足首の靭帯損傷について!症状や応急処置、後遺症を知ろう!

捻挫

運動や日常生活のちょっとした場面で、足首をぐき!っとやってしまうこと、ありますよね。軽くひねった程度ならあまり困りませんが、歩けないほど痛めてしまったり、イマイチすっきり治らなかったりすると不安になりますよね?

そもそも、靭帯損傷とはなんなのか、一体その時、あなたの足首に何が起こっているのか、まずはそこからお話ししましょう。

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靭帯損傷とは

ケガ

よく、TVなどでもスポーツ選手が靭帯損傷など、耳にする機会が多いかと思います。

靭帯損傷と聞くとひどく大変なケガのように感じるかもしれませんが、実は捻挫も靭帯損傷の一種です。そして、足の関節に関わる障害の中では、捻挫が最も多く、実に80%を占めています。捻挫は軽いものから重度のものまで様々あり、誰もが経験しうる身近なケガですよね。しかし、捻挫の仕方によっては靭帯損傷につながり、重い後遺症に悩まされることにもなりかねません。

では、どのような場合に靭帯損傷が起きてしまうのでしょうか?その仕組みを正しく理解することで、日常生活の中で気を付けなければならない点なども見えてきます。

内反捻挫

捻挫には2種類あり、まずは最も起こりやすい内反捻挫について説明します。内反捻挫はその名の通り、足首を内側にひねることで起こります。転んだりバランスを崩したりして捻挫をする場合、ほとんどがこの内反捻挫だと言われます。

では、内反捻挫を起こした時、靭帯に何が起こっているのかを以下で詳しくお話ししましょう。足首の外側部分には、大きく分けて3本の靭帯があります。

  • 前方:前距腓靭帯
  • 真ん中: 踵腓靭帯
  • 後方:後距腓靭帯

靭帯を損傷した場合、損傷は前距腓靭帯→踵腓靭帯→後距腓靭帯の順番で起こります。たいていの場合、靭帯の損傷は前距腓靭帯のみ、または前距腓靭帯+踵腓靭帯で留まります。しかし、さらに強い力が加わると、時として後距腓靭帯にも損傷が起きることがあります。つまり捻挫において大切なのは、なによりもまず前距腓帯を守るということです。

また、内反捻挫は習慣になりやすいため再発しやすいのも注意点です。一度捻挫してしまったら、その個所は弱くなっている可能性が高いため、これまで以上に注意して日常生活を送りましょう。

外反捻挫

めったに起こりませんが、足を外側にひねることで起こる、外反捻挫というものがあります。

この場合は強い力の加わる、足の内側にある三角靭帯(前脛距靭帯・脛踵靭帯・後脛距靭帯)と呼ばれる部分が損傷します。しかし、この靭帯はもともと強度が高く、しっかりとつながっているのでめったに断裂することはありません。つまり、この靭帯に損傷が起きるということは、それだけ重症であることを指しているのです。そのため、三角靭帯を損傷した場合のほとんどは、内くるぶしの骨折や脛腓靭帯結合の破壊など、重症化しやすい損傷を受けることになります。

外反捻挫の特徴としては、頻繁に起こりやすい内反捻挫と違い、軽くつまずいたり足をひねったくらいでは捻挫に至らない、という点です。というのも、足首につながる関節には、脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)と呼ばれる骨がつながっており、中でも脛骨はその形状により、内側へひねりにくい構造になっているためです。親指側がやや下の方へ向かって伸びる形状をしているため、普通に生活している上では損傷しにくくなっているというわけです。それだけ大きく無理な力が加わるわけですから、外反捻挫の場合は靭帯損傷の他に、骨折の可能性も加味しなくてはなりません。このような理由から、外反捻挫の治療は困難になりやすいと言われるのです。

外反捻挫によって靭帯を損傷すると、局所の腫れと内出血が見受けられます。また、その時には現れなくても、数日後に踵や足の指の付け根あたりが内出血していることがあります。靭帯損傷によって起きた出血が重力に従って徐々に足の先まで降りてくることで、こうした時差が生まれるのです。一点注意したいのは、足の甲で起こった靭帯損傷が足首の靭帯損傷と間違われやすい点です。少しでも気がかりな点がある場合には、医師に相談し、しっかりと診てもらうようにしましょう。見当違いな治療は発見を遅らせ、後遺症の原因にもなりかねません。

靭帯損傷の3タイプ

人間の骨はいくつもの関節からなっており、関節があるからこそ、自由に曲げ伸ばしができ、複雑な動きが可能になっています。そして、この関節と骨とをつなぐ役割を担っているのが靭帯です。

靭帯によって関節は柔軟な動きを安定して行うことができているため、靭帯を損傷するとこのつながりが絶たれて、関節が非常に不安定な状態になるのです。具体的には、足首の靭帯を損傷することで上手く立っていることができず、足首で体重を支えることが難しくなるわけです。足首に力が入らない、といったような感覚でしょうか。

また、よく聞く「捻挫」は靭帯損傷の一種ですが、この靭帯損傷は程度別に3段階に分けることができます。

1度(軽度なもの)

靭帯損傷の中では最も程度が軽く、厳密には靭帯損傷を伴いません。顕微鏡などで見れば、かなり微細な断裂を起こしている場合もありますが、損傷している箇所の靭帯を伸張させると多少痛みが出る程度の軽いものです。

処置を受けて治った後は、関節のぐらつきも解消します。

2度(中程度・靭帯損傷を伴う)

靭帯損傷の中でも部分的に断裂した状態です。局所に腫れが生じ、皮下出血を起こすこともあります。この皮下出血は断裂直後には現れず、数日後になって初めて明らかになる場合もあります。断裂した靭帯を伸張させると強い痛みを伴います。

多少は関節のぐらつきが残ることがありますが、程度は軽いことが多いです。この程度のレベルで損傷を受けると、ケガの直後は立てない場合が多く、自力で立てるかどうかが損傷レベルを図る目安になります。

3度(重度・靭帯断裂を伴う)

ここまで来ると靭帯が断裂しています。いわゆる完全断裂と言われ、局所が大きく腫れて皮下出血が見受けられます。

関節のぐらつきが強く現れ、ギプスで固定したり損傷個所を動かさず安静にすることが必要になります。このレベルの損傷でも、正しく処置すれば関節のぐらつきは完治します。

しかし、靭帯の損傷が完全に治っていない状態のままにしておくと、足首のぐらつき、時に脱臼のように関節が外れそうな感覚が起ころます。また、関節への負担により軟骨を損傷したり痛みを伴ったりすることもありますので、場合によっては手術による治療が必要になる場合もあります。

捻挫で済むか靭帯損傷にまで至ってしまうかは微妙なラインですから、足首をひねってしまった時には、早めに適正な処置をし、医療機関を受診しましょう。捻挫は初期治療が何より大切ですから、自己判断は禁物です。

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靭帯損傷の応急処置について

治療2

捻挫は正しく治療すれば完治することが可能です。しかし、多くの方が途中で治療を終えてしまったために捻挫が癖になってしまっています。捻挫癖がついてしまうと小さな段差などでも簡単に捻挫してしまう危険があるため、しっかりと治療することが大切です。

ではここで、足を捻挫してしまった時の応急処置についてご紹介しましょう。病院での治療は捻挫の種類や重症度によって、冷やしたり固定したりと異なりますが、何より再説なのは応急処置です。これによって後遺症の危険を押さえることにもつながりますから、しっかりと実施しましょう。

安静にする

応急処置の基本中の基本です。捻挫時には患部に大きな負担がかかっていますから、まずは安静にして、これ以上悪化させないことが重要です。無理に歩いたり患部を動かしたりすると完治が遅くなりますので、必要がない限りは絶対安静を心掛けましょう。

患部を冷やす(アイシング)

処置の順番としては2番目ですが、捻挫において最も重要な対応です。患部を冷やす目的は、血の流れを鈍らせることにありますから、最優先で行いましょう。患部を冷やすにあたって最も効果的な温度は0℃です。これ以下の冷たい氷などを当てるのは効率が悪い上に凍傷などのリスクもあるためやめましょう。

また、ケガの処置で使われるコールドスプレーは、捻挫においてはあまり効果がないと言えます。バケツなどに水を汲み、氷を大量に投入するだけで簡単に0℃の水を作り出せますから、これで十分です。シンプルかつ素早い対応が大切です。

固定する

患部の固定は最終段階で問題ありません。安静や患部の冷却が終わってから対応しましょう。

ギプスでの固定をは必要に応じて病院で行うので応急処置では添え木などの固くてまっすぐなものを使って固定します。大腿部からの血の流れを抑えるため、タオルなどを使って圧迫しましょう。

ただし、自分でやると強く締め付けすぎて動脈を止めてしまうことにもなりかねないため、他人に行ってもらうのが最善です。固定、圧迫する場合には、締め付けすぎず、動脈の流れを確保することが重要です。

挙上する

挙上とは、心臓よりも高い位置に患部を持っていくことです。足首の捻挫の場合は、あおむけに寝かせた後、いすなどを使って患部を高い位置に置きましょう。拳上した状態でアイシングを行うとさらに効果的です。ポイントは心臓よりも受傷した患部を高い位置に置くことです。心臓より高い位置に患部を置くことで、血液が患部に集中しないようにすることが目的です。

病院での処置の場合、重症化しやすい外反捻挫では、これまでギプスでの固定や手術といった方法が多く用いられてきました。しかし近年は、かなりの重症の場合を除いては手術を行わない方針に切り替えています。また、ギプスによる固定も、足首の関節の動きが鈍る原因になるため、固定しない場合も増えています。

ただし、痛みが強い場合には痛み軽減のために、1~2週間にわたってギプスによる固定を行う場合もあります。医師に相談しながら、根気強く治しましょう。

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靭帯損傷の後遺症

後遺症
足首の靭帯断裂は捻挫の中で最も重いケガですから、その分、後遺症の可能性も高くなります。
特に、靭帯損傷の中でも最も重い3度の損傷レベルでは、靭帯機能不全という後遺症になる可能性があります。足首が安定せず、日常生活に支障を来すことも考えられるため、手術による治療が必要になることもあります。治療した場合、靭帯が安定するまでに4~6週間程度かかります。また、足首周辺の筋力が衰えていると、同じ個所で靭帯損傷が起こる危険もあるため、足首の筋力を含め、きちんと機能を回復させることが最優先です。
この他にも、痛めた個所をかばうことにより別の箇所に無理がかかり、腰痛や膝痛になることもあります。また、靭帯断裂や靱帯損傷の後遺症として最も多くを占めるのは再損傷だと言われています。リハビリ不足の他、無理なリハビリでかえって痛めてしまう場合もありますから、治し方を誤れば後遺症につながってしまいます。
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まとめ

このように、靭帯損傷と言ってもその程度は様々です。軽い捻挫で済むものから靭帯損傷、果ては骨折まで、足首のケガは怖いですね。日常生活を送る上で体の重心となり、支えの要ともなる足首ですから、ケガのリスク甚大です。

捻挫は癖になりやすいですが、完治させれば安心ですし、日頃の生活の中で予防することも十分に可能です。快適な日常生活を送れるよう、足首の筋力を鍛え、柔軟性を保てるよう意識しましょう。

無理な姿勢を取ったり、足首に大きな負担のかかる動きを避けることも予防の1つです。「無理をしすぎない」をモットーに、捻挫のリスクと上手に向き合っていきたいものですね。

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