黄砂アレルギーとは?症状や検査方法、対策を知ろう!

皆さんは、「黄砂アレルギー」という言葉をご存知でしょうか?最近聞くようになった言葉で、よく「黄砂アレルギーで目が痛くなった」「くしゃみがとまらなくなった」という声が聞かれます。

このように、花粉症と並んで困った春の風物詩となりつつありますが、そもそも、黄砂アレルギーとは何なのか、その原因から対処法まで紹介します。

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◆黄砂とは?

砂漠

黄砂とは、中国の奥地にある砂が、風に乗って、はるばる日本までやってきたものです。黄砂が発生する乾燥地帯では、冬季の降水量が少ないため、植物が育たず、土があらわになってしまいます。

それが、春になり暖かくなってくると、凍土が解けて、上空で低気圧が発生し、その影響で大規模な砂じん嵐が多く発生します。

砂じん嵐が巻き上げた砂は、上空まで巻き上げられます。上空には、西から東へ吹く偏西風があるため、黄砂が大陸から日本に飛んで来るのです。

夏季になると、今度は太平洋高気圧の勢いが増すため、偏西風をブロックし、黄砂は終わるわけです。

黄砂は、偏西風で飛んでくるうちに大きな粒が重さで下に落ちていくため、日本まで届くような滞空時間が長いものは、小さな粒子の割合が多く、4~8マイクロメートルほどなのです。中には、話題のPM2.5の粒子の大きさである、2.5マイクロメートルよりも小さなものもあります。

1マイクロメートルは1000分の1ミリであり、髪の毛の太さが70マイクロメートル、スギ花粉の粒子は30マイクロメートルほどですから、たいへん小さな粒子であることが分かります。

そのため、黄砂の粒子は肺の中まで容易に入ってきてしまうわけです。ある意味、花粉症より恐ろしいといえるかもしれませんね。

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◆黄砂の何が問題なの?

工場の煙

最近、問題視されている黄砂ですが、問題なのは、黄砂そのものというよりも、黄砂に含まれる科学的な有害物質や細菌などだとされています。

年間数百万トンの黄砂が日本に飛来するといわれています。日本に飛んでくるまでには、2000km以上の長い距離を運ばれてくるのですが、その途中で、中国の大都市や工業都市などから出る大気汚染物質と反応して、有害物質になってしまうことがあるのです。

例えば、硫黄酸化物や窒素酸化物は、大気中に漂う黄砂の粒が核となって、硫酸や硝酸に変化するのです。

また、乾燥地帯の土の中に住んでいた細菌やかびが、砂と一緒に上空へと巻き上げられ、太陽の紫外線と乾燥の中を生き延びて日本までやって来るのです。

○黄砂が飛んでくる時期

この黄砂が日本にやってくるのは、だいたい3月から5月にかけてとされています。ですが、条件が揃えば、秋冬にも観測された日があるので、油断はできないようです。

最近では、地球温暖化が進んでいる影響からか、黄砂のやってくる時期が長引く傾向にあります。

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◆アレルギーとは?

アレルギ―

アレルギーは、体内の免疫システムが誤作動を起こしている状態です。

免疫とは、病原体などの体外からやってくる悪いものから、私達の体を守ってくれる防衛システムのようなものです。

しかし、この免疫システムが、元々の予定とは違う働き方をすることがあるのです。具体的に言えば、花粉や猫の毛、卵料理などの、体に無害なものを異物とみなして、何とか体から追いだそうと反応するわけです。

そのため、鼻水が出たり、くしゃみやじんましんが止まらなくなったりします。また、体の一部を異物と勘違いして、免疫システムが誤作動を起こすこともあります。

これは自己免疫疾患といわれる症状で、主なものには、関節リウマチが挙げられます。

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◆黄砂アレルギーと花粉症の違いは?

免疫

花粉症は、免疫システムが花粉を異物と認識して、攻撃してしまうために起きるアレルギーです。ところが、黄砂アレルギーの場合、黄砂そのものには、アレルギーの元となる要素はないようです。

実は、その黄砂にくっついている硫酸化合物や硝酸化合物がアレルギーを引き起こしているといわれています。

また、細菌類やかびなども、アレルギーを引き起こしており、黄砂は、それらのアレルギーの発生を手助けする働きをしているといわれています。

黄砂が多く飛来するといわれる島根県で行った調査によると、黄砂が飛んでくる日には、せきやぜんそくなどののどの症状の悪化を訴える患者が増えることが分かってきています。

このように、花粉症は、花粉そのものがアレルギー反応を引き起こすのですが、黄砂アレルギーは、ちょうどスギ花粉の花粉症の時期と、黄砂の飛んでくる時期が重なっているため、花粉症やぜんそくを助長させてしまうようです。

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◆黄砂アレルギーの症状は?

ぜんそく

ここまで見てきたように、黄砂そのものはアレルギーの直接の原因ではありませんが、体から見れば異物には違いありません。

そのため、体の中に入ると、鼻水やせき、ぜんそくなどといった症状を発生させてしまうとされています。

黄砂がもとでぜんそくが悪化すると、気管支が炎症を起こして、せきやたん、呼吸困難などを引き起こしてしまう可能性もあります。また、中国の新聞が報道するところでは、黄砂の飛んでくる時期には、肺の感染症や心筋梗塞などが増加する傾向にあるようです。

○湿疹の悪化

黄砂には、硫酸化合物や硝酸化合物が付着していることが多く、これらの成分が皮膚に付くと、肌を刺激し、湿疹やアトピーなどの様々な肌トラブルを発生させてしまう可能性があります。

○脳梗塞

黄砂の粒子はたいへん細かいため、肺などから血管に入り込む場合があります。

黄砂の成分が血管内で炎症を引き起こしてしまった場合、そこでできた血の塊である血栓が、脳の血管を詰まらせてしまい、脳梗塞を引き起こす可能性が指摘されています。

いったん脳梗塞になってしまうと、意識障害によって突然倒れるばかりではなく、その後も脳細胞にダメージを受けた部分に該当する体の部位に力が入らなくなったり、ろれつが回りにくくなって言語障害を引き起こしたりする場合もあるとされています。

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◆黄砂アレルギーの検査は?

医師

黄砂アレルギーの症状は風邪や花粉症にそっくりですので、アレルギーの検査で、原因を突き止められないか、調べてみました。結論からいいますと、現在のところ、残念ながら、黄砂アレルギーの検査はできないようです。

なぜかというと、黄砂の表面はでこぼこしているため、飛んでくる間にくっついた排ガスやカビ、ウイルスなど、たくさんのアレルゲン物質が含まれているため、アレルギーの原因を特定することが難しいからです。

では、何科を受診すればいいのでしょうか?アレルギー科なのか、それとも内科なのか、と迷ってしまう人も多いと思います。

今までみてきた通り、そもそも、黄砂自体がアレルギーを引き起こすものではないようです。ただ、花粉症やぜんそくの悪化など、黄砂が症状を助長させてしまう場合があるため、アレルギー内科や呼吸器内科など、各症状に合わせて受診するのがよいでしょう。

病院によっては、フロアマネージャーといって、症状によってどの科を受診すればよいか、アドバイスをくれる職員が受付にいる場合もあります。

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◆黄砂アレルギーの対策は?

男性

黄砂アレルギーの対処法としては、黄砂を吸入しないように心がけることがベストといえるでしょう。

まずは、出来ることから対策を講じてみてはいかがでしょうか?これから紹介する5つの対処法で、黄砂アレルギーから身を守ってもらいたいと思います。

○黄砂の多い日は極力外出を控える

やはり、外出を控えるのがよいようです。最近では、天気予報と一緒に黄砂の飛来状況を予報していることもありますので、多い時には心がけるようにしましょう。

また、帰宅した時には、しっかりと手洗いうがいをするとよいでしょう。

○眼鏡やマスクで予防する

黄砂アレルギーでは、目や鼻、のどへの影響が大きいため、花粉症予防のためのメガネやマスクをすることで、目の粘膜に付着したり、口から吸い込む量を軽減したりすることができます。

黄砂はでこぼこしているため、強くこすると角膜を傷つけたりすることもあります。

ぜんそくやアトピー、乾燥肌のトラブルが悪化する場合がありますので気をつけましょう。この時注意すべきなのは、マスクの選び方です。黄砂の粒子は、スギ花粉よりも更に細かいですから、花粉症用のマスクでは、マスクの目を通り抜けてしまいます。

PM2.5予防用などのマスクを使うようにしましょう。

○洗濯物を部屋干しにする

黄砂が飛んでいる日には、服に黄砂が付かないように、洗濯物は部屋干しにしたらよいでしょう。黄砂の粒子は大変細かいため、服についてしまうとはたいてもなかなか落ちません。

もし、黄砂がたくさん飛んでいる日に外で干してしまった時には、もう一度洗い直したほうがアレルギーを防ぐという意味ではよいと思います。

「えー?もう一度洗いなおすなんて面倒くさいわ」と思われるかもしれませんが、服に黄砂がついている状態ですと、簡単に吸い込んでしまい、肺から体内に入ってしまいます。

○空気清浄機を使用する

空気清浄機は空気をキレイにするための家電ですが、重要なのはフィルターです。日本の空気清浄機メーカーのほとんどは、現在、「HEPAフィルター」と言われるフィルターを採用しています。

HEPAフィルターは0.3マイクロメートル以上の大きさの粒子を、99.97パーセント以上捕まえるため、フィルターの目を通って再度部屋に黄砂が飛び散ることはないでしょう。

○屋外での喫煙を控える

タバコを吸う時に、煙と一緒に黄砂を吸引し、症状が悪化する場合があります。特に屋外で喫煙するとそのリスクが高まるため、愛煙家は、黄砂が飛散する時期には屋外での喫煙を控えたほうがよいでしょう。

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◆まとめ

いかがでしたか?

黄砂アレルギーを防ぐには、できるだけ黄砂を体の中に取り込まないよう対策をとることが、日常生活でできる対処法です。

気象庁の黄砂情報などをチェックしながら、上に述べたような対処法で黄砂アレルギーを防ぐように気をつけていきたいものですね。

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