風邪の時にアルコールを摂取することで、ウイルスや菌を消毒することができる!なんて間違った認識をしている方はいませんか?また、どうしても飲みたいからといって、風邪の時でもおかまいなしお酒を飲んではいませんか?
もしかすると、アルコールが風邪の治りを遅くしてしまっているという可能性もあります。風邪の時にアルコールを摂取してしまうと、どのような影響があるのでしょうか。
今回は、風邪とお酒についての記事を書いています。風邪の時にお酒を飲みたくて迷っている方や、気になっていたという人はぜひ読んでみてください!
風邪の時にお酒を飲んではいけない理由
風邪の時にお酒を飲むという行為は逆効果になります。どういった理由から逆効果になるのかを知っておきましょう。
①免疫力を低下させる
アルコールを摂取することで、体の免疫力を低下させてしまう原因になります。風邪の時は免疫力を上げて自己治癒力を高めないといけないのですが、お酒を飲んでしまうと風邪の治りが遅くなってしまうほか、症状が悪化する恐れがあるので注意しましょう。
人間は、肝臓の働きによって免疫をつくりだしています。それにより身体の中に入ってきたウイルスや菌をやっつけようとする力をつけており、風邪をひいたときも肝臓の働きによってウイルスを消滅させていくのです。
そんな免疫力をつくる時に、アルコールが体内に入ってきてしまうことが問題になります。せっかく免疫力をつけるために働いていた肝臓が、アルコールの分解の方に力を入れてしまい免疫力をつけることができなくなるのです。そのため、風邪を治す力が備わらずに症状が悪化してしまうのです。
また、冷たいビールを飲んでしまうことで体温が低下してしまうことも良いこととは言えません。風邪をひいた時に発熱が起きるのは体がウイルスと闘っているためですが、体の温度が低いと、ウイルスに負けやすい状態になってしまいます。つまり抵抗力が弱くなってしまうのです。
こういった理由から風邪の時は、免疫力をつけることに肝臓を専念させたほうが、治りが早くなるといえます。
②脱水状態になる
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お酒を飲むと水分補給したような気分になりますが、利尿作用があるために尿として水分を体外に排出してしまうので、結果として水分不足の状態になってしまうのです。お酒をたくさん飲んだまま寝てしまって、起きた時に喉が渇いてるという経験をした人も多いのではないでしょうか。
また、体内に入ったアルコールを分解するときに体の水分を多く消費してしまいます。ですので、お酒を飲めば飲むほど体の水分が失われてしまうのです。脱水状態になってしまうと、体の血糖値が高くなります。この状態は、免疫力が低下している状態になっているので症状が悪化する可能性も高くなってしまうのです。
さらに脱水症状になると、体の粘膜も乾燥した状態になってしまいます。粘膜が乾燥した状態は、ウイルスが取りつきやすい状態になっているのでさらに症状が悪化したり、治るのが遅くなってしまったりということを生み出してしまいます。
風邪をひいた時は、水分補給をしたほうが良いというのを知っている人は多くいますよね?勘違いして、アルコールを大量に摂取するということは避けましょう。
③睡眠を妨げる
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風邪を早く治すためには、十分な睡眠が必要となります。眠れないからといってお酒を飲んで寝ようとするのは止めましょう。
アルコールを摂取することで、入眠時間を短くすることはできますが睡眠の質が低下してしまう原因になってしまいます。質の低い睡眠では、免疫力の低下を改善することができないので風邪の治りも遅くなってしまうのです。
免疫力を活性化させるために重要なのは質の良い睡眠です。睡眠の質を下げる飲酒は避けた方が懸命です。睡眠の質をあげる方法は、眠りが浅い人へ!快眠できない原因と快眠する方法についての記事で詳しく紹介していますので、風邪を早く治したい方はこちらも一緒に読んでみてください。
④薬の効果を下げる
風邪を早く治すために風邪薬を使用する人も多くいますが、アルコールと薬を同時に摂取してしまうことは、危険な行為だといえます。
お酒を飲むことで中枢神経に作用をもたらしてしまいます。そうなると、薬の副作用である眠気が強く現れたり体に気だるさが生じるなどの効果が強くなったり、薬の本来の効果である風邪を治す効果を得られなくなることもあります。
人や薬によっては、呼吸困難が起きたり意識が朦朧するなどの症状が現れることもあります。薬の使用注意事項にも、アルコールとの併用は避けるようにかいてあると思うので絶対にしないようにしましょう。
もしお酒を飲んでしまった場合は、体の中からアルコールが排出されるまでは薬を飲まないようにしてください。
風邪のときにお酒を飲むなければならない時の対処方法
本来であれば、絶対に避けるべきの風邪をひいているときの飲酒ですが、人によってはどうしてもお酒の場に行かなければならない時もあると思います。そういったときの対処方法を紹介します。
①温かいお酒を飲む
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どうしてもお酒を飲む場合は、温かいお酒にしましょう。お酒を飲むことで体が冷えてしまうのを防ぐことができます。また、温かいお酒であれば飲み過ぎてしまうのを防ぐことができます。
また、温かいお酒は体の血行を促進する効果があるので飲み過ぎなければ症状が改善する場合もあります。
②水を挟む
飲酒による脱水症状を防ぐために、お酒とお酒の間に水をはさみながら飲むようにしましょう。
上記でかいたように、アルコールは体の脱水症状を引き起こしてしまいがちですが、水を飲んでいれば体の水分不足を防ぐことができます。二日酔いを防ぐことも可能になるので、水やお茶を飲んで脱水症状になるのを防ぎましょう1
③肝臓の負担を減らす
肝臓の働きが悪くなると、体の免疫力が低下する一方なので肝臓にかかる負担を減らすようにしてください。
お酒飲む前に、ウコンの力を飲むと肝臓の働きを活性化することができます。さらに空腹状態での飲酒を避けることで、肝臓への負担を減らすことができます。
自分が風邪をひいていることを自覚して、無理をしない飲み方をすることが大切だといえます。
まとめ
風邪の時にお酒を飲むと起きる悪影響
・肝臓の働きが低下することで免疫力が低下する
・脱水症状になって症状が悪化することがある
・風邪を治すのに必要な質の良い睡眠ができなくなる
・風邪薬の効果が下がる
風邪の時にお酒を飲まなければならないときの対処方法
・温かいお酒を飲む
・水をはさむ
・肝臓への負担を減らす
以上が今回の記事のまとめになります。
このように、風邪をひいたときのお酒がいかに体に悪いかを理解していただけましたでしょうか?風邪の時にお酒を飲んで消毒をするなんて馬鹿げたことはやめて安静にするのが一番だということですね。
またどうしてもお酒を飲まなければならない状況のときは、ウコンの力を飲んだり水をはさみながら飲むことで症状が悪化するのを防ぐようにしてください。調子にのってがぶ飲みすると風邪は治らなくなります!
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