喪に服す期間はどのくらい?してはいけない行動やマナーを知ろう!

家族や近親者が亡くなると、喪に服します。一定の期間、死者を悼んで冥福を祈り、身を慎んで生活します。喪に服す期間です。昔は服喪期間の間、お酒を飲んだり魚肉を食べたりするのを控え、結婚などのお祝い事をやめました。

現代では喪に服す期間は短くなり、普通に日常生活を送ることが多くなりました。でも、年末年始の挨拶や正月の飾りや年賀状などについての取り決めは、まだ残っています。

現代の喪に服する期間とマナーについて、お伝えしますね。

喪に服す期間はいつまで?

death-2421820_960_720喪に服す

家族・近親者が亡くなると、遺族は一定期間喪に服します。「死者を悼んで冥福を祈り、身を慎んで暮らす」ことを「喪に服す」と言います。昔は、実際に喪服を着て家に引き籠もり、歌舞音曲を楽しんだり魚肉を食べたりすることを慎みました。

現代では、喪に服す期間は短くなり、普通に日常生活を送る人が多くなっています。でも、喪に服する期間には、避けた方がいいことやしなければならないことがあります。服喪期間のしきたりについて基礎知識を知っておくのは、社会人のマナーです。

[喪中と忌中はどう違うの?]

故人(死者)を悼んで冥福を祈り謹慎して暮らす期間を「喪中(もちゅう)」「忌中(きちゅう)」と言います。「服喪(ふくも)」「忌服(きふく)」とも言います。

忌服・忌中

「忌」は「命日」「忌み嫌う」という意味の言葉です。神道では、死は穢れと考えます。忌中・忌服の間は、死者の穢れがついているので外部との接触を避け自宅で謹慎します。神棚には白紙を貼って「神棚封じ」をします。

忌明け

現代では、忌中・忌服は、家で故人を悼み祈りを捧げる期間と考えます。神道では50日で忌明けとなります。仏教では七七四十九日の法要をもって忌明けとします。

服喪・喪中

「忌服・忌中」は神道の考え方です。「服喪・喪中」は仏教の考え方に強く影響されていますが、むしろ日本の伝統・文化と言えます。

故人(死者)を偲んで、慶事など華やかなことを執り行ったり参加したりすることを避ける期間です。身を慎んで暮らします。

喪が明ける

故人との関係にもよりますが、普通、服喪期間は一年です。家族・近親者が亡くなった年の年末年始や正月の行事は喪中となります。普段とは少し違います。

[喪に服する期間は故人との関係で違うの?]

喪に服する期間は、故人と本人の関係(続柄)によって異なります。喪に服したり忌服したりするのは、一親等と二親等の近親者です。その範囲でない三親等以下の親族が亡くなった場合は、喪に服する必要はありません。

服喪期間については、明治7年の「太政官布告」の「服忌令」に細かく定めてあります。「服忌令」は昭和22年に廃止されましたが、現在もこれを目安にしています。

一親等の服喪期間

一親等とは、本人の配偶者・子供・子供の配偶者・父母・配偶者の父母です。

本人の配偶者・父母・配偶者の父母の服喪期間は12~13ヶ月、約1年です。

本人の子供の服喪期間は3~12ヶ月です。明治時代は封建的な考え方が強かったので、子供を父母より軽く扱いました。

一親等の服喪期間は1年間

現代では、父母も子供も同じに考えます。一親等の人が亡くなられた場合、遺族は1 年間喪に服します。

二親等の服喪期間

二親等とは、本人の兄弟姉妹・祖父母(父方・母方)・配偶者の兄弟姉妹・配偶者の祖父母・孫・孫の配偶者です。二親等の服喪期間は3~6ヶ月です。

忌明け

一親等の人も二親等の人も、現代では四十九日の法要をもって忌明けと考えます。神式(神道)では50日で忌明けとします。仏教でも神道でも、ほぼ同じ頃に忌明けとなります。

[服喪期間は宗教によって違うの?]

喪に服する期間は、宗教によって異なります。死に対する考え方が違うので、葬儀・葬式の仕方も異なります。

神道では、死者は家に留まって家を守護する神となります。仏教では、死者は極楽浄土に生まれ変わります。葬儀は極楽浄土に送りだす儀式で、法事・法要は死者の供養です。キリスト教では、死は神と共にある一つの過程にすぎません。葬儀も日常の礼拝とあまり変わりません。

キリスト教に服喪期間はない

キリスト教には喪に服する期間はありません。イスラム教も同じです。キリスト教の信者の中には、日本の喪に服する習慣に反対する意見もあります。

でも、故人を偲ぶ気持ちは、どの宗教でも同じです。キリスト教でも、命日に墓参りに行ったり遺族が集まったりします。恋人や夫の死を悲しみ、長い期間を喪服で過ごす女性もいます。

[喪に服する期間の意味]

葬儀・葬式や喪に服する期間には、大きな意味があります。

葬儀は生者が故人の死を受け入れる儀式

葬儀・葬式は、亡くなった人をこの世とは別の世界に送る儀式です。死者のための儀式ですが、本当は生者のための儀式です。生者つまり遺族が愛する家族・愛する人の死を受け入れるために、葬儀を行います。

忌服は悲しみから立ち直る時間

喪に服する期間は、残された生者が愛する人を失った悲しみから立ち直るために必要な時間です。神道の穢れは「気枯れ」の意味です。家族・愛する人を失った悲しみで、気が衰えている状態です。忌服は、悲しみで衰えた気を回復させる期間です。

忌服の50日間も四十九日の法要も、家族・近親者を失った悲しみを和らげるには2ヶ月近くかかるという意味です。

一親等の父母・配偶者・子供を失うのは、とても悲しくつらいことです。兄弟姉妹は二親等ですが、失う悲しみは一親等と変わりありません。兄弟や姉妹に特別な関係性を感じている人もいます。祖父母も二親等ですが、同居しているケースでは失う悲しみも大きくなります。いずれの場合も、悲しみから立ち直るには、最低でも50日程度必要なのです。

[現代の喪に服する期間は忌明けまで]

現代でも、父母・配偶者・子供の一親等の喪に服する期間は1年です。でも、1年間慶事や人との付き合いを控えて暮らすと、仕事や人間関係に支障が生じる可能性があります。一親等でも二親等でも、現代の社会では忌明け・四十九日の法要までを喪に服する期間と考えます。

神道の忌明け・仏教の四十九日の法要が済んだら、平常の生活に戻ります。家族・近親者を失った悲しみから立ち直るためにも、通常の生活に戻る必要があります。ただし、基本的には服喪期間は1年ですから、あまり派手な遊びや大きな買い物や贅沢な旅行などは控えます。

喪に服す期間はどうしたらいい?

girl-3421489_960_720悲しみ

現代では、戦前ほど服喪期間中に「あれをしてはいけない」「こうしなさい」とやかましく言うことはありません。でも、地域によっては、喪に服す期間のしきたりや習慣を厳しく守っています。服喪期間中のしきたりについての知識がないと、マナーに反したことをして関係者の気持ちを傷つける可能性があります。

喪に服す期間は1年ですが、現代では忌明け・四十九日の法要までを服喪期間と考えて、平常の生活に戻るようにしています。

[基本的には忌明けまで慶事や遊興を控える]

喪に服している期間は、基本的には慶事や遊興を控えます。慶事とは、結婚式などお祝いごとです。祝い事を催したりお祝いの席に参加したり、派手に遊んだりしないようにします。

忌明け・四十九日の法要が済むまで、結婚式など祝い事を執り行ったりお祝いの席や飲み会に参加したりするのは控えます。旅行やイベントに行ったりするのも控えます。

忌明けからは飲み会もOK

喪に服する期間は普通1年です。でも、1年間も厳格に喪に服すと、現代の社会では会社の人間関係や仕事に支障を生じる可能性があります。亡くなってから50日経った忌明けや四十九日の法要が済んだところで、喪に服する期間は一応終わったと考えます。平常の生活や付き合いに戻ります。

会社の飲み会や懇親会にも、忌明けから参加します。楽しい旅行や花火大会などのイベントに行くこともOKです。

忌明けまでは、遊びの誘いを断る

忌明け・四十九日法要が済むまでは、飲み会など遊びの誘いは断ります。仕事関係の付き合いでも「今、忌中なので」「喪中なので遠慮します」と言えば、相手は了承してくれます。

忌明けから神社参拝・お祭り参加もOK

「喪中は神社に参拝してはいけない」と言います。サイトの記事には「喪中は祭に参加できないのか?」という質問がよく載せられています。

忌中・忌服の期間は、神社に参拝したり祭に参加したりできません。家の神棚に白紙を貼って神棚封じをし、お供えも礼拝もしません。

でも、50日経った忌明けからは、神棚の白紙をはがしてお供えや礼拝をいつもの通りに行います。神社参拝したり祭に参加したりするのもOKです。

[結婚式はどうする?]

「喪に服する期間は嫁取りしない」という時代もありました。喪中は、結婚式を挙げることも結婚式に参列することも遠慮しました。現代では、忌明け・四十九日法要の後であれば、結婚式を挙げたり式に参列したりしています。

結婚式に参列するのは忌明けから

忌中は、結婚式の参列を控えます。身内(親族)の結婚式ならば忌中であることがわかっていますから、欠席することを快く受け入れてくれます。忌明けからは、結婚式に参列できます。

忌中に結婚式に参列する時は、忌中であることを言わない

会社関係・仕事関係で、忌中でも式に参列しなければならないことがあります。その時は、相手に自分が喪中・忌中であることを伝える必要はありません。おめでたいお祝いの席に言う言葉ではないからです。

結婚式を挙げるのは忌明けから

忌明け・四十九日の法要が済んでいれば、通常通り結婚式を挙げる人が多くなっています。喪中を理由に結婚式を中止したり延期したりすると、ホテルや式場などのキャンセル料がかかってしまうからです。また、海外転勤など相手や自分の都合で、結婚式を延ばせないこともあります。

忌中は結婚式を控える

忌中に結婚式を挙げるのは控えます。神道の神前結婚式も仏教の仏前結婚式もNGです。どうしても結婚式を挙げる必要があれば、キリスト教の結婚式か人前結婚式にします。

[お中元・お歳暮]

喪に服す期間であっても、お中元・お歳暮は通常通り贈ったり受けたりします。年末に贈るお歳暮も夏に贈るお中元も、日頃お世話になっている人たちへの感謝の気持ちを表すものです。お祝いの品ではありません。

紅白の水引は使用しない

喪中にお中元・お歳暮を贈る時は紅白の水引を使わないようにします。お歳暮・お中元を贈る相手が服喪期間の時も、紅白の水引は避けます。

香典返しとかぶらないように気をつける

香典返しを贈る時期とお中元・お歳暮を贈る時期がかぶってしまうことがあります。相手が混乱する可能性があるので、贈る時期を少しずらすようにします。香典返しは忌明けに贈ります。その後、改めてお中元やお歳暮を贈ります。

お中元の時期を過ぎたら暑中見舞い・お歳暮の時期を過ぎたら寒中見舞い

香典返しと贈る時期をずらすために、お中元の時期を過ぎてしまったら「暑中見舞い」にします。お中元は7月初めから7月15日までです。暑中見舞いは7月16日から8月の立秋までです。

お歳暮を贈る時期は12月初めから12月31日までです。地域によっては12月13日から12月31日までです。めったにお歳暮の時期を過ぎてしまうことはありません。もしも、12月31日を過ぎてしまってから贈る時は、「寒中見舞い」にします。普通、1月1日から7日までは「お年賀」ですが、喪中に「年賀」という言葉は使いません。

内容もかぶらないように注意

贈る品物も、香典返しと中元・歳暮が同じようにならないように気をつけます。今はカタログギフトが人気です。中元・歳暮にも香典返しにもカタログギフトがよく使われます。

でも、同じようなカタログギフトが続けて届いたら、受け取る人は混乱します。香典返しにカタログギフトを贈ったら、歳暮・中元は品物にするなど配慮します。

喪中でもクリスマスプレゼントは贈れる?

クリスマスはキリスト教の行事です。キリストの誕生を祝って、人々がお互いにクリスマスのギフトを贈り合います。クリスマスプレゼントは、子供たちが楽しみにしています。キリスト教の祝い事ですから、服喪期間中にギフトを贈ってもかまわないでしょう。喪に服する考え方や習慣は、神道や仏教の影響を受けている日本の文化・伝統です。

[暑中見舞い・残暑見舞い]

暑中見舞いや残暑見舞いは、相手の健康を気遣うものです。祝い事ではありません。暑中見舞い・残暑見舞いは喪に服している期間も、いつもの通りに書きます。

自分が悲しみに沈んでいる時でも、相手の体調を気遣うことで少しずつ元気を取り戻すことができます。愛する者を失って悲しむ相手には、一枚のはがきが慰めになることがあります。

ちなみに、暑中見舞いは梅雨明けから立秋まで、残暑見舞いは立秋過ぎから9月6日までです。

服喪期間のお正月はどうする?

flower-3324851_960_720悲しみの白い花

お正月は日本人にとって大事な年中行事です。正月になると、多くの人たちが気持ちや決意を新たにします。大きな意味のある行事ですから、念入りに準備して正月を迎えます。それだけに、喪に服している期間は、お正月を過ごす特別なしきたりがあります。

家族・近親者が亡くなった年のお正月は、喪に服していると考えます。

[年賀に関する物事は控える]

お正月は、基本的に「祝い事」です。「新年、おめでとうございます」「明けまして、おめでとう」などと、人々は祝い合います。「年賀」とは「新年を祝う」という意味です。喪に服している期間は、祝い事は控えます。正月も同じように、年賀に関係する物事を控えます。

正月飾り・鏡餅・お屠蘇

門松などの正月飾り・鏡餅・お屠蘇は正月を祝うものです。年賀に関係が深い物なので、喪に服している正月は準備しません。

おせち料理・お年玉

おせち料理は年賀の料理です。お年玉も、本来は年賀の品です。でも、おせち料理には「普段忙しい主婦が正月くらいは料理しないでゆっくりするための保存の効く食べ物」という意味もあります。一年に一回しか食べられないおせち料理を楽しみにしている人もいます。「お祝いの料理」ではなく「保存食」と考えれば、服喪期間中におせち料理を食べても問題はないでしょう。

お年玉も「お正月のお小遣い」とか「書籍代」という名目にすれば、いいでしょう。

[喪中に初詣はNG?]

日本人の多くが「喪に服している間の正月は、初詣をしてはいけない」と考えています。でも、初詣は「新年になって初めて神社に参拝すること」です。神道の行事です。神道の忌服期間は50日です。50日経てば忌明けになります。忌が明ければ、神社参拝ができます。

忌明けに正月を迎えれば、初詣ができる

初詣を控えるのは、忌服の期間中に正月が来た時だけです。

お正月が来る前に、忌が明けてしまえば初詣できます。神社に参拝して、残された者たちの悲しみが癒されますように神に祈ることができます。残された者たちが元気に暮らせるように神様にお願いします。

忌中の正月でも寺参り・墓参りはできる

「忌」は神道の考え方で、仏教とは関係ありません。忌中でもお寺やお墓にお参りすることはできます。家族・近親者が亡くなると、七日目ごとに法事をして供養したりお墓参りしたりします。喪に服している期間は、お寺やお墓に頻繁にお参りして故人の冥福を祈ります。

忌中で初詣ができない正月は、お寺参り・お墓参りすることをオススメします。

日本では、毎年お正月にはお墓参りと初詣の両方をする人が少なくありません。

[年賀の挨拶はどうする?]

現代では、上司や親戚やお世話になった人の家を廻って年賀の挨拶をする人は少なくなりました。もちろん、服喪期間中の正月は、年始の挨拶廻りを控えます。

社会人になると、年末年始の休暇明けに会社で上司や同僚と年賀の挨拶を交わします。同業の企業が集まって賀詞交歓会を開催します。喪に服している正月でも、仕事の付き合いで賀詞交歓会に参加する必要があります。

「今年もどうぞよろしく」と挨拶する

喪に服している正月は、会社や賀詞交歓会では「昨年中はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶します。「おめでとうございます」と言わなければいいのです。

忌中は賀詞交歓会を欠席してもいい?

忌明け・四十九日法要が済まない正月は、忌中です。賀詞交歓会のような華やかなお祝いの席に出るのを控える人もいます。上司や同僚に忌中であることを話して、欠席することを了解してもらいます。

ただし、立場上、どうしても賀詞交歓会に出なければならないケースもあります。忌中や喪中はプライベートなことなので、公の関係には通用しません。忌中に賀詞交歓会に参加したら、「今年もよろしくお願いいたします」とだけ挨拶します。

[年賀状はどうしたらいいの?]

上司や親戚やお世話になった人たちの家を廻って年賀の挨拶をする人は少なくなりましたが、代わりに年賀状を出して挨拶する人は今も大勢います。

喪に服している期間の正月は、年賀状を出しません。年賀欠礼のはがきを出します。年賀欠礼状を送って、年賀の挨拶を欠礼することをお詫びします。

年賀欠礼状を出す範囲は?

年賀欠礼状は「喪中はがき」ともいいます。年賀の欠礼状を出すのは、喪中の範囲と同じく二親等までが基本です。二親等の親族・姻族が亡くなった場合に、年賀欠礼状を出します。

二親等でも配偶者の祖父母・配偶者の兄弟姉妹が亡くなった場合は、年賀欠礼のはがきを出さない人もいます。迷った時は、親族・姻族の年長者に相談することをオススメします。

年賀欠礼状を送る相手は?

毎年年賀状を交わしている相手に年賀欠礼状を送ります。でも最近では、喪に服していることを知っている身内や故人を知らない人には欠礼状を出さない人もいます。

会社の人や仕事関係の人には?

上司や同僚など会社の関係者には、年賀欠礼状を送るのが普通でした。でも、最新記事では、喪に服するのはプライベートなことなので、公の関係である会社や取引先の人たちには年賀状を送って良いとしています。

上司など会社関係者には、年賀欠礼状と年賀状のどちらを出しても良いようです。取引先など仕事関係の人には、いつもの通り年賀状を出します。

年賀欠礼状はいつまでに?

年賀欠礼状は「新年の挨拶を欠礼する」ことを伝えるものです。年賀状の準備を始める前に相手に届くようにしないと、失礼です。できれば11月中には年賀欠礼を相手に伝えるようにします。遅くとも12月初めに欠礼状が届かないと、相手は年賀状の準備を始めてしまいます。

年賀欠礼状が来た時はどうする?

年賀欠礼を伝える喪中はがきが届いたら、その人には年賀状を出しません。松の内(正月1日~7日)が過ぎてから、寒中見舞いのはがきを出すことをオススメします。相手の悲しみを気遣う気持ちが伝わります。

年賀欠礼状が来ない人には年賀状を出してもマナー違反にならない

喪中なのに年賀欠礼状を出さない人もいます。年賀欠礼を知らせない相手には、自分が年賀状を送ってもマナー違反になりません。

喪中に年賀状をもらったら?

年賀欠礼状を出したのに、いろいろな事情で年賀状をもらうことがあります。その時は、松の内(1月1日~7日)が明けてから、寒中見舞いを出します。

まとめ 現代の喪に服す期間は忌明けまでと考える

日本では家族・近親者が亡くなると、遺族は喪に服します。故人の死を悼み冥福を祈りながら、身を慎んで暮らします。これを喪に服す期間、「忌中」「喪中」と言います。祝い事を執り行ったり参列したりせず、派手な遊び・大きな買い物・贅沢な旅行などを控えます。

喪に服す期間は、自分と故人の関係(続柄)や宗教によって異なります。喪に服すのは、配偶者・父母・配偶者の父母・子供の一親等と兄弟姉妹・祖父母の二親等が亡くなった時です。

普通、一親等が亡くなって喪に服す期間は一年間です。しかし、一年間も厳しく喪に服すと、会社の人間関係や仕事に支障を来たす可能性があります。現代では、忌明けまでを服喪期間と考えて、忌明けから平常の生活に戻るようにしています。

神道では「忌中」は50日間です。仏教では四十九日の法要が済むと、忌明けとなります。神道も仏教も、ほぼ同じ頃に忌明けとなります。忌明けになれば、神社に参拝したり祭に参加したりできます。会社の飲み会や懇親会に参加することも、結婚式を挙げたり参列したりすることもできます。

ただし、基本的には喪に服す期間は1年ですから、一親等の近親者が亡くなった年の正月は喪中となります。正月飾りや年賀状などは控えます。

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