左肩が痛い原因は?肩甲骨に違和感を感じるのは病気?

肩がこって張ったような痛みを感じた経験のある方は非常に多いかと思います。コリが首や背中まで広がり、頭痛や息苦しさまで感じた経験があるという方もいるようです。

最近ではパソコンやスマートフォン利用者が増えている為、特に肩こりに悩まされている方が増え続けていると思われます。

そんな肩こりの他にも、肩に痛みが生じる病気はいくつかあります。しかし、「左肩だけが痛い」という症状がある場合は要注意です。

命に関わる大きな病気が潜んでいるサインかも知れません。

今回は、左肩だけが痛む場合に考えられる病気やその症状について、ご紹介していきたいと思います。

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左肩が痛い時の病気

肩こり

左肩が痛む時に考えられる病気には、どのようなものがあるのでしょうか。

肩こり

冒頭でも述べた通り、肩こりはパソコンやスマートフォンの長時間操作、その他にも読書や車の運転などで同じ姿勢のままでいること、姿勢が悪い人、運動不足の人がたまに運動をした場合など、日常の様々な原因によって発症します。

しかしそれでも一向によくならない場合、特に左肩がこっている場合は、「胃が弱っている」ことが考えられます。

その理由は、胃と左側の背中、腕の筋肉とが繋がっている為です。ストレスが溜まっていたり、暴飲暴食などで胃を痛めていませんか?

胃が疲れると筋肉がこわばり、血行が良くなることで左肩や肩甲骨の間に痛みが発症します。

胃は精神的な問題も影響を受けやすい部分なので、ストレスを解消することも左肩のこりを和らげる対処法の一つです。

四十肩、五十肩

普通の肩こりが筋肉疲労や血行不良によって起こるものに対し、肩関節の周辺に炎症が起こって痛みが生じるものを四十肩、五十肩と言います。

名前の通り、40代、50代の人に起こりやすいと言われています。

腕を上げたりまわしたりといった動作がしにくくなり、動かす際、激しく痛みが生じる場合もあります。通常半年~1年ほどで自然に治っていきますが、その間症状が続くのは苦痛を伴うことでしょう。

整形外科を受診すれば、炎症部分に消炎鎮痛剤などを処方してもらえたり、運動療法の指導を受けることもできるので、放置して自然治癒を待つよりも早期回復が期待できます。

心筋梗塞

左肩に痛みが出ている場合、最も注意したいのが「心筋梗塞」です。

心筋梗塞とは、動脈硬化によって心臓に血液や酸素などを送る為の血管である冠動脈の内側に血栓ができて塞いでしまい、心筋への血流がストップして細胞が壊死してしまう病気です。この時壊死してしまった細胞が元に戻ることはなく、最悪の場合は死に至ることがあります。

発症から3日以内のものを急性心筋梗塞と呼び、30日以上が経過しているものを陳旧性心筋梗塞と呼びます。

私たちが心筋梗塞としてイメージするのは、突然胸の痛みの発作を伴う急性心筋梗塞の方ではないでしょうか。しかし、知らず知らずのうちに発症している心筋梗塞もあるのですね。

それではなぜこのような心臓の病気に左肩が関係しているのでしょうか。心筋梗塞と左肩の関係と、その他の心筋梗塞の前兆を詳しくご紹介していきたいと思います。

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心筋梗塞の前兆

心臓

心筋梗塞の前兆には幾つかありますが、実は実際に心筋梗塞を起こした方の約半数には前兆が見られず、突然発症しています。とはいえ、前兆が現れた場合には見逃さないよう、頭に入れておきましょう。

左肩の痛み

なぜ前兆として左肩に痛みが生じるのか、それは「放散痛」と呼ばれる現象による為です。

放散痛とは、実際に痛んでいる部位、原因となっている部位とはまったくかけ離れた部位に痛みが現れることを言います。

心筋梗塞となり痛みを生じさせる物質が心筋から分泌されると、その物質は神経を経由して脳に伝えられます。

しかし、心筋から脳へと続く神経は左肩から伸びる神経と交わっている為、脳が勘違いをして肩の痛みだと思い、左肩に痛みを生じさせてしまうのです。

普段から肩こりの症状を持っている方は、この前兆は非常に見逃しやすいものとなるでしょう。また、左肩に限らず、この放散痛によって左手の小指や顎、歯などに痛みやしびれが現れる場合もあります。

胸の痛み

胸の痛みは代表的な急性心筋梗塞の症状の一つです。

場所は胸骨の部位で、”痛い”というよりは、押さえつけられるような圧迫感や、焼けつくような不快感、あるいは締め付けられるような絞扼感と言った感覚の方が強いでしょう。

比較的大きな範囲で痛み、30分以上痛みが持続します。

姿勢を変えて痛みが和らぐということはなく、あるいは胸部を押して痛みが強くなるということもありません。

逆に、姿勢を変えたり押したりすることで痛みが変化したり、チクチク・キリキリしたような痛み、持続時間が数秒程度、内臓というよりも皮膚や体の表面に近い部位が痛いなどといった場合は、心筋梗塞以外の原因である可能性が高いです。

呼吸困難

心臓は全身に血液や酸素を巡り渡らせるポンプのような役割を持っています。

しかし心筋梗塞によって心臓の機能が低下すると、全身に十分な血液や酸素を送ることが出来なくなる為に酸素不足を起こし、呼吸困難となるのです。

全く呼吸が出来なくなるのではなく、自然に呼吸が出来ない分、自分で努力をして呼吸をしなければいけない為、短く浅い呼吸となってしまい呼吸をすることに困難を伴う状態です。

吐き気

胸の痛みや呼吸困難は発作として分かりやすい症状ですが、意外と吐き気や嘔吐、胃腸のむかつきやだるさといった症状が現れるケースも多いようです。

特に高齢者の場合は痛みが現れにくく、こういった症状が前面に出てくることが多い傾向にある為、心筋梗塞だとは気付かない場合が多く注意が必要です。

あるいは胸の痛みに伴って吐き気を起こす場合もあります。

冷や汗

吐き気の場合と同様ですが、痛みのない心筋梗塞もあるのがこの病気の怖い部分です。

心臓発作を起こしているにも関わらず、痛みがない為に気付かずそのまま突然死に至ってしまうことがあるからです。

それではこういった「無痛性心筋梗塞」が発症してしまった場合は諦めるしかないのかというとそうではなく、最も大きなサインとして”気持ちが悪くて冷や汗をかいている”ことです。

心筋梗塞で冷や汗が出る仕組みは、全身に送られる血液量が低下すると同時に、末端の細かい血管が収縮を起こし心臓や脳といった生命に重要な器官に優先的に血液を送ろうとします。

この時、末端の血管が収縮すると共に汗が出る汗腺も収縮し、汗が出てくるのです。全身にわたって”ジットリ”とした汗をかくのが特徴です。

緊張している場面で冷や汗をかくことはよくありますが、そういった原因が何もないのにも関わらず冷や汗をかき始めたら、心筋梗塞である可能性を疑いましょう。

高齢者や糖尿病患者の場合、このような無痛性の心筋梗塞を起こす傾向が高いと言われています。

狭心症

狭心症とは、簡単に言うと心筋梗塞の前段階と言える状態です。

血栓により完全に心筋への血管が詰まってしまったものを心筋梗塞と呼びますが、狭心症の場合はまだ完全には詰まっておらず、冠動脈が狭くなっていますがわずかに隙間は空いています。

とはいえ、流れる血液量は減少してしまいますので心筋への酸素が不足し、心筋梗塞と似た症状が現れます。

狭心症が悪化すると心筋梗塞となります。

また、詳しくは、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を参考にしてください。

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背中、肩甲骨の間が痛い時

背中

左右どちらかの肩だけが痛むというより、背中や肩甲骨の間が痛い、あるいは肩も背中も痛いといった場合も多いでしょう。

既にご紹介した肩こりや胃腸の不調、心筋梗塞の場合も、背中や肩甲骨の間まで痛みが生じることはありますが、それ以外にも考えられる原因があるようです。

肺結核

肺結核とは、肺に結核菌と呼ばれる細菌が感染することにより起こる病気です。

昔は死亡リスクの高い病気でしたが、医療の進歩や生活の質が高まったことにより、結核菌に感染しても全ての人が発症に至る訳ではなく、体の免疫機能によってほとんどの場合は発症前に菌を抑制することが出来ます。

発症に至る確率は大体全体の1~2割程度のようです。

いざ発症してしまった場合、風邪と似たような症状(咳、痰、倦怠感、食欲不振など)が現れる為、肺結核とは気づかないことが多く悪化してしまうことがあります。

この時注目すべき症状は、首から背中、肩甲骨の間に痛みがあるかどうかです。

肺結核の場合この部分にコリや痛みが生じる為、合わせて2週間以上風邪の症状が治まらない場合は肺結核を疑いましょう。

また、肺結核以外にも肺に関する病気(肋膜炎、肺がんなど)の初期症状として首から背中、肩甲骨の間の痛みが生じます。

肝臓、胆のう障害

肝臓や胆のうの病気が原因となっている場合、左肩ではなく右肩から肩甲骨にかけて痛みが生じる場合があります。

肝臓は体の中心から右側に位置しており、肝臓に障害が起こるとその上にある横隔膜が刺激されて肩の動きを悪くする影響を及ぼす為です。

胆のうの障害(胆のう炎、胆石など)がある場合は右上腹部に激しい痛みが起こりますが、同時に右肩から肩甲骨にも痛みが出る場合が多いようです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

現代人の多くが抱えている肩こり。左肩が痛むといっても、「肩がこっているんだ」と思うだけで、まさか心筋梗塞などの重大な病気が起こっているとは思いもしないでしょう。

もちろん、こういった内臓の病気が原因となっている場合には、肩の痛み以外にも胸の痛みや吐き気、冷や汗といった症状を伴うことがほとんどです。

ただの肩こりや四十肩であれば、命の危険を伴わない為心配は要りませんが、狭心症や心筋梗塞といった病気の可能性もあるということを是非覚えていて下さい。

今回ご紹介した前兆症状を頭に入れておくことで、いざという時に疑って病院を受診する判断材料となります。また、左肩だけではなく、右肩、背中や肩甲骨の間に痛みがある場合にも、内臓の病気が原因となっている可能性があります。

痛みがありその原因が思い当らない場合、自己判断せずに一度病院を受診しておくことで、病気の重症化を防ぐことができます。

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