膝を曲げると痛い原因は?予防方法や改善方法を紹介!

しゃがむと膝が痛くて困っている人は、老若男女問わずいます。歩行時に違和感があったり、コキっと音がしたり、力が入らなくなったりと、複数の症状を感じることもあります。

整形外科でレントゲンやMRIを撮って診てもらって、異常なしと診断されたときは、なぜ痛いのか・・・と逆に不安になってしまいます。この記事では、膝の痛みの原因と緩和方法、治癒するのかなど、気になる点を解明していきます。

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膝のはたらきと構造

膝いたい

膝の痛みの原因を探る前に、膝が担う機能や骨の構造について学びましょう。

関節の役割

2つ以上の骨が互いに動く状態で結合している状態を、可動関節といいます。互いに付着しているだけであれば、不動関節といいます。膝の関節は、可動関節です。

関節面は、関節軟骨でおおわれています。関節軟骨は、骨と骨とかぶつからないようにしてくれています。その全体を関節包がすっぽりと取り囲んで、関節腔をつくり、中に滑液(かつえき)が入っています。滑液は、関節の運動を滑らかにします。

関節は骨と靭帯、筋肉、神経、そして血管などで構成されています。

膝の関節の構造

膝は、足のももとすねとの境の関節部の、前面部分を指します。膝の関節は、大きく分けて次の3つがあります。

  • 大腿骨(だいたいこつ)と、すねの骨の間そして半月板部分の関節
  • すねの骨と腓骨(すねの横にある細い骨)の間の関節
  • 大腿骨と膝のお皿の間の関節

膝を曲げて痛むときは、この3つの関節のいずれか又は同時に痛みを感じるのです。

膝の働き

人間の体重を支えているのが、二本の足です。足は特別太い骨で作られているわけではないので、膝が体重をうまく分散させる役割を担っています。

膝は構造上、常に強い負担がかかる器官です。高いところからジャンプなどして強い衝撃が加わったとき、膝がクッションとしての役割を果たして骨を守ってくれます。この膝の働きがないと、通常は緩和される衝撃が全身に響いて、強い痛みを感じると同時に骨が損傷します。

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膝を曲げると痛くなる原因

膝

いつまでも良くならない膝の痛みは、原因がわからないと余計に心配です。

動かさずに生活をすることができない部分だけに、辛いものです。考えられる原因をみていきましょう。

変形性膝関節症

外出するのも億劫になってしまうほどの膝の痛みの原因は、変形性膝関節症のケースがあります。

中高年に多い症状で、特に50代以降の女性に目立ちます。膝関節でつながれている太もも部分の大腿骨(だいたいこつ)とすね部分の脛骨(けいこつ)の間の軟骨がすり減ることで起こります。このため、膝のクッション機能が弱まり、大腿骨と脛骨がぶつかってしまい、痛みを感じるのです。

変形性膝関節症の最大要因は、加齢に伴う骨の老化です。それをさらに助長してしまうのが、肥満による体重増加です。弱った骨に大きな負荷がかかるため、膝を痛めてしまいます。

慢性関節リウマチ

30~40代の女性に多く見られる膝の痛みの原因が、慢性関節リウマチです。ストレスが発症要因になるといわれています。膠原病(こうげんびょう)の症状のうち、関節炎の症状だけが表れる病気です。関節の動きを滑らかにする滑液を生み出す滑液膜(かつえきまく)が炎症を起こして、さまざまな機能障害を生じます。

慢性関節リウマチを放置していると症状が進み、筋肉が萎縮して関節が痛むだけでなく、変形も生じてきます。全身症状が進むと腎臓や肺などの臓器の病気の原因にもなります。早期の適切な治療によって、普通の生活を送ることも可能になります。

リウマチについては、リウマチの初期症状をチェックしよう!指のしびれに要注意!を参考にして下さい!

半月板損傷

半月板(はんげつばん)とは、膝の関節部分にある軟骨で、内側と外側の半月板に分かれています。

脛骨と大腿骨の間の圧力を分散させて、膝関節のすべりをよくする働きをしています。この半月板を損傷すると、激痛で膝を動かせなくなります。激しいスポーツをしたときや、膝を無理にひねったときなどに半月板は損傷しやすいです。膝の曲げ伸ばしをするとき、特に痛みが増します。

変形性膝関節症、慢性関節リウマチ、半月板損傷が、膝の三大病と考えられています。

老化・肥満によるもの

年齢を重ねて筋肉が衰えると、膝の負担が増します。さらに軟骨も老化するため、これまでの負担にも耐えられなくなるのです。

70際以上の人が膝のレントゲンを撮ると、半数以上に何らかの障害がみられます。また、肥満の人は、普通体型の人の3~5倍も膝に負担がかかります。体重が1キロ増えるだけで、膝には5キロの余分な負担がかかるといわれています。すると、若くても膝を損傷しやすいのです。

骨と骨とが直接ぶつからないようにしてくれているのが、関節軟骨です。この軟骨がすり減ったり、損傷すると、骨と骨とが直接こすれあってしまい、骨に異常が起こることがあります。軟骨には神経が通っていないので、痛むことはありません。関節の周りにはたくさんの神経が通っているので、関節の異常で痛みを感じるのは周辺の筋肉です。

姿勢の悪さやO脚が原因のもの

姿勢が悪いと、膝に集中的に負担がかかってしまいます。通常は、重心は膝と足の裏どちらに対しても均等にかかります。姿勢が悪いと、膝の損傷だけでなく、体にゆがみが生じます。その結果、体を支える基本となる背骨がゆがみ、背骨でつながっている首や腰など、全身に悪影響を及ぼします。

O脚の人も膝の負担が大きく、痛めやすいのです。通常のまっすぐな足では体重を膝関節全体で支えます。しかし、O脚の場合は膝が体の中心から外にずれているため、体重が膝の内側に集中してしまうのです。そのため、痛みも発生しやすく、膝も痛めてしまいます。

詳しくは、O脚の改善方法とは?ストレッチやエクササイズを紹介!を読んでおきましょう。

スポーツによる障害

レントゲンでは問題がないのに膝を曲げると痛みを感じるときは、スポーツによる膝の疲労が原因であることも多いです。膝の関節に本来の機能力の限界を超えた動作や負荷がかかると、膝の関節を痛めます。膝をねじったり、ジャンプして着地sひたときの衝撃で半月板を損傷したり、膝の靭帯を損傷することがあります。

また、軽いジョギングを健康のために始めたら、日常の動作でも膝が痛くなるということが多々あります。これは、膝の疲労によるものです。

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膝の痛みを改善する方法

どくたーばっく

膝の痛みを感じたら、まずは病院で診断を受けることが先決です。その上で、日常生活において膝の痛みを緩和するためにできることをご紹介します。

まずは整形外科を受診

素人判断では、関節や骨の異常など細かいことはわかりません。関節リウマチなど、治療をしなければ症状が悪化するものも多いので、一度も受診をしていないのであればまずは整形外科でレントゲン診察を受けましょう。病院では、問診、触診のほか、歩いている様子を観察したり、関節のレントゲン検査を行って膝の痛みの原因となる病気がないかを調べてもらいます。

肥満や老化などにより変形性膝関節症になっているときは、関節への負担を軽減するための指導がされます。温熱療法や膝をサポートする装具を付けたり、抗炎症薬や湿布薬などが処方されることもあります。関節へのヒアルロン酸投与や、洗浄など、整形外科でなければできない処置もしてもらえます。また、症状がひどい場合には手術という選択肢もあります。

市販薬で痛みを軽減させる

レントゲン検査では特に異常がないといわれ、病院でも原因不明、膝をあまり酷使しないようにというアドバイスをもらう場合も多くあります。

日常生活を送っているだけなのに膝の痛みが続くと、本人は心配になるものです。レントゲンで異常がなければ、数カ月で自然に痛みは取れていくものです。痛みが気になってストレスになるようなときは、市販薬を活用して痛みを軽減できます。

関節の痛みには、消炎鎮痛剤が有効です。消炎鎮痛剤には、飲み薬、塗り薬、貼り薬と坐薬があります。内服薬は痛みを感じにくくさせてくれますが、1週間以上飲み続けると副作用も心配です。また、痛みを感じないために膝に余計な負担をかけ続けると、悪化も懸念されます。湿布薬や塗り薬は、炎症を抑える薬を痛みを感じる患部に浸透させることが目的です。強い痛みで眠れないようなときは、坐薬も有効です。

膝はよく動かす部分なので、湿布ではすぐに取れてしまい効果が持続しません。湿布成分と同じクリーム剤などを塗って、上から包帯で軽く巻いてさらに膝のサポーターを装着すると、膝の負担を緩和できます。

日常生活で膝に負担をかけない

膝の痛みがあるときは、正座は膝に大きな負担をかけるのでやめましょう。和室に通されてしまったときも、決して無理をせず、膝の不調がある旨を伝えて椅子を用意してもらうとよいでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、階段を登ったり、坂道を上る行為は膝にそれほど負担にはなりません。むしろ、階段を下りる、坂道を下る行為が膝の関節軟骨に負担をかけるのです。できるだけエレベーターやエスカレーターを使用しましょう。

重い荷物は持たないようにして、外出時は衝突などのトラブルを避けるために人混みには近寄らないようにしましょう。ゆっくり丁寧な生活をすることが膝の負担軽減につながります。

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膝の痛みを予防する方法

体操

膝の痛みの原因がわかって治癒しても、同じ生活パターンに戻るとまた膝を痛めてしまうことがよくあります。膝の痛みを繰り返さないためのポイントをご紹介します。

肥満を解消する

過度の体重は、膝の関節に大きな負担をかけます。年齢や身長を加味して肥満傾向にある人は、バランスの良い食事と毎日に運動で健康的にダイエットをしましょう。くれぐれも無理な運動は控え、ウォーキングなどから始めましょう。

体重が平均を大きく上回る人がマラソンなど長時間運動をすると、膝に大きな損傷を与えてしまうことがあります。膝に負担をかけずにカロリーを大きく消費できるスポーツは、水泳です。ウォーキングゾーンがある室内プールが増えていますので、おすすめです。

筋肉を強化する体操

膝関節のまわりの筋肉を強化することで、膝への負担を減らして、膝機能を補助することができます。椅子に座って簡単にできる運動をご紹介します。

  1. 椅子に深くこしかけ、膝の位置が変わらないように注意しながら、片足ずつ、つま先を上に向けて膝を伸ばします。
  2. 膝が地面と平行になったところで、3秒間ストップします。ゆっくり足を下して、元の位置に戻します。
  3. 反対の足も同様に行います。

左右それぞれ同じ回数ずつ、できれば1日2回行いましょう。軽い運動なので、テレビを見ながら行うこともできます。

体を冷やさない

関節痛が冬にひどくなり、夏はあまり気にならないのは温度差のためです。関節を冷やすと痛みを感じやすくなるので、エアコンの使用は極力控えましょう。オフィスなど個別の調整ができない場所では、膝のサポーターをつけて保温しましょう。

ひざ掛けや、タオルをかけるだけでも体を冷えから守ることができます。入浴は毎日10分程度は湯船につかって、体をあたためましょう。リラックス効果もあるため、ストレスが原因となる慢性関節リウマチの予防にも効果的です。

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まとめ

膝は日常生活でも曲げ伸ばしをしなければいけないので、その度に痛みを感じると不安が増すものです。病院でレントゲン検査をしてもらっても異常がなく、専門医から様子をみるようにいわれているときは、あまり心配をしなくても大丈夫です。

膝の痛みは原因を除去しても完全になくなるまで1~2ヶ月はかかるので、それまでは膝に負担をかけない生活を心がけて、ストレスをためないようにして過ごしましょう。

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