冷静沈着とは?意味や特徴、メリットを知ろう!なる方法は?

物事を判断する時に冷静になって判断しないと、大抵の事は失敗に終わってしまいます。時間がなく慌てている時決めてしまって、後悔した経験がある人も多いと思います。

物事に動じずに心が乱れない様子を冷静沈着と言います。冷静沈着になると、ここぞという時に力を発揮し、ビジネスやプライベートでもメリットをもたらします。ここでは、冷静沈着になる為に特徴や方法についてご紹介します。

冷静沈着について

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冷静沈着と聞いた時、あなたはどのような人を思い浮かべますか?

物静かな人や冷たい人を想像する人もいるかもしれませんが、冷静沈着とは性格を表した言葉ではない為、実際には色んなタイプの人がいます。冷静沈着とは一体何か、またメリットについてご紹介します。

冷静沈着とは?

冷静沈着という言葉を辞書で調べてみると下記のような意味合いがあります。

冷静で落ち着いているさま。「冷静」は感情的にならずに理性的で落ち着いた態度のこと、「沈着」は、驚いたり取り乱したりせずに物事に動じない態度のこと。「沈着冷静」とも言う。
参照:Weblio辞書

人は予想外の事が起こったり、時間がなくなったりと、ピンチの状態になるとパニック状態になります。判断力が欠けているこのような状態の時に、物事を判断しようとすると大抵失敗してしまいます。

冷静沈着でいれるようにすると、気持ちが整理されて何が一番いい解決方法なのかが見えるようになってきます。ビジネスでもプライベートでも、選択しなければいけない場面はたくさんあります。冷静沈着なさまを身につける事で、様々なことに成功しやすくなるのです。

冷静沈着のメリット

冷静沈着という言葉を聞くと、人によっては面白くない人やテンションが低い人、冷たい人を想像する人もいると思います。

しかし、冷静沈着は物事に動じない余裕がある様子を指す単語の為、性格を表しているわけではありません。性格が明るくて面白い冷静沈着な人もいるのです。冷静沈着になる事でのメリットは下記のようなものが挙げられます。


■メリット

  • 精神的に大人で、周りに頼られる存在になる。
  • 勢いで行動しない為、後悔が減る。
  • リスクが最小限に抑えられる。
  • 普段から冷静でいると、ここぞという時に力が発揮できる。

人生は選択の連続です。自分の選択を後悔しないためにも、またベストな判断ができるようにするためにも冷静沈着でいられることは重要です。

冷静沈着な人の特徴について

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様々なタイプの冷静沈着な人がいますが、共通点があります。彼らの特徴を理解することで、物事を冷静に判断する力を身につけるコツを掴むことが出来ます。

ここでは、どのような人が冷静沈着と呼ばれているのか、特徴についてご紹介します。

判断力・決断力がある

冷静沈着な人は判断力や決断力があります。買い物に行く時に直感で「いいな」と思うものを手に取ることは誰でもあります。そこから、この商品を買うか買わないかの判断をする時に、気持ちに任せて買ってしまうと衝動買いになる事が多く、後悔してしまうことも出てきます。

その時は欲しいなと思って買ったけれど、同じような服が家にあった、結局使わなかったという経験がある人は判断力に欠けてしまっています。判断力がある人は、この先本当に必要かどうか、どれくらいの頻度使うのかなどを想定して、買うべきか買わないべきか判断していきます。その為、家にムダな物が置いていなく、使わない物で溢れているという事も起きません。

自信がある

人は想定外の事が起きたり、自分では対応しきれないことが起きると心が乱れて冷静な判断ができなくなります。逆に一度経験した事がある事が再度起きると、既に対処法を知っているので慌てる必要もなくなってきます。

人生経験が豊富で過去の経験から自信をつけている人は冷静沈着でいることが出来ます。過去にやってきた事が成果になると、それが自信へと変わっていきます。自信がつくとたとえ、新しい事が起こったとしても過去の経験から応用出来る事を探して判断することができるようになります。

行動する前に考える

冷静沈着な人は行動する前に考える癖が身についています。考える前に行動してしまうと、手探りで動いていくので余計な作業をしてしまい、結果的に時間がかかりすぎてしまったり失敗してしまう事が多くなります。

例えば、仕事で何か物事を進める時には、目標を決めてそこへたどり着くまでのプロセスを考えてから行動することが重要です。勢いで進めていくと次第に目標や目的を見失う事も多くなり、全く違う事を行ってしまう場合もあります。

また、勢いで行動してしまうと、なぜこのような行動を取ったのか周囲を説得させる事も難しくなります。たとえ、会社にとっていい仕事をしていたとしても、考えなしの行動は周りを不安にさせ、賛同を得られない可能性が高くなります。

取捨選択ができる

冷静沈着でいられる人は、物事の取捨選択が上手です。仕事をしていると多くのタスクを抱えますが、本当に重要な事と重要でない事があります。例えば、仕事でルーティーン作業になっているものは、疑問を持つことなくルール通りの事をそのままやる人が多いと思います。しかし、この作業が必ずしも正解なわけではありません。

もっと効率のいいやり方があったり、時にはやる必要すらない事もあります。仕事を上手に進めるには、物事の本質を捉えて必要なものを選び、不要なものを捨てることが大事です。冷静沈着でいられる人は、小さい事や考えてもスッキリできないものに関しては「この件に関してはもういいや」と諦めることができます。また、やっても意味のないものや効果のないものに対して、必要ないと捨てることができるのです。

さほど重要でない事に関しては、いつまでも時間をかけて考えたり、ストレスを溜めこまないようにする事で、効率のいい仕事の進め方をすることができます。

物事を客観視できる

物事を判断する時に、主観的に判断するのではなく客観的に判断することが出来るのが冷静沈着な人の特徴でもあります。物事を考える時には主観と客観の2つの観点から捉えることができます。

主観は自分の意見として捉えることで、客観は特定の立場に拘らずに事実として捉えることです。客観的に考える力はビジネスにおいて、とても必要な能力です。例えば、新しいビジネスプランを立てる必要がある時「SNS機能を利用する必要がある」と考えたとします。

この時の意見は主観的なものになり、人を納得させる為には客観的に考える必要がでてきます。本当に必要かどうかを多数決を取ったり、競合他社と比較してどうなのかなど視野を広げて様々な角度から事態を捉えることが必要です。

このように考えられるようになる事で、本当に必要かどうか判断できたり、自分勝手な行動をしている時には「何かおかしい」と気付くことができるようになります。

周囲の事を理解している

人は情報を知っている状態になると、心が落ち着きます。例えば、新しい職場で働くようになると勝手が分からない為、多少なりとも不安な気持ちを抱えます。一方で人間関係を上手に構築できて、周囲の事を理解したり仕事の内容も分かってくると安心して物事を進めることができます。

その為、知っているという状態をつくる事は冷静でいられる為には重要なポイントです。冷静沈着な人は周囲を理解する力があり、トラブルや悩みを常に少ない状態にしているのです。

洞察力がある

洞察力とは、観察しただけではみる事ができないものを直感的に見抜く力の事です。例えば、飲み会の途中で上司から「お前はもう遅いから帰れ」と言われた時、そのままの意味で捉えるのではなく、空気を読んで裏の言葉の意味を読むことができるのです。

上司は部下に慕われているという事が分かると嬉しくなるものです。「帰れ」と部下を心配する言葉をかけつつも、自分と一緒にとことん付き合ってくれたら嬉しいものなのです。洞察力がある人の場合、上司の言葉の裏を読んで「朝までとことん付き合いますよ」などと対応することができます。

洞察力がある人は何事も根本や本質を捉えることができます。洞察力をつける事で視野が広くなり、根本を捉えて冷静に物事を判断することが出来ます。

自制心が強い

冷静沈着な人は自制心が強い人でもあります。自制心とは自分の欲望や感情をコントロールする力のことです。例えば、明日大事な会議が朝早くからあるけれど、その前日に好きな人からディナーに誘われた時、あなたはどうしますか。大切な会議の前日にディナーに出かけた場合、夜眠るのが遅くなったりお酒を飲んで次の日二日酔いになってしまう可能性があります。

そうなると、当日ベストなパフォーマンスが出せずに、重要な会議に参加しているのが無意味なものになってしまう可能性があります。自制心が強い人の場合は、ディナーに行きたい気持ちを抑えて明日に備えることが出来ます。

このように、自分の欲望や感情をコントロールして、結果が出せるように調整することが出来るのです。自制心が強い人はダイエットや受験、禁煙などにも成功したり、時間を守ることができるタイプの人です。

ピンチをチャンスだと考える

冷静沈着でいられる人は、ピンチの時をチャンスだと思う傾向にあります。トラブルに直面した場合、将来の自分になくてはならないピンチの時があります。トラブルというのは必ずしもマイナスな結果を生み出すのではなく、そこから学ぶことや発見がたくさんあります。

例えば、仕事でトラブルを起した時に、力になってくれる心強い仲間がいる事に気付くこともあります。あいつはダメだと見放すことなく、力になってくれる仲間がいると知ることも大切なものを手にしたと感じることが出来ます。

リスクを考える

冷静沈着でいられる人は、リスクを考えた行動ができます。何か行動を起そうとする時に、結果がどうなるかをある程度予想をすることができます。その結果は一つのパターンだけでなく、いくつかの答えを割り出した上で、リスクと比較しながら物事を実行します。

その為、物事がマイナスに働いたとしても、想定された範囲内の事である為、余裕をもって状況に対処することが出来るようになるのです。また、仕事場ではリスクを想定する事で動き出す前に、上司にあらかじめ伝えてリスクヘッジする事も出来ます。一緒に働く側としてもリスクを事前に知れる事で判断しやすくなります。

急がない

急いで物事を判断しようとすると、十分に考える時間がなく誤まった答えを導き出してしまう可能性が高くなります。買い物に行った時に「あと1点しかありません」や「今日だけ50%OFFです」と言われてしまうと、深く考えずにすぐに決めてしまうことが多いと思います。

このように時間がない状態を作られると、判断力が鈍くなってしまい、買わなくていい買い物までしてしまうことがあるのです。特に重要な判断をしなければいけない場面では、時間に余裕を持ちましょう。時間がないと思った場合は焦って答えを出さずに、時間をとってゆっくりと考えるようにする事でいい答えが出る場合があります。

決めることは後回しにしない

冷静沈着な人は物事を決める時にはすぐに決めます。すぐに決めると言っても、焦って決めるわけではありません。決めなければならない事は、時間をとって頭で考えて決めるようにします。

決めなければいけない事を、後回しにしていると他の事に集中できなくなります。決めなければいけない事があれば優先順位を高め、時間をとって決断し他の事に取り組みやすくしているのです。

自立心を持っている

冷静沈着な人は自立心を持っていて周りの意見に左右されないという特徴があります。周りの意見を聞いて、コロコロと意見が変わってしまうと、安心できなかったり落ち着くことが出来ません。

人の意見にはしっかりと耳を傾けつつも、人の意見に流されずに物事を判断する力があります。

冷静沈着になる方法

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どんな時にも動じない人は、異性でも同性でもかっこよく映ります。周りが慌てている時にでも冷静に物事を見極める力は、いざという時にも頼りになり周りからも信頼されます。

冷静沈着になるには、どんな事に気をつけるべきかここではコツについてご紹介します。

直感を信じる

冷静沈着になるには感情と理性のバランス感覚を身につけることが重要です。感情に流されずに理性ばかりを優先してしまうと、考えすぎてしまい逆に行動力に欠けることになります。このバランスを上手く保つコツは、自分の直感を信じることです。

自分の直感的に「上手くいきそう」「やりたい」「できそう」「面白そう」などのポジティブな気持ちがもてた時に、この感覚を頼りに物事を客観的に見たり周りを納得させる理由などを考えていきます。そうすると、自分の考えを深く考える事が出来るようになり判断しやすくなります。

一生懸命になって考えるよりも、潜在意識から出てくる答えを深く考えるほうが判断力があがります。普段の生活でパッと頭の中に出てきたイメージを中心に考えることで判断力を鍛えることが出来るのです。

一人の時間を大切にする

冷静沈着な人は一人の時間を大切にしている傾向にあります。一人でゆっくりと時間を過ごすことで、自分を客観的に見つめなおすことが出来るようになるのです。また、自分の趣味に時間を作るようにできる人は、ストレスが溜まり難く余裕が持てるようになります。

仕事が忙しくて時間がないという人もいるかもしれません。そう思っていても意外と自分の時間は作れるものです。仕事で無駄な時間を過ごしている場合もあるかもしれません。自分の行動を見直して、どのようにしたら自分の時間を持つことができるのか一度考えて見ましょう。

覚悟を決める

不安や恐怖を抱えていると、冷静になる事は出来ません。この不安や恐怖から解放されるには覚悟を決める必要があります。どんな結果になっても受け入れようとする覚悟が始めにあると、何が起こっても冷静に対処することが出来るのです。

人は何かに挑戦する時に、先の結果がどうなるか分からない不安を感じます。その不安を考えると前に進めない時があります。何事も結果はなるようにしかならないので、時には失敗することもあります。

今出来る限りの事をして実際に行動に移した結果、それが失敗であったとしても、またその失敗をバネにすればいいだけの事です。失敗を怖がっていたら決断が出来なくなります。なるようにしかならないと開き直るくらいの気持ちで覚悟を決めると、冷静な心を養うことが出来ます。

呼吸を整える

人は仕事のプレッシャーや不安や悩みなどで精神的なストレスがかかると呼吸が乱れます。イライラした時や緊張している時などマイナスな感情が働くと、呼吸が速くなるのを感じたことある人も多いはずです。浅い呼吸を繰り返すと血液中に二酸化炭素が増えて筋肉がこわばったり、集中力もなくなってきます。

「自分の呼吸は今速くなって来ているな」と感じた場合、まずは呼吸を整えて気持ちを落ち着かせるようにしましょう。

おわりに

人生には判断しなければいけない事がたくさんあります。判断を失敗しない為には冷静沈着になる事がとても重要です。冷静に物事を判断できるようになると、ビジネスでもプライベートでも成功する確率がグンッと高まります。

ここで紹介した冷静沈着になれる方法を試して、判断力を磨いていきましょう。

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