あかすりは健康、美容にいいと言うことで、一時期ブームになっていましたね。あかすりといえば韓国が本場ですが、韓国女性と言えば、肌がきれいなイメージがあります。
あかすりの効果や方法、また注意点などを解説していきたいと思います。
あかすりって何?
まずはあかすりについて軽く紹介します。
あかすりとは?
あかすりとは、体についた垢を取り除くために、特殊な布などで、体をこすって垢を落とす美容法です。普段、毎日私たちはお風呂に入って、石けんやボディソープなどを使って、体の汚れを落としています。
しかし、普段何気なく汚れを落とすために、体をごしごしこすって洗ってはいるのですが、実際には、それほど体の汚れは取り切れていません。そして、日々少しずつたまっていた汚れは垢となって、体にたまっているのです。体にたまった垢を落とすことを目的にしているのがあかすりです。
垢とは何か?
あかというのは、皮膚の表面についている古い角質のことです。人間は、角質が古くなると、新しい角質ができてきて、入れ替わりがおきます。そのときに、いらなくなった古い角質と皮膚の分泌物などが混ざり合って、垢となるのです。
垢はいらない物ですので、肌のためにも、美容のためにもない方がいいです。あかすりは、そんな垢をこすり落とすことで、美肌などいろいろな効果を期待できるのです。
あかすりの効果
あかすりは肌の汚れを落とすので美肌になりますが、それ以外にもあかすりの効果はたくさんあります。あかすりによる効果を見ていきましょう。
あかすりの効果の基本!美肌効果
あかすりの効果の基本と言ったら美肌効果です。古い角質や汚れがたくさんたまっていれば、当然美肌にとってよくありません。肌トラブルとして考えられるのが、にきび、吹き出物、肌のごわつき、黒ずみ、しわ、しみ、くすみ等が考えられます。これらは、全部古い角質や汚れなどが原因となって起こる肌トラブルです。
あかすりは垢を落とすことで、古い角質を取り除き、新しい角質に入れ替わるのを助けます。そして、これらの肌トラブルを防ぐことができるのです。そして、ツルツルすべすべお肌が待っています。
あかすりで体臭を改善
人間にはみな臭いがあります。臭いの強い人もいれば、それほどにおわない人もいますし、また、人によってその臭いへの感じ方も違います。体臭や口臭がくさい人もたくさんいます。しかし、本人は自分のにおいについて気づいていないことが多いです。自分の臭いというのは、くさいと感じにくく、いつもかいでいるにおいですので、慣れてしまっていることもあります。
しかし、くさい臭いというのは、周りの人間にとっては、とても迷惑なことで不快な思いをしている人がたくさんいます。
体臭の原因を落として、臭いを抑制
体臭がくさい原因は、人それぞれいろいろな種類があります。皮膚に汚れがたまっていたり、皮脂が酸化すると、悪臭の臭いの原因となります。お風呂に入らないと、汗臭い臭いやほこりっぽい臭いなど悪臭の原因になりますよね。体に垢が残っていると、その垢と雑菌がくっついて、悪臭を放つようになるのです。
あかすりは、古い角質などをきれいに落としてくれます。雑菌のえさとなる垢がなくなれば、体臭の臭いを抑える効果があるのです。
日常の疲れをとり、心を癒すリラックス効果
あかすりは、マッサージと同じ効果を期待できます。マッサージを受けるととても心地よくなりますよね。皮膚に適度な刺激を与えることで、副交感神経が優位となり、リラックス効果が得られるからです。あかすりもマッサージと同様で、皮膚に刺激を与えられますので、リラックス効果を得られるのです。
あかすりでリラックスして、日頃のストレスを少しでも解消しましょう。
あかすりでデトックス
あかすりは、皮膚をこすって、マッサージの様に適度に刺激します。それにより、血の巡りがよくなります。血の巡りがよくないと、冷え性や、肌の代謝の機能の低下、内蔵機能の低下など、体の不調が起こりやすくなります。あかすりで、血行促進が出来ますので、これらの不調を防ぐことが出来ます。
また、あかすりはリンパの流れなども良くすることが出来ます。リンパ管は、老廃物の排泄などをするための管ですので、あかすりにより、老廃物の排泄が促進されます。老廃物が排泄されれば、デットクス効果などで、ダイエットにもなりますし、むくみの解消にもつながります。
あかすりで新陳代謝を活性化
あかすりで、新陳代謝がよくなり、発汗効果が上がります。
発汗すれば、体にたまっている毒素が抜けていきます。また、新陳代謝がよくなれば、やせやすい体になることが出来ます。
あかすりの効果的なやり方は?
あかすりは、あかすり専用エステやスーパー銭湯などでも、あかすりエステが受けられたりします。また、あかすり専用タオルなども販売していますので、自宅で気軽におためしできます。
あかすりは、非常に健康や美容に効果的な方法です。しかし、正しいやり方であかすりをおこなわないと、適切な効果が得られないばかりか、肌を傷めるなど逆効果の結果にもなりかねません。正しいあかすりのやり方を解説しますので、ここでしっかり学んでください。
あかすりにはあかすり専用タオルを用意
あかすりに欠かせないアイテムは、あかすり専用タオルです。インターネットやホームセンター、薬局やデパートのお風呂関連グッズ売り場、100円均一など、いろいろなところであかすり専用タオルは売っています。
あかすり専用タオルだけでなく、あかすり専用ミトンなどもあり、人それぞれ好みで選べばいいでしょう。初めての方ならば、あかすり専用ミトンが使いやすく、おすすめです。
あかすり前に、体をよく温める
あかすり前には、体をよく温めるようにしましょう。体が温まれば、肌の角質が柔らかくなって、古い角質や垢が落としやすくなります。
逆に体が十分に温まっていないと、あかすりをいくらがんばっても、あかすりの効果は上がりにくくなってしまいます。垢をしっかり落とすためには、垢が落ちやすい状態に体を持って行くと言うことが大切です。
本場韓国のあかすり
あかすりの本場、韓国であかすりエステを受けたことがある方がいると思います。韓国女性は美白で美肌の方が多いですよね。本場の韓国でも、あかすり前には必ず体を温めます。
韓国式アカスリの場合は、はんじゅんまくといって、漢字では汗蒸幕と書きますが、韓国式のサウナのような物です。
汗蒸幕とは
汗蒸幕は、約600年の伝統を誇り、麻布をすっぽりと体にかぶり、温度の高いドームに入ります。ドーム内には、黄土と薬石があり、遠赤外線が発生することで、体の芯から温まることが出来るのです。
汗蒸幕は疲労回復やストレス解消などに効果があり、韓国では、伝統的な美容法です。
汗蒸幕の後にあかすりで効果アップ
韓国のあかすりコースでは、汗蒸幕で体を温めた後、普通のサウナに入りさらに体を温めます。そこから入浴をして汗などを流した後、やっとあかすりです。
それくらい、あかすり前に体を温めることが大切だと言うことなのです。
一般の家庭でのあかすり
一般の家庭であかすりを行う場合は、当然、汗蒸幕を用意する事は出来ません。自宅であかすりをする場合は、あかすり前にお風呂などで体を温めればいいでしょう。
入浴して体を流し、表面の汚れや汗を落とし、体を温めてください。そうすれば、角質が柔らかくなり、よりあかりの効果がアップするでしょう。
あかすり前には石けんで体を洗わない
普段、お風呂に入ったときには、石けんやボディソープで体をよく洗いますよね。しかし、あかすり前には、石けんやボディソープは使わないようにしましょう。事前に洗ってしまうと、垢が出にくくなり、効果が上がりにくいです。
また、垢があまりでないので、必要以上に強くこすってしまったりして、肌を傷つけてしまうことにもつながります。
肌を優しくこする
あかすりでは、優しく肌をこすってください。手足の先の部分から心臓の方向へ向けてこすり、力を入れすぎないようにするのがポイントです。力を入れすぎると肌を傷める原因となりますので、ご注意ください。
背中など、手の届きにくい場所は、他の人にやってもらうのが一番効果的です。しかし、頼む人がいない場合や気を遣わず一人でやりたい方には、垢すり棒という便利なグッズが売っています。
全身をくまなく忘れずにあかすり
あかすりをするならば、全身をくまなくするべきです。体中をあかすりすることで、より血行をよくしたり、新陳代謝をよくしたり出来ます。
足の裏やくるぶし、背中なども忘れずに、しっかりこすりましょう。
シャワーで洗い流す
あかすり後は、シャワーできれいに洗い流します。このときは、石けんやボディソープを使って、きれいに洗ってもらってかまいません。
あかすり後のタオル
あかすり専用タオルにしろ、あかすり専用ミトンにしろ、あかすり後は、必ず毎回きっちりとついているあかを洗い流し、しっかり乾かして保管しましょう。
汚れをついたままにしておいたり、乾かさずにぬれたままにしておくと、カビが生えたり、雑菌が増殖してしまい、せっかくのあかすりの効果が得られないどころか、肌を傷めたり、弱めたりしてしまうことになりかねません。
あかすり後の肌ケア
あかすりをしたとは、肌の古い角質がとれ、皮膚が柔らかい状態となっています。このときに、しっかりと保湿しておくことが大切です。
化粧水や保湿クリームなどを使って、十分に保湿をしておきましょう。あかすりをして、潤いを与えた肌は翌日にはぷりぷり、つるつるとなっていること間違いなしです。
あかすり後に肌を放っておくと
あかすり後には保湿が大事と書きました。あかすりで、古い角質が取れて落ちた分、肌はいつもよりも薄くなっていて、すごくデリケートな状態です。そんなときに、保湿もしないで肌を放っておいたら、肌の乾燥がどんどん進み、バリア機能も弱くなっていってしまいます。そうなると、肌が炎症を起こしたり、かゆみなどの原因となります。
そんな肌トラブルを防ぐためにも、あかすり後はしっかり保湿ケアをしておくべきなのです。
あかすりで強くこするのは絶対ダメ!
あかすりで、強くこすりすぎるのはとても危険なことです。あかすりはやってみると自宅でも簡単にできて、垢がおもしろいように出てきます。しかし、だからといって、どんどん垢を出すべく強くこすったり、必要以上に長い間こすり続けたりすると、肌を痛める原因となります。特に、アトピーや皮膚が弱い方は、気をつけてください。
どれくらいの強さが最適化がわからない方は、一度、あかすりエステを受けてみるといいでしょう。従業員の方は専門家ですから、その強さが最適です。また、皮膚が弱くてすぐ赤くなってしまう方は、お風呂の中で湯船につかった状態出あかすりをしてみるのもいいでしょう。
あかすりでは、強くこすったり、同じところを何度もこするのはやめましょう。
あかすりで強くこすりすぎると
あかすりで、刺激を強くしすぎると色素沈着の原因となります。あかすりで、必要以上にごしごしこすってしまうと、皮膚の表面にあるメラノサイトがその強い刺激に反応してしまい、黒ずみなど色素沈着の原因となってしまうのです。
また、肌の常在菌が減ってしまうことにも気をつける必要があります。あかすりの強い刺激で、肌にいい菌が減ってしまうため、やり過ぎは禁物です。肌には、常日頃から存在する菌がいます。菌と言っても、いい菌もいれば悪い菌もいます。
悪い菌だけ退治できるのであればいいのですが、悪い菌を減るときは、必ずいい菌も減ってしまいます。そのため余り強い刺激で、必要以上に長時間あかすりをしたり、毎日あかすりをしてしまうなど、正しく行わないと、常在菌が減り肌にとっていい菌まで減ってしまうのです。
あかすりの頻度はどれくらいの頻度がベスト?
お風呂には毎日はいりますが、あかすりは毎日する必要はありません。角質の入れ替え(ターンオーバー)は、だいたい1ヶ月周期です。あかすり初心者は、あかすりでおもしろいように垢がとれるので、うれしくて毎日あかすりをしてしまいがちです。
しかし、あかすりを毎日行えば、古くなっていない角質までどんどん落としてしまい、皮膚がどんどん薄くなってしまいます。皮膚が薄くなれば、皮膚は弱くなりますし、乾燥しやすくなり、肌荒れやかゆみの原因となってしまいます。あかすりの頻度は2週間から4週間位を目安に行うのがいいでしょう。
肌にトラブルがあれば、すぐにあかすりは中止に
あかすりは、正しいやり方で、適度な頻度で行えば、美肌や健康にとても有効な方法です。しかし、肌にトラブルがあるとか、怪我しているところがある場合は、あかすりを中止しましょう。
傷や吹き出物、ニキビなどがある場合は、かえって、その部分を傷つけてしまい、悪化してしまう可能性があるからです。
あかすりタオルの選び方
垢スリタオルには、いろいろな素材があります。その中でおすすめのあかすりタオルの素材は、ビスコースです。
ビスコースは、天然パルプを原料としている再生原料です。別名で人絹とも呼ばれていて、結構身近なところでも衣類や小物などに使われています。
ビスコースの特徴
ナイロンは非常に丈夫なのが特徴ですが、ビスコースは、摩擦や引っ張り等に対してそれほど強くありません。特に水につけると、強度が落ちて、耐性がが半分くらいになってしまいます。こう聞くと、ビスコーナイロンよりも劣っているように聞こえますが、これは一般の繊維としてであって、あかすりのタオルに使うには長所として考えれます。
あかすり用に考えると、強度があると言うことよりも、肌にいいかどうか、肌に優しいかどうかが重要になってくるからです。そういう点で、ビスコースは、肌に優しく、しかも、効率よく垢を取ることができる素材なのです。
ビスコースのあかすりタオルを使っていると
ビスコースのタオルは、肌に優しいため、あかすりにぴったりなのですが、ずっと使い続けていると、よれよれになってきます。
よれよれになって、垢がとれにくくなったり、破れたりした場合は、新しい物と交換してください。あかすりタオルは消耗品として考えてください。
まとめ
あかすりは、自宅で手軽に出来て、お金もかからず非常に簡単なのに、とても健康や美容に効果的な方法です。エステやマッサージなどに通うお金や時間がない方には、まさにぴったりです。お風呂とあかすりタオルがあれば誰でも出来ます。
高級なエステ機器や化粧品などを購入する必要もありませんし、毎日欠かさず行わなければならないなんてこともありません。そして、運動などと違って、体力がなくてもできますし、食事制限など苦しいことや我慢することもありません。簡単でお手軽な美容法として、ぜひ、お気軽に試してみてください。
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