断する場合もあります。

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リケッチアの治療方法にはどのようなものがあるの?

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リケッチア症にかかってしまったら、すこしでも早く完治したいですよね。

どのような薬の服用をしていくのかをみていきましょう。

抗生物質による化学療法

リケッチア感染症ははやめに見つかった場合は、ドキシサイクリンやクロラムフェニコール、テトラサイクリンといった抗生物質で治療が可能です。

これらを薬で服用していきますが、発見が遅かったり病状が進行してしまっている場合は静脈に直接これらの抗生物質を投入することで治療を行います。飲んでから2~3日程度で発熱が収まり、早い場合には1日か2日で症状が改善すると言われています。

これ以上発熱が続く場合には、1週間以上抗生物質を服用していきます。治療をはじめるのが遅かったり、病状が進行してしまっている場合には症状がなかなか改善しないので、熱も長く続くと言われています。そうなると死亡の危険も高まっていってしまうので、できるだけ早期に治療を行えるように注意することが非常に大切です。

熱による超音波処理

リケッチアは熱に弱く、とくに細胞外に存在している場合には56度程度でも死亡するといわれています。

また、消毒薬にたいする抵抗性も弱いため、アルコール消毒などでも簡単に死滅すると言われています。特にリケッチアは弱い被膜をもっているので、超音波を1分程度当てるだけで簡単に細胞が破壊されると言われています。

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リケッチアに関連する感染症とはどのようなものがあるの?

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リケッチア症はほかにも感染症を発症するという特徴があります。ここでは他にかかりやすい代表的な病気をご紹介します。

発疹チフス

発信チフスはシラミによって媒介されるリケッチアによって発症します。リケッチアをもっているのはたいてい人なので、人の間でシラミが発生することが感染しやすいといえます。

世界中でよく見られる病気の1つですが、米国ではたまにホームレスの間で発生する場合もあります。

発疹熱

発疹熱の病原体は発疹チフスリケッチアであり、別名リケッチア・プロワツェキィイと呼ばれています。これはシラミの中でもコロモジラミが媒介することによって人に感染します。コロモジラミが感染したとき、病原体であるリケッチアは中腸の細胞内で増幅し、爆発することで消化管に広がって糞と一緒に排泄されます。

その為、シラミに刺されただけでは直接は感染しません。ただ、シラミに刺されたあとをかくときに刺し口についている糞がすりこまれるため、そこでリケッチアに感染します。他にも、その糞を吸い込んでしまうことで感染してしまうことも有ります。

リケッチア自体を持っている宿主は人のほか、ムササビもいて、発疹チフスと同様に、潜伏期間は1~2週間あります。この潜伏期間を過ぎたあとは、発熱や頭痛、極度に疲労を感じるなどの症状が急に発症します。治療が行われない場合には症状が悪化しやすく、死にもつながりやすいため、早期に治療を行うことが重要です。

病気が発症してから4~6日後に発疹が発生し、リケッチアだとわかることもあります。特に高齢者は悪化しやすいので注意が必要です。

日本紅斑熱

紅斑熱の秒検体はリケッチア・ジャポニカとよばれており、ネズミや犬、うさぎといったげっ歯類から感染したマダニに刺されることで起こると言われています。

紅斑熱は輸入感染症の1つと言われており、早いときには6日ほどで発症しますが、3週間程度の長い間潜伏することもあります。発症してからは急に発熱や激しい悪寒、頭痛を感じたり、リンパ節が腫れ上がることもあります。

ネズミ発疹チフスの大きな特徴の一つに、噛まれた部分に黒いかさぶたができるといわれています。また、日本を始めとしたアジア太平洋地域にのみ感染地域は限定されています。

リケッチア痘

リケッチア痘の病原体はオリエンチア・ツツガムシであり、宿主もツツガムシです。このツツガムシは土壌の中に主に生息しており、ツツガムシの中でも幼虫がリケッチアに感染していると言われています。他の生物を媒介するのではなく、ツツガムシが直接人のひふに噛み付き、そこから感染すると言われています。

発熱が起こる1週間ほど前に皮膚などに黒いボタンに似た潰瘍がでるといわれています。発熱や激しい頭痛、悪寒などの他にも筋肉痛も感じることがあるようです。また、日光過敏になるなど特徴的に症状を発症すると言われています。発症してから5日目ぐらいには発疹がでてきますが、これも黒褐色であるといわれています。

Q熱

Q熱の病原体はコクシエラ・バーネッティであり、これらはウシやヤギ、ヒツジやネコといった家畜などの身近な動物を宿主にしています。

宿主から人に伝えるのはマダニやシラミ、ハエなどですが、他にも感染している動物の毛皮にふくまれているほこりなどを吸い込むことで同時に病原体を吸収することもあります。ほかにも感染した動物の尿や糞から感染することも有りますが、特にウシが感染している場合には汚染されている非殺菌の生乳を飲んでしまうと感染してしまう場合もあるので、注意が必要です。

短くても1週間以上、長い場合は1ヶ月程度の潜伏期間と長い潜伏期間であるのも特徴的です。その後、発熱や激しい頭痛、悪寒を感じたり、筋肉痛などを起こすこともあります。特に胸や気道の炎症も起こしやすく、同時に肺炎を起こす危険もありので、注意が必要です。他にも粘稠喀痰を出したり、髄膜刺激症状をおこすこともあります。しかし、発疹を起こすことはありません。

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リケッチアの感染予防方法はどのようなものがあるの?

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普段の生活においては、なにより清潔にすることが一番です。現代日本は都市部に住んでいる場合そこまでリケッチアに遭遇し、感染する可能性はありませんが、自然がある場所にハイキングやトレッキングに行く際には十分に注意をするのが必要です。

今回は自然がある場所に行くときの予防対策についてご紹介していきます。

服装を工夫する

夏は大変ですが、夏以外の季節はファッションよりも、長袖、長ズボンに加え、帽子や手袋などを着用することをこころがけるのが重要です。

これは、皮膚がでているとそれだけ虫にかまれやすいので、特に足元は靴とズボンの隙間に皮膚が見えないように、分厚いタイツやトレッキングシューズを履くなどして工夫してください。

また、服装は虫やダニなどをすぐにみつけることができるように同化しない明るい色のものを着用するのをおすすめします。

もちものを工夫する

リケッチアは細菌ですが、それを媒介するのは虫です。

不用意に虫のいそうな草薮などに入らないのはもちろんですが、虫除けスプレーをこまめに使用したり、小さいお子さんがいる場合にはキャラクターの虫除けパッチなどをつけることで、虫が近寄りづらい環境をつくることができるように工夫してみてください。

家に帰ったあとに注意する

山や草地、やぶなど虫がいそうな場所にいったあとは必ず入浴して、よく洗い流してください。刺されたときなどの糞などがつきっぱなしになることないようによく洗うのは重要です。

また、虫に刺された跡がないかよく確認し、見つけた場合にはその日を記録しておくなど、リケッチアを発症する可能性を疑っておいてくださいね。

医者によく相談する

リケッチアの潜伏期間はその細菌によって誤差がありますが、たいてい数日から一週間の間です。そのため、やまや草地、やぶなどにはいってから発熱や発疹などが潜伏期間を過ぎてから起こった場合には受診することを忘れないようにしましょう。

また、その際にはどのようなことをし、どこに入っていったか、また虫刺されの跡がある場合にはその箇所や様子などを詳しく報告しましょう。断定できない場合にも、かなり診療の役に立ちます。

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まとめ

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リケッチアという病気がどのような病気なのか、だいたいりかいできたでしょうか?決してよくわからないかかる可能性の低いものではなく、人によってはかかりやすい環境にいる方もいると思います。

しかし、正しく対処し、予防していれば感染する危険性はないので、十分にリケッチア感染症とはどのようなものなのか、かかった場合にはどのようにすればいいのかを理解した上で、自然をたのしんでいってくださいね。

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