クローン病は食事制限が必要?治療や検査の方法について

最近、クローン病という言葉をテレビやネット上でもよく耳にするようになりました。そもそもクローン病とはどのような疾患なのでしょう?クローンと聞くと、細胞を培養して作られるクローン技術のことを思い浮かべてしまいますがそうではなくて、この疾患を最初に見つけた医師の名前クローン氏からつけられた病名なのです。

今回はそんな、名前はなんとなく聞いたことがあるけれど、どのような病気なのかはあまりよく知られていない、そんなクローン病の方の食事について考えながら、主な症状と原因、またクローン病の検査の仕方とその治療法などについても紹介していきます。

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クローン病とはどんな病気?

クローン病とは別名「炎症性腸疾患」とも呼ばれる大腸や小腸の粘膜などに潰瘍や炎症を引き起こしてしまい、下痢や腹痛ひどい時には発熱を伴う症状が現われてしまう疾患です。発症しやすいのは若い世代で、10代から30代、特に20代の人が多く発症しているようです。

口腔から始まって肛門まで続く消化管のいたるところに、びらんや炎症性の潰瘍などが発生してしまうという特徴があります。今のところ何故このような疾患になってしまうのか、その原因は不明と言われています。

世界の国々では特に欧米に最も多く発症しており、その主な症状としては、腹痛や下痢、体重の減少や下血、そして発熱することもあり、おもに消化管や大腸、小腸などの腸全体の内部に起こる可能性の高い疾患なのです。

おなか

クローン病を疑われる主な症状とは?

クローン病と疑われる症状は腹痛や下痢で発熱を伴うこともあります。それらの長引く症状によって体重の減少が引き起こされたり、血便などの症状も現れた場合は、なるべく早く医師の診断や検査を受けるようにしましょう。

そして万が一、クローン病との診断を受けてしまった場合は、必ず適切な治療を受け、医師と相談をしながら治療を進めていくようにしましょう。初期の早めの段階で見つけられるほうが、より治療の効果も表われやすいと言えます。クローン病の症状については、クローン病の症状とは?原因や遺伝との関係も紹介!の記事を読んでおきましょう。

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クローン病の原因は不明?

クローン病が発症する原因はあるのでしょうか?

クローン病と食事の欧米化との関係は?

クローン病の原因はいまだにはっきりとはわかっておりません。しかし、多くの医師や研究者たちのなかでは、免疫システムが上手く働かないことによって、何らかの感染や、食事などの環境によって腸や消化器官などの細胞がそれらの刺激に過剰に反応してしまうために起こるとも考えられているようです。

また、食事の欧米化が原因の一つとなっているのでは?とも言われています。こちらも定かではありませんが、最近の若い世代は特に食事内容が欧米の食事に近くなっているため、動物性脂肪やたんぱく質は増える代わりに野菜の摂取量が減っているではないかと考えられているようです。

ではクローン病になりやすい人はいるのでしょうか?やはり、親や近しい身内にクローン病の発症者がいる場合、それが無い場合よりも多少はクローン病になりやすいと言えます。遺伝的要素が必ずというわけではないにしろ、いくらかは関係があるのでは?と研究段階では言われています。

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 クローン病の検査はどんなことをするの?

クローン病を疑う場合、その検査の仕方はどのようなものがあるのでしょうか?クローン病を疑われる患者の症状の程度やその場所がどこだと思われるのかによって、その調べたい場所に合わせたさまざまな検査方法がとられています。

腸

CT検査

CT検査(コンピューター断層撮影)X線を照射することによって、腹部や内臓の中の腫瘍を撮影擦ることが出来ます。この検査の場合、バリウムを使うことも使わないこともできるので、使用する場合は消化管や腸の内部の様子が、よりわかりやすくなるでしょう。

エコー検査

エコー検査(体外式超音波検査)は女性が妊娠を調べたり赤ちゃんの状態をみるのにもよく使われている検査です。腹部の外側から機械をあてるだけなので患者への負担はまったくありませんが、患者さんの脂肪の厚さによって検査の精度が変わってしまうのが難点です。

X線検査

発症を疑われる検査場所が直腸や小腸なら、バリウム(造影剤)を使ってX線で撮影する方法がとられます。

バリウムを口から飲む以外にも、鼻からチューブを使って注入する方法、または肛門からバリウムを注入する方法(注腸X線検査)があり、調べたい場所やその症状によってそれらを使い分けて検査しているようです。

大腸内視鏡検査

腸の腫瘍や炎症を調べるために用いられるのが内視鏡検査と呼ばれるもので、ご存知のように口、もしくは肛門からチューブを入れてその中を、先端に小型カメラのついた内視鏡を通しながら撮影していきます。また、時には内視鏡検査時に治療を行うこともあります。腫瘍をつまんだり、組織を採取するだけでなく、小さな手術まで行うこともあるようです。

ただ、一般的に内視鏡検査の方法は辛く痛みがあると言われているため、あまり人気がありません。最近では麻酔を使って検査をしてくれる病院もあるので心配な方はそちらも調べてから検査に臨むとよいかもしれません。

小腸用カプセル内視鏡

超小型カメラがカプセル内に収まったカプセル内視鏡は、長さが約26mmで直径は約11mmなので薬のように口から水とともに飲みこむことで、消化器管を通って小腸内の撮影をしてくれるカメラです。

小腸に入った小型カメラ1秒に2枚のペースで撮影を6~8時間も間続けていくためは入院の必要もなく、麻酔や鎮痛剤もいらないため、患者にとってはもっとも負担の少ない方法として知られています。

ただし、腫瘍や炎症、腸閉塞などの症状のより小腸の内部が狭くなっていたり塞がっているときはカプセル内視鏡が腸の内部で引っかかってしまい、そのまま排出できなくなってしまいます。そのような場合は手術やダブルバルーン内視鏡などで取り出すことになります。

ダブルバルーン内視鏡検査

そして現在行われる小腸の検査方法として注目されているのがダブルバルーン内視鏡検査と呼ばれる方法です。この検査法は約2メートルの長さの内視鏡の先端にバルーンが取り付けられており、そのバルーンによって広げて抑えられている腸壁のなかに筒を通してその筒の中を内視鏡が進むという具合になります。

そしてバルーンを少しづつ進めては筒をずらしと、同じことを繰り返し腸の中を進んでいくことで内部をくまなく撮影していきます。そしてこちらの内視鏡も時には治療したり、薬を散布したりと、ある程度の治療や処置は難なく行うことができるようになったのです。この方法だと腸壁を傷つけることなく進むことができるため大変注目されています。

このようにダブルバルーン検査と合わせて治療が行われるようになったことは、いくつもの腫瘍や炎症が発生することが多いクローン病の患者さんにとっては、とても身体への負担が少なくて、喜ぶべきことと言えるのではないでしょうか。

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クローン病には食事がなにより大切

クローン病患者になってしまった場合、生活するうえで気を付けることや、なるべくやってはいけないことはどんなことでしょう?普段の生活で気を付けたいことは過労や睡眠不足にならないように規則正しい生活を心掛けることです。

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なるべく避けたい食事

クローン病になっても、運動や生活上は特に制限はないのですが、食事だけはとても気をつけなくてはいけないようです。どのようなことに気を付けるかというと、まず、一つは欧米的な食事はなるべく避けたほうが良いということです。

牛肉やチーズなどは減らして、できるだけ動物性の脂肪を摂りすぎることが無いように気を付けます。また、消化吸収に時間がかかるたんぱく質を摂りすぎると消化器や腸に負担がかかるため、消化しやすいように良く噛んだり、ペースト状にするなどの工夫をすることで、内臓への負担が軽くなります。

なるべく食べたい食事

欧米化した食事を避ける代わりに、日本古来の伝統的に食べられてきた、野菜中心の和食を食べるように心掛けるようにしていきます。

例えば漬物や野菜や海藻たっぷりのみぞ汁、山菜やきのこ類、日本茶などは病気の予防になるとも言われており、外食でも、なるべくおにぎりやごはん中心の物に変えていくようにしましょう。

その他、おやつや間食について

クローン病でも3度の食事以外におやつや間食だって、普通に食べたいですよね。こちらも動物性脂肪が多いバターや牛乳、生クリームなどはさけて、油分の少ない和菓子やせんべいなどがおすすめです。

手作りで自分に合ったものを作るのが安心ですが、おやつを購入して食べるときもきちんと成分表を読んで確かめることが重要なのです。

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クローン病の主な治療法

クローン病の治療については炎症を抑えたり、症状の軽減や栄養の改善などを目的として薬物療法と栄養療法を組み合わせて行われることが多く、たとえ手術であっても、それは完治や治癒を目的としたものではなく、一時的な症状の改善に行われることが多いようです。

投薬

栄養療法

潰瘍や炎症が腸や消化器官の中に発生したことによって、飲んだり食べたりしたものから栄養を摂取することが難しくなってしまう場合には栄養療法を使うことが多くなるようです。

その中でも多く用いられているのが食事療法でチューブを使って口から動物性脂肪やたんぱく質の少ない栄養を摂取する方法と、鼻から今でチューブを使って栄養を送る経腸栄養という方法が取られます。どちらも薬物療法と併用することが前提で行われています。

投薬治療

クローン病の治療法の主なものとは投薬治療がなされています。よく使われる薬としては、保険適用できるものとして、メサラジンや副腎皮質ステロイド、サラゾスルファピリジン、免疫調節薬などが使われているようです。

投薬の上で気をつけなくてはいけないのは重篤な副作用が現れる場合がまれにあることです。ですから、投薬治療の際には十分な検査を受け、医師の管理のもとで行うようにしてください。

手術療法

緊急に手術が行われる場合は器官に穴があいて大量出血したり、腸閉塞やがんを併発している場合などには手術を行うことになります。

昨今は外科的手術のほかに先にも述べている内視鏡やダブルバルーン内視鏡などを使って行われる治療もあります。

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クローン病と食事のまとめ

いかがでしたか?クローン病は原因不明の病気と言われており、発症者の数は増加を続けていますが、現在は投薬や治療法の改良によって治癒とまではいきませんが食事療法や投薬によってほとんど出なくなる状態まで症状を改善することも出来るようになってきております。

それによってクローン病を患っている方でも普通の生活することや職場で働くことが出来るようになりつつあるのです。

しかし、まれに長期のクローン病疾患が原因とされる消化管に発生してしまった癌が原因となり死亡するケースもありますが、クローン病だけで寿命が短くなるということはないようなので、無理をせず、規則正しい生活や食事をしながら治療を続けていきましょう。

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