「寝たくない」と思う心理は?原因や対処方法を知ろう!

眠たいけれど寝たくない。明日が辛くなるから眠らなきゃいけないのに、寝たくない。もしかして、これは睡眠障害の1種?病気かな?・・・なんて思うことがありますよね。

「寝たくない」には心理的ストレスなど心の問題が大きく関係しています。不登校や出社拒否にも関わりがあります。病気の可能性も否定できません。また「赤ちゃんと一緒に寝たくない」「夫婦一緒に寝たくない」という人もいます。

「寝たくない」心理と原因、その対処法についてお伝えしますね。

「寝たくない」とはどういう心理?その原因は?

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健康関係のサイトでは「眠たいけれど寝たくない」とか「眠らなければいけないのに寝たくない」などという相談や質問が多いようです。また、「寝ても寝ても眠り足りない」「眠いのに眠れない」などのブログもよく見かけます。自分の経験からの回答も多いようです。

睡眠は人間が生きるために必要不可欠です。でも、睡眠をうまく取れないで悩む人は驚くほど多くなっています。ストレス過多の現代社会では当然の現象なのでしょう。

[どういう心理で寝たくないの?]

人は、朝目覚めて、夜眠る生き物です。体内時計のリズムはそうなっています。しかし、夜になっても、体が疲れて眠くなっているのに「まだ寝たくない」と思ったり、明日の仕事や学校に備えて眠らなければいけないのに少しも眠くならず、「寝たくない」と感じたりすることがあります。

「寝たくない」と思っているうちに、つい睡眠不足になります。「寝たくない」には、普段の生活習慣や生活上のストレスが関係しています。

①毎日が充実していないから、寝ないで時間を取り戻す

夜が更けても「寝るのが惜しい」「まだ寝たくない」と思うのは、充実した1日を過ごしていない可能性があります。「なんとなくダラダラ時間を過ごして、気がつくと夜になっていた」「やるべき仕事を後回しにしているうちに眠る時間になってしまった」などという場合、その日1日の達成感や充実感を得ることができません。「今日もよく頑張った!」という満足感が得られません。

充実した1日を過ごさないと、「このままでは、いけない。何とかしたい」という心理が働きます。「寝ていないでダラダラ過ごした時間を取り戻そう」という深層心理が働き、「まだ寝たくない」と思ってしまうのです。

②翌日のストレスから逃げたい。寝なければ、明日は来ない

出社拒否や登校拒否の人は、夜更かしです。TVを見たりゲームをしたりして夜遅くまで起きています。当然、翌朝は起きられず、会社や学校を休むことになります。

「試験勉強がはかどらない」「授業についていけない」「先生と気が合わない」「イジメの標的になっている」などという学生・生徒、「仕事がきつい」「職場の人間関係でトラブルが続いている」「会社の経営が悪化する一方」などという人たちは、出社拒否や登校拒否にならなくても、ストレスに圧し潰されそうになっています。

ストレスが大きすぎてつらくなると、人は無意識にストレスから逃げたくなります。「明日の朝起きると、またつらい1日が始まる」という心理と「眠らなければ、明日の朝は来ない」という心理が働いて、「寝たくない」「いつまでも起きていたい」と思うようになります。

登校拒否・不登校は翌日への不安が関係している

登校拒否・不登校の児童・生徒・学生は、明日になるのが嫌で眠ろうとしません。親が生活リズムを早寝早起きに戻そうとしても、明日への不安が解消されない限り「寝たくない」のは直りません。出社拒否の社会人にも同じことが言えます。

③ワクワク・ドキドキする気分を楽しみたい

「明日から旅行に行く」「明日は久しぶりにデートだ」など翌日に楽しいことが待っていると、ワクワク・ドキドキ興奮します。とても楽しい気分になります。

このワクワク・ドキドキする楽しい気持ちをずっと味わっていたいという心理から、「まだ寝たくない」と思ってしまいます。「明日のためによく眠って元気になろう」と思いながらも「寝たくない」のです。

翌日の居眠りに要注意

ワクワク・ドキドキしている時は、脳が興奮しています。「寝たくない」と思うとともに、目が冴えて眠れなくなります。そのため、興奮や緊張が解けると、急に眠気に襲われます。旅行の乗物の中やデートの最中に居眠りする可能性があります。

④達成感をいつまでも味わいたい

①の「毎日が充実していないから寝たくない」とは逆の心理です。

仕事でノルマを達成したりプロジェクトマネジメントが成功したりすると、達成感・充実感・満足感があります。野球のチームを優勝に導いた投手になったり、難しい試験に高得点で合格したりすると、達成感と喜びで満ち溢れます。

困難を乗り越えて目標を達成すると、達成感や充実感をいつまでも味わっていたいという心理が働き、眠るのが惜しくなります。心身ともに疲れているのに「いつまでも寝たくない」と思います。達成感・充実感を得て喜んでいる時は脳が興奮状態にあるので、なかなかの眠気が生じません。

[寝たくないと思う原因は何?]

「寝たくない」と思うのは、様々な深層心理が働いているからです。無意識に働く心理の裏には、必ず原因が潜んでいます。「寝たくない」と思う心理とその原因がわからないと、対処の方法がありません。

①ストレス

ストレスが大きすぎると、人は耐えきれないで逃げ出そうとします。逃げる方法はいくつかあります。「寝たくない」と思うのも、その1つです。

しかし、ストレスにはいろいろありますから、何がストレスになっているのか、見極める必要があります。他の人たちにするように、自分自身の人間観察を行います。

人間関係

人間関係はストレスになります。学校のイジメも人間関係のトラブルです。職場では、上司のパワハラやモラハラやセクハラがストレスになります。同僚や先輩との付き合いが心理的負担になる可能性もあります。家庭では夫婦関係や親子関係のトラブルがストレスになります。

仕事

「仕事が計画通り進まない」「仕事で失敗した」「業績が悪化している」などは、ストレスになります。「寝たくない」ので夜更かししていると睡眠不足になります。脳も身体も十分に疲労が回復しないので、注意力・集中力・モチベーションが低下します。そのため、仕事のトラブルが生じてストレスが増大する、悪循環に陥ります。

②不安と恐怖

大事な試験や仕事のプレゼンテーションが翌日に控えていると、不安が高まります。「準備不足ではないか?」と不安になり、寝ないで準備し直したりします。

外出不安や対人不安などがあると、明日が来るのが怖くなります。「寝たくない」と思うようになります。

悪夢の恐怖

悪夢を見る人は「寝たくない」と思います。眠ると、悪夢を見て恐怖に襲われるからです。悪夢を見ると、精神的に疲れます。慢性的な睡眠不足になります。悪夢は心身が疲労している時に見ますから、よく眠れないと悪夢を見続ける可能性があります。

③夜遊び

仕事や勉強から解放される夜は、楽しく遊べます。「いつまでも楽しい遊びを続けたい」と思うと、「寝たくない」と思います。でも、眠りが足りないと注意力や集中力が落ちて、仕事や勉強で失敗する可能性が高くなります。

寝たくない時は、どうすればいい?

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「寝たくないならば、起きていればいい。無理して眠ることはない」と考えると、心の負担はぐっと軽くなります。しかし、睡眠不足はいろいろな問題を引き起こす可能性があります。

[睡眠不足で脳が疲労。おまけに太る?]

脳と身体は睡眠により疲労を回復します。睡眠不足になると、疲労感が解消できません。脳はノンレム睡眠という深い眠りによって疲労を回復します。

レム睡眠という浅い眠りでは、体は休んで疲労を回復しますが、脳は働き続けています。睡眠は量だけでなく質が大事です。

6時間以下の睡眠は徹夜と同じ?!

アメリカの大学で睡眠時間の実験をした結果、毎晩6時間以下の睡眠の人は、48時間徹夜した人と同じ脳の状態になることがわかりました。毎晩数時間しか眠らない人は、徹夜した人と同程度に認識力や集中力など脳の機能が低下します。

実験では、眠れない動物が死亡するという結果も出ています。睡眠不足は、人間の心身に予想以上に深刻なダメージを与える可能性があります。

良質な睡眠で自律神経の働きを整える

質の良い睡眠は、自律神経の働きを整えます。自律神経の働きが乱れると、様々な体調不良を引き起こします。できれば6時間以上の良質な睡眠を取ることをオススメします。

睡眠不足は肥満になる?!

アメリカでも日本でも、「睡眠不足は肥満になる」という研究結果が出ています。睡眠が不足すると、食欲を抑えるホルモンが減少して食べ過ぎになったり、糖分を欲しくなったりします。睡眠不足は、肥満と生活習慣病を引き起こします。

[寝たくない時の対処方法]

「寝たくない」人でも、無意識に「グッスリ眠りたい」と思っています。適切に対処すれば眠ることができます。「寝たくない」時の基本的な対処方法は、自律神経の副交感神経を優位にすることです。

自律神経は、興奮モードの交感神経と休息モードの副交感神経から成り立っています。交感神経は活動時・緊張している時・ストレスがかかっている時に優位に働きます。副交感神経は睡眠時・リラックスしている時など脳の活動が穏やかになっている時に優位に働きます。

①睡眠環境を整える

寝室は気持ちを落ち着かせる青・緑・茶などの色でコーディネートして、照明を暗くします。できるだけ音が聞こえないように静かにします。

室温は18~23℃、湿度は40%程度に保ちます。湿度40%以上ではカビやダニが繁殖しでます。室温18℃以下では肺や血圧に悪影響があります。

ラベンダーなどリラックス系のアロマは、副交感神経を優位にするリラックス効果があります。寝室の環境を眠りやすいように整えます。

②就寝前のパソコン・スマホ・ゲーム・TV はNG

「寝たくない」と思うと、ついTVを見たりパソコンやスマホをいじったりゲームをしたりしてしまいます。パソコンやスマホの画面から発するブルーライトは脳を刺激します。自律神経の交感神経が優位に立ち、興奮して眠りにくくなります。

交感神経が優位に立つので、就寝前1時間くらいは勉強や仕事をしないようにします。副交感神経が優位に働くように、穏やかな美しい音楽を聞くなどしてリラックスします。

③夕食後のカフェインやアルコールは控える

カフェインの入った飲み物(コーヒー・玉露・煎茶など)は、脳を刺激して交感神経を優位に働かせます。カフェインの作用は7時間程度続くので、夕食後はコーヒーや玉露などなどを飲まないようにします。

アルコールは入眠効果があるが、眠りが浅くなる

「寝酒」と称してアルコール(酒類)を寝る前に飲む人が少なくありません。アルコールは脳の活動を麻痺させて静めるので、睡眠導入・入眠の効果があります。しかし、入眠3時間後くらいから深いノンレム睡眠への移行を妨げ、眠りを浅くします。グッスリ眠れないので、脳の疲労回復ができず、疲労感が残ります。

また、アルコールには利尿作用があるので、夜中に目が覚めやすくなります。熟睡できません。

④ホットミルク・ココア・ハーブティーを寝る30分前に飲む

「寝たくない」と思ったら、ホットミルク・ココア・チョコレート・ハーブティーなど温かい飲み物を飲みます。温かい飲み物を飲むと、一時的に深部体温が上がります。その後、徐々に体温が下がると眠気が生じます。

ミルクやココアに含まれるタンパク質にはリラックス効果があります。カモミールなどのハーブティーには神経の鎮静効果があります。明日が楽しみで興奮している時や達成感で気分が高揚している時には、鎮静効果のあるハーブティーがオススメです。

温かい飲み物を就眠儀式にする

寝る時間の30分ほど前に温かい飲み物を飲むことを、毎晩の習慣にします。就寝前の習慣を「就眠儀式」といいます。就眠儀式は人によって違いますが、「これをすれば眠れる」という心理的な効果があります。

交感神経を鎮めるストレッチやヨガのポーズをした後でホットミルクやハーブティーを飲むという習慣をつけると、リラックスして入眠しやすくなります。

⑤早起きの習慣をつけ、適度な運動をする

毎日の生活が充実していないと「寝たくない」と思うようになります。早起きの習慣をつけ、朝食をしっかり食べます。早起きすれば、その日の仕事などするべきことの手順・段取りを考える時間ができます。時間を無駄にしないようにすれば、ダラダラすることもなくなります。充実感・達成感のある毎日を過ごせるようになります。

適度な運動で身体が疲労すると、自然に眠くなります。また、適度な運動はストレス解消にもなります。早起きして運動しても良いですし、昼間の活動の間に運動するのも良いですね。就寝30分ほど前にストレッチやヨガをするのも効果があります。ただし、強い運動は交感神経を刺激しますからNGです。寝る前の運動は軽めにします。

⑥無理して寝ようとしない

「寝たくない」と思って悩む人たちは、真面目な性格が多いようです。「明日きちんと仕事や勉強をするためには、よく眠らなければいけない」と考えるので、「寝たくない」ことを悩みます。「寝たくない」悩みに対するベストアンサーは「考え方を変えて、寝たくなければ寝なくていいと考える」です。

睡眠は人間の健康にとって必要不可欠です。しかし、「寝たくない」と思ったら、無理して寝ようとしないことです。「寝なければいけない」「眠らなくてはいけない」と考えることが心理的なストレスになり、余計眠れなくなります。ベッドに入ってもなかなか眠れないのは、とてもつらいことです。「寝たくない」と思うのが当然です。

「無理に寝なくてもいい」と考えると、心が楽になる

「寝たくない」と思ったら、「寝たくないから、まだ寝ない」と割り切って考えます。ハーブティーやココアなど温かい飲み物を飲みながら、本を読んだり音楽を聞いたり自分の好きなことをして過ごします。本を読んで目が疲れると、眠くなります。「寝たくなければ、寝なくてもいい」と考えると、心が楽になります。リラックスできて、自然に眠くなります。

[医者の助けを借りる]

「寝たくない」時の対処法はいろいろありますが、ストレスや不安感・恐怖感など根本的な問題が解決しなければ、「寝たくない」気持ちも改善できません。また、病気が関係している場合は、医者など専門家の治療が必要です。

睡眠導入剤などを処方してもらう

仕事上の失敗や業績悪化・職場や学校における人間関係のトラブルなどのストレスが原因で「寝たくない」場合は、問題が解決するまで熟睡できません。しかし、熟睡できないと脳の疲労回復ができず、問題を解決する方法も見つかりません。

病院の医師に相談して、睡眠導入剤などを処方してもらうのも一つの方法です。

カウンセリングを受ける

人間関係のトラブルや様々な不安や悪夢などの恐怖が原因で「寝たくない」場合は、精神科・神経科・神経精神科に相談することをオススメします。カウンセラーなど専門家のカウンセリングを受けると、改善の道が見つかります。

病気の可能性もある

「寝たくない」「眠れない」のはうつ病の症状の可能性があります。うつ病は早期に治療を始めれば、治療効果も大きくなります。早めに精神科を受診することをオススメします。

「寝たくない」のは、眠ると苦しい嫌な気分になるからかもしれません。睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は放っておくと、生命に関わります。

「寝たくない」のは睡眠障害の1種という可能性もあります。「寝たくない」という状態が長く続く場合は、かかりつけのお医者さんに相談します。かかりつけのお医者さんが必要に応じて専門家を紹介してくれます。

だれかと一緒に寝たくない

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「寝る時くらい独りでのびのびしたい」というのが、人間のホンネのようです。「だれかと同じベッド・同じ部屋では寝たくない」という人が少なくありません。

[夫婦一緒に寝たくない]

欧米では夫婦が同じベッドで一緒に寝るのが一般的です。同じベッドでなくても同じ寝室で眠ります。日本でも夫婦は同室で眠ります。しかし、最近の研究では、妻のホンネは「夫と一緒の寝室で寝たくない」ことが明らかになりました。

夫と一緒の寝室では安眠できない

日本では、住宅事情から「仕方なく」夫婦が一緒の寝室で眠ることが多いようです。夫は「夫婦だから当然」と考える傾向にありますが、妻は「安眠できない」ので不満に思う傾向が強くなります。

夫の寝相・寝言・歯ぎしり・いびきなどで、妻の安眠が妨げられます。「夫婦のコミュニケーションのために、同じベッド・同じ寝室で寝るのが良い」と考える妻よりも「安眠するためには、夫と同じベッド・同室で寝たくない」と考える妻の方が多いのです。

睡眠不足は夫婦の愛情を冷めさせる

最近のアメリカの大学の研究結果では、夫婦が同じベッドや同じ部屋で眠ると、夫婦関係にヒビが入る可能性があることがわかりました。

夫婦や恋人同士でも、就眠のタイミングが異なります。寝そびれてしまった人はパートナーの寝相・寝言・いびきに悩まされて、睡眠不足になります。特に同じベッドや布団で寝ると、お互いのひじや肩がぶつかるのが気になって、よく眠れません。

睡眠不足になるとイライラして、パートナーへの愛情や感謝の気持ちが薄れます。パートナーの自分に対する愛情を疑うようになります。

睡眠不足は夫婦関係や恋愛関係に亀裂を生じさせます。愛情が冷めると、「相手と一緒に寝たくない」という気持ちが、さらに強くなります。

夫婦円満の秘訣は寝室を別にすること

独りで寝る方が伸び伸びして熟睡できます。夫婦や恋人とは食事や遊びの時間によく話をするようにして十分コミュニケーションを取り、寝室を別にする方が夫婦の仲が円満になります。

日本では家の事情で寝室を別にするのは無理かもしれません。同じベッド・同じ布団で眠るのをやめるだけでも、少しは安眠できるようになります。

夫婦同室の方が病気や異変に気づきやすい

ただし、夫婦が同室で寝る方が、パートナーの病気や異変に気づく可能性が高くなります。睡眠時無呼吸症候群は、独りで寝ている人はなかなか自分で気づくことができません。

[子供と一緒に寝たくない]

日本の夫婦は、赤ちゃんができた瞬間から家族の中心が子供になります。お互いを「パパ・ママ」「お父さん・お母さん」と呼び合うようになります。

日本では、お母さんが赤ちゃんに添い寝をするのが当たり前です。赤ちゃんとお母さんが同じ布団で一緒に寝ます。赤ちゃんとのスキンシップを何よりも大事にするからです。また、添い寝すると、赤ちゃんにおっぱいを上げるのも楽です。

アメリカ人のママはビックリ!添い寝の習慣

アメリカやヨーロッパでは、赤ちゃんを生後3ヶ月くらいまで夫婦と同室で寝かせることはあっても、夫婦と同じベッドでは寝かせません。ベビーベッドに寝かせます。3ヶ月経つと、子供部屋で独りで寝かせます。

日本では、お母さんは赤ちゃんに添い寝して同じ布団・同じベッドで休みます。スキンシップのやり方も子どもの自立に対する考え方も、日本と欧米ではかなり違います。

川の字に寝るのが理想の家族

赤ちゃんが成長すると子供用の布団に寝かせますが、寝室は夫婦と一緒です。子供が小学校に入学したり高学年になったりするまでは、親子一緒の部屋で寝ることが多くなります。日本の家の事情も関係していますが、親子3人「川」の字になって寝るのが、昔から理想の家族とされてきました。次の子が産まれても、お母さんが赤ちゃんを抱いて寝るので、布団は「川」の字のままです。

パパは赤ちゃんと一緒に寝たくない

お母さんは赤ちゃんや子供と一緒に寝るのが当たり前になっていますが、赤ちゃんが生まれると寝室を別にするお父さんが少なくありません。お父さんは仕事の都合で帰宅が遅かったり、お酒を飲んで帰つたりするので、赤ちゃんの睡眠を妨げるという理由から寝室を別にします。

お父さんたちは赤ちゃんの夜泣きなどで安眠が妨げられるので、赤ちゃんと一緒に寝たくないのです。睡眠不足になると、仕事のミスが増えたり仕事に集中できなくなったりします。

ママも赤ちゃんと寝たくないことがある

赤ちゃんの夜泣きや夜中の授乳で、お母さんたちも睡眠不足になります。睡眠不足でイライラすると、夏など赤ちゃんの顔が押しつけられるのを暑苦しいと思うことさえあります。育児ノイローゼに進む可能性もあります。ママたちも「赤ちゃんと一緒に寝たくない」と思うことがあるのです。

翌日が休みの場合はお父さんに添い寝を代わってもらったり、昼間お祖母ちゃんに赤ちゃんの世話を頼んでたっぷり昼寝したり、睡眠不足を解消するようにします。

子供も「ママと一緒に寝たくない」と思うようになる

子供も成長するにしたがって「ママと一緒に寝たくない」と思うようになります。子どもから離れて行くまで待ってもいいのですが、親子とも熟睡するためには別室で眠る習慣を早くつけるようにします。子供の自立のためにも、幼稚園や小学校に入るのをきっかけに寝室を別にすることをオススメします。

まとめ 「寝たくない」なら無理して寝ることはない

身体が疲れて眠たいのに「まだ寝たくない」と思うことがあります。「寝たくない」と思う原因には深層心理が関係しています。

毎日が充実していないでダラダラ無駄に時間を過ごした人は、無意識に埋め合わせようとして「まだ寝たくない」と考えます。仕事や学校でストレス過多になると、無意識にストレスから逃げようとします。辛い1日が始まるのが怖くて、朝にならないように「寝たくない」と思うのです。悪夢を見る恐怖や様々な不安感が原因で「寝たくない」と思う人もいます。

困難を克服したり目標を達成したりすると、いつまでも達成感を味わっていたくて「寝たくない」と思います。翌日に楽しいことが待っている時も、興奮して寝たくなくなります。

「寝たくない」時の対処法は、自律神経の交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位にすることです。寝室を暗く静かにしたり、ハーブティーなど温かい飲み物を飲んだりして副交感神経を優位に働かせてリラックスします。そして「寝たくないなら、無理して寝なくていい」と考えます。心が軽くなってリラックスできます。好きなことをして過ごしているうちに自然に眠くなります。

睡眠不足は脳の疲労回復ができないので、心身にいろいろな支障を来たします。「寝たくない」のはうつ病や睡眠障害の可能性もあるので、長く続く時は医者に相談します。

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