急性アルコール中毒に注意!症状や対処法を知って死亡を防ごう!

楽しい飲み会の時に、盛り上がってしまっても、常に気をつけなければならない、「急性アルコール中毒」。飲み会などが増える時期には、やはり急性アルコール中毒による、救急搬送が増加してしまっているそうです。場合によっては、命にも関わることのある、この急性アルコール中毒ですが、体の中でどのようなことが起こっているのか、ご存知でしょうか?

宴会シーズンに備えて、急性アルコール中毒の危険性や、具体的な症状、対処法などを知っておきましょう。

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急性アルコール中毒とは

お酒 飲む

まずは急性アルコール中毒とは、どのような症状なのかを、具体的に見ていきましょう。

急性アルコール中毒

急性アルコール中毒は、過度な飲酒によって、短時間に多量のアルコールを体の中に摂取することで生じる、中毒症状です。

血中アルコール濃度が高まると、血液がアルコールを運び、脳や、心臓、呼吸器官などに大きい影響を与えます。急性アルコール中毒の症状はまず、血液を介して、アルコールが脳に運ばれ、脳を麻痺させる症状からはじまり、更に諸器官に影響を与えたあと、最終的には、生命維持に関わる脳の中枢部分まで麻痺させてしまい、呼吸不全や、心肺機能を停止させて、死に至ります。

具体的な症状は、血液中のアルコール濃度が、どれくらい高いのかに比例します。一般的には、「酩酊」以上の段階の状態にある場合に、急性アルコール中毒とされます。

急性アルコール中毒の症状

血中アルコール濃度が少しずつ高まり、微酩酊状態に入ると、まず、身体の運動機能に障害が起き、反射が遅れたりという症状が現れます。返事が遅れたり、肩をたたいても、ワンテンポ遅れて、反応したりという状態が見られるようになります。微酩酊状態は、一般的に「ほろよい状態」と言われます。

次に、血中アルコール濃度が更に高まると、酩酊状態に入ります。酩酊状態に入ると、更に運動機能の障害が大きく現れ、立ち上がるとふらついたり、真っ直ぐ歩くことが難しくなります。また、舌も回りづらくなるため、ろれつが回らず、言葉が伝わりづらくなります。人によっては、この時点で強い吐き気や、動悸の症状が現れます。

更に、血中アルコール濃度が高くなると、泥酔状態に入り、記憶力の著しい低下、非常に重い運動機能障害、錯乱症状などが現れます。一人では、立ち上がることが出来ず、発する言葉は何を話しているかわからない状態となり、意識障害によって、同じことを何度も話すような症状が起こります。

この状態から更に、血中アルコール濃度が高まると、昏睡期に入ります。昏睡期に入ると、意識の喪失が起こり、揺さぶったり、叩いたりしても、返事をしなくなり、大小便を垂れ流してしまうような状態になります。この状態に入ると、生命に関わる危険な状態であるといえます。

血中アルコール濃度別の症状

ほろ酔い期(血中濃度0.05~0.1%)

  • 陽気、高揚感に包まれる
  • 運動機能が僅かに低下
  • 反射反応の遅れ
  • 体温の上昇
  • 脈が速くなる

酩酊初期(血中アルコール濃度0.11~0.15%)

  • 運動機能の低下
  • まっすぐ歩けなくなる
  • 足元がふらつく
  • 心拍数の上昇
  • 呼吸が速くなる
  • 記憶力の低下

酩酊期(血中アルコール濃度0.16~0.30%)

  • 運動機能の著しい低下
  • 千鳥足になる
  • 動悸の症状
  • 吐き気、嘔吐の症状
  • 記憶力の低下

泥酔期(血中アルコール濃度0.31~0.40%)

  • 運動機能障害
  • まともに立てなくなる
  • 意識障害、意識がはっきりしなくなる
  • 錯乱の症状
  • 記憶力の著しい低下

昏睡期(血中アルコール濃度0.41%~)

  • 昏睡状態
  • 生命維持機能の低下
  • 大小便を垂れ流す
  • 体温の低下
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急性アルコール中毒の予防策・対策

お酒 バー

それでは、急性アルコール中毒に気をつけるためには、どのようにすればよいのでしょうか?楽しくお酒の席を過ごすためにも、しっかりと把握しておきましょう。

酒量の把握

急性アルコール中毒の予防策として、一番大切なのは、自分の体がどれくらいお酒を飲むことができるのか、ということをしっかり把握しておくことです。

特に二十歳になったばかりで、会社の付き合いなどで、飲みに行く場合には、自分にあった酒量もまだ把握できておらず、場の雰囲気にも合わせてしまいがちですが、絶対に飲み過ぎないように気をつけましょう。また、お酒を飲むことを強要された場合には、しっかり断る意志の硬さも必要です。

お酒は、体質によっては、全く飲めないという人も少なくありません。まだ、自分にあった酒量が把握できていないという方は、飲み会の場はできるだけ避けて、自宅など、ゆっくり飲める場で少しずつ、自分にあった酒量を、把握していくようにしましょう。

急性アルコール中毒は、非常に危険なため、絶対に無理をして、たくさん飲もうとしてはいけません。

症状の把握

急性アルコール中毒によって、重大な症状を引き起こさないためには、自分の今の状態が、ほろ酔い状態なのか、酩酊初期の状態なのかなどをしっかりと、把握している必要があります。

お酒を飲み始めると、ブレーキが聞かなくなって、ついつい飲み過ぎてしまうという人も居ますが、必ず、自分の今の症状を把握しておき、未だ飲めるかどうかを判断することが重要です。

お酒を安全に楽しむには、何よりも自制心が大切になります。

水分補給

お酒は、水分を補給できていると思われることがありますが、アルコールは利尿作用や、含まれる成分によって、むしろ飲めば飲むほど、脱水症状を強くしていきます。そのため、お酒を飲むときには、必ず水分補給を忘れないようにしましょう。

特に夏場の宴会では、水分を飲まずに、お酒を飲み過ぎたために、急性アルコール中毒と同時に、重い脱水症状を引き起こし、重大な疾患に繋がるというケースもあるようです。焼酎などの、アルコール度数の高いお酒の場合は、水などで割って飲むようにして、お酒を飲むときはチェイサーを用意するようにしましょう。

体温管理

お酒をある程度飲むと、ほろ酔いの状態になり、一時的に体温が上昇します。そうすると、汗をかいたり、体が暑くなったりしますが、更に飲酒を続けると、血中アルコール濃度が上昇し、神経の働きが悪くなっていきます。すると、体温調節がうまく行われず、寒気を感じ、震えなどの症状が見られるようになります。

寒気や、震えを感じた場合には、上着を羽織ったり、毛布をかぶるなどして、体を温めるようにしてください。また、この状態になると、体の中では水分が不足している状態となっていることが多く、水分を補給する必要があるのですが、水を飲む場合は、冷たい水ではなく、人肌程度のぬるい水を飲むようにしましょう。

一気飲みは絶対にNG

場の流れで、一気飲みをしてしまう、またはしなくてはいけない状況に、出くわしてしまうかもしれませんが、一気飲みは絶対にしてはいけません。

急性アルコール中毒に気をつけるために重要な点は、自分の酒量や、自分の現在の症状を、しっかりと把握しながら飲むことです。しかし、一気飲みで、多量のアルコールを体の中に一気に摂取してしまった場合、ほろ酔い期から、一気に泥酔期、昏睡期まで達してしまうこともあります。一気飲みは、命に関わりますので、絶対にやめましょう。

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急性アルコール中毒の処置方法

お酒1

予防策や、飲み過ぎないことが何よりも重要ですが、急性アルコール中毒の症状の方に遭遇した場合には、正しい処置方法も知っておくと良いでしょう。

お酒の席で、急性アルコール中毒の症状が見られ、万が一、昏睡状態などになってしまった方が居た場合には、どのように対処すればよいのか、詳しく見ていきましょう。

放っておかない

お酒の席では、飲み過ぎて、寝てしまったと思われる場合も、急性アルコール中毒による危険な状態である場合があります。そのため、酔いつぶれてしまった人は、一人にしないようにしましょう。しっかりと判断力の残っている人が、呼吸の変化、体温の変化、意識状態を常に確認できるようにする必要があります。

トイレにいく場合にも、危険だと感じた場合には、誰かが付き添うのが望ましいです。付き添うことが難しい場合でも、トイレの中で昏睡してしまい、そのまま寝込んでしまうこともありますので、なかなか出てこないなと思ったら、すぐに中の様子を確認できるようにしましょう。

昏睡状態の正しい処置

ぱっと見た時に、危険な状態であると判断できた場合には、まず、体を揺さぶらずに、耳元で呼びかけたり、軽く体を叩いて、意識を確認します。この時点で、いびきをかいていたり、口から泡を出してしまっている場合には、一刻も早く救急車を呼びましょう。

昏睡状態と判断した場合には、次に、脈と呼吸を確認し、ない場合には、仰向けに寝かせて、人工呼吸と、心臓マッサージを行います。また、体が冷たい場合には、すぐに毛布や上着などをかけて、体温をこれ以上下げないようにしましょう。

意識がある場合には、楽な姿勢にさせて、お茶や、水を少しづつ飲ませます。飲ませる水は、できれば冷たいものでないほうが、望ましいですが、冷たいものしか用意できない場合には、より少量ずつ、水分を補給させます。

また、昏睡状態では、嘔吐の危険性も高いため、必ず横向きで寝かせます。仰向けで寝かせてしまうと、吐瀉物が気道に詰まり、窒息してしまう危険性があります。できるだけ、吐かないほうが良いのですが、吐きそうになった時には、横向きの状態のまま吐かせます。

救急車を呼ぶ判斷

酔いつぶれている状態で、昏睡状態が疑われた場合には、直ちに救急車を呼ぶことが重要になりますが、判断が難しいということもあります。

脈や呼吸などを確認して、異常がある場合には、直ちに救急車を呼ぶ必要がありますが、意識がはっきりしていて、判斷に迷ってしまう場合には、救急相談センターに連絡して、指示を仰ぐのが良いでしょう。救急相談センターでは、看護師や、救急隊が、救急対応の相談に応じてくれます。

救急相談センターの連絡先は、自治体ごとに異なりますので、万が一の時のために、自分が住んでいる自治体の、救急相談センターの連絡先を確認して、控えておくと良いでしょう。

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まとめ

宴会などでは、つい楽しく飲んでしまいがちですが、急性アルコール中毒は、症状が進めば、命にも関わる危険なものなので、お酒の飲み過ぎには充分に注意をはらいましょう。

お酒を飲めないという人は、飲み会の前にしっかり伝えておくのが、大切です。無理にお酒を飲んでも、体に耐性がつくということはありません。

飲み会を楽しく過ごすためにも、しっかり自分に合った酒量を把握して、気分よくお酒と付き合っていきましょう。

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