固いものに身体をぶつけて打撲になってしまった経験は誰にでもありますよね。 みなさんは、捻挫や打撲になってしまった時の処置はどう行っていますか?
最初に湿布を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は打撲をした際の処置について記事を書いています。 是非読んでいただいて、早く打撲を治していきましょう!
この記事の目次
打撲とは?打撲の症状と改善方法について
まずは、打撲について書いていきたいと思います。
打撲とは?
人や物にぶつかったり、転倒してしまった時に起こるのが打撲です。 受傷すると患部が痛みを持ち、腫れてしまう場合もあります。 内出血をしている場合は、青アザにもなってしまいます。
しかし打撲は日常生活でも起こる可能性が十分にあり、病院へ行かなくても自然と解消するケースがほとんどです。
症状
次に、打撲になるとどのような症状が出てくるか書いていきたいと思います。
打撲は、何かに身体の一部を打っているために筋肉の一部が損傷している状態で、痛みや腫れ、青アザなどの症状が起こります。 症状を緩和するポイントは、負傷してからの応急処置です。 受傷してからすぐに行うのは《冷やす》事です。
急性の怪我の場合、腫れや痛みが出てくる前にとにかく冷やします。 冷やして血管を収縮させることにより、痛みや腫れ、 内出血といった症状を最低限にすることができます。
湿布を貼ると効果的な怪我について
次にオススメする応急処置が、湿布を貼る事です。
湿布が有効な怪我
湿布には消炎鎮痛成分が含まれているため、炎症を抑え痛みを鎮める効果があります。 湿布の成分が有効な症状としては次の3つが挙げられます。
- 手首などを捻ってしまった → 捻挫
- 転んだり、ぶつけて出来た打ち身 → 打撲
- 関節が腫れてしまい、熱を持つ → 関節炎
上記のような《身体の表面の痛みに有効》なのが湿布です。
湿布の成分
では、湿布の成分について詳しく書いていきたいと思います。
湿布は温湿布と冷湿布の2つの種類に分けることが出来ます。この2つの湿布ですが、実は同じ消炎鎮痛効果ですので、成分に大きな違いはありません。
温湿布には温感成分である、カプサイシンが含まれており冷湿布には冷感成分である、メンソールが含まれているために暖かく感じたり、冷たく感じたりします。
この二つの湿布は、目的や用途に合わせて使い分けることが大切です。
温湿布と冷湿布の効果の違いについて
湿布には、温湿布と冷湿布がありますよね。それぞれ、どのような違いがあるのかを紹介します。
冷湿布
冷たくてスーッとする成分が含まれているため、捻挫や打撲など炎症をともなう怪我に有効です。痛めてすぐから数日間や、患部が炎症を起こして熱を持っている状態の時にオススメです。
ここで注意しなくてはいけないことがあります。 冷湿布には、冷たく感じるメンソール成分が含まれていますが、患部を冷やす冷却の効果はほとんどありません。負傷した際は必ず、患部をアイシング《冷却》をしてから 湿布を貼る事をオススメします。
温湿布
温湿布は、患部を温める成分が含まれているため、肩こりや腰痛など血行不良が原因の症状に有効です。
痛めて2~3日後の急性の痛みが治まり、慢性的な痛みの時にオススメです。 温湿布の注意点は、肌が弱い方は肌荒れを起こしてしまう可能性があります。かぶれてしまうのが心配な方は3~4時間など、少ない時間から使ってみましょう。
湿布を貼るタイミングですが、 寝る前に貼って、朝起きた際に替えて夜まで貼る方が多いように、 湿布は1日1~2回張り替えるのが理想です。 先ほども書きましたが、肌が荒れてしまったりかぶれるのが心配な方は、少ない時間から始めていきましょう。
湿布を貼る際の注意点と湿布の種類について
次に、湿布の注意点と湿布の種類についてご紹介します。
湿布を使う際の注意点
・デリケートな場所は避ける
ひじの内側や膝の裏は特にデリケードで、荒れやすくかぶれやすいため避けたほうがよい場所だと言えます。
・はがす時に引っ張らない
はがす時に強く引っ張ってしまうと、肌荒れの原因にもなるので優しくゆっくりと剥がしましょう。
・身体の中心から外に向けて剥がす
剥がす時に毛の流れに逆らって剥がしてしまうと、余計な痛みの原因になってしまいます。毛の流れに逆らわないように、身体の中心から外側に向かってゆっくり剥がすようにします。
湿布の種類について
次に湿布の種類ですが、温湿布と冷湿布などの白い水分をたくさん含んでいるパップ剤と呼ばれる湿布の他に、経皮鎮痛消炎テープという打撲や捻挫の痛みがより強い時に使用する、水分をあまり含まないブラスター剤と呼ばれるものがあります。
では、白いパップ剤と茶色のブラスター剤の違いについて書いていきたいと思います。
・パップ剤
水分をたっぷりと含み、白くてプルプルしています。貼ると、湿布に含まれる水分が患部の熱を奪って蒸発します。そのため、腫れが強い場合や受傷後すぐに使用することがオススメです。粘着力が弱く剥がれやすいため、貼る場所によってはテープなどで固定する必要があります。
・ブラスター剤
水分をあまり含まない、茶色のテープ状の湿布です。
色が茶色であり肌に馴染みやすい色をしているため、貼っても目立ちにくい特徴があります。さらに伸縮性にすぐれているため、パップ剤では貼りにくい肘などの関節にも貼りやすく、一度貼ると剥がれにくいメリットもあります。
有効成分も多く含まれているため、長時間貼る場合にオススメです。
湿布の種類まとめ
- 温湿布・・・身体を温める効果があるため、肩こり・腰痛に有効
- 冷湿布・・・患部の炎症を抑えるため、打撲や捻挫に効果的
- 経皮消炎鎮痛剤(ブラスター剤)・・・腫れや痛みがより強い場合にオススメ
湿布を貼るタイミング
・寝る前に貼り、起床時に張り替える。 就寝時にパップ剤を貼るときはテープで止めると、剥がれにくくなります
湿布を張る前に行うアイシング(冷却)方法
上記で紹介した様に、湿布を貼る前にアイシングをした方がより高い効果を得る事ができます。どのような方法があるか紹介します。
RICE処置
応急処置の基本である、RICE処置についてご紹介したいと思います。
RICEとは
- Rest・・・安静(受傷後はすみやかに活動を停止して、安静にする)
- Ice・・・冷却(冷やすことで痛みや腫れを減少させる)
- Compression・・・圧迫(適度に圧迫することで痛みや腫れをコントロールできる)
- Elevation・・・拳上(心臓よりも高く上げることで重力を利用して痛みなどをコントロールできる)
の頭文字を取ってRICEと呼ばれています。 このRICE処置は負傷後すぐに活動を停止して行う事が大切です。RICE処置を行うと、回復を早めるだけでなく血管を収縮させることで腫れや痛みをコントロールすることができます。
湿布を貼るよりもまず先に、RICE処置をして患部の炎症を抑えることも大切だと言えます。
冷却のタイミング
では、どのくらいの時間冷却するのが正しいのか、冷却のタイミングをご紹介します。
まずはビニール袋に氷を準備します。 クラッシュアイスなどはすぐに溶けてしまうため、大きめな氷を準備します。あまり大きすぎても患部にフィットしないため、家庭用の氷の大きさがオススメです。
次に15分から20分間、患部に当てて冷やします。 冷えすぎを防止するために患部の感覚が無くなってしまったら、 一度氷を外します。そのあと、時間をあけて痛みが戻ってきたら再びアイシングをしましょう。
当日だけでなく、受傷後の患部を回復させるために痛みがある場合は 翌日もアイシングを行う事をオススメします。
まとめ
いかかでしたか? 今回は打撲の際の湿布について記事を書いています。
あくまでも痛みの原因を治すのではなく、痛みを感じないようにしているものが湿布です。 湿布を貼ってしばらくたっても痛みが引かない場合や、血腫やむくみがあり 骨折の疑いがある場合は、一度医療機関を受診することをオススメします。
RICE処置を必ず行い、正しく湿布を使えば回復を促進する効果があります。 用途や目的に合わせた湿布の使い方を行いましょう!
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