夜盲症とは?見え方や症状、種類を理解しよう!原因と治療法もはなに?

普段、暗い場所での目の状態について皆さん、如何でしょうか?

ちゃんと見えている人とそうでない人、いると思います。今回はその暗い場所での目の状態、この「夜盲症」という病気について触れていきたいと思います。

スポンサーリンク

夜盲症とは?

eyes-945248_960_720

では、初めに夜盲症が何か、ご説明したいと思います。

暗い場所のみで視力が著しく低下する

夜盲症とは読んで字のごとく、夜、つまり暗い場所で視力が著しく低下する病気のことを言います。別名「鳥目」とも呼ばれていて、暗い場所でのみ作用する病気です。

普段、朝や昼、明るい場所での生活は問題ないのですが、暗い場所、夜など、暗闇に限定して起こる病気です。

夜盲症でない方は通常、暗闇でもある程度の時間が経てば目が慣れてきて、そこそこ見えるようになります。明るい場所のようにとまではいかないでしょうが、それでも障害物、つまりどこに何があるのか、物などは見えているはずです。夜道などでも多少の街頭があれば普通に見えるでしょう。

しかし、夜盲症の方はこの暗い場所に関しては一切目が慣れることがありません。ただ病気の度合いによって数時間経てば少し見えるようになる方もいます。その症状の重さによって変わってくるということですね。ただ、この夜盲症のほとんどの方は夜や暗い場所ではほとんど何も見えない状態であるということをご理解ください。

暗い場所では一般の方でも初めはほとんど見えないはずです。ただ時間が経てばある程度見えてきます。夜盲症の方はどれだけ時間が経っても見えてくることはありません。最初の真っ暗な状態のままです。なので、夜間、車の運転や夜道を歩くなどの行為は夜盲症の方にとってとても危険なことであるということがわかります。

鳥目とは?

adler-947819_960_720

この病気の別名は「鳥目」と言います。夜間、鳥のほとんどは視力が著しく低下します。つまり夜は鳥にとって暗闇そのものであるということです。

鳥は夜、暗い場所ではほとんど何も見えていません。ただ、もちろんすべての鳥がそうであるとは言えません。フクロウやゴイサギなどの種類は夜行性なのでむしろ夜になると目が冴えます。そういう部類を除いて、残りのほとんどの鳥は夜全くと言っていいほど見えていないのです。

それか理由となって夜盲症は別名「鳥目」と名付けられました。

夜、鳥が飛んでるところをほとんど見たことはないと思います。夜は大抵木の上でじっとして寝ていますので夜飛ぶ鳥といえばやはりフクロウなどの部類でしょう。

つまり、鳥目とはそういうところからきているということですね。

夜盲症の種類

夜盲症は幾つかの種類に分類されます。先天性であるか、後天性であるか、そして進行性であるか、非進行性であるか、です。

つまりまとめると、先天性夜盲症の進行性と非進行性があるということです。後天性に関しては進行性、非進行性の分類はありません。

その他にも、先天性夜盲症の場合であると、小口症や眼底白点症などの分類があり、後天性夜盲症であると、ビタミンA欠乏性夜盲や眼底疾患、網膜色素変性症などが挙げられます。

細かい詳細については後述しますが、夜盲症であっても一括りでは言い表すことができないということがわかります。

スポンサーリンク

夜盲症の原因とは?

eye-1538803_960_720

では、夜盲症の原因について触れてみましょう。

先天性夜盲症「進行性」の原因

先天性夜盲症の中でも進行性の場合、これの原因は網膜色素変性症です。網膜色素変性症とは網膜に異常があり、視野が狭くなったり視力が低下する遺伝性の病気です。最悪の場合は失明の可能性もありますが、全員が全員そうではありません。ただ最終的に失明する可能性は高いと言える病気の一つです。

先天性夜盲症「進行性」の場合、幼児期から徐々に病状が進行していきます。主な病状は上記でも述べたように、視野が狭くなったり、視力が低下するといったものです。

詳しく述べると、「夜盲」と「視野狭窄」です。

「夜盲」とは、網膜の視細胞の中にある桿体細胞(暗い場所で働く細胞)に異常が起こることを言います。これにより、細胞が徐々に死滅していき、網膜自体が萎縮します。萎縮することによって光を感じにくくなったり、暗い場所で視力が低下していくのです。

「視野狭窄」とは、夜盲の後に出てくる症状です。徐々に視野が狭くなることを指しています。最初は周囲から、徐々にボヤけ始め最終的に中心部しかはっきりと見えなくなってしまいます。これは徐々に進行するため気づくのに遅れてしまうことが多い症状です。最終的には中心部しか見えなくなってしまうため、周囲の状態把握が困難になります。例えば、車や人が近づいてきてもほとんどわからなくなってしまうほか、物につまづいたり足元などにあるものを瞬間的に察知することができなくなってしまいます。

これは日常生活を続けるのおいて障害になると言わざるを得ない症状でしょう。外では車や自転車などに気づけないのでかなり危険とも言えます。こうなった場合は必ず一人での外出は控えなければならなくなるでしょう。

上記の症状が出始めて、最後に視力の低下が始まります。これは数年から数十年単位で遅く進行するため悪化の傾向が掴みにくいということが言えます。徐々に視力が低下し、最終的に失明に至る場合もあります。

先天性夜盲症「非進行性」

非進行性の場合は、幼児期に夜盲症の症状が見られても進行はせず、視力の低下や視野の狭まりは起こらないことを指します。なので、日常生活に支障を来す恐れはほとんどないでしょう。ただ、稀に視力の低下が見られる場合もあります。

これの原因については、「小口症」と「眼点白底症」の二つがあります。

「小口症」眼科医である小口忠太によって発見された病気です。先天性の劣性遺伝による発症で眼底が剥げた金箔色になることで有名です。これの治療法は確立されていません。わかっていないことの方が多いのです。ただこの病状では、視力や視野の狭まりなどに影響は起きません。見た目だけが変わるということです。

「眼点白底症」とは、眼底に白い点のようなものが現れる症状を指します。この病気は主に成人以降に露見することが多い症状で加齢と共に白点は目立たなくなってきます。この病気でも言えることですが、視力低下や視野の狭まりなどは見られません。ただ稀に視力の低下が確認された事例も報告されていますが、ごく稀であるといえるでしょう。この症状の主なものは眼底に白点が現れるということだけで直接的な視力や視野に関する症状が見られないのが特徴的です。

後天性夜盲症の原因

後天性の場合は遺伝は関係なく、その後の食生活に関わる病気であると言えます。すべてがそうであるとは言えませんが、主にビタミンAの不足によるものが大きいと考えられています。

その一つに「ビタミンA欠乏症夜盲」が挙げられます。主にこの症状は発展途上国に多く見られるもので現在の日本ではそう多いものではありません。日常的にビタミンAの摂取が著しく不足した場合に発症するもので、豊かな国である日本ではほとんど見られないものです。

ビタミンAの不足は皮膚や粘膜の乾燥化を招きます。それにより視力の低下や失明などもあるでしょう。後天性の夜盲症ではこのビタミンAの不足が原因による発症が最も大きいと考えられています。なので現在の日本では比較的少ない症状であると言えるでしょう。

その他にも原因はあります。「網膜絡膜炎」や「網膜色素変性症」なども後天性の夜盲症の原因の一つであるとわかっています。

「網膜絡膜炎」とは網膜や脈絡膜の炎症を指しています。俗に膜炎とも呼ばれています。網膜は通常光を感じる器官です。ここに炎症が起こることによって視力の低下が見られるということです。これを生じる原因となるのがウイルス感染症によるものが大きと見られています。梅毒やヘルペス、結核などのウイルスや、動物が持つ寄生虫などが原因とも言われています。その他にもカビなどが挙げられます。体内に入る経緯については、極端な不衛生な場所での生活、免疫力の低下などが挙げられます。途上国に見られる症状ともいえるでしょう。

「網膜色素変性症」とは上記で挙げた先天性の夜盲症、進行性の部類に入る症状です。この症状は後天性ではごく稀とも言えます。原因については不明な部分が多いです。症状に関しては先天性の夜盲症、進行性の部類と酷似しており、視力の低下や視野の狭まりなどが挙げられます。後天性では一番危険な部類であることがわかります。他の後天性のものは夜や暗い場所に限り視力が低下するということで日常生活、通常明るい時間帯や明るい場所での生活は全く問題がないのですが、網膜色素変性症の場合は先天性のものと同じであると言えるので日常生活にも支障を来します。危険が大きい症状であるといえるでしょう。

スポンサーリンク

夜盲症の治療法

doctor-650534_960_720

では、夜盲症の具体的な治療法について触れていきましょう。

後天性夜盲症、ビタミンA欠乏症の治療

これは主に後天性の夜盲症、その中でもビタミンA不足による夜盲症発症に対する治療法といますが、ビタミンAの不足の場合はそれを摂取することによって症状の改善がみられます。これの原理はロドプシンと言われる物質が大きく関わってきます。

ロドプシンは網膜にある物質です。それが光に反応することによって暗順応が起こるのでロドプシンの不足は必然的に暗順応の障害へと繋がります。ビタミンAはロドプシンと大きく密接するものなのでこれを摂取することによってロドプシンを増やすことができます。ロドプシンを増加させることによって暗順応を起こせるようになり改善が見られるということになります。

後天性の、ビタミンA欠乏による夜盲症の場合はこの治療法で回復が望まれます。ビタミンAが足りないのでそれを補うことで回復へ繋がるという必然的な治療法ともいえるでしょう。

ただこの治療法がビタミンA欠乏症夜盲の場合のみになります。

後天性夜盲症、網膜絡膜炎の治療

続いて、後天性の夜盲症の原因の一つで亜る網膜絡膜炎の治療法についてです。これの治療法については、元となる炎症を抑える、もしくは元を取り除くことによって回復が望める治療になります。網膜絡膜炎の大きな原因は上記でも述べたようにウイルスやカビ、寄生虫による感染で起こる炎症が原因になりますのでそれを抑える治療を行います。

代表的なものは、ステロイドの投与になります。炎症を抑えるために、ステロイドを投与することによって炎症をほぼ抑えることが可能となっています。ただ、これには限界があり眼点の投与だと網膜に達する量が少ないことがあります。症状の度合い、つまり炎症の度合いによってこれでは効果的ではない場合もあります。その際の対処法は、目の周りに直接ステロイド薬の注射を行うことです。これにより足りない分を補うことができます。

その他にも点滴や内服薬による炎症の抑えを行います。炎症が重度の場合のみですが、ステロイド薬と併用して行治療法となっています。これにより炎症はほとんど抑えられると言っても過言ではないでしょう。

点滴や内服薬、ステロイド薬の投与以外にも治療法があります。

これはここ近年始まった治療なのですが、炎症が原因で硝子体に濁りが生じた部分を取り除く手術や黄斑の腫れを抑える手術などが行われるようになりました。具体的な治療法であるといえるでしょう。炎症部分を直接切除する方法は昔は技術的なものと治療法が確立されていなかったので行なわれていませんでしたが、医療技術の進歩によってこれが可能になったといえるでしょう。

硝子体とは眼球にある器官の一つを指しています。主にタンパク質やコラーゲンでできています。実際のものはゼリー状になっておりガラス体とも呼ばれています。上記の手術ではこの部分の濁った部分を取り除く手術になっています。

黄斑とは網膜の中心部のことを指します。網膜には視細胞と言って、光を感じる組織がある部分があります。その視細胞が密集している場所、つまり中心部が黄斑となっています。総括していうと、視力にとても影響する部分と言ってもいいでしょう。カメラでいうならピントを集中させる部分というわけです。ここに影響を来すと視力にも直接影響が及びます。目の組織の中でも特に重要な部分であることがわかりますね。

上記の手術でこの黄斑に腫れが生じている場合、その腫れを抑える手術も確立されています。具体的な部分を直接治療できる魅力的な治療法といえるでしょう。

先天性夜盲症の治療法

上記でなぜ後天性夜盲症の治療を最初に紹介したのかと言いますと、この先天性の夜盲症の治療法に関してはほとんど現在の医学では治療法が確立されていないからなのです。

つまり、先天性夜盲症の治療法は現段階では確実性のある治療法はありません。

夜盲症を発症する患者のほとんどがこの先天性の夜盲症です。ビタミンAの不足などによる夜盲症はほぼ今の所ないのです。先天性夜盲症の患者の場合、光を受ける網膜が極度に虚弱なのが原因で、それを改善する治療法が確立されていません。ただ、ある程度の対処法は存在します。

具体的には光に弱いということなので、遮光眼鏡などを使用して光を直接取り込むのをある程度防ぐこと、またビタミンやその物質の循環を良くする内服薬や薬の投与などもあります。ですが、これは病状を回復させるわけではなく、場当たり的な対処や、進行を少し抑える程度のもので「治す」という意味ではありません。

後天性の夜盲症に関しては治療法がありますが、先天性の場合は遺伝性の傾向が強いため治療法を確立させることが困難となっているのが現代の医学です。

では、どうすればいいのか?

後天性の場合は治療で回復が望めますが、先天性の場合は症状を遅らせるや、これ以上進まないようにできるだけ光を防ぐなどの行為しかありません。ビタミンの摂取や内服薬で症状をできるだけ抑えるという治療です。

後天性の場合は日常生活にはほぼ影響はないと言ってもいいでしょうが、先天性の場合は、進行を抑えつつも徐々に視力の低下や視野の狭まりは訪れます。長い年月をかけてその病状が進行するのですぐにとは言えませんが、徐々に進行はするでしょう。なのでここで重要んなってくるのは周りの人間の理解と手助けが必要であるということです。

家族や友人が先天性である場合はその病状をよく知り、そして日常生活を送る上である程度の介助が必要であるということです。病状が進行していくにつれて視野が狭まり、外などを出歩く場合などは必ず付き添いが必要となってくるでしょう。視野の狭まりにより車や自転車、歩行者の接近に気づけないほどに病状が進行している場合は必ず付き添いが必要です。

周りの人はできるだけ患者に寄り添って親身なメンタル的対応と介助を心がけてください。

スポンサーリンク

まとめ

%e6%81%8b%e6%84%9b

具体的な回復方法のある後天性か進行を遅らせることしか望めない先天性かで対処法や治療法、その後の患者の対応についても変わってくることをまず理解することが大事になってきます。

特に先天性の場合は暗い場所だけでなく、日常生活でも支障が出てきます。先天性の夜盲症の方のすべてが確実に失明に向かうわけではありませんが、患者の気持ちではもう見えなくなってしまうという恐怖ももちろん付きまとうでしょう。

そう言った面からもメンタル的なケアが必要となってきます。周りの人はそれを理解し、日常生活の手助けをできるだけ心がけるようにしてください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする