胃カメラの前日について!食事や飲酒に注意!

胃の病気の発見の為、胃内部撮影の為使われる胃カメラ。初めて経験される方は勿論不安ばかりだと思います。どういう検査なのか、どれくらいの費用がかかるのか、体にカメラなんか入れて大丈夫なのか、リスクは・・・?皆様が疑問に思っていることをお教えします。

胃カメラってどんなものなのか

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胃カメラとよく聞くけれど、どういう仕組みなのかわからない方いらっしゃいますよね。

胃カメラの概要

胃カメラは上部消化器官内視鏡検査と言い1950年に日本で開発されました。細い管の先に小型のカメラが付いており、胃の中を自動的にカラー撮影できる物です。胃カメラを体内に入れる手段として経鼻法と経口法があり、希望でどちらかを選びます。開発当初の胃カメラは口からの投入の方法が主流でしたが、近年の医療技術の発達により口より狭い鼻からの投入方法もできたのです。

また医療技術の発達により、胃の中を撮影するだけでなく腫瘍などを切除することができ、早期の胃ガンであれば体にメスを入れずに治療することもできるようになりました。

経口法と経鼻法の違い

大きな違いは使用するスコープの違いと、挿入経路にあります。色々なメーカー様からスコープが販売されていますが、軽鼻法に使用されるスコープはおよそ5mm経口法に使用されるスコープはおよそ10mmがほとんどです。

また口からの挿入ですと皆様ご想像がつくと思いますが、嘔吐反射が起きます。自分の手を喉の奥まで入れるとオエッとなってしまいますよね?これが異物を押し出そうとする嘔吐反射です。ですが経鼻方ですとその嘔吐反射が少なく、患者さんの辛い思いをすることが減ります。

ですが鼻はとても細い通り道になっており細いスコープしか使えません。鼻の穴の太さは人ぞれぞれ違いますので極端に細い方は、軽鼻法ではできません。細いスコープですと画質が経口法に使用される少し太めのスコープより画質が下がってしまいます。ただ単に楽だから経鼻方法を選ぶのではなく、少しの異変さえ見逃したくないというのであれば少し考えましょう。

全身麻酔を使用することも可能

胃カメラでは軽く喉に鎮静剤をしますが希望があれば全身麻酔(注射)もできます。全身麻酔を使うメリットとしては、経口法で行う場合患者さんがウトウト寝ている間にカメラを入れ検査を行いますので苦にならず検査が終わります。軽鼻法で検査をする場合全身麻酔は使われません。

何度も胃カメラを行うのは避けたいですし、見逃しが無いように作業したいのは患者さんもお医者さんも気持ちは同じでしょう。そこで胃に沢山の空気や炭酸ガスを入れて胃の中のヒダとヒダの間を広げ細かく調べることが重要になるのです。

ですが、全身麻酔を使用していない状態ですと、胃の活動が活発ですので空気を入れようとすると無意識にゲップが出てしまい十分にヒダを広げることができず、不十分のまま検査が終了してしまうこともあります。空気をどれだけ入れるか重要になりますので、患者さんはその辛さを我慢する必要があり辛いものとなってしまいます。

全身麻酔のデメリットとしては呼吸管理、全身状態のモニタリングが必須となり熟練された医師でないと全身麻酔を使用するのが難しいという事と、全身麻酔の効果が切れるまで1時間程度休まなければいけなくなるということです。

また自分1人での帰宅を許してくれることはまずありませんし、帰宅しても絶対安静で仕事などはできなくなります。

生検ってなに?

胃カメラを受けた際に何か異常が見つかった際に生検というものを行います。その際に必要な細胞組織を採取するのです。胃カメラを受ける理由としては健康診断や定期健診などを除き、上部消化器官になにかしらの病変を検討されるケースが多いです。

採取する方法としてスコープの先端に取り付けられた特殊なハサミがあり、それを利用します。生検は胃カメラの費用にプラスして少し高めになります。ですが、この作業は1日で終わるので前日から食事制限など行う点を考えれば、何か異常が見つかって再度検査を受けるよりも患者さんの負担を減らすことができます。

※ただし経鼻法ですと、状態によっては細胞採取やポリープ切除が胃カメラ検査と同時に行えない場合があります。その際は後日また検診となりますので注意してください。

胃カメラを使用する前日の過ごし方

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前日気を付けていないと当日苦しかったり検査を受けれなくなってしまいますので、しっかり確認し気を付けましょう。

食事の時間を守りましょう

検査の時間にもよりますが大体前日の21時までに済ませておきます。万が一胃の中に消化できていない物があれば嘔吐反射の際に物が出てきてしまったり、カメラの邪魔をしてしまうので正しい検査結果がでませんので、検査を受けることができません。

そして確実に消化させたいので消化の悪い食事は避けましょう。

水分は適度に取りましょう

食事と違って水分補給は前日21時以降も取っていただいて大丈夫ですが、飲みすぎはよくありません。まったく飲まないというのも良くありませんので、喉を潤う為に適度な水分補給が必要です。

水分なら大丈夫だからといってアルコール類を飲むのは駄目です。アルコールは胃を荒らし、普段よりも悪い胃を作ってしまいます。通常の胃の異常を確かめる為の胃内視鏡検査なのですから飲酒はやめましょう。

喫煙者は注意

煙草は煙だし直接胃に関係ないと思っていませんか?ですので、胃内視鏡検査があるにも関わらず前日から当日にかけて吸われて検査に来る方も多いようです。ですが、煙草は胃に大きな影響を与えているんです。

煙草を吸うと血管が収縮することはご存知ですよね?勿論胃の血管も狭くなり血行が悪くなり、血行が悪くなると胃が酸素不足を起こしてしまいます。

先ほど申し上げましたが胃内視鏡検査ではどれだけ酸素を多く取り入れるかが検査の結果を左右してきます。喫煙し酸素不足ですとご自身が受ける負担が増してしまうことになるのです。そして胃酸の分泌を促進される作用があり胃が荒れてしまうので前日、当日の喫煙は避けましょう

胃カメラ当日の流れ

当日は体を締め付ける服装は避けてゆったりといした服装で行きましょう。

  1. 胃の中を綺麗にする薬を飲みます。
  2. 氷状にされた麻酔薬を飲みます。(※こちらは喉の感覚をやわらげる鎮静剤になります。ここで軽鼻法の方は血管収縮剤をスプレーされます。こちらは鼻の通りを良くし鼻血等の出血を避ける為です。
  3. 胃の運動を止める薬を注射します。この際に全身麻酔を希望の方は一緒に鎮静剤も注射されます。
  4. 検査開始です。この際カメラを自分で無理やり飲み込もうとせず医師の指示に従ってください。喉を通ったらゆっくりと腹式呼吸をすると楽に検査を受けることができます。検査自体はそんなに時間がかからず、数分で終わります。

※病院によって作業が違いますので詳しくはお医者さんの話をよく聞いてください。

検査後は勿論お腹がすいていると思いますしすぐにでもご飯を食べたい!という方がほとんどです。ですが麻酔の効果が効いている状態ですと胃が働きませんので、しっかり効果が切れるまで2~3時間は空けてからご飯を食べるようにしましょう。

胃カメラで発見できる病気

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胃カメラで検査できる部分は咽頭・食道・胃・十二指腸になります。重い病気でいうと食道ガン・胃ガン・十二指腸ガンといった悪性腫瘍など、急性胃炎、慢性胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症といったものが確認できます。

胃カメラと聞くとガンなど重要な病気と思い浮かべる方がいらっしゃると思います。胃はとてもデリケートな臓器になっていて、胃炎や胃潰瘍はとても身近なものです。胃の調子が悪いのにどのタイミングで検査をしたらいいかわからない方はまず診察を受けお医者さんと相談しましょう。

どうせ胃だし市販薬で痛み止めしておけばいいだろうという考えで、間違ったタイプの胃薬を飲み続けると治りが遅くなったり症状が悪化してしまうケースもありますので注意してください。

胃カメラの費用

保険適用の場合で説明させて頂きます。経口法、経鼻法どちらも役5000円ほどになっています。何もなく健康状態であればこれで終わりですが、ポリープや腫瘍が見つかり更に病理検査を行う場合ですと3000円~5000円ほど必要になります。

胃カメラ検査と胃バリウム検査

人間ドックでは、胃カメラ検査か胃バリウム検査のどちらかを選ぶ形のとなります。胃カメラ検査は先ほどご説明したので胃バリウム検査についてご紹介します。

胃バリウム検査は胃透視検査と呼ばれ、白い造影剤と発泡剤を飲み胃を膨らませX線照射します。こちらはモノクロ画像になっています。胃カメラのような苦しさもなく楽に行えるのがいいですね。

経験者はおわかり頂けてると思いますが、白い造影剤がとてもマズイと言われています。それに加え、もしこの胃バリウム検査で何かしらの異常が見られたら結果胃カメラ検査が必要になりますので、手間暇を考えれば最初から胃カメラ検査を選んだ方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

これから初めての胃カメラに挑戦するという方は前日の過ごし方には気を付けましょう。それは自分の為です。とにかくご飯は21時までに済ますということです。

医療技術向上で近年は患者さんが苦にならないように工夫されていますので、怖がらずにリラックスして検査してくださいね。

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