そろそろ脇を露出する季節になりますが、脇の毛や黒ずみが気になっているという女性が多いのではないでしょうか。特に黒ずみは一瞬で消えるものでは無いので厄介ですよね。そもそも黒ずみが出来る原因はいったいなんなんでしょう?間違った脱毛方法やケアの仕方によって蓄積されていきます。ここでは黒ずみの原因や対処法について紹介していきます。
黒ずみの原因
まずは、脇の黒ずみの原因を知っておきましょう。
メラニン色素の沈着
●メラニン色素とは?
メラニンとは動物や植物や一部の菌類に形成されている色素の事で、黒色メラニンと肌色メラニンがあります。日本人は黄色人種になり黒髪に黄色の肌をしていますが、海外には黒肌や白肌で生まれつき金髪という人がいますよね。これは黒色メラニンや肌色メラニンの量が違うからなのです。黒色メラニンの量が多いと肌や髪の毛の色が濃くなります。
表皮にあるメラノサイトによって生成されていて、紫外線の刺激を受けるとメラニンを作ります。メラニン色素が含んでいる肌にはバリアゾーンが作られ、肌細胞が紫外線の刺激を受けないようにしてくれています。
では、肌に良い効果をもたらすメラニン色素なのですが、黒ずみの原因になってしまうのはなぜなのでしょう?
メラニン色素の生成が過剰になると色素沈着を起こしてしまうと黒ずみの原因になります。特に脇の部分は皮膚が薄くとてもデリケートな部分になります。ですので他の肌の部分に生えている毛よりも濃くなっていてメラニン色素が沈着しやすいのです。
角質の詰まり
古くなった角質や皮脂などの汚れが詰まり、酸化をすると黒ずみになってしまいます。
特に古い角質を放置していると汚れが起きやすい状態になるので、毛穴が開く度に詰まってしまう可能性が高くなります。
「ブツブツタイプ」と「くすみタイプ」の黒ずみ
黒ずみにも2つの種類があり、その原因も違ってきます。
ブツブツタイプの黒ずみ
●毛抜きで毛の処理をした時
脇の毛を処理する時に毛抜きを使って毛を抜いている人がいると思います。抜いた時はツルツルなのに暫くするとブツブツと黒ずみが出来てきた経験はありませんか?脇の毛は他の毛よりも深い部分から生えていて毛も太くなっています。他の肌よりもデリケートな部分なので、毛を抜くとダメージが大きく肌が炎症してしまい、色素沈着を起こします。
また、毛抜きでの処理でよくあるのが埋没毛です。この埋没毛も一見黒く黒ずみのように見える場合がありますが、違うものです。毛を抜いた際に毛穴の入り口を傷つけ、目では判別できないほどの薄いカサブタができます。このカサブタが徐々に皮膚幕になり毛穴の入り口を閉じてしまい、本来出てくるはずの毛が皮膚の中で成長してしまうのです。
肌に黒い腺が入ったように皮膚幕と並行に横に成長していくのもあれば、渦のように生えて黒ずみの様に見えるものもあります。
●汚れの詰まり
脇の汚れは「汗」「皮脂」「消臭スプレー」「清缶剤」「クリーム」などの汚れが考えられます。脇の毛穴は広くなっているので、汚れが詰まりやすい部分です。お風呂に入った時にしっかりケアをしていないとブツブツタイプの黒ずみの原因になります。
くすみタイプの黒ずみ
●摩擦などの刺激
体を洗う時に激しく洗ってしまうと摩擦が起きてくすみタイプの黒ずみが出来てしまいます。適度な強さで洗うようにしましょう。
また、脇毛処理を行う際にカミソリを使って処理をしている人に起きやすいです。ジェルなどを使っていたとしても少しの摩擦や刺激を与えてしまいます。
●乾燥
脇は汗腺が多く汗をたくさん掻く部分ですので、乾燥など無いと思われるかもしれませんが、乾燥する人もいます。
脇が乾燥すると外的な刺激を感じやすくなり、皮膚を守ろうと肌が厚くなります。そうすると肌がくすみ黒ずみを起こしてしまう場合があります。
黒ずみの対策方法
黒ずみの対策について紹介します。
正しい脇毛処理をしましょう
黒ずみの原因として一番多いのが、間違った脇毛処理です。脇毛を抜く事は絶対しないでください。剃るよりも生えてくる頻度が遅くなり手間もあまりかからないですが、毛穴への負担が一番多い処理方法です。
自宅で出来る処理方法としてはカミソリでの処理が一番よいでしょう。カミソリの処理方法でも多少の負担を与えてしまうので剃る頻度は多くしないようにしましょう。手動のものでなく電気シェーバーですと負担が軽くなります。剃る際の注意点は以下の通りです。
- 入浴の時に行うというのであれば大丈夫ですが、そうでない場合は蒸しタオルなどで毛や肌を柔らかくしてから処理して下さい。
- ボディソープなどではなく専用のシェービングジェルなどを使用して下さい。
- 毛の流れに沿って剃るようにして下さい。毛の流れに逆らって剃ると負担が大きくなり、埋没毛になりやすくなります。
- 剃り終わったら冷水を浴びせ毛穴を閉じて下さい。毛穴を閉じさせないと汚れが詰まり黒ずみが出来てしまいます。
- 剃り終わったら化粧水や保湿クリームでしっかりケアをしてあげて下さい。
一番はサロンなどで脱毛してもらうと負担が少ないのでオススメです。詳しくは、抜くの?剃るの?正しい脇毛の処理の方法とは!を参考にしてください。
汚れをしっかり落としましょう
皮脂や汚れをしっかり落とす事も大事になります。特に夏場などは脇の汗の分泌が多くなりますし、消臭スプレーや清缶剤などを使用する機会が多くなるのでお風呂の時に気を付けなければいけません。注意するところは汚れを落とす事に集中して肌を激しく擦るという事です。弱い力でも時間を掛ければ汚れは落ちてくれます。
たまに脇の黒ずみが気になりすぎてファンデーションなどで隠す方法をしている人がいますが、油分が多いですし毛穴が広い脇には向いていません。黒ずみの原因を増やしているだけなのでやめましょう。
脇の黒ずみの解消方法
既に黒ずみができている場合はどうしたらよいのでしょうか。
豆乳ローション
豆乳ローションには毛穴を引き締める効果が期待され、汚れや詰まりを予防する事ができます。黒ずみはすぐ改善されるというわけではないですが、時間を掛けてゆっくり無くしていきたい人にはオススメです。
また、毛を細くして抜けやすくする効果もあるようなので、今後毛を処理していくうえで脇に与えるダメージが減ります。
重層
重層(炭酸水素ナトリウム)はしつこい油汚れなどを落とす時に使いますが、黒ずみを取るのにみ効果があります。食用と掃除用の重層がありますが、掃除用です粒が粗いので肌に負担を与えてしまうので肌に使う時は食用を使用して下さい。
重層を水に溶かしペースト状にしたものを、黒ずみ部分にマッサージをしながら塗り込んで暫く待ちます。ぬるま湯や水などで洗い流し、保湿ケアをして下さい。角質を溶かす作用があるので毎日行うと負担がかかってしまうので、週1・2回程にしましょう。この回数でも十分効果が期待できます。
サロンや美容外科で治療
●フラッシュ光脱毛
フラッシュ光脱毛は黒ずみにも有効ですし、埋没毛になっているものにも効果があります。自己処理で発生してしまったものを自分で治そうとして更に悪化してしまったという人は、医療機関などで治療した方が安全ですし確実になります。
●レーザー照射
黒ずみになっている部分にレーザーを当てて除去します。レーザー照射は永久脱毛の方法としても利用されているので、黒ずみ解決にプラスして毛を薄くしてくれるのでとても嬉しいですね。
メラニン色素にだけ反応してムダ毛と毛根部分にだけ照射するので、肌を傷つける心配はありません。
塗り薬
ハイドロキノンクリームというクリームは、細胞そのものに効果があるのでとても有効的です。強い漂白作用もあるので美白効果も期待でき一石二鳥です。
トレチノインというクリームは、肌の古い角質を剥がしやすくする効果があるので、肌のターンオーバーを活発にしてくれます。肌の自然活動を促進させるので余計な刺激を与える事がないのでリスクがとても低いものになります。
今は市販の塗り薬でも良い効果が期待できるものが多くなりました。一番人気なのが「ピーチローズ」という黒ずみ対策クリームで、エステのプロが開発したものです。保湿成分も含まれていて全身にも使えるので、脇だけでなく他の部分も気になっているという人はこちらを使用してみると良いでしょう。
こちらはあくまで口コミで高評価の物で人によっては肌に合わない可能性があるので、その時は使用を止めて他の物を使用して下さい。
埋没毛にはスクラブ
埋没毛を無理矢理引っこ抜いてしまうと肌が傷付き黒ずみの原因になってしまうので、スクラブを使って解消しましょう。市販でも売っていますし自宅でも簡単に作れます。
- 塩とオリーブオイルを3:4の割合で混ぜます。
- お風呂に入った後、そうでない場合は蒸しタオルなどで皮膚を柔らかくします。
- 作ったスクラブをマッサージしながら塗りぬるま湯か水で洗い流します。
- 洗い流した後は化粧水や保湿クリームをたっぷり塗ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。黒ずみの原因となる
- 脇毛を抜く
- 間違った剃り方
でセルフ脱毛を行っていませんか?サロンに行くよりも手軽に行えるのでやっているという人が多いかもしれませんが、黒ずみになりやすいのです。毛を無くす事は一瞬で出来ますが黒ずみを無くすには時間が掛かってしまいます。それを考えて正しい脱毛方法を行うようにして下さい。
黒ずみを無くす手段としては
- 豆乳ローション
- 重層
- 塗り薬
などがあります。サロンや美容外科ではお金がかかってしまいますし行く時間が無いという人は、自宅でゆっくり出来るこれらの方法で解決していきましょう。時間はかかるかもしれませんが、何もせずに放置するよりも良いですよ。
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