マウンティング女子の特徴や具体例を紹介!どのように対処すればいい?

ここ最近になって「マウンティング」という言葉を良く耳にしませんか?少し前に「ファーストクラス」というドラマが放送されて、知った方もいるかもしれませんね。

女性同士、特に近しい関係にある友達や職場の同僚などと話をしていると、ときに時間が経つのも気づかないほど話し込むこともあるでしょう。とはいえ、それほど盛り上がり楽しい時間を過ごしていても、ふと心の中に得たいのしれないモヤモヤ感が残ることがあります。その得たいのしれないモヤモヤ感は、実はマウンティングをされたことの徴候かもしれません。

そこで今回は、女性同士でマウンティングをしてしまう心理や、その対処方法などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

マウンティングとは?

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そもそも「マウンティング」とは、どのような行為・行動のことを言うのでしょうか?

マウンティングは近年になって良く使われるようになった言葉ですので、なんとなく言葉の有する雰囲気は理解していても、定義・意味をはっきりと確認したことのある人は少ないのではないでしょうか?

そこで、まずはマウンティングの定義・意味について、ご紹介したいと思います。

マウンティングの本来的な定義・意味

マウンティングとは、そもそもサルなどの類人猿に良く見られる行為・行動のことで、動物の社会における序列を確認する行為・行動です。具体的には、序列の高いサルが自分の優位性を示すために、序列の低いサルの背後にまわり交尾の姿勢をとることを、マウンティングと言います。

例えば、序列が高いことを示すためにオスのサルが別のオスのサルに対して、実際の交尾をするわけではありませんが、交尾の姿勢をとることで自らの優位性・序列の高さを示します。このようなマウンティング行為は、オスとメスに関係なく行われ、結果としてそのサルの所属する群れ社会に社会的関係の安定をもたらします。

人間関係におけるマウンティングの意味

このような動物社会の序列確認行為を意味するマウンティングという言葉は、人間関係に用いられると微妙に意味が異なってきます。

つまり、人間関係におけるマウンティングとは、自分の立ち位置が相手よりも優位・幸せであると無意識的に思ったり、あるいは意識的に自分が優位・幸せであると思い込みたいが故に、自分勝手な基準で一方的に自分と相手を比較・格付けして、自分の優位性・幸福度をアピールする無意識的行為または意図的行為のことを言います。

当然ですが、人間関係におけるマウンティングは女性同士だけではなく、男性同士でも起こりますし、男女間でも起こります。例えば、会社組織内での社員同士の権力闘争も、一種のマウンティングと言えるでしょう。

女性同士のマウンティングの特徴

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このようなマウンティングの意味を踏まえて、それでは女性同士におけるマウンティングには、どのような特徴があるのでしょうか?

女性同士のマウンティングには、男性同士のマウンティングと比較しても際立った傾向があります。そこで、女性同士のマウンティングの背景や特徴について、ご紹介したいと思います。

女性同士のマウンティングの背景

少し歴史を遡り近代以前は、家父長制に代表されるような男性優位の社会が一般的でした。その中で、男性は自分自身の肉体的な能力あるいは社会的な地位を強調することで、自分の幸福度・優越感を確認し、それによって異性である女性を惹きつけてきました。一方で男性優位の社会における女性は、自分自身の容姿や若さを武器に有能な男性を惹きつけることが、自らの幸福度・優越感につながったわけです。というのも男性優位の社会では、女性が自分で身を立てることが非常に困難であったからです。

しかしながら、第二次世界大戦以降の世界では、先進国を中心に女性解放の動きが高まり、女性の社会進出が進みます。このように社会構造が変化しても、異性を惹きつけるための同性間の競争について、男性は肉体的な能力あるいは社会的地位・経済力でほとんど変化はありません。つまり、男性は自分自身の優位性・優越感の確認方法が、歴史的に確立しているという言い方もできるでしょう。

一方で、女性は社会進出が進むことで、自分の優位性・優越感を確認する方法が自分自身の容姿や若さのほかにも、男性と同様の社会的地位・経済力などにも広がり、男性に比べて同性間における比較軸が急速に多元化しているのです。

マウンティングの比較軸

男性のマウンティングにおいて、その比較の基準軸となるものは単純で肉体的能力・運動神経、学歴、社会的地位や経済力、女性関係とそれほど多くありません。

しかしながら、女性同士・女子同士のマウンティングにおいては、男性と比べものにならないほどの比較の基準軸が存在するのです。それは、自分自身の顔・容姿やスタイル、男性受けの良さ、年齢、配偶者・夫の仕事や社会的地位・経済力といった歴史的な比較基準に加えて、女性の社会進出によって女性自身の学歴・社会的地位・収入などの経済力、恋愛の自由化による彼氏の容姿・学歴・社会的地位・経済力、価値観の多様化による結婚の有無など、非常に多岐にわたるのです。

女性同士のマウンティングの特徴

このように女性同士のマウンティングには、男性と比べものにならないほどの比較軸が存在することが、特徴の一つと言えるでしょう。

また、女性同士のマウンティングの特徴として、表現が一見するとマウンティングだと思われないような狡猾で遠回しなものであることも挙げられるでしょう。つまり、直接的に自分の優位性を喧伝するわけでもなく、直接的に相手を卑下するような表現でもなく、日常会話の中にさり気なく自らの価値観に基づく格付けを仄めかすように仕込むのです。例えば、非常に謙虚で謙遜的な態度で相手を持ち上げつつ、実は逆に自慢したい事柄を敢えてオブラートに包んで謙遜しているわけです。

このような狡猾で遠回しなマウンティング行為は、男性にはあまり見られないものです。というのも、女性たちは協調性やコミュニケーション能力が男性に比べると高いからで、その場の雰囲気を読みつつ実に華麗かつ狡猾にマウンティングするからです。

だからこそ、女性同士・女子同士が会話を楽しみ盛り上がりをみせる一方で、マウンティングをされた人の心中に得たいのしれないモヤモヤ感や違和感が残るのです。

女性同士のマウンティングの具体例

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このように女性同士のマウンティングは、多様な比較軸が存在し、一見するとマウンティングだと他人に悟られずに相手にだけそれとなく伝わるような狡猾な表現が用いられます。

と言っても、抽象的な説明ばかりでは分かりにくいと思いますので、いくつか具体例を紹介したいと思います。

未婚女性の具体例

未婚女性によるマウンティングの比較軸としては、主に女性自身の学歴・社会的地位(積み重ねたキャリア・組織内のポジション・仕事内容など)・経済力(生活水準・ブランド品の有無・ファッション・流行)のほか、恋愛面(彼氏の容姿やモテ度・学歴・社会的地位・経済力)などが挙げられます。

会社組織内でのマウンティング

例えば、会社組織内で昇進した女性が「みんなをまとめるのが大変。元のポジションのほうが気楽で良かった。」と一見すると愚痴をこぼすケースです。

このマウンティング女子は、元のポジションは気楽だったと表現することで、暗に会社組織内で評価されている自分の立場を自慢しているわけです。

元いた部署の同僚女性からすれば、大変なことは理解できるとしても、責任あるポジションを最終的に望んだのはあなた自身でしょ、と違和感を感じるかもしれませんね。

友人同士のマウンティング

例えば、東京など都市部に転居した女性が「エステに行ってきた」、「海外旅行に行ってきた」などと、地元の友人とつながるSNSに様々な投稿を写真付きでするケースです。このマウンティング女子は、生活水準が高くなったこと、地元ではなかなか経験できないことをしていることなどを暗に自慢している可能性が高いのです。

人が幸せと感じる価値観は個人差があり、エステや海外旅行を羨ましいと感じる人もいれば、そうでない人たちもいます。このような価値観を押し付けられれば、中にはモヤモヤ感を感じる人もいるでしょう。

既婚女性の具体例

既婚女性によるマウンティングの比較軸としては、主に配偶者・夫の社会的地位(組織内のポジション・仕事内容など)・経済力(生活水準・配偶者の収入・住居など)や子供の学力、結婚している事実などが挙げられます。

ママ友間でのマウンティング

女性同士のマウンティングの典型例が、ママ友の間で繰り広げられるマウンティングだと言えるでしょう。

例えば、子供が同じ幼稚園や小学校に通うママ友の間で、「うちの主人は毎晩帰りが遅いのだけど、〇〇会社だから仕方ないのよ」と夫が勤務する有名企業を披露している場合は、もはやさり気なさすら存在せずストレートに夫の勤務先を自慢して、明らかにマウンティングをしようとする意図が見えます。

友人同士のマウンティング

例えば、既婚の女性が未婚の友人に対して、「結婚すると夫や子供の世話で、自由な時間が無くて大変。やっぱり独身が一番よ。」というような愚痴をこぼすケースです。このマウンティング女子は、夫や子供にかこつけて結婚している自分は女性としての幸せを享受していることを、未婚・独身である友人に対して暗に自慢しているのです。

前述したように、女性の社会進出により女性が幸せと感じる評価の基準は急速に多元化していて、現代においては女性の幸せは結婚だけではありません。つまり、女性の幸福は結婚であるという価値観によって、結婚している自分が未婚・独身である友人よりも上位の立場にあると自分勝手に格付けし、それを押し付けているわけです。

このようなマウンティング行為が無意識的であっても意図的であっても、マウンティングされた人にしてみれば大きなお世話としか言いようがありません。

マウンティングをしてしまう心理

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それでは、女性同士に限らず、どうして人間関係においてマウンティングと呼ばれる行為が行われるのでしょうか?

また、どのような女性が、マウンティング行為に走りやすいのでしょうか?そこで、マウンティングをしてしまう心理や、マウンティング行為に走りやすい女性の特徴について、ご紹介したいと思います。

マウンティングをしてしまう心理

マウンティングをしてしまう心理は、本質的には前述したような動物社会における序列確認と同じと言えるかもしれません。

人間も動物であり、サルの群れのように学校・会社・友人関係・幼稚園の保護者会などといった社会関係に所属して生きています。このような社会関係、すなわち人間が集まる集団があると、人間は様々な本能や欲求を抑制して協調行動をとる一方で、他人に認められたいという承認欲求が現れることがあります。

承認欲求とは、自分が社会関係・集団の中で尊重されたいと思う欲求のことです。そして、社会関係や集団の中で尊重されるには、集団内に競争相手を見定めて格付けし、その序列を確認する必要性が生じるわけです。

このような承認欲求の現れの一つが、学校のクラスにおける序列を示そうとするスクールカーストや、その中の特に女性社会・女子生徒に限定された女子カーストだと言えるでしょう。

マウンティング行為に走りやすい女性の特徴

このようにマウンティングをしてしまう心理として承認欲求があるとするならば、マウンティング行為に走りやすい女性とは承認欲求が強い女性と言うことができます。

そして、承認欲求が強い女性とは、一見すると自信家や自己主張の激しい女性のように見えても、実は不安・劣等感・コンプレックスを心中に抱えている女性だと言えるのです。

例えば、一代で財産を築き上げた起業家・経営者や、自らの実力でのし上がったスポーツ選手などは、男女に関係なく謙虚な人が多く、自分から自慢をするようなことは少ないでしょう。というのも、そのような人たちは自分で自分自身のことを認めており、敢えて他人に尊重されたいと思っていないからです。

ですから、マウンティング行為に走りやすい女性とは、心中に何らかの不安・劣等感・コンプレックスを抱えていて、それを覆い隠そうとする女性だと言えるでしょう。

マウンティング女子への対処方法

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それでは、このようなマウンティング女子から、図らずもマウンティングを仕掛けられて、何とも言えないモヤモヤ感や違和感を感じた場合に、どのような対処をすれば良いのでしょうか?

そこで、マウンティング女子に対する対処法を、ご紹介したいと思います。

聞き流す・受け流す

図らずもマウンティングをされてしまい、それに気づいた場合、最も基本的な対処法は過剰に反応することなく聞き流す・受け流すことでしょう。

徹底抗戦する覚悟があれば反撃しても良いかもしれませんが、得てしてマウンティング女子は自らの不安やコンプレックスを覆い隠すために、さらに様々な手を使ってマウンティングを仕掛けてくる可能性が高いでしょう。

といって、マウンティング女子の発言や行為が、あまりに図星であるかのように自信なさげに反応すると、マウンティング女子を調子に乗らせて増長させる可能性もあります。

ですから、適当に褒めたり肯定したりしつつ、あくまでもその話題には興味なさげに振る舞い、マウンティングを聞き流してしまうことが良いでしょう。また、マウンティング自体に気付かないふりをして、鈍感さを演出しても良いかもしれません。前述したように、マウンティング女子には何らかのコンプレックスがあるのだな、ということを知っていれば案外簡単に受け流せるものです。

自分の情報を明かさない

マウンティング女子は、日常会話の中でとても巧みにマウンティングを開始します。マウンティングのターゲットとなる人に、日常会話を装いつつプライベートな情報について探りを入れることで、その端緒を探っているのです。

例えば、「最近、彼氏と上手くいってる?」と何気なく聞いて、うっかり真面目に答えてしまうと、それを端緒にしてマウンティング女子の彼氏自慢が始まるのですね。

ですから、マウンティングにつながる余計なきっかけを与えないためにも、このような探りの質問に対して、真面目に答えて自分の情報を明かさないことが意外に重要なことなのです。

まとめ

いかがでしたか?女性同士でマウンティングをしてしまう心理や、マウンティングに対する対処方法などについて、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、女性同士の会話で楽しい時間を過ごしていても、ふと心の中に得たいのしれないモヤモヤ感が残る場合、それはマウンティングをされたことの徴候かもしれません。

この点、マウンティングをしてしまう心理として承認欲求があり、その承認欲求が強い女性の多くが何らかの不安・劣等感・コンプレックスを抱えています。そして、その不安やコンプレックスを隠すためにマウンティングに走るのです。

このような心理のメカニズムさえ知っていれば、マウンティングを受け流すことができ、マウンティング女子に振り回されることも無くなるのではないでしょうか。

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