耳に水が入った時の対処方法!病気と勘違いしてない?

お風呂やプールで、ちょっとしたことで耳に水が入ってしまったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

耳に水が入るとなんだかボワッとした感じがして嫌なものですね。すぐに水を抜きたいけどなかなか出来ない時、困りますよね。耳に水が入ったときの対処法と水が入ることで起こる疾患、水だと思っていたら違う疾患だった。など耳に水があるときのことをまとめてみました。

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耳に水が入るといけないの?

水滴2

耳が聞こえづらくなったり、ボワッとした感じになることはありませんか?耳に水が入ってしまった?と思ったけど、何かおかしい。耳に水が入ったようなときはどんな可能性があるのでしょう?耳に水が入るといけないのでしょうか?

耳の仕組み

私たちの耳は、大きく分けて外耳(がいじ)中耳(ちゅうじ)内耳(ないじ)の3つの部分からなっているといわれています。

①外耳(がいじ)

耳の外側である耳介(じかい)という部分で集めた音を外耳で空気の振動を起こし内耳(ないじ)に伝える働きをします。イメージでいうと、トランペットのちょうど管の部分です。音を伝えると同時に増幅する役割も持ちます。

その音波は鼓膜(こまく)という外耳(がいじ)と内耳(ないじ)の中間にある薄い膜状のもので振動させ中耳(ちゅうじ)に音を伝えるのです。また外耳道の3分の1は軟骨から出来ていて、あとの3分の2は骨から出来ています。外耳の(がいじ)の軟骨部分の皮膚には耳の毛や汗腺と同じ耳垢腺というものがあります。

②中耳(ちゅうじ)

鼓膜から伝わってきた音を鼓膜についている耳小骨を通して内耳(ないじ)に伝えます。伝えるときにはその音の約3倍に増幅して伝えます。また中耳(ちゅうじ)は空洞になっていて空気圧を調整します。

③内耳(ないじ)

聴覚をつかさどる蝸牛(かぎゅう)といわれる部分とバランス感覚をつかさどる三半規管・卵形嚢・球形嚢という部分から出来ています。蝸牛にはリンパ液が入っていて感覚細胞に伝え、それが音を電気信号に変えます。電気信号は蝸牛神経を通って大脳に伝えられてはじめて音が聞こえるという認識になるのです。

耳が水に入った時放っておくといけないの?

では、耳に水が入ったと感じたときにほおっておいてはいけないのでしょうか?

通常の健康状態であれば、たとえ放置しても数日も経てば自然に乾いて水は抜けていきます。しかし耳の鼓膜に穴が開いていたりする場合は、そこから雑菌が入って疾患の可能性があります。また水が入ったときに、麺棒などで必要以上に耳を掃除して外耳などを傷つけてしまっていた場合は、炎症を起こして疾患につながる可能性があります。

よく耳に水が入って中耳炎を起こしたと聞きますが、健康な鼓膜や外耳では水が入ったぐらいでは中耳炎にはなりません。なるとしたら、それはもともとの耳の傷や鼻などの疾患からくる中耳炎だと思っていて良いでしょう。

もし何日も経って水が抜けないような感覚があるなら、迷わず耳鼻科に受しましょう。

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耳に水が入ったときの対処法

耳栓

では耳に水が入ったときにすぐに抜ける方法などはあるのでしょうか?よく言われている方法は次のようなものです。

  1. 耳の後ろ側を後ろ斜めに引っ張った状態でゆっくりと頭を傾ける
  2. 耳を下にして大きく口を開けてあごを大きく動かす。
  3. 寝転んでじっとした後に水が入っていると思われる耳を下にして頭をゆっくりと傾ける
  4. ティッシュをこより状にして耳に入れてみる

注意したいのは、④のようにティッシュや麺棒などで耳に直接何かを入れて水を吸わせる場合は、外耳道を傷つける可能性があるということです。あまりしつこくやらず、ほどほど程度を心がけましょう。

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耳に水が入らないようにするには?

実は耳垢には殺菌作用のほかに水をはじく性質もあります。本来は耳栓が出来ればそれが一番なのですが、それが環境から出来ない人も多いですよね。なので特に水に関係する仕事のある人や子供などプールに入る人は、あまりしょっちゅう耳掃除をしないことが一番の予防法です。

ちなみに、よくうわさで言われている耳につばをつけてもぐると水が入らないというのは、全く無意味だそうです。

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それは水ではないかも?

josei

まれに水ではなく、その他の原因でそう思ってしまうことがあるようです。

耳垢

・症状

耳の外耳道の部分には、耳の汗腺があります。外耳道の皮膚の部分から新陳代謝によって剥がれ落ちた皮膚と、この汗腺からでる汗などの分泌物で耳垢が作られます。まれにこの汗が人よりも多いと耳垢が湿っていることがあります。耳垢の湿りについては、耳垢が湿ってるのはワキガ?原因や病気についての記事を読んでおきましょう。

日本人の耳垢はほとんどの人が乾燥しているといわれていますが、欧米人では湿った耳垢の人が多く、まれに水のように垂れてくることもあります。このように外耳道から出る汗を水が入ったと認識する人もいるようです。

・対策法

外耳道からでる汗などの分泌物は個人個人で違いがあります。これといった対処法などはありませんが、季節などの外部刺激などでの増減はあります。

汗をかきやすい体質の人は、暑い季節には辛いものなどの発汗作用のあるものは控えましょう。

滲出性中耳炎

・症状

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の方に水のような液体が溜まって炎症を起こした状態の中耳炎のことです。この液体を滲出液とよびます。滲出液が溜まると鼓膜や耳小骨がきちんと機能を果たせなくなり、耳の聞こえが悪くなります。

耳に栓をしているような感じや自分の声が響いていると感じたりします。耳の中で水の音が聞こえる場合もあります。子供の難聴の多くはこの滲出性中耳炎といわれています。しかしあまりに小さい子だと、自分の症状を訴えることが出来ず見つからないことがよくあります。小さいお子さんを持っている方は耳鼻科の定期健診をすると良いかもしれません。子供の滲出性中耳炎の兆候として次のようなことがいわれています。チェックしてみましょう。

  • テレビやゲーム、ラジオの音を大きくしはじめた。
  • 大きい声で話すようになる。
  • 呼んだときに聞こえない。
  • 電話の話を聞き違える、聞きなおす。

このような兆候がある場合は、難聴になりかけている可能性があります。

また、乳幼児では、鼻風邪からくる鼻水から中耳炎になることも多いので、何も原因が思いあたらずに泣いているときは疑っても良いでしょう。耳を触るなどの行為も、耳が痛いサインといわれています。

またこの滲出性中耳炎にかかりやすいといわれている子供には、慢性蓄膿症やアレルギー性鼻炎でいつも鼻に炎症を持っていたり、鼻水が出ている子供が多いことも挙げられます。耳の疾患ですが、鼻からくることも多いので注意が必要です。

鼻が出ている子供がプールに入り、その水を鼻から吸ってしまって鼻から耳にまで水が入ったという例もあります。そして最近多いのがアデノイド肥大の人です。アデノイド肥大によって、いびきをかくことが多いと喉や鼻の炎症を引き起こし耳にまで影響を及ぼします。

・治療法

まずは疾患の原因となるものを治療します。

①鼻や喉の治療をする。

原因となる鼻や喉の炎症を治療することで、早期回復と再発を防ぎます。

②鼓膜を切開する。

中耳腔という部分に水が溜まっているときは切開の必要がでてきます。多くは粘りのある滲出液なので吸い出す必要があります。この水がなくなると聞こえが回復します。ただし、この穴は数日程度で閉じてしまうので、必要に応じて措置がされます。

③耳管通気療法やチュービング

鼓膜にあけた穴が閉じたときにまた滲出液が溜まってくる人には、通気を良くし、滲出液がたまらないように、鼓膜に穴を開けた状態にしておかないといけなくなります。そこでチューブ状のものを鼓膜にはめ込みます。

このような状態にするときは、プールなど水に入ったり、耳に水が入るような行為は禁止です。定期的に耳鼻科に通院する必要はありますが、チューブは数ヶ月で自然に抜けてきます。

外耳炎

・症状

耳の入り口から鼓膜までの道を外耳道といいますが、この部分で炎症を起こしてしまった場合は外耳炎になります。

多くは耳掃除の時に不用意に外耳道を傷つけてしまい、そこから細菌が入り炎症を起こしています。症状は、軽いかゆみや痛みから始まり、夜は眠れないほどの激しい痛みやかゆみに進行します。このようにひどくなると、耳から膿のような耳垂れが出始めることもあります。まれにこれを耳に水が入ったと勘違いする人もいるようです。

そのほかには耳鳴りや難聴などの支障が出てきます。ほおっておくとさらに他の菌やカビなどが繁殖することになり、ひどい痛みやかゆみに襲われます。

・治療法

耳鼻科ではまず外耳道を消毒し、清潔にします。その上で耳専用の塗り薬や点耳薬を処方されます。耳の痛みや細菌に感染している場合は抗生物質などの薬が処方されます。

普段よく耳かきをしている人は外耳道が腫れていたり、赤くなっていたりすることが多いので、ちょっとしたきっかけで細菌が入りやすくなります。できるだけ耳かきは控えましょう。

外耳炎については、外耳炎の治し方を紹介!症状によって変わる治療方法とは?の記事を読んでおきましょう。

メニエール病

・症状

めまいや耳鳴り、難聴などを繰り返し発症する疾患です。内耳の病気といわれています。この内耳の中にある蝸牛といわれる器官に溜まっているリンパ液が溜まりすぎるという異常(内リンパ水腫)が原因です。

リンパ液の異常で自律神経にも不調をきたします。めまいや吐き気のほか、動機や冷や汗などの症状があります。また耳に水が入ったような感覚になったり、耳が聞こえづらくなり、詰まったような感覚になります。命の危険はないものの、常に耳に異常があったり、めまいなどの症状があるので、本人はとても辛い思いをします。症状を重ねていくうちに進行する疾患で、ストレスなどの要素がある場合はその症状もひどくなります。

・治療法

めまいをとめる薬の処方や自律神経を調節させる薬の処方がされます。あまりにもひどいときにはステロイド系の薬剤の処方もあります。薬の投与でも内リンパ液の排出が上手くいかないときには、手術を行うこともあります。メニエール病については、メニエール病の完治の期間は?原因や治療方法についてを参考にしてください。

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耳の健康のために

普段あまり気にしない耳ですが、音を聞くための大切な器官です。私たちが日頃から気をつけておくことはあるのでしょうか?

耳のためにして良いこと・悪いこと

睡眠不足や疲れ、または過度なストレスは耳だけでなく、全身の健康にも悪く、もし疾患を患っている場合は症状を悪化させます。日頃から健康的な生活を心がけましょう。

またタバコは血管を縮める作用があります。控えるようにしましょう。

耳は意外と繊細です。日頃から十分な睡眠をとり、ストレスを溜めず、健康的な食事と生活習慣を保つことで、耳の不調は防ぐことが出来ます。また、少しでも不調を感じたら、耳鼻科に受診しましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

耳に水が入ったと感じることが意外な疾患にもつながっています。少しでも異常を感じたら早めに医療機関に受診しましょう。

関連記事として、

耳の中がかゆい原因は?病気の可能性について!

耳から膿がでる原因は?予防方法や炎症について

耳がこもる原因は?病気の可能性やストレスについて

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