脂肪種って何?症状・原因・治療法・予防法を紹介!

知らないうちに、皮膚におできのようなものが出来ている・・・でも、さわっても痛みはなく、ぷにぷにしていて柔らかい。さほど大きくならなければ、放置してしまっている人も多いかも知れません。

でも、目立つ所にできてしまった場合には、気になりますよね。

今回は、どうして脂肪種ができるのか、出来ないようにする為にはどうしたらよいのかを探ってゆきましょう。治療法もご紹介します。

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脂肪種とは?

できもの

皮膚の下にできるできものの中で粉瘤について2番目に多いのが、この脂肪がかたまってできる腫瘍、脂肪種です。良性の腫瘍で、体のどこにでも出来るのが特徴です。

わたしたちの皮膚の下には脂肪を蓄えている細胞があるのですが、その細胞が増えることにより脂肪種となります。また、めったにありませんが、皮下の浅い部分だけでなく、筋肉の中や筋肉と筋肉の間、骨の表面や骨の中など体の深い場所に発生こともあります。外傷がきっかけでできることもあります。

はじめのうちは小さく、気付かないことも多いのですが、少しずつ大きくなり、出来る場所によっては生活する上で邪魔になる場合も出てきます。

脂肪種に似た症状のでる病気

粉瘤(ふんりゅう)

皮膚のすぐ下に、袋状のもの(嚢胞(のうほう)と呼ばれます)ができ、そこに本来は剥がれおちるはずの角質などが溜まってしまい膨らんでしまいます。雑菌も一緒に入ることが多く、化膿するケースも多いです。

痛みを伴う場合は、脂肪種よりも粉瘤を疑ったほうがよいでしょう。粉瘤か脂肪種かの区別は素人ではつきにくいものですから、皮膚科や形成外科で診断してもらうのが良いでしょう。

毛嚢炎(もうのうえん)

人の体毛は一本一本が毛根から出ていますが、この毛根のまわりは毛包(もうほう)というもので包まれています。

この毛包にブドウ球菌が感染してしまい、炎症を起こして腫れてしまう病気です。おでき、せつ、と呼ばれるものも、この毛嚢炎です。

脂肪種は検査しないとわからない?

脂肪種は、体のどこにでも出来ます。皮膚の下の比較的浅い部分に出来たものは、大きくなるにつれ目で見えるためわかりやすいのですが、表にでない、筋肉の間や骨の上など、体の中に出来ることもあります。こういった場合、レントゲン検査などでわかることがあります。

しかし、たいていのものは、形成外科へゆけば、触診で判断してもらえます。怖がらずに、専門医に相談した方が適切な指導を受けられます。エコー検査を行っている皮膚科もありますし、形成外科でも適切な検査をしてもらえます。必要に応じエコー検査や、CTスキャン、MRI検査などで、隠れた脂肪種も発見できます。

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脂肪種は放っておいて大丈夫?

チューブ

脂肪種は良性の腫瘍ですから、出来たからと言ってすぐに治療しなければならないものではありません。放っておいても大丈夫です。

しかし、似た症状で悪性の腫瘍だったり、化膿する腫瘍だったりする場合がありますから、時間のあるときに、一度専門医に見せたほうが安心ですね。

脂肪種のできはじめの症状

少しふくらんだような、ニキビやおできとは違う、やわらかいもので痛みがありません。ある程度膨らんできて、初めて気づく人が多いようです。

初期は、赤くはれたり、黒ずんだりしたりはしないのが普通です。もしも腫れたり色が違うなどの症状がある場合は、すぐに形成外科か皮膚科に相談にゆきましょう。脂肪種ではない良く似た別の症状である場合もあるからです。

脂肪種はどこまで大きくなるのか

通常は1cm~3cmほどの大きさですが、5cm以上になることもあります。

大きいもので10cmくらいになることもあります。脂肪種は少しずつ大きくなってゆき、一度出来る小さくなったり、自然になくなったりすることはありません。

放置するとどうなるか

比較的小さいうちは、放っておいても問題はありません。出来た場所にもよりますが、気にならない場所なら、生活や運動の障害となることはあまりないでしょう。しかし、3cm以上になってくると目だったり運動のじゃまになったりすることから、手術で切除する人もいます。

気にならないようでしたら、放置しても大丈夫です。ただし、急激に成長するものや、5cm以上にもなるものは、悪性の腫瘍の可能性もありますから、医師の診断をあおぐのが良いでしょう。皮膚科、形成外科などをたずねてみましょう。

また、大きくなればなるほど、手術したときの傷口も大きくなりますから、傷が大きい=跡が残りやすいということも考えられます。いくら直接的には健康に害がないからといっても、放置しすぎると、後悔することになりかねません。

出来やすい場所

あらゆる場所に出来るのですが、首や肩のまわり、背中などが出来やすい場所です。ついで、太もも、足、お尻などに出来やすいです。

下着で擦れやすい場所などにできると、腫瘍そのものに痛みはなくとも、擦れることで腫瘍に傷がつき、ばい菌がはいり化膿して痛みを感じるようになることもあります。

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脂肪種ができる原因

遺伝子

脂肪種が出来る原因は、1つではありません。また、はっきりとした原因がわかっていないのが、現状です。

脂肪種が出来やすい体質

脂肪種が出来やすい体質というのがあり、これは遺伝的要素があると言われています。

つまり、両親のどちらかが脂肪種の出来やすい体質であった場合、あなたもその体質を受け継いでいる可能性が高いのです。

太ると出来やすくなる?

脂肪と名前がつくので、肥満の人が出来やすいように勘違いされますが、やせていても脂肪種は出来ます。

中には、いや、太ってから出来やすくなった気がするという方もいらっしゃると思いますが、太ると脂肪細胞1この大きさも大きくなるので、脂肪細胞がかたまってできる脂肪種の大きさも大きくなりますので、太ってから出来るようになったように思うのです。

肥満と脂肪種の出来やすさに関連はありませんが、太ると脂肪種も大きくなり、目立ってきます。

好き嫌いが多いと出来やすい?

食べ物の好き嫌いも、脂肪種の出来やすさとの関連は今のところ分かっていません。しかし、偏った食事で体の栄養バランスがくずれたり、睡眠不足など、不規則な生活はすべての病気の原因となりえます。

人ではありませんが、猫の脂肪種(イエローファット)の場合は、不飽和脂肪酸の過剰摂取が原因だとわかっています。

人からうつる?

脂肪種は人からうつることはありません。

ストレスが関係している

体質的に脂肪種が出来やすい人もいますが、そうでなくても、ストレスの多い生活が脂肪種を発症させると言われています。

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脂肪腫を予防するには?

くだもの

原因がはっきりしないため、これをすれば大丈夫!という予防法はありません。しかし、多数の原因からみた、日常的に気を付けられるいくつかのポイントを抑えておきましょう。

規則正しい生活をする

偏った食事をせず、睡眠を十分とり、規則正しい生活を心がけましょう。どんな病気でも、規則正しい生活を送ることで予防になるものです。

ストレスをなくす

ストレスが多い人は脂肪種になりやすいと言われます。でも、現代生活ではストレスがあるのが普通ですよね。ストレスをなくすというより、受けたストレスをうまく解消する方法を見つけましょう。

安らぐ音楽を聴いたり、自分ひとりの時間をつくったり、気の置けない仲間と馬鹿騒ぎする、旅に出る・・ストレス解消法は人それぞれですから、自分にあった方法を見つけてくださいね。

必要以上に太らないように気をつける

栄養バランスのとれたよい食事をしていれば、やたらに太ることはありませんが、偏った食事や不規則な生活をつづけると、肥満の原因になります。肥満とは皮下脂肪が厚くなることです。皮下脂肪が厚くなるのは、脂肪細胞の1つの大きさが大きくなるからなんです。

つまり、肥満になると、脂肪種も一緒に大きくなり、目立つようになってしまいます。

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病院へ行った方がいい場合とは

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脂肪種は、放っておいても大丈夫なものです。しかし、いくつかの症状の場合には、病院へゆき、医師に相談することをお勧めします。

大きい

出来る場所にもよりますが、3cm以上になってきたら、一度相談にいったほうがよいでしょう。なぜなら、あまり大きくなると、治療が大変になってくるからです。形成外科や皮膚科に相談しましょう。

目立つ場所にある場合

顔にある場合など、目立つ場所にある場合は美容的な意味でも、医師に相談してみるとよいでしょう。形成外科でもいいですし、皮膚科、美容皮膚科などでも相談に乗ってもらえます。

生活に差し支える場合

  • 目のすぐそばに出来てものが見えづらくなる場合
  • 足の付け根など衣服が擦れて歩くのがつらくなる場合

このような場合は、早めの切除が望ましいです。形成外科や皮膚科に行って相談しましょう。

他の病気が疑われる場合

  • 急に大きくなった
  • 色がおかしい
  • 痛みがある
  • 大きさが5cm以上ある

このような場合は、別の病気も疑われます。他の科との連携が必要な場合もありますから、皮膚科や形成外科や整形外科のある、総合病院へゆくことをお勧めします。

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脂肪腫の治療法は?

手術

脂肪種の治療は、脂肪のかたまりを切除するしかありません。ふくらんだ部分を切り、中にある脂肪を取り出します。

脂肪種が小さければ、部分麻酔で手術傷も小さく、あとの手当も楽になります。あまりに大きくなってしまった場合は、全身麻酔で手術することもあります。こわがらずに、早めに医師に相談するほうがよいでしょう。

触診

たいていは、触診で脂肪種かどうかわかります。脂肪種であった場合は、小さいものなら、経過をみるか、切除するか、相談に乗ってもらえます。

細胞検査

脂肪種ではない腫瘍の可能性がある場合は、腫瘍を切り開き、中の細胞を少しとり、検査することがあります。これにより、悪性の脂肪種などはわかります。悪性の腫瘍の場合は全身の検査が必要になることもあります。

切除する

脂肪種の場合、ふくらんだところを切り開き、中の脂肪をとりだしたら終わりです。小さい脂肪種の場合は局部麻酔ですぐに終わります。術後も軟膏をぬりガーゼをとりかえるだけで済むことが多いです。

大きくなってしまった場合は、全身麻酔となる場合があります。その場合は入院が必要な場合もでてきます。また、手術口が大きい場合、縫合する場合もあり、術後何日か通院する必要が出てくる場合があります。

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まとめ

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  • 脂肪種は放っておいても大丈夫な良性の腫瘍ですが、良く似た悪性の場合もあるので、一度は医師に相談にゆくことをお勧めします。
  • 切除するなら、大きくなりすぎる前に早めに治療(手術)したほうが、よりよいです。
  • 皮膚科、形成外科、整形外科、美容皮膚科などが相談窓口です
  • ストレスをためないようにしましょう
  • 規則的な生活を心がけましょう

わたしは脂肪種が出来やすい体質で、兄弟もそうです。足の付け根の内側にできものが出来てしまい、下着がこすれるので困り皮膚科に相談に行ったことがあります。恥ずかしかったのですが、膨らんだ直径が1cmほどあったので、歩行に不自由を感じたために診てもらいました。
医師は触ってすぐ脂肪種です、と判断し、とりましょうか?と聞いてくれました。お願いすると、小さかったので麻酔なしで、その場ですぐ消毒後、メスでほんの3mmほどの切り口をつけ、そこから脂肪を絞り出してくれました。

メスで切るのに麻酔なし、と聞くと怖いかもしれませんが、皮膚をほんの少し切るだけですので、チクっとするくらいのものです。普通は、局部麻酔をしてくれます。

その後は、傷口から化膿しないよう、抗生物質の軟膏をぬり、通気性のよいガーゼをかるくあて、数日、残った脂肪が出てしまうまで、ガーゼを毎日取り換えるだけですみました。傷口はもう、ほどんどわかりません。

早めに病院へ行くのがよいと実感した出来ごとでした。

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