腕を組む時の人の心理について!仕草から読み取れる相手の本音!

話している時に相手が腕組みをしている。髪の毛を触っている。手を口に当てている。会話の時に何気なく行なっている仕草や行動にはそれぞれ意味があります。

中でも多くの人が無意識に行なっているのが「腕組み」です。

腕組みをしている時には一般的に「相手を警戒している」「相手との間に壁を作って自分を守っている」と言われますが実際に首をかしげる人も多いはずです。心理学やメンタリズムの観点から腕を組む人の心理について詳しくまとめましたので参考にしてみてください。

腕組みからわかる相手の心理について

男性 腕組み

話をしている時に何気なく落ち着くから腕組みをしている。なんとなく手がふわふわするから腕組みをしている。深く考える時に腕組みをする。腕組みをする理由を答えろと言われればこれらの回答が出てきそうです。

しかし学術的な観点から観ると腕組みからはマイナスの要素が多く挙げられていることがわかります。コミュニケーションにおける腕組みの意味についていていきましょう。

心理学における腕組みの意味

心理学の観点では腕組みには以下の意味があるとされています。

  • 人間関係における拒絶反応
  • 位置の高い腕組みは威嚇の意味がある
  • 低い位置での腕組は自分を保守の意味
  • 怒っています・不機嫌ですの合図
  • 何かを隠している

という意味合いがあります。深層心理に隠れている自分の内面を表に出して相手に対して意識を表明している状態でもあります。

あまり内面は相手に伝わらないと思っているかもしれませんが、無意識のうちに行う行動は集団意識の中で統一されているので、相手にも同じ潜在意識が眠っています。

腕組みをして対峙している相手にはちゃんとその意味が伝わってしまいますので注意しましょう。

メンタリズムにおける腕組みの意味

メンタリズムは心理学をベースに運動力学や睡眠療法をベースに考え出された人の心をコントロールする技術のことです。

人の心を読んでこちらのアプローチによって強要するのではなく、自発的に自分の思い描いた方向にコントロールしていく技術になります。

そのメンタリズムでは心理学を主にベースにしているので、腕組みに関する捉え方はほとんど変わりません。メンタリズムでは仕草だけでなく目線や話の内容なども重要視されるので腕組みだけの情報では判断しないことが多いのですが、基本的な腕組みの指し示す心理的な意味合いは同じになります。

研究で明らかになった腕組みの真実

アメリカでの学生を対象とした実験では以下のような話があります。

学生のグループを2組に分けて、片方には腕組みをさせて授業を、もう片方には腕組みをしない状態で授業を受けさせました。

授業終了後にこの研究の結果を出すため、授業内容に関するテストを行い、その得点を比べてみました。すると腕組みをしていた生徒に比べて腕組みをしていた生徒の方がテストの結果が30%以上悪かったことがわかりました。

またその講義内容や講師に対するディスカッションを行なった場合、腕組みをしている側の生徒の方が批判的な意見をする傾向が強かったという結果も同時にでました。

つまり、腕組みをしている生徒の方が、腕組みをしていない生徒よりも内容を理解する能力が低く、否定的な意見を持ちやすいということが判明したのです。

ですので話を聞く時に腕組みをしないようにするだけでも理解力が高まり成績UPに繋がりやすいかもしれません。

腕組みをしている人の心境を詳しく紹介

腕組み 女性 心理

上記でも紹介した心理について、それが腕組みとどう関係しているのかを少し詳しく紹介していきます。

どうして腕組みをしているだけでそんなにマイナスの意味合いが発生してしまうのか、理解していきましょう。

人間関係における拒絶反応

腕組みの行為の意味には相手から心臓を守るという意味合いがあるとされています。

大事な急所を隠して守ることで相手に対して警戒心を強めて心を閉ざしてしまうという精神状態に自然と向かってしまうのです。

仕草や行動によって落ち着いたり、心まで変わってしまうのはそういった、行動と心の動きが密接に関わっているから発生しているいわば生理現象な訳です。

ですので会話の途中から腕を組み始めた場合は「その話は共感できない」という心境の表れだったりします。

位置の高い腕組みは威嚇の意味がある

高い位置での腕組みは自分を大きく見せる効果があり、権威を象徴的に見せるためのポーズでもあります。

よく力持ちで、体の大きなキャラクターや主人公キャラなどが胸を張って腕組みをしていませんか?

キャラクター

これは自分を強く見せたり大きく見せる効果があります。

これと同じで相手よりも優位な立場にたち、相手を威嚇する効果がこのポーズにはあります。ですので人との話し合いの際に高い位置で腕組みをすることはあまりよろしくないポーズになります。

信頼関係にも支障が出るので、自分の立場が上だからといって会話中に高い腕組みはしないようにしましょう。

低い位置での腕組は自分を保守の意味

特に女性が行うポーズとして象徴的なポーズで、胸の前ではなくお腹やみぞおちのあたりで腕を組み姿勢です。

これは相手が緊張していたり、不安を感じている時に行うポーズになります。そのほかにも何か考え事に集中したい時に取る仕草でもあります。

警戒心や緊張しやすい人が特にとる仕草でもあり、頻繁にこのポーズをあなたの前で取っている人がいる場合、あなたは緊張させやすい人なのかもしれません。

相手の緊張を解かせることができるように話しかけてあげるとこのポーズは自然とほぐれるでしょう。

さらに猫背の姿勢が加わってる場合はさらに緊張感が高まっている状態です。焦りや動揺といった心理状態を示す状態でもあります。あまり追い込まないようにしましょう。

怒っています・不機嫌ですの合図

不機嫌な人と話している時に相手が腕組みをしている姿をみたことがありませんか?

腕組みをしている上に表情が不機嫌である。これは典型的な怒っていることを周囲にアピールしているという象徴になります。

無言で腕組みをした状態でずっと睨んでくる。貧乏ゆるりをしながら腕組みをして立ちはだかる。これらのシーンのように怒りがピークに達し、これ以上余計なことをしたら怒りますよ!というサインとして利用されることもあります。

怒鳴る前の前振りですのでこの段階で気づいて必要以上に相手を怒らせないようにするか、誤解を解くなどの何かしらの対策が必要でしょう。

何かを隠している・嘘を付いている

何かを隠している時や、悟られないように注意している場合に腕組みをしたり腕組みをしながら口元に手を持っていって表情を隠すことがあります。

片腕をお腹に組んで顎辺りに手を持っていく仕草です。これは相手に悟られないように何かを隠しながら推理をしている時か、何か嘘を付いている時などによくみられる仕草です。

何かしらの思惑があり、思慮深く発言していることが判断できるので、相手の流れに惑わされないように注意しましょう。

どちらの腕が上かを確認しよう

左右

相手が腕組みをしている時、威嚇している・防衛している・緊張している・何か考え事をしている、のいずれかの心理状態にあることがわかりました。

それとは別にさらに腕組みから読み取れる情報があります。そこで注目したいのがどちらの腕を上にして腕を組んでいるかです。右が上か左が上かで読み取れるその人の特徴について紹介します。

右腕が上にきている場合:左脳タイプ

右腕が上にきているタイプは左脳タイプです。体の脳の神経はクロスしているので左脳が右半身、右脳が左半身を動かしているからです。

左脳タイプは表現が直接的で、思ったことがズバッと表現するタイプの人です。

理論的に物事を判断し、発言する合理的タイプで男性に多い傾向があります。

あまり感情的になることはなく、外面は感情的に見えても頭の中は落ち着いていて冷静なことが多いでしょう。

左腕が上にきている場合:右脳タイプ

左上が上の場合は反対の脳の右脳を使って物事を判断しているタイプです。

感性や直感で物事を考えて判断することを望んでいて、感情的で表現が抽象的になりがちな典型的な感情派です。

腕を組んでいる仕草の時は心理的に乱れていることが多いので、身体的にしっかり自分のもっとも心地よいポジションを取って内面的にも落ち着こうとしている行動の表れでもあります。

自然に組むほうの逆に腕を組むと気持ち悪くて、落ち着きませんよね。スッと佇まいが収まることで心身ともに頭を回転しやすくしているのです。

まとめ

腕組みでその人の性格までわかってしまうのは面白いですね。

今まで無意識に腕を組んでいた人も、腕組みをする人によく出会う人も腕組みの意味を知って注意深く確認してみましょう。

いままでわからなかったその人の心理がわかって、なにか気づけることがあるかもしれません。

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