よく学校や会社、友達の中にユーモアがあるなぁと思う人がいますよね。そういう時にユーモアのある人の会話術、センス、周りを笑いに変える空気感、周囲の観察力が鋭いので会話の切り替えやその場に合わせたジョークが上手い、といった会話やコミュニケーションスキルが自分にも欲しいという方に、この記事ではユーモアとは何かという基本的な意味から紹介します。
その他ユーモアのある会話術や感情表現といった部分にも焦点を当てて、色々なユーモアスキルを上げる方法も解説していきます。
自分にユーモアセンスがあると思っている方にも、更にユーモアセンスを上げることによるメリットや日々の生活をユーモアという視点から楽しく過ごす為の思考法について紹介します。
ユーモアな人の特徴について!
「君ユーモアあるね。」ユーモアという言葉を日々何気なく使っているかと思いますが、そのイメージはなんとなく分かっても具体的な意味について知らない人もいるかと思います。
そんなユーモアという言葉の意味について知ってから、ユーモアのある人がどんな人がイメージすると自分がなりたいユーモアのある人に近づくと思います。また、一般的に言われているユーモアのある人に当てはまる特徴などについても紹介していきます。
ユーモアとは?
ユーモアの意味を思い浮かべると、一般的には人を笑わせたりおどけたりするような人のことを想像しますが、正確には人を和ませるような人のことをユーモアのある人といいます。
他には、上品なシャレや諧謔という言い方もします。最近ではテレビなどで聞くユーモアにはブラックユーモアも多く、それらは皮肉にも近い少し不気味な後味を残すようなものもあるので、ユーモアのある人は前述のような意味で使うことではないということを覚えておくと間違った使い方をしないようになります。
堂々とした振る舞い
よく間違われる時の場面として、ただ人を笑わせたり盛り上げたりする人、皮肉や少し暗い意味を持ったシャレを言う人達のことをユーモアと捉えがちです。
ユーモアのある人の特徴として、堂々とした振る舞いをしているというのがあります。その為には常に周りの反応や空気を読み、どの発言をすれば良いのか素早く言うことが必要です。更に、多少のことでは動じずに笑顔で切り抜ける能力もあります。
適切な発言の言葉を素早く出すためには、頭の回転を速くその場の条件に合わせた柔軟で教養のある知的な考え方をしなければなりません。ですので、結果的にどのような場面でも堂々とした振る舞いで周りを和ませる発言が出来るようになっています。
相手の考えていること、空気や状況を察知するのが速い
ユーモアのある人は周囲の状況をキャッチするアンテナが広いことが特徴です。もし、周りがあまりシャレを聞いて和むような状況ではない雰囲気にも関わらず、シャレたことを言ってしまったらそれは空気の読めない発言として捉えられると思います。
ユーモアのある人になる条件のひとつが最低限相手の表情や態度、その時の状況や何があったかによって言って良いことと悪いことの区別を付けられるようになることが必須です。
サービス精神旺盛な所
ユーモアのある人の多くが、自分も楽しんでいたり日々充実した生活を送っているということです。そのような良いサイクルや思考が、人を楽しませたいという欲求にも繋がり結果としてサービス精神旺盛な性格へと結びつきます。
よくお笑い芸人さんがその職業を考えた理由として、人を笑わせた経験からもっと人を楽しませたい、あるいは人を楽しませることがやりがいや生きがいに繋がるといったことを挙げていることもあります。
人を楽しませたいという思いが大切です。
笑いや言葉の選び方、考え方の発想力が豊か
よく人を笑わせるやり方として、今回のようなユーモアのある言葉で人を和ませる笑いとその場にいる人や誰かのことをネタにした笑いのとりかたがあります。
ユーモアのある人は会話術にも長けている必要があり、人を不快や気持ちや傷つけないように発言する言葉の言い回しや考え方が必要です。
本当の意味でユーモアあるというのは先程紹介した、ユーモアは人を和ませる上品なシャレということです。単純に盛り上げたり笑わせたりしないで、人間的にも思いやりがあることが大事な要素になるのです。
頭の回転が早いので会話の切り返しが早い
先程でも紹介したユーモアのある人は頭の回転が速く、その場の状況を察知して柔軟に発言することが可能になります。特に会話においてリズムも必要な要素であることは理解できると思います。
例えば、頭の回転が速くその場にいる人を和ませる笑いが出来たとしても、周りの人と会話が上手く繋がらなかったり、独りよがりな喋り、会話のテンポが遅すぎて聞いている人を飽きさせるようなコミュニケーションはユーモアがあっても、周囲の人を和ませることは難しいです。
人を楽しませるには会話のリズムやテンポにも気をつけるのが大切です。
語彙力や持っている情報の範囲が広い
ユーモアとは上品なシャレと説明しました。上品な言葉選びをするにはやはり教養を身につけることが不可欠です。特にマナーや礼儀を軽んじた態度の人が話すユーモアに富んだ会話は、人を楽しませる内容でも、人を不快にさせる状況を作り出しています。
教養にはマナーだけでなく、語彙力や会話術、更に情報量がとても多いです。語彙力は本を読んで言葉を覚え、会話術はユーモアのある人の会話や普段のコミュニケーションを見て真似をする。情報量を増やすには常に情報のアンテナを張り、普段自分にとって必要ないものも情報としてとっておくことが大切です。
落ち着いていてリラックスしている
ユーモアがあるということは、頭の回転が速く状況を見極めたり予測する力があるということです。ということは、その人が想定している状況の幅が広いということでもありあらゆる場面でも焦ったりしにくくなります。
ユーモアセンスを持っている人は、いかなる状況でも自分のスタンスを外さずに対応しています。そしてその対応の仕方や人を楽しませる会話術によって、周りの雰囲気も楽しくリラックスしたものになります。
和ませる以外にも環境作りが上手い
ユーモアというのは人を楽しませるということです。しかし、いつもただ楽しませているとそれに飽きたり、ユーモアのある人といえなくなったりします。
ユーモアのある会話術のひとつが緊張を作り出すことです。お笑いが好きな人はよく分かるかと思いますが、コントなどでオチを付ける前に真面目な話や緊張する場面が出てきます。これは緊張と緩和を使い分けることによってそのギャップで相手を惹き込みます。
緊張と緩和、そしてその状況を作り出す感情表現がユーモアのある人だなと思わせる特徴になります。
人付き合いが好きで、交友関係が広い
ユーモアのある人に、人嫌いというのは少ないと思います。単純に人と話すのが好きで多くの人とコミュニケーショーンを取っていくうちに、自然とユーモアのある話し方になる人もいます。あるいは、その逆で元々ユーモアがありそこから様々な人と交流するようになるパターンがあります。
いずれにしろ、ユーモアセンスを持つ特徴の一つに交友関係が広く行動力があるので、色々なタイプの人と接しているというが当てはまります。
会話が上手
一番分かりやすい特徴に会話が上手があります。誰でも想像できますが、ユーモアのある人に会話ベタはいません。会話が下手だといくらセンスのあるシャレを言っても、前後の文脈が分からなかったり、相手に興味を持ってもらえません。
会話が上手な人は、ただ意味の分かる会話をするのではなく相手が興味の引くような喋り方や間のとり方をします。ユーモアを持っている人はこのような心理的にも相手を惹き込んだり、魅力があるような話を聞かせる力を持っているといえます。
ユーモアな人になるには?
ユーモアのある人は、交友関係も広く会話術も上手いので周りを盛り上げたり、仕事において上司などの評価も高い人がいます。特に社会に出ると意外ですが、ユーモアのあることで得することや、楽になる面も多く自分自身も楽しく過ごすことができます。
例えば、ちょっとした上司との会話でも、真面目な話だけでは印象が薄かったりあるいは暗いなと思われることもあります。しかし、そこにユーモアのある言葉や会話を入れることでこの人は明るい、場の空気が読める人、場合によっては頭の回転が速いから仕事もしっかりこなしていくれるのではないかというところまで見られて評価されることもあります。
ユーモアがあるということは単純に盛り上げ上手だとか、笑いを起こすのが得意ということだけではなく社会的に必要なスキルの一つともいえます。そこで、これからもっとユーモアセンスのある人になりたいという方に、ユーモアを身につける方法を紹介します。
感情表現を豊かにして表現力を磨く
ユーモアのある会話をしてもそこに自分の感情が乗っていなくては、聞いている人は面白いと感じないどころか感情の薄いひとと思われてしまいます。
感情を高ぶらせたリアクションは、時に相手を共感させたり、会話に抑揚がつき内容としては普段と変わらずとも相手にとってはとても楽しませてくれる面白い人という印象に変わります。
ユーモアを交えた会話には、棒読みのコミュニケーションなどではなく抑揚をつけた多少オーバーな感情表現を加えた必要不可欠です。
分かりやすい嘘や理解しやすいジョークを心がける
ユーモアのあるトーク術を会得するためには、ウソのつき方をポイントを抑えて上手に使いこなす必要があります。
ユーモアのある人には、聞いている人がそれはウソだという分かりやすいつき方をします。例えば、「今日はたまたま一億円持ち合わせていなかったー」などという誰が聞いても分かる文脈とオーバーなリアクション、そしてウソといういくつかのポイントを組み合わせることによって、すぐバレるようなウソがシャレとして活きてくるのです。
ウソといっても誰かが迷惑になるようなウソではなく、あくまで和ませる、楽しませるという意味でのウソを心がけることです。
お笑いのテクニックを真似する
お笑い、特にコントなどでよくみられる振りとオチ。これらテクニックを真似するだけでもユーモアセンスを磨く一つの方法になります。
よくコントで前フリと反対のもしくは予想外のオチや反応を起こすことによって、笑いが起きます。これは、想定している答えとズレが生じることで、予想以外の展開に相手は興味を引かれそのオチの意味がより面白いものへ変化していきます。
この前フリに対して反対の反応、もしくは予想外の展開を覚えるには実際にお笑い芸人さんのコントや番組を見るというのが近道になります。
会話の中に自然とボケを入れる
普段から普通の会話をしていても、ユーモアセンスを磨く知識は知識のままになってしまいます。会話の中に先程紹介したような前フリやボケ、そのオチを入れることを意識してい話す練習が必要です。
何事も知識だけでは自分のものになりません。経験が何事にも勝ります。普段の会話からユーモアを混じえた構成を作り、人を楽しませる言葉を考えるのが近道といえます。
この練習によって、相手の反応や自分の会話術がどれだけ上達しているか判断出来ますし、なにより他人の評価によって自分を客観的に見つめ直す良い機会になります。
モノや何かを上手く例えられるような発想力を磨く
お笑い芸人さんやユーモアセンスのある人は、会話の中に自分やモノを何かに例えたシャレにして話すことがあります。
もしかしたら、普段の会話の中に無意識に取り入れている方もいらっしゃるかと思いますが、自分を何か動物やモノに例えて話すというは人を楽しませるという点においてイメージしやすい方法ともいえます。
頭の回転を良くしたいという人はこの方法で、物事に対してすぐ言葉を考え楽しませる言葉を作り出すのに良い方法です。そうして、自分で覚えていったパターンはいづれ実践で使っていくことが出来ます。
ユーモアセンスを忘れずに日々を楽しく過ごすには
人生においてユーモアセンスを持ちながら生きていくというのは、様々な場面で充実した経験や周囲とのコミュニケーションを円滑に楽しく過ごす大切な要因です。
誰しもが毎日楽しく過ごしたいと思うのは当然ですが、仕事や学校で毎日楽しく過ごせるかというと色々と大変なこともあります。更に、ユーモアというのも誰でも持ち合わせている感覚ではないので、真面目な人であれば尚更ユーモアセンスを身につけるというのは想像しづらいことだと思います。
ここでは、真面目だがユーモアを日々の生活に活かしたい、職場や学校でユーモアのある人として見られたい、日々の生活をユーモアで楽しく過ごしたいという方の為にユーモアセンスを持って楽しく過ごすためのイメージや思考法について紹介していきます。
心をいつまでも若々しくいるためにユーモアが必要
多くの人は歳をとってきたから遊ばなくなったり、夢や希望を語ることも減っていきます。しかし、ユーモアセンスを持つことで違う発想力を持つことも出来ます。それは、楽しいことや遊ばない日々を積み重ねるから心の歳をとっていくという考え方です。
ユーモアセンスを持ちづつけていることによるメリットは、先程のようにいつまでも物事を前向きに捉えてチャレンジする精神を持っていることです。笑うことは時に周りをも明るくする力を持っているので、充実感を得た状態で人生を過ごすことが出来ます。
仕事にもユーモアの気持ちを忘れない
仕事とユーモアといのは一見すると相反するものであり、人によっては仕事にユーモアを持ち込むのは言語道断だという考え方もあります。しかし、現代の社会問題のひとつであるうつは仕事においてのストレスによって引き起こされるものが多いです。
あくまで仕事は仕事という考え方は間違っていませんが、ユーモアセンスやスキルを持っていることで自分の心に余裕を持たせることは可能です。あるいは、職場の雰囲気を変えたいと思っている人は自身のユーモアを表現していくことで実現出来る可能性があります。
自分自身の心をコントロールして健全な状態にしていく役割が、ユーモアにあるという考え方が出来ます。
まとめ
ユーモアについて様々な視点から紹介してきました。ユーモアセンスを元々高い人はそれほど苦戦しないで、そのスキルを磨く事が出来ることは勿論、そうでない人もユーモアの特徴や練習法を覚えることでユーモアセンスを身につけることが出来ます。
ただし、ユーモアセンスを身につける為に真面目すぎるほどに練習していは本末転倒です。あくまでユーモアに必要な要素は、人を楽しませる為に自分も楽しんで取り組む姿勢です。
ユーモアセンスを磨いて人を楽しませたり、恋愛において男性・女性にユーモアで楽しませながら距離を近づけるといった良い効果もあります。他にも職場などで明るく過ごすきっかけになれることが良い生き方へと繋がっていきます。