楽観的とはどういう意味?その特徴や注意点、なる方法を知ろう!

物事を楽観的に見ることができたら、どんなに楽だろう…物事を悲観的やネガティブに見てしまう人はそう思っていることがあるかもしれませんよね。楽観的な人になれたらあれこれと悩まなくて済むかもしれません。

楽観的に物事を見る人が周りにいて、ストレスがなさそうに見えるときがあります。自由奔放で、好きなことをしている。自分もそうなれたら…では、楽観的な人の特徴やそうなるための方法についてみていくことにしましょう。

楽観的な人の特徴とは?

楽観的

楽観的に物事を見る人は1人や2人、周囲にいることでしょう。では、そういった人にはどういった特徴があるのでしょうか。

今後の自分に活かすために、このことについて考えてみましょう。

物事がうまく行くと考えている

楽観的という言葉を辞書で引くと、「物事がうまく行くと考え、心配しないさま」とあります。将来のことはどうなるかわかりませんが、自分にとってきっと良い結果になっている、と考えることです。

みなさんの周囲にも何の根拠もないけど、将来を楽観的に見る人がいると思います。自分が不幸になる将来や、辛い未来というものは想像せず、自分自分の気分が良くなることを考えています。

そういったことを考えられるのはその人の性格による部分とも考えがちですが、これまで育ってきた環境や経験が、その人を楽観主義者にしているのです。ですから、自分もそうなりたいと思ったら、変えることは不可能ではないでしょう。

自分は自分であることを知っている

自分は自分…これは当たり前のことのようですが、なかなか理解しにくい考え方です。このことをさらに詳しく言えば、他人と比較せず、自分の価値を理解しているということでしょう。

人はよく他人と比較し、自分の欠点を見てしまいがちです。そういう人は自分軸が他人にあるので、人の意見に左右されやすいという特徴があります。感情が安定せず、ストレスも溜めやすいでしょう。

楽観的な人は他人は他人、自分は自分であることを知っていますから、感情に落ち着きがあります。他人を見て学ぶことをしますが、他人と比べて自身が劣っている部分を悲観することはありません。

不安をすぐに払拭できる

不安や悩みにぶつかったとき、もしくは辛いことがあったとき、人はそのことについてあれこれと考えてしまいます。頭の中で思考がグルグルと回り、目の前のことが手につかないこともあるでしょう。それが元になって心配性になることもあります。

しかし、起こってしまったことは仕方のないこと。そういったとき「これからどうすればいいのだろうか?」…楽観的な人はそういったことを考えます。あれこれと考えても過去の現実は変わらないことを知っています。

大切なのはこれからの未来であり、今この瞬間どう行動するか。それを自覚している人もいれば、いない人もいますが、将来に対して前向きであるということは同じでしょう。

長い目で物事を見ることができる

人は目の前のことに対して、あれこれと悲観的に考えてしまうことがあります。しかし、今抱えている悩みが将来ずっと続くということは少ないでしょう。例えば失恋したとして、その辛さがずっと続くということはそうありません。

楽観的な人はそういう風に、今の辛さが永遠に続くわけではないということを知っています。自分の人生の中の些細な出来事であることを知っていて、辛いことがあってもある程度落ち込んだら立ち上がります。そういう選択がすぐにでき、視野を広く持てるのですね。何かにつまづいても立ち上がるスピードが早い人。そういう人は楽観的であるといえるかもしれませんね。こういった心持ちを持っている人はそうでない人より長生きという研究結果もあります。

悲観主義者とは?

悲観主義

では、楽観主義者と対極にある「悲観主義者」にはどういった特徴があるのでしょうか。もしかしたら心当たりがある人もいるかもしれませんね。

具体的には以下のことが挙げられます。

物事のできない理由を考える

何か問題にぶつかったとき、悲観主義の人はまずできない理由を考えます。時間がない、お金がない…解決策を考えることなく、そこから逃げ出してしまうのですね。これは癖のようなもので、なかなか抜けるものではありません。

その原因は過去の経験にあります。過去の失敗を何度も頭の中で繰り返すうちに、それができないものだと信じ込んでしまっているのです。それが行動力を制限したり、解決策を生み出さなくなっている原因になっているのです。

確かにできない理由はたくさんありますが、挙げだしたらキリがありませんよね。その根本には自分が傷つきたくないという思いがあるのかもしれませんが、それでは現実は変わりませんよね。

何かを変えたいと思った時、前に進みたいと思った時、これまでの自分と決別して新しい行動をしていく必要があります。そう考えることができたら、きっと悩みや不安が消えていくでしょう。

過去の失敗ばかり考える

悲観主義者は自分が過去に失敗したことを何度も頭の中で考えます。それは仕事、恋愛、家庭の失敗など多岐に渡ります。人生、生きていれば誰しも失敗しますが、いつまでも考え続けることは何の意味もありませんよね。

例えば過去の恋愛の失敗から、恋愛に臆病になっている。誰しもそういった経験があるかもしれません。ただ、その失敗から何かを学んだのであれば、改善し次に繋げることができます。学びではなく失敗に焦点を当てていると、いつまでも悩むハメになります。次もまた失敗する…本当はそうとも限らないのに、そう考えるようになってしまいます。

失敗から学びを得たら、あとはそれを活かす方法を考えた方が良いでしょう。過去の失敗はそのまま過去のものとして置いておき、それ以上考えないようにし、未来志向に切り替える。マイナスなことを考えるよう癖になっている人には難しいかもしれませんが、少しずつやってみることをおすすめします。

他人と比較し、自己否定する

自分と他人を比較することは、自分を見つめ直すきっかけになります。他の人の良いところを取り入れて、より良い自分に成長させる。学びというのは真似であり、とても重要なことです。

しかし、悲観主義者は他人との比較を自己否定として受け止めることがあります。強い劣等感を持っているのですね。つまり、他の人と比べて自分の劣っている部分に焦点を当て、自己否定をしてしまうのです。

「あの人はすごいけど、自分なんか何の取り柄もない」…しかし、本来他人と自分は違う人であって、得意・不得意があるのは当たり前ですよね。本来、自分を否定する必要は全くないのです。

常に他の人と自分を比べる考えをしている。それもネガティブに。そういった思考が身についているようであれば、注意が必要でしょう。自分をきちんと見つめてあげることが大切で、自分との関係を見直す必要があるかもしれませんよ。

悲観主義にはセロトニンが関係している?

セロトニンとはホルモンの一種で、別名「幸せホルモン」とも呼ばれます。主な役割として神経の興奮を抑えたり、心の安定を司るといわれています。

悲観主義である人は、このセロトニン不足が起きているといわれていて、その分泌量には密接な関係があります。セロトニンの量が少ないほどマイナス思考となり、物事に消極的になるというのです。

また、うつ病などの深刻な精神病を招く可能性が高まることも示唆されています。セロトニンは心身のバランスを整える上でとても重要なホルモンだといえるでしょう。

では、どうやって楽観的になる?

希望

悲観的な人、いつも物事をネガティブに考えてしまう人はどうやったら楽観的な考え方を持つようになれるのでしょうか。

おすすめの方法として以下が挙げられます。

良いことに焦点を当てる

悲観的な物事の見方をする人、完璧主義の人は、悲観的な物事に焦点を当てています。常にそのことを考え、その考え方に思考が支配されていることもあります。そうなると、どんなことでも悲観的に見えるものです。

楽観的にあるためには、一旦悲観的なものから意識をそらすこと。そして、自分がなりたいもの、こうなったいいなと思うことに焦点を当てるようにしましょう。自分が気持ちが良いと感じるものに焦点を当てるのです。

悲観的な物事から意識を逸らすというのはとても重要です。人の脳は1つのことしか考えられないようになっていますから、悲観的なことを考えながら楽観的なことは考えられないのです。

悲観的なことを考えていると気づいたら、気分が良くなることを考えてみてください。少しずつ癖付けていくことができれば、すぐに頭を切り替えられるようになるでしょう。

考えすぎない

何か辛いことが起きた時、そのことについて考え続けてしまうかもしれません。そういったときは、何事に対してもネガティブになり、気分も憂鬱とするでしょう。

楽観的になるためには、こういったときの切り替えが大切です。つまり、辛いことについて考えるのではなく、すぐさま気分転換を行うことがポイントです。先に述べた「良いことに焦点を当てる」と共通する部分があります。

辛いことばかり考えるのではなく、気分が良くなることをする。これは例えばカラオケに行ったり、音楽を聴いたり、運動をしてみたりといったことがあげられるでしょう。

気分転換は馬鹿にできないほど大きな効果があります。すぐさま気分を変えられるようになれば、どんなことにも楽観的になれるでしょう。ぜひ、意識してみてください。

自分を受け入れる

他人と比較して生きていると、自分の欠点が目につくようになります。そして「なんて自分はダメなんだ」と悲観してしまうかもしれません。それは楽観的とは程遠い感情です。

楽観的になるためには、まず自分を受け入れること。どんなことが起きても自分を否定しないことが大切です。自分だけが自分の肯定者となることが、楽観的になるポイントです。

自分を受け入れることができれば、将来の方向性や目標に対して希望や自信を持てるようになります。行動が積極的になったり、ちょっとしたことで落ち込まないようにもなるでしょう。

自己肯定の気持ちは、少しずつ習慣化することで育まれていきます。時間はかかるかもしれませんが、ネガティブな思考を少しずつ頭の中から追い出していけば、自分への問いかけを変えてければ、自身を受け入れることができるはずです。

成功体験を得る・振り返る

自分のこれまでの人生を考えて、失敗したことを挙げたらキリがありません。誰しも失敗はしますが、つまづいて倒れたままでいる人は将来に目を向けることはできません。

楽観的になるためには失敗を考えるのではなく、成功を考える。成功とは自分の描く未来を手に入れること。そのために早く起き上がり行動しようとします。

人生を振り返ると失敗だけでなく、成功したこともあるはずです。そういった成功を振り返ってみると、少しずつですが自分に自信が湧き上がってきます。これまでなんとかなったのだから、これから先もなんとかなるだろう。そう思えるようになったら、自分を変えることができるでしょう。

セロトニンの量を増やす

セロトニンというホルモンが、楽観主義・悲観主義を司るということをお伝えしました。悲観主義を抜け出し、楽観主義になる方法の1つとして、セロトニンの分泌を促すということも十分有効な手段だといえます。

セロトニンを増やす方法としては、規則正しい生活をしたり、人と密なコミュニケーションを取る、栄養バランスを考えた食事をしている、などのことが挙げられます。

ストレスが少なく、人との交流があり、きちんとしたリズムで生活をしている。これだけでプラス思考になり、気分は落ち着き、楽観的な性格を作ることができるのです。

反対に言えば、不規則な生活をしていて、ストレスも多い。こういった状態の人は悲観的になりやすいと言えるでしょう。そういうことに心当たりがあるようでしたら要注意です。

楽観過ぎにも注意が必要

注意

楽観的にはなるとメリットがあるようにも見えますが、一方でデメリットもあります。

それは大きな失敗の元になることもありますから、十分注意する必要があります。

将来の展望が甘くなる?

例えば仕事で将来どうなるか予測しなければならないことがあると思います。事業をどうするのか、どちらの方向にプロジェクトを進めて行くのか。こういったことは理想や楽観的な考え方とは別に、論理的な思考が必要です。

何でもかんでも楽観的な考えを適用していると、展望が甘くなってしまうのですね。思った通りに進まなかった場合、大きな失敗に繋がることがあるかもしれませんよね。

楽観的というのは長所のようにも思えますが、抑えるところは抑えるということを忘れてはいけないのです。そういう意味では悲観的な考え方も持っておくと便利かもしれませんね。

他人に甘いと思われることも

楽観的な考え方を相手に押し付けてしまうと、しばし反感を買うことがあります。相手と自分は考え方が違いますから、当然、悲観主義者もいるわけです。そういう人に楽観的な考え方を伝えてもなかなか受け入れてはもらえないかもしれませんね。

むしろ、将来に対して甘いと思われることがあるかもしれません。なんとかなると思っていても、準備が不足しているなどの理由で、そうならないケースがあります。そのことに対してきちんと対策をしておくことも大切です。悲観主義の人に限らず、そういう人はいるかもしれませんね。

楽観的すぎることと、自分の将来に責任を持たないことは別物です。きちんと自分の人生を歩みつつ、将来を楽観的に見る。ふらふらと目的なく進むのと楽観的もまた違うのです。

良いも悪いも期待しない

期待は裏切られることがあります。例えば人に何か仕事を頼んで期待した仕事をしてこなかった。こういったとき、人によっては怒るかもしれませんね。しかし、相手は期待されていることに気づいていないケースがあります。

楽観的な人は良くも悪くも人や物事に対して期待しないものです。だから、期待通りの成果でなくとも、感情を荒げることはありません。ありのままを受け入れているからです。

人は相手に必要以上に期待してしまうことがあります。そして、その期待が裏切られれば感情が高まることもあるでしょう。しかし、それは人間関係に亀裂を入れてしまうことがあります。そもそも期待しない。この気持ちはとても大事なのかもしれませんよ。

まとめ

楽観的なものの見方は、その先の答えのない人生を不安なく進むために重要です。積極的な行動を行う力になったり、自分の価値を高める材料になることがあるからです。

反対に悲観的な人は、チャンスを失敗に変えるリスクがあり、人生の質を低下させてしまうかもしれません。考え方ひとつで結果が大きく変わってしまうのです。

楽観的な考え方を持つかどうかは、その人の自由ですが、心にゆとりを持つことができれば、きっと生活が楽になるかもしれません。日々の生活に悩んでいるのであれば、心にゆとりを持たせてみることをおすすめしますよ。

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