蛙化現象とは?その原因や克服方法を知ろう!

蛙(カエル)化現象という言葉を、耳にしたことはあるでしょうか?蛙化現象とは、それまで望んでいたように片思い相手の男性から自分に対して好意を寄せられ恋人関係になったにもかかわらず、付き合った途端に好きだった彼氏に生理的嫌悪感を感じるようになってしまう現象のことです。

蛙化現象という言葉自体は大して知られていませんが、蛙化現象のような経験をしたことのある女性は意外と少なくないようです。そのため、男性から好意を寄せられたにもかかわらず気持ちが冷めてしまい、男性との関係が進展しないことに悩み苦しむ女性が多く存在するのです。

そこで今回は、蛙化現象を簡単に説明した後に、蛙化現象の原因と克服方法について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

蛙化現象とは?

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そもそも蛙化現象とは、どのような現象のことなのでしょうか?蛙化現象という言葉は、なかなか耳慣れない言葉です。

そこで、まずは「蛙化現象」についての簡単な説明と蛙化現象という言葉の由来について、ご紹介したいと思います。

蛙化現象とは?

蛙化現象とは、自分が好意を抱いている異性が自分に対して好意を寄せていると知った途端に、その異性の相手を心理的に受け入れることができなくなる、という心理的変化・心理的現象のことを意味します。

蛙化現象をより簡単に表現すると、女性がある男性を好きになり片思いをしていたところ、その相手男性も自分のことを好きだと知ったり、あるいは両想いで恋人関係になったにもかかわらず、なぜか相手男性のことを気持ち悪く感じてしまう心理的な変化を蛙化現象と言うのです。

そして、相手男性に対する好意や恋愛感情が心理的な抵抗感や嫌悪感に変化するという蛙化現象の結果として、その女性は相手男性を心理的に受け入れることができなくなり、男女の恋愛関係が進展することはなく、最終的に破局へと向かう可能性が高くなります。

ちなみに、この「蛙化現象」という言葉は心理学の専門用語として位置付けられ、心理学における研究対象にもなっており、跡見学園女子大学の藤沢教授の論文「女子が恋愛過程で遭遇する蛙化現象」は有名な存在となっています。

蛙化現象の由来

蛙化現象という心理学用語の由来は、数あるグリム童話の一つである「カエルの王さま」にあるとされています。

「カエルの王様」のあらすじ

ある国の王女が金の鞠を泉に落としたところ、カエルが現れて「王女が友達になってくれて、一緒に食事をしたり、一緒に寝てくれるなら、鞠を拾ってくる」と持ち掛けます。王女は条件を飲んでカエルに鞠を拾ってもらいますが、鞠を受け取ると約束を反故にして一人で帰ります。

お城で王女が父親の王様と食事をしていると、カエルが現れて約束を守ることを要求し、事情を聴いた王様は王女に約束を守ることを命じます。王女は嫌々ながらもカエルと一緒に食事をした後に一緒のベッドで寝ようとしますが、気持ち悪さに耐えられずカエルを掴んで壁に投げつけます。

すると、魔法が解けてカエルは元の姿である別の国の王子様に変身し、その後は王女が王子の求婚を受けて結婚をして、物語は終わります。

蛙化現象の由来

この「カエルの王さま」という物語の解釈については諸説が存在しますが、物語のポイントは、気持ち悪いカエルが素敵な王子様に変化する点にあります。

そして、蛙化現象は、素敵に思う相手が突如として気持ち悪く感じられる現象ですから、いわば王子様がカエル化してしまうと言えます。つまり、グリム童話「カエルの王さま」とは逆のパターンであることから、「蛙化(カエル化)現象」と名付けられたわけです。

蛙化現象の原因

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このように自分が好意を抱く異性が自分自身に好意を寄せていると知ると、逆にその相手の存在を心理的に受け入れることができなくなる心理的変化のことが蛙化現象です。

それでは、素敵だと思う相手が突如として気持ち悪く感じられる蛙化現象は、どうして起きるのでしょうか?そこで、蛙化現象の原因について、ご紹介したいと思います。

理想と現実の差に直面する

蛙化現象の原因の一つとして、理想と現実の差に直面することが挙げられます。

人が恋愛をする際には、基本的に片思いという恋愛過程を経て両想いの恋人関係へと至ります。その片思いの時に良くあるのが、恋愛対象である相手に自分の思い描く理想像を重ねてしまうことです。このような心の動きは、交際経験の少ない思春期などには多くの人たちに見られます。そして、いざ両想いになって相手を良く知ると、その理想と現実の差に直面して、その落差に自分自身の心が耐えられなくなり、相手を遠ざけようとする心理が働くのです。

例えば、片思い相手の男性を遠くから見る分には、理想的な容姿で魅力的な人柄に見えたのに、いざデートしたら性格が悪かったり、仕草や行動に違和感を感じた、というケースです。

自己評価が低くネガティブ思考に陥る

蛙化現象の原因の一つには、自己評価が低すぎてネガティブ思考に陥ることも挙げられます。

自分に自信が持てず自己評価が低い人は、恋愛心理においても自己否定感が強くなる傾向があります。つまり、自分は能力が低くダメ人間だから、素敵な片思い相手に振り向いてもらえないと考えがちなのです。

それが、ふとしたことから相手が自分に好意を持っていることを知ると、素敵な人がダメ人間の自分に振り向くという、その人にとっては望んでいても実際にはあり得ない状況が生じます。そのため、せっかくの片思いが実る状況に違和感を覚えてしまうのです。その心理的な違和感とは、素敵な人がダメ人間に好意を持つはずがないのだから、自分をからかっているのかもしれないと疑念を持ったり、ダメ人間の私では素敵な相手に釣り合わないと不安を感じる、という負の感情です。

そして、このような疑念や不安といった負の感情がもたらす精神的ストレスから自分自身の心を守るために、相手を気持ち悪い存在へと置き換えてしまう心理が働くのです。

恋愛感情の勘違い

相手の人格の一部だけを見て、それが相手の全てだと勘違いをしてしまうことも、蛙化現象の原因の一つだと考えられます。

恋愛感情を抱く経路として、吊り橋効果・吊り橋理論が存在することを耳にしたことはないでしょうか。吊り橋効果とは、吊り橋のような危険で緊張する場所に男女が一緒にいると、緊張感によるドキドキを恋愛感情によるドキドキだと勘違いして恋愛関係に発展しやすい、という心理的効果のことです。

例えば、仕事で大きなミスをした際に、同僚や上司の男性が助けてくれて職場恋愛に発展するケースです。大きなミスで心理的に動揺・緊張しているときに男性が助けてくれたことで、女性は緊張感を恋愛感情と勘違いし、頼りになった一面だけを見て好意を抱いたわけです。

しかしながら、付き合いを始めて相手を良く知ると、実は頼りになるのは一面にすぎず、他の部分に幻滅してしまい、緊張感を恋愛感情だと勘違いしたことを認識し始めます。ただし、自分が相手を好きになったことが勘違い・間違いであることを認めるのは心理的に苦痛ですから、自分自身の心を守るために相手を気持ち悪い存在へと置き換える心理が働くわけです。

蛙化現象の克服方法

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このように蛙化現象の原因は、一様ではありません。それでは、蛙化現象によって相手男性に対する気持ちが冷めてしまう場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

蛙化現象によって男性との関係が進展しないことに悩み苦しむ女性は、意外と少なくありません。そこで、蛙化現象の克服法・対処法について、ご紹介したいと思います。

気持ちが冷めることを受け入れる

蛙化現象の対処法として最も大切なのは、相手男性に対する気持ちが冷めることを受け入れることです。

気持ちが冷めやすいことを、自分の欠点だと劣等感を持ってしまうと、自分を信じられなくなったり、自信を失ってしまうので、恋愛に対して余計に臆病となってしまいます。実は多くの人が、相手に対する気持ちが冷めることの経験者であることを知っておきましょう。

自己肯定感を醸成する

自己評価が低くネガティブに考えがちな人は、自分を好きになって自信を持つことが蛙化現象の克服法になります。必要以上に自己評価を高くする必要はありませんが、相手の好意を素直に受け取れる程度のポジティブ思考は必要です。

このようなポジティブ思考には自己肯定感が必要不可欠で、その自己肯定感を醸成するには、なにか一つでも自分に自信を持てることを探してみると良いかもしれません。

理想と現実の違いを意識する

蛙化現象の克服法や解決策の一つとして、理想と現実の違いを知ることも必要です。

少女漫画に登場するような理想的な男性は、存在しないといっても過言ではないでしょう。現実の男性は、汗もかけば体臭もありますし、なにより性欲を露わにすることもあります。また、頼りになる部分もあれば、情けない側面もあるのが現実の男性です。

多くの女性は子どもから大人になるに連れて、理想と現実の違いを認識していきます。ですから、男性との関係が進展しないことに悩み苦しむ女性は、自分が理想や男性の一側面にこだわりすぎていないか振り返ってみると良いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?蛙化現象の原因と克服方法について説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、蛙化現象によって男性から好意を寄せられたにもかかわらず気持ちが冷めてしまい、男性との関係が進展しないことに悩み苦しむ女性たちが多く存在します。しかしながら、男女含め人間には様々なタイプの人が存在し、その価値観も様々です。そのため、相手に対する気持ちが冷めてしまうこともありますし、それは当たり前のことでもあります。また、現実の男性は女性が考える理想通りの存在ではなく、様々な側面を有しています。

ですから、気持ちが冷める事実、理想と現実が異なる事実、人が様々な側面を有する事実を事実として受け入れることを意識すると、そこから新たな人間関係や男女関係が始まるのではないでしょうか。

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