マンモグラフィーは痛いの?その方法や乳がんの検査について知ろう!

日本における乳がんの患者数および乳がんによる死亡者数は著しく増加しています。だいたい日本全国で3万人から4万人が乳がんと診断されています。

また、それによる死亡者数も1万人以上です。女性がかかりやすいがんの典型として挙げられることが多い乳がんですが、今回の記事では乳がんとその検査法、特にマンモグラフィーについてご紹介しようと思います。

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乳がんについて

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乳がんとは

日本人のがんのトップ3は胃がん、肺がん、大腸がんです。男性でも女性でもこの3つの部位でのがんになる可能性が高いです。しかし、こと女性に関しては乳がんの発症件数が近年急激に増加する傾向にあります。

特に乳がんは東京、神奈川、大阪のような都市部での発症率が高いです。都市部の傾向というのは時間の経過とともに日本全国に広まる傾向があるため、今後は乳がんの発症件数が全国的に増加していくことが予想されます。女性に比べ男性の乳がんの罹患率は極めて低いです。だいたい乳がんの全死亡数の1%にも満たない程度です。

したがって、乳がんというのは特に女性が気をつけなければならない病気だといえるでしょう。

詳しくは、乳癌のしこりの特徴は?原因や症状、治療方法を紹介!を参考にしてください。

乳がんの原因

乳がんについてはさまざまな調査が行われており、女性が乳がんを発症する原因となるようないくつかの要因も指摘されています。

たとえば、加齢や初潮の年齢が早いこと、閉経の年齢が遅いこと、出産歴がないこと、高年で初産を迎えること、家族に乳がんを発症した方がいること、他にも乳腺増殖性病変や乳がん既往、肥満、放射性被爆などの因子が乳がんと関係しているのではないかと考えられています。

日本の場合は特に、初産年齢の高齢化が女性乳がんの罹患率を押し上げている大きな要因になっているのではないかといわれています。実際に、県別にみた女性乳がん年齢調整死亡率と平均初婚年齢にはある程度相関関係がみられます。

特に東京都の場合、平均初婚年齢と乳がん脂肪率の両方がトップです。日本の乳がんは初潮年齢の早期化と晩婚化による初産年齢の高齢化などの理由により、今後も増加傾向にあると考えられ、2020年には日本全国で女性の乳がん罹患者数は5万人に到達するという予想もあります。

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乳がんを予防するには

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乳がんに限らず、がんには一次予防、すなわちがんの発生そのものを予防することと、二次予防、すなわちがんの死亡率を低くすることが重要とされています。家族に乳がんになった方がいる場合、その人が乳がんを発症する確立はそうでない人の三倍だというデータがあります。

そのため、乳がんを経験した家族がいる方は乳がんの検診を積極的に受けてみたほうがよいでしょう。早期にがんを発見することができれば治療も容易にすみ、自らの生命を危険にさらすこともありません。

近年では、マンモグラフィー検診などの検査技術の発達も乳がんの早期発見につながるのではないかと期待されています。

乳がんを予防するために手術する?

また、乳がんを予防するために手術をするというケースもあります。たとえば、乳がんの発生母地である乳腺を切除してしまえば、それによって乳がんの発生が90%抑制され、乳がんによる死亡率も90%減少するという報告があります。

また、予防的に両側の卵巣を摘出する手術を行えば、遺伝的に乳がんになりやすい方々の一部は乳がん発生のリスクを軽減することができます。日本ではまだ予防的な手術については消極的です。

理由の一つとしては、日本人の乳がんが欧米の乳がんと比較して生物的悪性度が低く、マンモグラフィーと超音波検査を併用するサーベイランスによって早期乳がんを発見することが可能である、つまり二次予防が可能になると考える乳腺外科医が多いということがあります。また、国民性の違い、すなわち歴史や文化に根ざした価値観の違いということも多分に影響していると思われます。

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まずは自己検診を行う

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自分できる乳がんの検査法として、乳房自己検診があります。どんな年代でも常に乳がんのリスクはありますが、特に乳がんの場合、発生頻度から考えて、30歳以上の方は自己検診を心がけたほうがよいと思われます。

検診の頻度は月に一度でよいとされています。乳腺の状態は女性ホルモン値に左右され、閉経前の女性では月経前や月経中は乳腺が腫脹するので、女性ホルモン値が低く安定する月経の終わりごろに行うようにすれば忘れずにすむでしょう。

閉経後の女性の場合、毎月1日、日を決めて行うようにするとよいでしょう。乳房自己検診には視診と触診があります。視診は鏡の前に立って行い、触診は入浴時や就寝時などに行います。視・触診の両方が一度に行え、日常的に実施しやすいのは入浴時です。

自己検診のやり方

視診と触診のやり方ですが、視診の場合、まず鏡の前に両腕を下げた状態で向かい合います。まずは、そのまま左右の乳房を鏡に写し、乳房の左右差、乳頭の陥没・びらん、皮膚の陥凹・浮腫がないかどうか確認します。

触診は坐位(もしくは立って)行う方法と仰向けに寝て行う方法があります。日常生活の中では入浴時に実施するのが便利です。触診の際は、検査する側のとは反対側の手を使い、人差し指と中指、薬指の三本の指を揃えて伸ばし、3センチほどの小さな円を描きながら乳房全体をすみずみまで触診します。このときは指先でなく指の腹を使って行います。

なぜなら、指先は敏感過ぎて乳腺の表面にある本来異常のない凹凸を腫瘤と間違えてしまう可能性があるからです。また、触診する乳頭を中心に、渦巻き状に触診する方法と肋骨に平行に外側から内側に動かして触診する方法とがあります。入浴時に触診をするときは手に石けんを塗って行うと手の動きがスムーズになって、やりやすいです。触診の最後には乳頭異常分泌の検査を行います。親指と人差し指で乳輪と乳頭部をつまんで異常分泌がないかどうかみます。

食事や運動など、乳がんの予防要因についての研究も多く行われており、とりわけ肥満の予防・解消は閉経後乳がんに対する一次予防として重要視されています。ただし、いくら健康に気を使ってとしても、なるときにはなってしまうのが、がんです。

やはり乳がんには早期発見・早期治療の二次予防対策が大切です。

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マンモグラフィー検診

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マンモグラフィーってなに?

乳がんの検査方法で、マンモグラフィーという言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

乳がんの検査方法には視診・触診、超音波検査(エコー検査)、MRI、CT、核医学的診断、乳管内視鏡、細胞診、CNB(Core Needle Biopsy)、マンモトーム生検、外科的生検、乳がん腫瘍マーカー、そして今回ご紹介するマンモグラフィー検診といったさまざまな方法があります。

マンモグラフィーというのは乳房のX線撮影のことです。マンモグラフィーは1960年代に臨床の現場でも使用されるようになった技術で、近年では、画像解析の技術が飛躍的に向上し、検査用に撮影した画像の画質も当時より格段によくなっています。そのため、現在、マンモグラフィーは乳がん検診および乳腺疾患の診療にとって欠かせないものとなっています。

マンモグラフィーは乳房の組織間におけるX線透過性の差をフィルム上に濃度差として表示したものです。具体的に言うと、脂肪はX線透過性が高いので、撮影用のフィルムにたくさんのX線があたり、X線があたったフィルムはよく感光するため黒くなります。

一方、石灰化はX線の透過性が極端に悪く、フィルムに到達するX線の量は少なくなるため、フィルムは白くなります。その中間には細胞や結合組織が存在し、それらの部分は灰色になるように画質が調整されています。マンモグラフィーに写った白い部分と黒い部分の濃度差、すなわちコントラストに注目して診察が行われます。

通常、胸部X線で乳房付近を撮影すると灰色一色に見えます。しかし、マンモグラフィーではこの灰色をさらに白から黒に分離して表現します。それによってがん組織の辺縁の詳細な観察や、数百μm以下石灰化の形態を判別することが可能になります。しかし、そのためにはより良い画質、より高いコントラストが要求されます。この要求を満たすために、マンモグラフィーにはさまざまな技術が用いられています。

マンモグラフィーは痛い?

よく「乳がんの検査は痛い」と言いますよね。その「痛い検査」がマンモグラフィーです。何が痛いかと言うと、乳房が引っ張られて痛いです。

マンモグラフィーを撮影するときは、放射線技師さんが片方ずつ乳房を引っ張り、圧迫板で挟んでレントゲン撮影します。この圧迫板で挟まれている間に痛みを感じる方が多いです。乳腺が小さい場合、引っ張って圧迫固定する際により強い力を必要とするため痛みが倍増します。特にマンモグラフィー検診の機械は欧米の女性向けに大きく作られたものが多く使用されているため、一般に、日本人女性にとっては痛みが大きい傾向にあるようです。

そのように痛いマンモグラフィーですが、乳房を引っ張って圧迫板で挟むことにはきちんとした意味があります。たとえば、乳房を圧迫して薄くするとよいコントラストで、画像のボケやブレもなく撮影が行えますし、乳腺内と乳腺外のコントラストが小さくなり、乳腺外の組織もよく見えるようになります。

また、乳腺組織の重なりがなくなり、異常を見つけやすくなったり、レントゲンの際の被ばく量を減少させることができたりするなど理論的にもマンモグラフィー検診の一連の手順にはきちんとした理由があるのですね。しかし、痛いものは痛い。乳房に痛みがある場合は、自分で我慢できないと感じたときには圧迫をやめてもらうように申し出ましょう。

また、放射線技師さんがポジショニングをするときに、大胸筋を挟み過ぎてないか、圧迫する際には乳房の可動域を移動させて圧迫してくれているかどうかなどを冷静に確認しながら自分の要望を伝えるようにすることが肝要です。それによって自分が受ける痛みをできるだけ少なくしつつ、きれいな画像を撮影できます。

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まとめ

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1.日本の乳がんは初潮年齢の早期化や晩婚化による初産年齢の高齢化などを背景にして今後も増加し続けると予想される

2.マンモグラフィーは乳房を引っ張られ、圧迫されるので痛い。しかし、それによって少ない被爆でよい画質のマンモグラフィーが撮れる。

乳がんと乳がんの検査法について解説してみました。今日、乳がん診療および治療における技術の進歩は著しく、情報が氾濫しています。むやみに不安になってしまったり、間違った知識で判断してしまわないためには、情報を整理し、常に自分の中で基本となる大きな流れを把握しておくことが大切ではないでしょうか。

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