羊水検査の費用について!保険や控除は適用される?

羊水検査という名前自体は聞いたことがあっても、どのようなものなのかは知らない人も多いかもしれませんね。

また、羊水検査をしたい方でも、どれくらいの費用がかかるのか、デメリットはあるのかなど、知りたいことが沢山あると思います。

今回は、まず羊水検査とは一体何なのか、費用はどれぐらいかかるのか、羊水検査をすることによるメリット・デメリットに関しても説明します。

そもそも、羊水検査とは?

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羊水検査について知っておきましょう。

簡単に言えば、羊水を採取する検査

羊水検査とは、一言で言ってしまえば、妊婦さんの羊水を採取する検査です。これを羊水穿刺と言い、お腹に長い針を刺して採取します。

子宮まで届く針となると痛そうですが、局所麻酔をかけることも出来ますし、極端には痛くないようです。

羊水を採取して何を見るのかというと、胎児、つまり、お腹の赤ちゃんの細胞を調べるんですね。赤ちゃんの細胞を調べることによって、疾患などのリスクをお腹の中にいるうちから知ることが出来ます。

妊娠15~18週のうちに受けることがベストです。

赤ちゃんの細胞を調べると、何が分かるの?

赤ちゃんの細胞を調べることにより、染色体の数や構造が分かります。これによって、染色体に異常があるかどうかも分かるんですね。

染色体に異常がある場合、ダウン症候群などの疾患である可能性があります。また、羊水検査では開放性神経管奇形の有無も調べることが出来ます。

難しい言葉ですが、これは無脳症などのことです。無脳症に関しては、次の項目で説明します。

無脳症って何?

無脳症は、10000人に対し10人と日本では言われている疾患です。大脳半球が欠損していて全くないか、または小塊に縮小している状態のことを示します。

治療法はなく、75パーセントは死産になってしまい、残りの25パーセントの赤ちゃんもすぐに亡くなってしまう場合が殆どです。

中には生後六ヶ月まで生きたというケースもありますが、短命になってしまうことは間違いありません。

羊水検査をすることにより、この無能症を知ることが出来ますが、それによって堕胎するか否かは、かなり難しい問題になっています。

羊水検査の費用ってどれくらいかかるの?保険適用は?

救急隊

では、羊水検査の費用について紹介します。

大体6万円〜15万円程度かかる

これは病院によってもバラつきがありますが、大体6万円から15万程度は費用がかかります。

保険適用はされないので、全て自己負担です。では、なぜ金額が病院によって違うのでしょうか。

費用が違うのは、入院の有無にもよる

羊水検査をする場合、最低でも検査当日と翌日は安静にしておかなければなりません。費用が高い病院は、そのために一日入院を念のためにするので、高くなるんですね。

費用が安い病院は、日帰りとなります。

どちらが良いのかは人それぞれですが、大事をとりたいのであれば、金額が高くなっても、入院した方が無難でしょう。

羊水検査のメリット・デメリットって?

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羊水検査のメリット・デメリットについて知っておきましょう。

最大のメリットは赤ちゃんの疾患を事前に知ることが出来る

羊水検査では、赤ちゃんの全ての疾患を知ることが出来るわけではありません。

ダウン症に関してはかなりの確率で診断することが可能なようですが、これも確定ではなく、もし羊水検査で異常なしという結果が出ても、障害がある赤ちゃんが産まれてくる場合もあります。

ですが、赤ちゃんの疾患をある程度の範囲で知ることが出来るというわけですから、もし赤ちゃんに障害があったとしても、出産後に慌てないように、病院側と協力していけますね。

深刻な問題なのは、流産や死産する可能性があること

といっても、羊水検査をする・しないに関わらず、流産する可能性というのは、常に妊婦さんならありえることです。

そのために、直接の原因が羊水検査にあったのかどうか、なかなか見分けることが難しいようです。羊水検査では、1/300-1/500の方が流産や死産をしてしまうと言われています。

なぜ流産や死産する可能性があるの?

羊水検査でなぜ流産や死産する可能性が高まるのかというと、これは破水してしまう場合があるからです。

破水とは赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れることですが、これは本来臨月になってから起きることなので、あまりにも早すぎると当然流産や死産に繋がります。

赤ちゃんは卵膜に包まれることによって無菌状態になっているので、破水してしまうと、卵膜がなくなり、感染を引き起こしたりするんですね。

もし破水してしまったらどうすれば良いの?

この大問題の破水ですが、羊水検査が終わった後すぐ、大体は当日に起きます。

薬物投与によって回復させることも出来ますし、まずは安静にすることが大切なので、入院が必要です。

その後は抗生物質などを使って回復に向かわせます。これで、殆どの人は回復するようです。もし万が一破水してしまった場合には、すぐに病院に行くことが大切なんですね。

高齢出産なら、必ず羊水検査を受けるべき?

目

35歳以上の高齢出産からは、リスクが高まる

35歳以上だと高齢出産と言われるようになりますが、妊娠したということ自体がとても素晴らしいことですよね。

「羊水が腐る」といった問題発言が批判されたりもしましたが、高齢出産への風当たりが世間では強い傾向にあるかもしれません。

そして、高齢出産は、赤ちゃんの先天異常のリスクが高まってしまうのは事実です。それならば、高齢出産の場合は、必ず羊水検査を受けるべきなのでしょうか。

高齢出産については、高齢出産のリスクを紹介!出産する時の注意点とは?を参考にしてください。

高齢出産でも、実は受ける人は少ない

羊水検査を受けている人は、妊婦さん全体で大体一万人超だそうです。35歳以上の高齢出産の妊婦さんたちは、九割の方は羊水検査を受けていないようです。

羊水検査をすすめてくる医者が少ないですし、やっていない病院も多いですから、まだまだ羊水検査はメジャーなものではないのかもしれませんね。

もし赤ちゃんに疾患があったら、どうすれば良いの?

羊水検査をして、異常が発生した場合はどのようにすれば良いのでしょうか。

堕胎という選択も、一つの道

羊水検査でもし赤ちゃんに疾患があった場合、悩まないお母さんはいないと思います。

疾患によって産まれてから苦労をさせたくなかったり、無脳症で産まれてからすぐに亡くなってしまうのであれば、そもそも産むこと自体をためらってしまったり・・・。

お母さんとしては、可愛い我が子に会いたい気持ちと、我が子に苦労をさせたくない気持ちで、とても苦しいことでしょう。

堕胎という選択も、一つの道だと思います。後悔のないように、家族や主治医の方と良く話し合って決断することも必要です。

それでも、産むという決断をしたなら

赤ちゃんの持つ疾患によりますが、赤ちゃんに疾患があると分かった上で産むという決断をするのであれば、病院の全面的な協力が不可欠です。

もしかしたら産んだ直後に手術になるかもしれませんし、悲しいことに、死産になってしまうかもしれません。

それらの可能性を考慮した上で、良く話を聞いてくれて、しっかり協力体制をとってくれる病院が一番です。もちろん、旦那さんなど、身近な人の助けも借りて、一人で悩まないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。羊水検査は日本ではまだまだ受ける人の方が圧倒的に少ない検査です。

受けることによって、様々なメリット・デメリットはありますが、妊婦さん自身が受けるか受けないかを決められるのはとても良いことだと思います。

賛否両論のある羊水検査ですが、受けるにしても受けないにしても、お母さんが赤ちゃんのことを思っていることは確かなのですから、自信を持ってくださいね。

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