皮様嚢腫とは?症状・原因・検査方法・治療方法を紹介!

腫瘍には様々な種類があります。良性のものから悪性のものまで様々です。その中でも、今回は皮様嚢腫について紹介させて頂きます。

この腫瘍は卵巣の腫瘍の一種で良性なのですが、放っておくと悪性腫瘍にもなりうると言われており、甘く見てはいけないものです。現在、皮様嚢腫に発症していて、良性だから大丈夫だろうと思ってる方も少なくないと思われます。

なので、今回は症状、治療などを紹介して、もしも発症した際はどのように対応すればいいのかを理解し、活かして頂けたらなと思います。

スポンサーリンク

皮様嚢腫とは何なのか?

卵巣

皮様嚢腫は卵巣にできる腫瘍のひとつです。卵巣腫瘍の中で27~44%、卵巣嚢腫の35~58%を占めており、卵巣によくできる腫瘍であります。

乳児から高齢者まで幅広い年齢層に発症する腫瘍です。生殖細胞が卵胞内で細胞分裂を始め、中途半端に成長することでできます。精子と受精していない卵子がどうして細胞分裂を行うのかについて、はっきりとした理由は分かっていないのです。

基本的にはどちらかの卵巣に発症しますが、場合によっては両方の卵巣に発症するケースがあります。年齢別で言うと、10代後半から30代の女性に多く見られます。

この腫瘍の特徴として、茎捻転しやすいというのがあります。卵巣と子宮をつないでる紐状のものがねじれてしまうことです。妊娠初期に起こりやすいので注意が必要となります。

成人の組織に似た多くの成分を含んでいることも特徴的です。表皮、毛髪、皮脂腺、汗腺など皮膚に関する成分が多めです。それ以外にも気管支上皮、消化管上皮、筋肉、骨、軟骨など体内にあるほとんどの組織が見られます。まれに胎児のような不完全な状態で見つかることもあります。

スポンサーリンク

皮様嚢腫の起きる原因とは何なのか?

食事

皮様嚢腫の起きる原因について移ります。原因不明と言われていることが多いですが、ストレスや交感神経の異常とも言われていたりします。

他にも毎日の食生活によりホルモンバランスが崩れることで引き起こしているとも言えます。

スポンサーリンク

皮様嚢腫の症状とは何なのか?

腰痛

皮様嚢腫は卵胞内の細胞がゆっくり成長していくので、進行が遅く、初期症状はほとんどないです。時間の経過とともに腫瘍が大きくなることで周辺の臓器や血管を圧迫し、腰痛や腹痛、便秘などの症状が起きます。

卵巣が大きくなりすぎると、卵巣嚢腫茎捻転や卵巣破裂などによる激しい腹痛や吐き気を催すこともあります。

最悪の場合、卵巣が壊死してしまいます。35歳以上の女性は約1%の確率で悪性腫瘍になると言われているので、無症状でも早期発見・早期治療することが大切になってきます。茎捻転がある場合は激しい運動を控える方がいいです。

スポンサーリンク

皮様嚢腫の検査と診断について

医師

皮様嚢腫に気づくには婦人科で検査を受ける必要があります。発症に気づかないまま、妊娠した後の妊婦検診や子宮癌検診などを受けた際に卵巣が大きくなって発覚する場合が多いです。

卵巣が大きくなっていたら、超音波検査や腹部のCT検査、X線検査などで卵巣内に毛髪や脂肪などがないかどうかを診断していきます。悪性腫瘍に転化している疑いがある場合は血液検査の腫瘍マーカー検査などを行います。

初期段階の小さな腫瘍の場合とすでに大きくなっている腫瘍の場合とでは検査方法は異なってきます。

小さな腫瘍の場合

経腔超音波検査を行います。腔内を超音波プロープという細い管を挿入して卵巣を近いところから詳しく観察して検査を行ってきます。自覚症状が無いけれども、すでに小さな腫瘍ができている場合もあるので早期発見のために行われます。

大きな腫瘍の場合

経腹超音波検査を行います。下腹部の表面から超音波で検査を行っていく方法です。卵巣嚢腫が直径15㎝を超えるような場合や腹水がたまっている場合、腹膜播種のある場合に有効です。CTやMRIも合わせて行っていきます。

腹膜播種(ふくまくはしゅ)は胃がんが胃壁を突き抜けて、腹膜に付着して大きくなったもののことです。

問診で聞かれることってどういうものがあるの?

診察を受ける際、緊張して病状や経過など大事なことを上手く伝えることができないといった場合もあると思われます。

そこでどういったことが主に聞かれるか紹介していきます。医師から聞かれることとして、症状と経過、妊娠・出産・月経のこと、今までにかかった病気、現在治療中の病気、処方されている薬、薬や食べ物のアレルギー、喘息の有無、家族の病歴といったことが主に聞かれます。特に悪性腫瘍は家族歴が重要になってきます。

ここでは、卵巣癌、子宮体癌、乳癌、大腸癌などの情報を正確に伝えることが大切です。正確な情報を伝えないと、誤診につながる恐れがあります。

内診で分かることってどういうものなの?

内診で分かることは腫瘍が発生しているかどうか、腫瘍は卵巣からか子宮からかをある程度判断することができます。大きさや形、大きさなども分かります。痛みなどもこの時見ていきます。

スポンサーリンク

皮様嚢腫の治療法は?

手術

皮様嚢腫は主要部分だけを取り除く卵巣腫瘍核出術が基本的な治療法です。腫瘍が6~10㎝ほどであれば、回復の早い腹腔鏡下手術で腫瘍部分だけを切除することができます。

10㎝より大きい場合や悪性腫瘍の疑いがある場合は開腹手術が必要になります。腫瘍が大きく、周囲の臓器の癒着がある場合は卵巣を切除しないといけなくなるのです。手術の時間や費用は症状により差がありますが、腹腔鏡手術の場合は3~5日程度で費用は15万~20万円ほどになります。高額療養費制度が適用されて自己負担限度額は返ってきます。

手術するかどうかの基準として、症状、腫瘍の大きさ、腫瘍の種類、患者の年齢、妊娠や出産経験、今後出産を希望するかどうかによって決まります。良性で症状が特にない場合は治療せずに様子を見ることも多いです。

手術の際、リスクはどうなの?

腹腔鏡下手術の場合、患部が見えないために卵巣周辺の臓器損傷を引き起こす可能性があります。膀胱損傷や尿管損傷、胃や腸の損傷、血管の損傷などがあります。そうなった場合、再手術が必要となり、患者への負担が大きくなります。他にも感染症による腹膜炎、縫合不全によるヘルニア、血栓症や塞栓症といった合併症に陥る場合もあるのです。

手術の後遺症はどうなの?

卵巣を残し、嚢腫部分だけを取り出した卵巣嚢腫核出術の場合は目立った後遺症は見られないと言われています。卵巣を摘出した場合、影響が出る可能性はあります。片方だけなら問題ないですが、両方取り出した場合は十分考えられます。両方の卵巣が無くなると、女性ホルモンの分泌量が大幅に減少するため、更年期と同じような状態に陥ります。

具体的な症状として、頭痛、めまい、イライラ、不眠、不安、異常な発汗、動悸、息切れ、性欲低下、老化、動脈硬化、骨粗鬆症といったものがあります。このことから、女性ホルモンというものは人体に非常に大事なものであるということが理解できると思います。

手術を行わない場合

手術を行わない場合、普段の食事や生活習慣を見直す必要があります。食べ物の中には、免疫力を低下させてしまうものもあります。食事を見直してホルモンバランスを整え、自然治癒力を上げていきます。

スポンサーリンク

皮様嚢腫の手術後は妊娠できるのか?

妊娠

皮様嚢腫の手術を行った後、妊娠できるのかどうか気になる方も多いと思われます。腫瘍部分だけを取り除いた場合だと卵巣の機能が維持されるため、妊娠することができます。

腫瘍が大きくなりすぎて片方の卵巣自体を切除したとしても、もう片方の卵巣が機能していると問題なく妊娠することができます。両方の卵巣に腫瘍ができた場合、完全に卵巣の機能が失われてしまうリスクがあります。妊娠を考えている場合は定期的に婦人科で健診を受けて、皮様嚢腫の早期発見と早期治療を行っていく必要があると考えられます。

仕事や家事などで多忙になっていると、健康管理がルーズになりがちです。それにより、ホルモンバランスや食生活が乱れたり、ストレスが蓄積された結果、症状を悪化させてしまう可能性も全くないとは言い切れないのです。早期発見により、体の負担を軽減できるので定期的に検査を受けていくことが大切と言えるのです。

スポンサーリンク

手術後、どのくらいで仕事復帰できるのか?

仕事復帰

皮様嚢腫で手術を行った後、自宅療養は必要です。

しかし、多くの女性は社会復帰はどのくらいの期間でできるのかというのが気になると思われます。特に仕事を持っている場合は休みたくても休めないという場合があるため、仕事復帰はいつできるのかというのも重要になってきます。病院のポスターなどに書いてある日数もまちまちなので戸惑う方も多いと思われます。

一般的には開腹手術の場合は術後2週間、腹腔鏡下手術の場合は術後1週間とも言われています。卵巣摘出手術を受けた人の中には、復帰するのに1か月かかったとも言われているケースもあります。デスクワークなど関係なしです。癒着が強く腸に穴が開いていたり、術後に腸閉塞を起こした場合などは回復に時間を要します。予定の日数を過ぎても仕事に復帰できないということもあり得るのです。

一度仕事に出ても、自宅療養が必要となり1か月は復帰するのは難しいと考える方がいいです。そういったこともあり、最近は手術を行わない治療法を選択するケースが増えてきているのです。

スポンサーリンク

まとめ

今回、皮様嚢腫について概要から症状、治療法まで紹介させて頂きました。

皮様嚢腫は女性に特有の腫瘍で良性でも悪性になる場合があるので放っておいてはいけない、強い痛みや便秘などの症状がある、周囲の臓器に影響を与える、卵巣を切除した際は更年期と同じような症状に陥る、手術を行った後は仕事復帰に1か月程度かかってしまうといった所が大きなポイントです。

いずれにしても皮様嚢腫を早期発見・早期治療に努めるのが体にも仕事にもいいのではないかと思います。この記事を見て、少しでも自分の健康管理に目を向けて頂けたらなと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする