妊娠中のプレママ期、ふとした時におそってくる「胃痛」。キリキリとした痛みから、ずーんとくる不快なものまで、その種類は妊娠の時期や原因によってもさまざまです。
お薬を飲んで解決することの出来ない時期だからこそ、日常のちょっとしたことに気をつけるだけで胃痛を防いだり、解消したりすることができるそう。今日はそんな胃痛予防&解消方法をご紹介します。
胃痛の理由&原因は妊娠期によってさまざま
もちろんご存知の通り、食べ物を消化するという役割を持つ胃、そして、食物と一緒に体内に入りこんだ細菌の殺菌も行ってくれています。妊娠前でも食べ物やストレスで起こる胃痛。妊娠時にはどんなことが胃痛を引き起こしやすくなるのでしょうか?
妊娠初期の胃痛は“ちょっと食べ”がおすすめ
つわりの症状のひとつや、ホルモンバランスの変化で起こるのが、妊娠初期の胃痛です。消化不良が起こりやすくなるホルモンバランスの変化や、好みが変わってあまり食事が摂れないなどで起こることが多くあります。
食べられないものが多くなることもあるこの時期は、1日に3食は食べるというルールや妊娠前の慣習にしたがわず、少量ずつ食事をこまめにすることで、胃酸の分泌過多を防ぐことができます。
また、刺激物や冷たい飲み物を極力避けるのもおすすめです。
出産が近づく妊娠後期は食後にも気を使ってみて
胸焼けや吐き気、げっぷなどさまざまな症状に悩まされがちな妊娠後期。後期つわりとも呼ばれるのがこの胃痛です。
出産に備え、子宮の収縮を和らげる黄体ホルモンが胃腸の働きを弱めてしまうのです。さらに、お腹の中の赤ちゃんが大きくなることで胃を圧迫し、胃酸の逆流が起こることもあります。妊娠初期同様に、少しずつの食事や刺激物を避けた食事をするほか、胃をきちんと働かせるためにも、食後30分以内は横にならないようにしましょう。
横になる際は、まくらなどを肩の下に置き胃の上部を少し持ち上げておくのも良いですよ。
赤ちゃんにも悪影響! ストレスをためないようにしよう
初期・後期どちらもつわりやホルモンバランスの変化だけでなくストレスも大きな原因になります。胃だけでなく体のさまざまな場所に影響を与えるのがストレスです。ストレスを感じていると、意外なくらい体力を消耗してしまうこともあります。
これは、母体にはもちろんのこと、お腹の中の赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。軽い運動や友達とのおしゃべり、読書や映画鑑賞などなど、自分なりのストレス解消法を見つけておくこともとっても大事ですね。
食べ方のコツを知れば胃痛の予防に
食事の回数や刺激物を避ける以外にも、胃痛に良いとされているちょっとしたコツは実はたくさんあるってご存知でしたか?
長い妊婦生活、胃痛や体調不良に悩まされることなく過ごすためのちょっとしたコツを覚えて、美味しく&ハッピーな妊婦生活を送っちゃいましょう。
噛む回数は意識して増やそう
幼い頃に言われた記憶はありませんか? もっと良く噛みなさい!これって実は消化を促進するのにとっても効果がある方法なんです。食べたものを消化する胃の負担を軽くするためには、胃に届く食べ物ができるだけ小さいほうが良いのです。
いつもよりも意識して良〜く噛むだけで、胃痛が少しだけ軽くなるかもしれません。また、良く噛むことで唾液の分泌が増えることも消化促進のポイントです。そのため、シュガーレスのガムなどを噛んで胃痛を弱める方法もおすすめです。
消化に良い食べ物を知っておこう
消化に良いと言われている食べ物を知っておくことも胃痛予防&解消に役立ちますよね。消化に良い野菜の代表格といえば、キャベツです。生でも茹でても、炒めても……調理方法次第でさまざまな食感が楽しめ、どんな味付けにもマッチするキャベツはおすすめ食材のひとつです。
また、豊富な乳酸菌が便秘予防にもなるヨーグルトや胃腸の働きを助けてくれる梅干しも上手に食事に取り入れてみましょう。
食事中の水分摂取は控えめが正解!
お水を飲んだほうが、体内をスムーズに食べ物が流れていくイメージがあるかもしれませんが、実は食事と一緒にお水をたくさん飲むと、胃酸が薄まってしまいます。
食事中は水分を摂りすぎないように気をつけて。逆に食後30分以上たってからは水分を取ることにより、胃酸過多による胃痛を弱めてくれますよ。
外側からも上手に胃痛をケアしよう
食事に気を使うだけでなく、外側から体をいたわってあげることもとっても大切です。ここからは、気付いた時に簡単に出来る胃痛解消のケア方法をご紹介します。
もちろん、ストレスの解消にも効果的なのでちょっと疲れたな、と感じた時などにも実践してストレスフリーに妊婦生活を楽しみましょう。
まずは基本!温めてほっとしよう
寒い日や冷えを感じていると、筋肉が収縮して体がかたくなってしまうことはありませんか?
内臓も筋肉ですから、冷えを感じると胃もぎゅっと縮こまってしまいます。温かい飲み物をとるだけでなく、ゆたんぽやホッカイロなどを使って胃を外側からじんわりと温めましょう。外出先で温めグッズがない!
そんな時は手を使って、優しく胃のあたりをさすってあげるのもおすすめです。
ツボ押しで胃の不快感とさよならしよう
体の不調に効果があると言われる、ツボ押し。胃の不調に効くツボは意外にもたくさんあるのです。コツをつかめば道具を使わずにできるのもうれしいポイントですよね。
1.胃腸の働きを高める「中脘(ちゅうかん)」
おへそとみぞおちの真ん中に位置するツボです。胃腸の働きを助けてくれるので消化不良にも効果的です。ただし、食後に押すのは避けましょう
2.胃の不調全般には「兪(いゆ)」と「脾兪(ひゆ)」
消化機能を整えたり消化促進に良いのが兪(いゆ)と脾兪(ひゆ)のツボです。背中側、胃の裏付近にある背骨の横にある兪(いゆ)。そしてそこから指2本分ほど上にある脾兪(ひゆ)。仰向けに寝て、げんこつで刺激しましょう。難しい場合はテニスボールなどの上に寝るのもおすすめです。
3.胃の痙攣や痛みは「足三里(あしさんり)」がお役立ち
膝の外側、膝骨の下から指4本分あたりのツボで、胃痛や胃痙攣などに効果的といわれています。入浴時など体が温まっているときに押すのも良いですね。
4.ストレス解消にも◎な「合谷(ごうくう)」
手の親指と人差し指の骨が合わさる部分にあるのが合谷です。ストレスや風邪の予防、血行促進などに効果的と言われています。
ツボ押しを行う際は、痛みを感じるほど強く押しすぎないよう注意してください。自分が気持ちよいと思うくらいの強さで、息を吐きながら押し、吸いながらはなすというリズムで行ってみてください。
まとめ
ホルモンバランスの変化やストレス、偏った食事、そしてもちろんつわり。妊婦生活は妊娠前よりも胃痛を感じてしまう機会も多いはずです。すごく辛い時にはもちろん病院へ行くのが第一ですが、食事方法や選ぶ食べ物、日常のちょっとした気遣いで少しでも胃痛を和らげて、快適なプレママライフを楽しみましょうね!
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