鼻が痛い原因は?考えられる病気や治療法を知ろう!自分で出来る対処法は?

鼻が痛いと集中力が低下することで、仕事や勉強など日常生活にも大きな影響が及びます。一口に鼻の痛みと言っても、鼻の中に湿疹のような出来物ができていたり、鼻の奥が突然ツーンとした痛みを生じたり、鼻の奥にジンジンとした違和感を感じたり、鼻の周囲に痛みを感じるものまで様々な痛みが存在します。

このような様々な鼻の痛みの中には、自ら対処できる軽度のものもあれば、実は病院を受診し医師の治療を受けなければならない重い病気の疑いがある場合もあります。

そこで今回は、鼻の痛みを生じる原因となる病気を中心にご紹介するとともに、その対処方法・治療方法についてもご紹介したいと思います。是非、参考にしていただければ幸いです。

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鼻の痛みの種類

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鼻の痛みと言っても、その痛みの種類には様々なものがあります。例えば、鼻の中に湿疹のような出来物ができて鼻の内側が痛かったり、鼻の奥に痛みを感じたり、あるいは鼻の周囲に鈍痛を感じることもあります。

そこで、鼻の痛みの種類について、ご紹介したいと思います。

鼻の内側の入口付近の痛み

鼻の内側の入口付近が痛い場合、鼻の中の粘膜に湿疹のような出来物ができていたり、鼻の粘膜が乾燥している可能性があります。

いずれにしても、重篤な病気である可能性は低いと考えられます。

鼻の奥の痛み

鼻の奥が痛い場合、突然ツーンとした痛みを生じたり、鼻の奥にジンジンとした違和感を感じたりするなど、その痛みにも違いがあります。

いずれにせよ、鼻で何らかの病変が生じている可能性が高く、早急に耳鼻科・耳鼻咽喉科を受診したほうが良いと思われます。

鼻の周囲の痛み

鼻の周囲が痛い場合、鼻の付け根や目の下の部分などに鈍痛を発することが多いようです。このような痛みが現れる場合、何らかの重篤な病気の可能性が高いと考えられます。

ですから、早急に耳鼻科・耳鼻咽喉科を受診しなければなりません。

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鼻の痛みの原因

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それでは、鼻の痛みを生じる原因となる病気には、どのような病気があるのでしょうか?

鼻の痛みを生じる原因あるいは原因となる病気について、ご紹介したいと思います。

環境的要因

鼻の中は粘膜に覆われており、空気が乾燥している場合に、呼吸によって鼻の粘膜が乾燥してしまい痛みが生じることがあります。気密性が高くて空調の効いているオフィスビル・ホテルの客室・航空機の機内などは、空気が乾燥しやすい傾向がありますので注意が必要です。

また、気温が急激に変化する場合に、呼吸によって冷たい空気が鼻の中に入ると、鼻粘膜が刺激されて痛みを感じることがあります。というのも、冬場に温かい室内から寒い室外に出るような場合、空気が乾燥している上に冷たい空気で鼻粘膜の毛細血管が一気に収縮させられるからです。

鼻前庭炎

鼻前庭は鼻の入口部分のことで、いわゆる鼻毛が生えている部分のことです。鼻前庭炎は、この鼻前庭に炎症あるいは湿疹のような出来物が生じる状態・症状のことです。

鼻前庭炎は、鼻のかゆみやムズムズ感から鼻を手でいじったり、鼻毛を無理矢理引き抜くことによって、鼻粘膜や鼻毛の毛穴にブドウ球菌などの細菌が侵入・感染することが原因です。

鼻前庭炎は、痛みや痒み、あるいは痛痒さが現れますので、炎症部をいじりすぎると出血することもあります。出血後はかさぶたができる場合もあり、余計に痛痒さが生じます。

鼻炎

鼻炎は、鼻前庭から鼻の奥までを含めた鼻腔の粘膜に炎症が生じることです。鼻炎は、急性鼻炎と慢性鼻炎に大きく分類することができます。

ちなみに、鼻炎の際、必要以上に何度も鼻をかみすぎると、鼻粘膜や鼻の周りの皮膚に負担がかかり痛みを感じることもあります。

急性鼻炎

急性鼻炎は、いわゆる風邪にかかったときに喉や鼻などの上気道に現れる症状の一つで、鼻かぜと呼ばれる症状を示します。鼻かぜは、鼻の乾燥感やかゆみが現れ、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・嗅覚(きゅうかく)障害といった症状に移行し、人によっては稀に痛みが現れることもあります。

急性鼻炎の原因は風邪なので、ウイスルや細菌に感染することです。風邪の症状として、急性鼻炎の他に、咽頭炎・頭痛・発熱などを伴う場合があります。

ちなみに、嗅覚障害は鼻水や鼻づまりの影響で、においを感じなくなる症状のことを言います。においを感じる嗅覚細胞(嗅細胞)・嗅覚神経は鼻の上部にあり、この付近に鼻水があると嗅覚細胞が覆われて、においの成分を捉えられなくなります。

慢性鼻炎

慢性鼻炎は、様々な要因によって、鼻炎の症状が慢性化した病気です。代表的な原因がアレルギーで、アレルギーが原因の鼻炎は特にアレルギー性鼻炎と呼ばれます。

アレルギー性鼻炎には、ハウスダストやダニなどを原因とする通年性のものと、花粉などを原因とする季節性のものがあります。ですから、花粉症はアレルギー性鼻炎の一類型なのです。

アレルギー性鼻炎をはじめとする慢性鼻炎でも、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・嗅覚障害が中心的な症状ですが、人によっては稀に痛みが現れることもあります。

副鼻腔炎

風邪による急性鼻炎やアレルギー性鼻炎で鼻腔の鼻粘膜が炎症を起こした場合、副鼻腔にも炎症が波及して副鼻腔炎を併発することが良く見られます。

副鼻腔は、鼻腔に隣接して存在する骨の内部にできた空洞・骨洞のことで、前頭洞・篩骨洞・蝶形洞・上顎洞という4つの空洞の総称です。顔面で言うと、まゆげのあたりに前頭洞、鼻の付け根のあたりに篩骨洞と蝶形洞、鼻の両脇で目の下あたりの頬上部あたりに上顎洞が存在しています。そして、副鼻腔内は粘膜に覆われていて、わずかな開口部で鼻腔と繋がっています。

副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分類することができます。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、風邪による急性鼻炎やアレルギー性鼻炎が原因となって発症します。その症状は、副鼻腔付近の鈍痛とともに、頭痛や頭が重く感じたり、鼻水・鼻づまり・嗅覚障害が現れます。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

急性副鼻腔炎の症状が長引くと、粘膜の炎症によって膿が発生することがあります。その膿が上手く排泄されずに副鼻腔に貯留してしまうと、慢性副鼻腔炎となります。慢性副鼻腔炎は、別名で蓄膿症とも呼ばれます。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になると、副鼻腔付近(おでこや鼻の付け根など)の鈍痛とともに、頭痛や頭が重く感じたり、鼻水・鼻づまり・嗅覚障害が現れるだけでなく、発熱も見られます。慢性副鼻腔炎では、鼻水に膿が混じり黄色くなるので、膿性鼻汁が現れます。

また、後鼻漏によって気管支炎を併発したり、膿によって脳が圧迫される脳膿瘍(のうのうよう)や視神経炎による視力障害が合併する危険性もあります。

術後性上顎のう胞

術後性上顎のう胞とは、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の根治手術によって病的粘膜を除去した後の手術痕に現れることのある袋状の病変です。袋の中に粘液が溜まり、細菌などに感染すると、膿が溜まって頬の腫れや痛みが現れます。

上顎洞癌(上顎癌)

上顎洞癌(じょうがくどうがん)は、副鼻腔の一つである上顎洞に発生する癌・悪性腫瘍のことです。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の一つである上顎洞炎が長期に及ぶと、上顎洞内部の粘膜の細胞が変質して悪性腫瘍化すると考えられています。

その初期症状は、副鼻腔炎と同様に、副鼻腔付近の鈍痛とともに、頭痛や頭が重く感じたり、鼻水・鼻づまり・嗅覚障害が現れます。症状が進むと、鼻水が黄色く粘液性のものに変わり、時には黄色い鼻水に血が混じり悪臭を放つようになります。

悪性腫瘍が成長すると、周囲の神経を圧迫して三叉神経痛のような鋭い痛みが現れたり、上あごや目の下の頬のあたりが腫れたりもします。さらには、歯の神経も圧迫して歯痛が現れますが、歯に虫歯があると虫歯による痛みと勘違いしてしまうこともあります。

上咽頭炎

上咽頭とは、鼻腔の突き当りの部分で、喉の鼻腔と口腔の分かれ目である口蓋から鼻腔に続く部分のことです。

上咽頭炎は、風邪にかかったときに急性鼻炎などに引き続き生じることがあり、鼻の奥に鈍痛がしたり、頭痛や頭が重く感じたり、痰が喉に落ちたりする症状が現れます。上咽頭炎の原因は風邪なので、ウイルスや細菌に感染することです。

上咽頭癌

上咽頭癌は、上咽頭に発生する癌・悪性腫瘍のことです。上咽頭癌は、鼻腔の突き当り部分に発生しますので、

その症状にも鼻の奥の鈍痛・鼻づまり・鼻血・血の混じった鼻水といった鼻症状が現れます。その他に、上咽頭には耳管が存在するので、耳が聞こえにくくなる耳の症状や目が見えにくくなる脳神経の症状が現れることもあります。

詳しくは、上咽頭癌の症状とは?原因や治療法、生存率や予後について知ろう!の記事を読んでおきましょう。

鼻骨骨折

鼻骨は、鼻腔を覆う骨のことで、鼻の下部に行くにしたがって骨が薄くなっています。ですから、ちょっとした力が加わることで、鼻骨骨折となってしまいます。

鼻骨骨折になると、激しい痛み、鼻血、腫れが現れるとともに、場合によっては鼻の形が曲がったりするなどの症状が現れます。鼻骨骨折の原因は、転倒・交通事故・スポーツなどによる外傷です。

詳しくは、鼻を骨折した時の症状について!治療方法は手術なの?を読んでおきましょう。

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鼻の痛みの治療方法

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それでは、鼻の痛みが現れた場合、どのような治療がなされるのでしょうか?鼻の痛みが現れた場合の治療法を、ご紹介したいと思います。

耳鼻科・耳鼻咽喉科の受診

鼻は口とともに呼吸をする上で必要不可欠な器官ですから、基本的には鼻の痛みがある場合は、早期に耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診して、医師の診断を受けることが大切です。

明らかに環境的要因であったり、軽度の鼻前庭炎や風邪による軽度の急性鼻炎程度ならば、自然治癒も可能かもしれませんが、慢性鼻炎・副鼻腔炎・上咽頭炎はさらに悪化して別の疾患を引き起こす可能性もありますから、早期に治療すべきでしょう。

上顎洞癌・上咽頭癌は当然ながら医師による治療が必要ですが、治療にあたっては放射線治療なども必要になりますから、耳鼻科や耳鼻咽喉科の病院から治療可能な総合病院を紹介してもらうことになります。

外傷による鼻骨骨折の可能性が高い場合は、形成外科を受診すべきでしょう。

鼻の検査方法

鼻の検査をする場合には、次のような検査法が実施されます。

  • 鼻鏡検査:鼻鏡と呼ばれる器具で鼻の入口を開いて観察する検査法です。
  • 内視鏡検査:ファイバースコープを使って、鼻鏡検査では見えない鼻の奥を観察します。
  • 鼻腔通気検査:専用機器で鼻づまりの程度を測定する検査法です。
  • レントゲン検査:副鼻腔炎や上顎洞癌が疑われる場合は、レントゲン検査を実施します。
  • CT検査:レントゲン検査より詳細な画像検査方法です。
  • 鼻汁中好酸球検査:鼻汁を採取して顕微鏡で調べ、鼻汁の原因を分析する検査です。
  • 特異的IgE抗体測定:採血によりアレルギーの原因物質を特定する血液検査です。

鼻の痛みの治療方法

鼻の痛みの治療方法は、当然ながら疾患ごとに異なります。各疾患ごとの治療法を、ご紹介します。

鼻前庭炎

鼻前庭炎の治療は、基本的に患部へ抗生物質やステロイドの含まれる軟膏を塗布します。症状が重い場合は、抗生剤や鎮痛剤の内服薬が処方されることもあります。

鼻炎

急性鼻炎で原因が細菌性の場合は、細菌対策に抗生物質を投与し、発熱・頭痛がある場合には併せて解熱鎮痛薬が処方されます。

一方で、急性鼻炎の原因がウイルス性の場合は、インフルエンザの場合を除き、対症療法で抗炎症剤などで炎症のコントロールを行います。

アレルギー性鼻炎の場合は、抗アレルギー剤や点鼻薬などを用いる薬物療法、鼻粘膜をレーザーで焼いてしまう手術療法などがあります。

副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の治療は、まず鼻から副鼻腔に存在する鼻水を吸い取り、抗生物質が含まれる霧状の薬剤を鼻や口から吸入するネプライザー治療を行います。また、抗生剤の内服薬も処方されます。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療は、基本的には急性副鼻腔炎と同様に抗生剤の服用とネプライザー治療を行いますが、治療期間は長くかかります。重症の場合には、手術による治療が選択されることがあり、内視鏡を用いた鼻内内視鏡手術が一般的です。

上顎洞癌(上顎癌)・上咽頭癌

上顎洞癌(上顎癌)と上咽頭癌の治療は癌の治療法に準じますので、放射線療法・化学療法・手術療法・免疫療法を組み合わせて、症状に応じた治療を行います。

上咽頭炎

上咽頭炎の治療は、塩化亜鉛(消毒薬)を患部に直接塗布するBスポット治療を実施して、その後にネプライザー治療を行います。

ただし、Bスポット治療を実施する医療機関の数は少ないため、その場合は鼻うがいを推奨されることもあるようです。

鼻骨骨折

鼻骨骨折をそのままにしていると、そのままの形で骨がくっついてしまう危険性があります。ですから、早急に形成外科で整復する必要があります。

整復の際には、局所麻酔をしてから整復鉗子という器具を用いて鼻の形を元通りにします。その後はギプスで固定します。

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自分でできる鼻の痛みの対処方法

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このように鼻の痛みがある場合は、基本的に病院を受診して医師の診断の元で治療を受けるのが原則です。

しかし、鼻の痛みの原因が明らかに環境的要因であったり、軽度の鼻前庭炎や風邪による軽度の急性鼻炎程度ならば、自分で対処することが可能な場合もあるでしょう。そこで、自分でできる鼻の痛みの対処法を、ご紹介したいと思います。

環境的要因への対処

鼻の痛みの原因の一つに、空気の乾燥や気温変化などの環境的要因が挙げられます。このような環境的要因に対しては、自分で対処や予防が可能です。

空気の乾燥に対しては、加湿器を利用するのが効果的です。しかし、移動先などで加湿器を使えない場合は、濡れタオルを干したり、マスクを装着することで口や鼻の保湿が可能です。

また、気温の変化に対してもマスクの装着が有効です。防寒具で口元や鼻を軽く覆うのも良いかもしれません。

鼻のかみ方に気を配る

鼻水や鼻づまりがあると、どうしても鼻通りを良くしようと鼻を強くかみ過ぎてしまったり、鼻の周囲の皮膚をこすり過ぎてしまいます。その結果、鼻粘膜に負担をかけたり、鼻の周囲の皮膚が赤くなってしまいます。

ですから、鼻をかむ時は、なるべく鼻の片方ずつ強くかまないように意識し、また鼻周囲の皮膚もこすりすぎないように押さえるように鼻水を拭きとることを意識しましょう。

軽度の鼻症状ならば市販薬の利用も

あくまでも鼻の痛みがある場合は、病院を受診して医師の診断の元で治療を受けるのが基本です。しかし、軽度の鼻前庭炎、風邪による軽度の急性鼻炎、軽度の花粉症程度ならば、市販薬を服用することによって症状を抑制することは可能でしょう。

ただし、ある程度の期間服用しても症状の改善が見られない場合は、やはり病院を受診しましょう。

また、風邪が原因の場合は、身体を温めるなど免疫力を低下させないことも重要です。

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まとめ

いかがでしたか?鼻の痛みを生じる原因やその対処法について、ご理解いただけたでしょうか?

一口に鼻の痛みと言っても、環境的な要因で発生する病気でない痛みから、風邪による急性鼻炎や花粉症といった代表的な鼻の疾患、そして上顎洞癌などの重篤な病気まで、原因は多岐にわたります。

そして、鼻は呼吸をする上でも非常に重要な体の器官ですから、鼻に異変があれば早期に治療しておく必要があります。

ですから、鼻に異常を感じた場合は、明らかに軽度な症状でない限り、早急に耳鼻科・耳鼻咽喉科の病院を受診しましょう。

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