風邪のひきはじめの対処法を知っておこう!症状を知って早期対応を!

風邪は、健康な人でも、誰もがかかる病気です。そのため、たまにかかってしまうものだと、軽く見られてしまいがちですが、風邪はウイルスによるれっきとした感染症です。対処を誤れば、症状が重くなり、また別の病気を併発してしまうこともある危険なものです。

しかし、風邪のひきはじめのうちに、風邪の症状をしっかり把握して、対処することで、風邪による影響を最小限に抑えることが出来ます。

今回は、そんな風邪に関する情報をまとめました。ただの風邪と甘く見ずに、しっかりと症状や、対処法を把握しておきましょう。

風邪とは

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ありふれた病気なので、誰もがかかったことがあるとは思いますが、そもそも風邪とはどのようなものなのでしょうか?まずは、風邪にはどういった病気であるのかを、見ていきましょう。

風邪について

風邪は、鼻腔や咽頭などの上気道に、ウイルスが感染することにより、炎症などが起きた状態の総称を指します。喉からウイルスが入り込み、咽頭痛が引き起こったり、鼻からウイルスが侵入する事によって、鼻水が止まらなくなったり、鼻づまりが引き起こったりする症状が、一般的に風邪と言われます。

その状態から、更にウイルスが、上気道から器官、気管支、肺などの下気道に到達することによって、現れる症状である、発熱、頭痛、鼻汁の過分泌嘔吐、下痢、咳、悪寒などの副次的な症状を、医学的には「風邪症候群」と呼ぶことがあります。

風邪の症状

風邪の自覚症状の代表的なものとしては、発熱、鼻症状(鼻水や、鼻づまり)、咽頭症状(喉の痛み)、下気道症状(咳こんだり、たんが出る)、倦怠感などがあります。

基本的には、鼻や口からウイルスが侵入し、炎症を引き起こしてしまうものなので、初期症状は、鼻づまりや、のどの痛みから始まることが多いと言われています。

風邪は一年に3~6回程度かかるものとされています。まだ免疫の備わっていない子どもや、免疫機能が低下してしまっているご年配の方などは、特に、風邪にかかりやすい傾向があります。

風邪ウイルスの種類

風邪の原因は、80~90%がウイルスによるものだとされています。ウイルスでないものには、マイコプラズマ、クラミジアなどの一般細菌による風邪症状もあります。

基本的には、風邪ウイルスに一度感染すると、体には抗体ができて、そのウイルスに強くなるのですが、風邪ウイルスの数は200種類以上にも及び、年々変異していく性質を持っています。そのため、一度風邪にかかり、免疫が備わったとしても、新しいタイプの風邪ウイルスが体の中に侵入、感染することで、風邪の症状を引き起こしてしまうのです。

風邪による合併症

風邪は、基本的には一週間程度の期間で、治るものがほとんどです。しかし、うまく体からウイルスを排出することが出来ずに、ウイルスが二次感染してしまった場合には、風邪の症状や、副次的な症状が長引いてしまうことがあります。

特に、持病を患っている方や、内臓に問題がある方が、風邪が長引いてしまった場合に、脳症や、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの合併症を引き起こしてしまうこともありますので、手早く完治させることが大切です。

風邪のひきはじめの症状

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風邪はひきはじめが肝心と言われています。早めに対処することで、その後の症状が大きく変わります。

それでは、風邪のひきはじめには、どのような症状が現れるのでしょうか?

喉の痛み

風邪はウイルスが、喉や鼻などの上気道に入り込み、感染することで、炎症を引き起こすことから始まります。喉の痛みは、風邪のひきはじめの症状として、一番顕著なものと言えるでしょう。

鼻水、鼻づまり

風邪ウイルスが、鼻から侵入した場合には、風邪の初期症状として、鼻水や、鼻づまりなどの鼻症状が現れます。鼻から、風邪の初期症状が出た場合には、くしゃみが多くなったり、ひどい鼻づまりに悩まされたりすることが多いようです。

ちなみに、くしゃみは鼻の粘膜はウイルスに感染し、反応することによって、起こるのですが、これは、ウイルスを体外に出そうとする体の防衛反応なので、くしゃみの症状が現れた場合には、こまめに鼻をかむと良いでしょう。

発熱、微熱

喉や、鼻からウイルスが侵入すると、ウイルスと戦うために体の防衛機能が働き、炎症を起こします。喉や鼻が、炎症をおこすと、次にウイルスを退治するために、全身が発熱を起こします。ウイルスは熱に弱いため、体が発熱を起こすことによって、ウイルスを退治してくれるのです。体が発熱するのは、体を治す免疫機能を活性化させるため、という理由もあります。

風邪にかかった時に、発熱が起きるのは、体が必死にウイルスと戦ってくれているという証拠と言えます。

寒気、悪寒

風邪にかかって、上記のように発熱の症状が出ると、同時に寒気、悪寒の症状も現れます。

ウイルスが体内に侵入すると、熱でウイルスを追いだそうとするために、発熱を引き起こします。すると、脳が体を温めるための信号を送り、体温が上昇するのです。この時、同時に脳は「暖かい」と認識する活動を抑えるため、「寒い」と認識するようになります。

体温が高くなると、今度は上がった体温を逃がさないようにする機能が働きます。体の表面の血管を収縮させることで、手足の表面温度が下げると、悪寒や、寒気を感じるようになります。

寒気を感じるうちは、体を発熱させることによって、ウイルスを倒すためにがんばってくれているところなので、体を積極的に温めて、汗をいっぱいかくと良いでしょう。

風邪のひきはじめの対処法

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風邪のひきはじめで、しっかりと対策を講じておくことで、風邪の症状を最小限に抑えることが出来て、健康に過ごすことが出来ます。

では、具体的には、風邪のひきはじめにどのような対策をすればよいのでしょうか?

自分の健康状態をしっかり確認する

自分の健康状態を常にしっかりと、把握しておくことで、比較的軽い、風邪の初期症状の時点で、気づくことが出来ます。

風邪はひきはじめのうちに、対処することができれば、長引くこともなく、つらい症状にも悩まされないので、自分の健康状態には、常に気を払っておくと良いでしょう。

うがい、鼻うがい

喉の炎症や、鼻水などの、風邪のひきはじめの症状が現れた時は、はやめにイソジンなどでうがいを行うことで、ウイルスを追い出すことが出来ます。

風邪のひきはじめの症状に、気づいた時には、できる限り早く、うがいなどの対処を行ってみてください。

しかし、うがいをし過ぎると、鼻や喉の必要な粘膜をも、傷つけてしまうこともありますので、やり過ぎはよくありませんが、症状がなくなるまでは、定期的にうがいや、鼻うがいをしてみてください。しっかりと対処できれば、早めにウイルスを追い出すことができ、風邪の症状を治すことが出来ます。

体を温める

風邪のひきはじめの症状のうち、発熱が引き起こってしまった場合は、同時に寒気を感じるようになります。寒気を感じているうちは、熱と戦うために、体が熱を発して、温めている最中なので、積極的に体を温めていきましょう。

また、寒気を感じながらも、熱は高くなっているので、汗もたくさんかくと思いますので、

水分も同時に補給しましょう。水分を補給しつつ、体を内から温めるには、しょうが湯がおすすめです。しょうがは体の免疫力を強くしてくれる働きと、体を芯から温めてくれる効能があります。市販の粉末のしょうが湯でも、もちろん構いませんし、ない場合には、生姜チューブや、生しょうがなどを使用して、自分で簡単に作ることも出来ます。

食生活に気をつける

風邪のひきはじめに気がついたら、食事にも気を使ってみてください。

栄養バランスの良い食事も大切ですが、風邪のひきはじめの場合は、特に消化に良い食べ物を意識してみてください。できるだけ、消化の良い物を選ぶようにすることで、胃腸の負担を減らすことで、体の免疫機能が、ウイルスを追い出しやすくしてくれます。反対に、消化に悪い油物や、肉類を多く食べてしまうと、かんたんに食べ物が消化できないために、消化にエネルギーをたくさん使ってしまい、体の免疫機能を弱めてしまいます。

食事の栄養については、ビタミンAを摂ることを意識してください。ビタミンAを摂取すると、免疫が高まり、体がウイルスを早いうちに、追い出せるようになります。しっかりと、ビタミンAを摂取することで、風邪のひきはじめのうちに、症状が改善されるかもしれません。ビタミンAは、日常的に摂取することで、ウイルスに強い健康な体を作り上げてくれるので、しっかり健康を維持したいという方は、常に意識的に摂るようにしてみてください。

しっかり睡眠の時間を取る

人の体は、その人によって、ある程度の時間の睡眠を必要としています。必要な睡眠時間をしっかり取ることが出来ないと、体機能に影響を及ぼし、免疫力を低下させてしまう原因となります。

風邪のひきはじめのうちは、特に睡眠時間と、睡眠の質にも気を使ってみてください。例えば、体温を37度前後に保つことで、副交感神経が交感神経より優位になることにより、リラックス効果を得られると言われています。時期によっては、室内の温度も調節して、心地よい状態で眠りにつくと良いでしょう。

必要な睡眠時間は、人によって大幅に異なり、一般的には、6時間~8時間程度と言われていますが、体質によっては、3,4時間の睡眠で充分な人もいれば、9時間の睡眠でも足りないという人も居ます。

睡眠時間が慢性的に足りないと、体の免疫が弱くなって、風邪の症状が引き起こってしまうこともあります。風邪のひきはじめの症状が出てしまった場合は、普段とっている睡眠時間を見なおして、いつもより多く睡眠をとるようにしてみましょう。

まとめ

今回は風邪に関する記事でしたが、いかがだったでしょうか。

風邪は万病のもとともいわれている、れっきとした病気なので、健康に過ごすためには、風邪の症状を軽んじずに、しっかりとした対策をすることが大切です。記事にあるように、ひきはじめに、しっかりとした対策をとることができれば、つらい症状に悩まされずに、健康に過ごすことができるでしょう。

  
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