高齢出産のリスクを紹介!出産する時の注意点とは?

現代の日本では、仕事や趣味など、たくさんの女性が輝き活躍しています。

時代の変化に伴い、高齢出産の割合は年々高くなっています。以前は20代での初産婦が圧倒的に多かったのですが、今は30代での初産婦も全く珍しくなく、むしろ出生率で見ると30代での妊娠・出産がトップに君臨するほどです。

「高齢出産」と聞くと、なんとなくリスクが高いイメージがあり不安になる女性・妊婦さんも多いのではないでしょうか?

この記事では、今たくさんの女性が気になる『高齢出産』について紐解いていきます。

高齢出産、何歳から?

baby-17327_1920

日本産婦人科学会によると、高齢出産とは「35歳以上の初産婦」と定義されています。

1980年代までは「30歳以上の初産婦」と定義されていましたが、日本でも女性の社会進出や晩婚化に伴い30歳以上の初産婦が増え、WHOを始めとする国々でも35歳との定義がなされているため、1991年頃から35歳に引き上げられました。

高齢出産のリスク

feet-946092_1280

妊娠・出産には大きな個人差があり、高齢出産は必ずリスクを背負うという訳ではありません。しかし年齢が上がるほど、何かしらの異常をきたしてしまうことも少なからずあるということは覚えておきましょう。

では、一般的に挙げられる高齢出産のリスクとは、一体のようなことなのでしょうか。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群とは、妊娠中期以降になってから「高血圧」「尿たんぱく」など妊娠前には見られなかった症状現れる、中毒症状と言われています。

年齢を重ねると卵巣の機能や血管の弾力性が低下してしまい、妊娠高血圧症候群の発生頻度が高くなります。

発生頻度としては全妊婦の約10%で、35歳以上だと14〜18%、45歳以上では約29%です。

重症化すると、胎盤の機能が低下してしまうため早産や未熟児出産になってしまったり、お産の際に帝王切開になることもあります。

流産

全妊娠の自然流産率は10〜15%、そのうち35歳以上では約20%とされています。
妊娠初期の流産のほとんどは、染色体異常などが原因で受精卵の時点で決まってしまうとも言われています。

この染色体異常の原因の1つに、「卵子の老化」が挙げられます。

女性の卵子は12歳〜15歳の頃に作られ、年齢を重ねるとともに体と同じように卵子も老化していきます。

ダウン症などの先天異常

先天異常も、卵子の老化がその原因の1つです。卵子や精子が老化していることが原因で染色体に異常をきたし発症するケースがあります。

ダウン症の発症率は20代の出産で1000人中1人以下ですが、30代では1000人中3人、40代では1000人中10人という結果が出ています。

確率が増えるといっても30代で約333分の1、40代で約100分の1です。流産のリスクと比べると圧倒的に少ない数字ではあります。

卵子の老化を防ぐために

流産や先天異常の一因である「卵子の老化」を防ぐ方法はないのでしょうか。

現在の医学では、これを防ぐ確実な薬などは見つかっていません。しかし卵子の質を下げないために、すぐにでも取り入れられる方法を3つご紹介します。

1、体を温める

体は冷やすと血行不良、代謝の低下、そして体の機能低下に繋がります。ということは、卵子の機能低下にも繋がります。

常に体を温めることを心がけ、巡りのよい体作りをしましょう。

2、抗酸化力を上げる

体内に発生した過剰な活性酸素が卵子の質を低下させます。抗酸化力のある食べ物を積極的に取り入れましょう。

スムージーやヨーグルトなどに入れて簡単に取り入れられ、更に抗酸化力がとにかく高い、アサイー・マキベリーといったスーパーフードが特におすすめです。

3、睡眠の質を見直す

質の良い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促します。この成長ホルモンは、卵子の質の維持にも影響します。

成長ホルモンが多く分泌される22時〜3時には就寝するのがベストです。
就寝前には深い睡眠をとるためにリラックスした状態になっていることが重要です。自律神経を落ち着かせてくれるホットミルクやココアなどの飲み物を飲んだり、リラックス効果の高いラベンダーのアロマやカモミールティーなどもおすすめです。

高齢出産の注意点

高齢出産のリスクを軽減させるにはしっかりとした体調管理が必須です。

woman-506120_1920

食生活の改善

バランスのとれた食事をし、胎児にしっかりと栄養を与えてあげましょう。バランスのとれた食事は妊娠高血圧症候群の予防にもなります。塩分の摂り過ぎにも注意が必要です。

体重の管理

妊娠中は毎日体重を計り、しっかりとチェックしましょう。食生活だけでなく浮腫のチェックにもなります。30〜40代は20代と比べて、生活習慣病の予備軍が多いのも事実です。

妊娠中は定期検診を欠かさず、体調の変化をしっかりと読み取りましょう。カロリーの摂り過ぎに注意し、1週間に500グラム以上の体重増加があった場合には医師に相談してみてください。

無理をしないこと

特に妊娠初期に無理は禁物です。

高齢出産の場合、赤ちゃんの状態は不安定であることも少なくありません。つわりが重い場合などは体力も奪われ、心身ともに疲れやすくなります。
できるだけ安静にしておくようにしましょう。

流産や早産のトラブルが多い状態なので、安定期に入るまではなるべくゆったりと過ごすようにしてください。重い物を持ち上げたりすることも絶対にNGです。

また、過度なストレスは妊娠の経過や胎児の成長にも影響を及ぼすこともあります。
ホルモンや生殖器にも強く影響しますので、ストレスを溜め込まないようにリラックスして過ごすことも大切です。生活習慣の乱れなども、人にとって知らず知らずのうちにストレスになりますので、気をつけてくださいね。

体のサインを見逃さない

先ほども述べたように、高齢出産において流産のリスクが若干高くなります。

大したことない症状だと思われがちですが、少量の出血やおなかの張りなど、切迫流産の兆候を見逃さずにすぐに医師に診てもらいましょう。切迫流産と診断された場合でも、現在は赤ちゃんの心拍が確認されれば、まだお母さんのお腹の中で一生懸命に生き続け元気になってくれる可能性も高くなってきています。

まとめ

一般的に挙げられる高齢出産のリスクをまとめましたが、年齢の高低に関わらず妊娠・出産は個人差がとても大きいです。実際に20代でリスクを伴う大変な出産を経験する人も居れば、30代後半や40代でも大きなトラブルなく無事に出産する人も居ます。

しかしながら年齢を重ねるにつれ、何らかの出産リスクが増えるという事実は今は変えられません。

でも高齢出産はデメリットばかりではありません。
高齢出産の場合、経済面でのゆとりがある分ココロにも余裕が持てたり、メリットもたくさんあります。

培ってきた強い精神力で高齢出産に臨めば、きっと赤ちゃんと一緒にリスクも乗り越えられこえられるのではないでしょうか。

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする