コンドロイチンの効果を知ろう!関節痛に有効?副作用も紹介!

「膝の関節痛を和らげるコンドロイチン」と言う言葉をよく聞きますよね。中高年になると、膝の痛みに悩み、階段の上り下りや歩行に苦労することが多くなります。

でも、コンドロイチンの効果は、関節痛を和らげるだけではありません。骨粗しょう症の改善や予防、目の健康維持など、いろいろな効果があります。

また、コンドロイチンはグルコサミンといっしょに摂取すると、相乗効果があります。ただし、コンドロイチンを過剰に摂取すると、副作用が生じます。

コンドロイチンの効果とグルコサミンとの関係、過剰摂取による副作用について、お伝えしますね。

コンドロイチンとは?

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コンドロイチンとは、正式には「コンドロイチン硫酸」といいます。ムコ多糖類(グリコサミノグリカン)の1種で、動物の体内に存在します。

[コンドロイチンはヒトの体内で生成される]

コンドロイチンは、骨・軟骨・角膜・皮膚・脳・各臓器に存在します。グルコサミンから生成され、通常はプロテオグリカンとして、細胞外マトリックスや細胞表面に存在しています。

水分を保持する保水性と、柔軟さを維持する弾力性を、組織に与えます。

コンドロイチンは加齢とともに減少する

元来、ヒトの体内に存在し、生成されます。加齢とともに生成される量が減っていきます。若いうちは、コンドロイチンが消費されても、生成される量が多いので、バランスがとれ、支障をきたすことはありません。

しかし、中年以降はコンドロイチンの生成量が減少するので、消費量に追いつかず、減少していくばかりです。

コンドロイチンは食べ物から摂取しにくい

体内におけるコンドロイチンの生成量が減ると、体外からの補給が必要になります。

コンドロイチンを多く含む植物性食品は、納豆・山芋(とろろ芋)・里芋・オクラなどネバネバしたものです。動物性食品としては、フカヒレ・ウナギ・ドジョウ・ナマコ・スッポンが、コンドロイチンを豊富に含んでいます。

動物性食品のコンドロイチンの方が、植物性食品より体への吸収率が高いと言われます。

しかし、食品から必要量のコンドロイチンを摂取するのは容易ではありません。コンドロイチンを豊富に含むウナギやフカヒレなどは高級食材ですから、毎日食べることはできません。食事が偏って、栄養バランスが崩れ、むしろ支障が生じます。

納豆やトロロなどネバネバした食品には、コンドロイチンの他にも効能があるので、ネバネバ食品をできるだけ摂るようにしながら、健康食品やサプリメントで摂取するのが効果的な方法です。

[グルコサミンとコンドロイチン]

コンドロイチンはグルコサミンから生成されます。

グルコサミンからコンドロイチンとヒアルロン酸が生成される

グルコサミンを原料として、コンドロイチンとヒアルロン酸が体内で生成されます。

グルコサミンは、ブドウ糖(グルコース)とアミノ酸の1種であるグルタミン酸が結びついたアミノ糖です。体内で生成されます。

体内で生成されるグルコサミンの量は、加齢とともに減少します。20歳の頃の生成量に比較すると、40歳では1/2、60歳では1/5になってしまいます。

原料であるグルコサミンの生成量が減少すれば、当然、コンドロイチンとヒアルロン酸も減少します。

(ヒアルロン酸)

ヒアルロン酸はムコ多糖類の1種で、コンドロイチンと同じように、保水力と弾力を維持する働きがあります。

グルコサミン・プロテオグリカン・コンドロイチンの関係

グルコサミンを原料として、プロテオグリカンが生成されます。コンドロイチンはプロテオグリカンの中に存在し、水分と栄養分を与えます。

グルコサミンとコンドロイチンを一緒に摂取すると、効率的に両方を増やし、相乗効果が得られます。

(プロテオグリカン)

プロテオグリカンは、ムコ多糖で、関節の軟骨・皮膚・血管壁に存在して、組織の柔軟性を保つ働きをします。

グルコサミンを食品から摂取するのは難しい

グルコサミンは、エビ・カニの殻、桜エビ、牛・豚・鳥の軟骨、鳥の皮、フカヒレ、ウナギ、山芋・納豆・オクラなどネバネバした食品に豊富に含まれています。

しかし、食品のグルコサミンは身体に吸収されにくいので、必要量を食事だけで摂取するのは難しくなります。やはり、健康食品やサプリメントで摂取するのが効率的です。

コンドロイチンと関節痛改善

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コンドロイチンの効果の第一は、関節痛改善です。膝関節の痛みの緩和など、関節部分の痛みの改善、関節痛対策に効果があります。

[関節は軟骨によって護られる]

人間の身体は200本以上の骨で形成されています。骨と骨との連結部分を「関節」といいます。関節があるために、四肢や身体は自由に動くことができます。骨と骨の間でクッションの役目を果たしているのが「軟骨」です。

弾力性のある軟骨が、摩擦や衝撃から関節を護っています。加齢により、関節軟骨がすり減ったり変形したりすると、関節に痛みが生じます。日常の動作が不自由になります。

コンドロイチンは関節軟骨を護る

グルコサミンは軟骨を構成するプロテオグリカンを生成します。そのプロテオグリカンの中にコンドロイチンが含まれています。軟骨の成分の30~40%がコンドロイチンです。

コンドロイチンは、軟骨に水分と栄養分を与え、老廃物を排出します。関節軟骨の保水力を高めます。

コンドロイチンは、軟骨を破壊する酵素の働きを抑制します。軟骨成分のセラミドやコラーゲンなどを補い、関節軟骨の組成に大きく貢献しています。

グルコサミンは、軟骨の修復や再生を促し、軟骨を強化します。コンドロイチンとグルコサミンは、連係プレーで関節軟骨を護っています。

軟骨がすり減ると、関節に痛みが生じる

関節軟骨は、加齢や激しい運動、関節の酷使ですり減っていきます。若いうちは、グルコサミンやコンドロイチンの生成量が多いので、軟骨を補修できます。しかし、コンドロイチンの生成量が減少すると、軟骨はすり減っていくばかりです。クッションとなる軟骨がすり減ってしまうので、骨と骨とがぶつかって、肘(ひじ)や膝(ひざ)の関節部分に痛みが生じます。

(腰痛の原因の1つは椎間板の老化)

膝痛と同じくらい、腰痛に悩む人が多いようです。腰痛の原因の1つは、背骨の椎骨と椎骨の間にある軟骨組織「椎間板」が老化して、水分と弾力性が減少することです。椎間板が薄くなり、椎骨と椎骨がぶつかり合うので、腰に痛みが生じます。椎間板の老化は、コンドロイチンの減少です。

[変形性関節症]

関節痛には、いろいろありますが、加齢とともに起こる関節痛は「変形性関節症」が多いようです。「変形性関節炎」「変形関節炎」「変形関節症」ともいいます。慢性的な関節炎をともなう関節の病気です。

変形性関節症では、関節の軟骨がすり減ったり、変形したりして、関節に炎症が起こり、痛みが生じます。関節軟骨の下の骨にまで影響し、骨が硬くなったり、骨棘(こっきょく)という突起が出たりして、関節が変形します。関節の働きが悪くなります。

変形性関節症は、体重負荷のかかる股関節・膝関節・足関節に発症することが多いのですが、手関節・手指関節・肘関節・肩関節・脊椎椎間関節にも発症します。

加齢による変形関節症を「1次性変形関節症」、外傷や疾患で関節が変形して発症する場合を「2次性変形関節症」といいます。関節痛患者は、中高年以降に多くなっています。

変形性膝関節症

「変形性膝関節症」は「変形性膝関節炎」ともいいます。加齢による1次性と、十字靭帯損傷や半月板損傷などの外傷、痛風や化膿性関節炎などの炎症による2次性があります。

変形性膝関節症患者は女性や肥満の人に多く、年齢とともに発症率が高くなります。

(症状)

初めは膝が強張った感じがして、歩き始め、階段の上り下り、長時間の立仕事や歩行の後などに、膝が痛くなります。膝関節に強い炎症が起きると、関節液が溜まり、膝が腫れます。腫れている膝を曲げると、激しい痛みが生じます。

進行すると、正座や膝を完全に伸ばすことができなくなります。痛みが増したり、歩行障害が生じたりして、日常動作が不自由になります。O脚・X脚に変形することがあります。

膝蓋大腿(しつがいだいたい)関節症

膝には関節が2つあります。1つは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ「大腿脛骨関節」です。もう1つが、膝蓋骨(膝の皿)と大腿骨をつなぐ「膝蓋大腿関節」です。

膝蓋大腿関節に起きる変形性関節症を「膝蓋大腿関節症」といいます。

(症状)

前述の変形性膝関節症の症状に加えて、膝の皿(膝蓋骨)が大きく動くように感じたり、膝が腫れたり、膝が強張って動かしにくくなったりします。膝蓋骨の上部を中心に、痛みが生じます。膝の皿が脱臼することがあり、そうなると、膝蓋骨がずれているような違和感や不安定感が生じます。

[変形性関節症の治療]

変形性関節症の治療方法は、保存療法と手術療法があります。保存療法で効果が出ない場合は、手術による症状の改善を図ります。

保存療法

保存療法の主となるのは、運動療法(リハビリテーション)と薬物療法です。薬物療法で関節痛を緩和しながら、無理のない運動で関節周囲の筋肉を鍛え、関節の可動域を広げ、関節の機能を保持します。杖やサポーター、機能的膝装具など装具・補助具を使用することもあります。

薬物療法

薬物療法は、関節の痛みを和らげ、関節の機能が低下することを防ぎます。

薬物療法には、①関節内注射 ②内服薬 ③外用薬 の3種類があります。コンドロイチンは、注射剤としても、内服薬としても使用されます。

①関節内注射

関節軟骨の成分であるヒアルロン酸を人工的に造った製剤を、直接関節内に注入して、軟骨の修復を促します。

コンドロイチンは、サプリメントで経口摂取するよりも、関節内に直接注入する方が効果が高くなります。グルコサミンと同時に摂取すると相乗効果があるので、一緒にグルコサミン注射も受けることをオススメします。コンドロイチン注射もグルコサミン注射も、皮膚科または内科の医師に希望すれば、受けられます。

炎症が強い時は、炎症を抑えるためにステロイド剤を注射します。しかし、関節内ステロイド注射は、感染症やステロイド関節症を引き起こす可能性があるので、医師とよく話し合う必要があります。

②内服薬

慢性的な関節炎の炎症と痛みを改善するために、非ステロイド系消炎鎮痛剤を服用します。

コンドロイチン硫酸ナトリウムは、医薬品として変形性関節症に有効性を認められています。最近の研究によれば、1日1560㎎の高用量を服用することで、変形性関節症患者さんの痛みや不快感の改善の程度が、1日260㎎の低用量を服用した患者さんより大きかったことが、報告されています。

サプリメントとしては、コンドロイチン・グルコサミン・ヒアルロン酸の3つの成分がいっしょに摂取できるものがオススメです。

グルコンEXプラス錠は、第三類医薬品ですから、医療費控除の対象になります。

③外用薬

クリーム状またはゲル状の塗り薬を痛む部分に塗りこんだり、温湿布または冷湿布の貼り薬を貼ったりします。主として非ステロイド系薬剤を使います。

炎症が起きている場合、温湿布はNG、必ず冷湿布を使います。

手術療法

薬物療法や運動療法の効果がなかったり、関節の変形が著しい場合は、手術による治療になります。手術の後は、関節を動かす筋肉を鍛えたり、関節の可動域を広げるために、運動療法が必要ですし、薬剤やサプリメントの服用が欠かせません。

手術療法は、①関節鏡視下手術 ②骨切り術 ③人工関節置換術があります。

(人工関節)

人工関節置換術は、特殊な金属やプラスチックで造られた人工関節を、関節と置き換えます。人工膝関節と人工股関節がよく使われます。手術後は痛みが解消し、歩行も楽になります。しかし、人工膝関節を変形膝関節と置き換えても、正座など深く関節を曲げることは難しいようです。

関節痛以外のコンドロイチンの効果

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コンドロイチンは、骨・軟骨、皮膚、角膜、各臓器に存在し、組織に保水性と弾力性を与えます。組織の保水力と柔軟性が高くなります。

また、コンドロイチンは、栄養の消化・吸収・代謝を促進します。免疫システムにも関係しています。コンドロイチンの効果は多岐に渡ります。

そのため、コンドロイチンは、医療用医薬品・一般医薬品・健康食品などサプリメントに、幅広く使用されています。

[コンドロイチン硫酸ナトリウムの有効性]

医薬品のコンドロイチン硫酸ナトリウムは、変形性関節症や腰痛症、肩関節周囲炎(五十型)に投与されるだけではありません。医薬品成分として多様な効能を認められています。

角膜表層の保護、神経痛・症候性神経痛、進行性の感音性難聴などにも、効果・効能があります。いろいろな症状に対して活用されています。

[骨粗しょう症の予防・改善]

コンドロイチンは、骨の主成分であるカルシウムの代謝を促進します。コンドロイチンには、骨の成長を補佐する働きがあります。

カルシウム不足による骨粗しょう症の予防と改善にコンドロイチンは有効です。

骨折の治癒を促進するために、コンドロイチンを投与することもあります。

[眼の健康を維持する]

コンドロイチンは目にも高い有効性を認められています。

コンドロイチンは角膜に存在し、角膜の保水力を高めています。涙の成分とよく似ています。

コンドロイチンはドライアイの予防と改善に効果があります。ドライアイの点眼薬にはコンドロイチンが配合されています。

コンドロイチンは保水性が高いので、細胞を活性化し、眼精疲労の回復にも効果があります。眼球の水晶体や毛様体の細胞の保水力を高め、老眼や白内障を予防します。

白内障手術の後の眼圧上昇を抑えるために、コンドロイチンが投与されることがあります。

[高血圧・動脈硬化の予防]

コンドロイチンには、血液中のコレステロールや過酸化脂質を排除する働きがあるので、高血圧や動脈硬化を予防する効果があるようです。

「過酸化脂質」とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が、活性酸素によって酸化したものです。組織障害・ガン・老化の原因となる物質です。

[腎疾患の改善]

コンドロイチンは、ヒトの身体を構成する物質をつなぐ結合組織の主成分です。細胞接着・移動・分化・増殖など細胞形質の制御を行い、細胞を正常化する働きがあります。

そのため、腎疾患の改善の効果が期待できます。

[美肌・美髪など美容効果]

コンドロイチンは皮膚に存在し、高い保水力があります。スキンケアの基本は保湿ですから、みずみずしい美しい肌を保つために、コンドロイチンは必要不可欠です。コンドロイチン配合の化粧水(保湿スキンローション)や保湿クリームなどの化粧品があります。

ハリ・コシ・ツヤのある健康で美しい髪の毛や、艶やかな健康な爪を保持するためにも、コンドロイチンが必要です。

化粧品メーカーDHCでは、コンドロイチンのサプリを「DHCの健康食品」として販売しています。

[免疫力の維持・向上]

免疫力とは、細菌やウィルスなど外部から異物が侵入するのを防いだり、体内で生じる異形細胞(ガンなど)を排除したりする機能です。免疫システムを担うのは、白血球の仲間であるマクロファージやリンパ球、ナチュラルキラー(NK)細胞など免疫細胞です。

免疫細胞は加齢や疾患、ストレス過多などで活力が弱まり、免疫力が低下します。

コンドロイチンは高い保水力があるので、免疫細胞を活性化し、免疫力を向上させます。

また、コンドロイチンはの高い保水力は、皮膚や粘膜を保湿して、バリア機能を高くします。バリア機能が高いと、外界からの細菌・ウィルス、異物などが侵入しにくくなります。

[疲労回復]

コンドロイチンは、身体を構成する細胞をつなぐ結合組織の主成分ですから、全身の細胞に栄養を運び、水分を保つ働きをしています。

コンドロイチンが減少すると、細胞へ栄養分が十分運ばれなくなります。細胞の水分も保持しにくくなります。細胞の活力が衰え、疲労が回復しません。

コンドロイチンを摂取して、適度な有酸素運動をすることで、細胞は力を取り戻し、疲労回復を促します。

コンドロイチンの副作用

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コンドロイチンもグルコサミンも、元々、人間の体内で生成され、身体のあちこちに広く存在するものです。そのため、副作用は考えにくいのですが、過剰摂取したり、ある種の疾患がある人が摂取したりすると、身体に悪影響を与える可能性があります。

[過剰摂取]

ヒトのコンドロイチン必要量は1日1200㎎です。普通の食事をしていれば、必要量を超えることはありません。過剰摂取の危険性は、サプリメントにあります。サプリの効果を高めようとして、決まった量以上に摂取したり、摂る回数を増やしたりして、摂りすぎてしまうのです。

ただし、1200㎎は必要量であって、上限ではありません。医療用医薬品として、1200㎎以上服用することもあります。

過剰摂取による副作用

コンドロイチンの過剰摂取の副作用には、次のようなものがあります。

①消化管症状

胃痛や吐き気、腹部の不快感が生じます。

②抗血液凝固作用

血液が凝固しにくくなります。出血しやすく、出血が止まりにくくなります。

③糖尿病の悪化

コンドロイチンはムコ多糖類、つまりアミノ酸で作られている糖ですから、血糖をコントロールする力の低い糖尿病患者は、血糖値が上がる可能性があります。

また、コンドロイチンには、インスリンの働きを抑える作用があります。

ただし、コンドロイチンの糖尿病への影響には、個人差があります。

[持病のある人は要注意]

持病があり、薬を服用している人は、コンドロイチンを医薬品として、あるいは健康食品として摂取する場合は、注意が必要です。

糖尿病、喘息、前立腺ガンを患っている人は、コンドロイチンを摂取する前に、医師とよく相談する必要性があります。

血栓予防薬のワルファリンを服用している人は、血小板の働きを抑えるために、出血しやすく、出血が止まりにくくなります。コンドロイチンは抗血液凝固作用がありますから、出血の危険性が高くなります。

妊娠中・授乳中の女性

妊娠中の女性はホルモンバランスが乱れ、身体が非常にデリケートな状態にあります。授乳中の女性は、母乳を通して未発達な乳児に影響を与える可能性があります。

コンドロイチンやグルコサミンなどのサプリを摂取する場合は、事前に産婦人科医に相談する方が無難です。

[薬もサプリメントも用法用量を守る]

医薬品でも健康食品のサプリメントでも、用法・用量をきちんと守る必要性があります。

医薬品は、医師の指示に従わず、勝手に量を増やしたり、服用を止めたりするのは、副作用や症状悪化の危険性があります。

サプリメントも用法・用量をきちんと守らないと、過剰摂取の危険性が生じます。沢山摂れば効き目が高くなるということはありません。むしろ、副作用が起きます。

中高年の関節痛の予防や改善のためにコンドロイチンのサプリを摂る場合は、長期に渡る可能性があります。愛用歴の長い人は、きちんと用法・用量を守っています。一言感想も、有効性に関するものが多くなっています。

まとめ

コンドロイチンは、体内で生成され、ヒトの身体を構成する細胞をつなぐ連結組織の主成分です。骨・軟骨、角膜、皮膚、各臓器に存在し、組織の保水力と弾力を高めます。栄養の消化・吸収・代謝を促進します。水分を保持して、細胞を活性化させます。

コンドロイチンの効果の第一は、関節痛の改善です。関節は軟骨によって衝撃や摩擦から護られていますが、軟骨は加齢や激しい運動、関節の酷使などですり減ってしまいます。クッションの役割をする軟骨がすり減ると、骨と骨がぶつかったり、関節が変形したりして、痛みが生じます。軟骨成分の30~40%がコンドロイチンですから、コンドロイチンの関節内注射や内服薬で、痛みを改善できます。

コンドロイチンはグルコサミンを原料として生産され、通常はプロテオグリカンの中に存在しています。グルコサミンは加齢とともに生成量が減少するので、コンドロイチンも減ります。関節痛患者が中高年に多いのは、コンドロイチンが減少して、軟骨の補修ができなくなるためです。

コンドロイチンは、目にも効きます。ドライアイや眼精疲労の予防や改善、老眼や白内障の予防の効果があります。骨粗しょう症の予防・改善、高血圧・動脈硬化の予防、腎疾患の改善、疲労回復、免疫力の向上、美肌・美髪など美容効果など、コンドロイチンの効果は広範囲に及びます。

コンドロイチンは加齢とともに減少しますが、食物で補うことはできません。医薬品かサプリメントで摂取するのが効率的です。グルコサミンと一緒に摂ると、相乗効果があります。

医薬品やサプリメントで摂取する場合は、用法・用量をきちんと守り、過剰摂取による副作用を避けます。持病のある人、薬を服用している人、妊娠中・授乳中の女性は、事前に医師に相談してから摂取するようにします。

  
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