「水虫の治療薬ができたらノーベル賞ものだ」と、よく言われます。水虫は、白癬菌が原因で発症する皮膚の感染症です。痒くて痛くて治りにくい皮膚疾患ですが、適正な治療を行えば完治します。
水虫には4種類ありますが、水疱のできる「小水疱型水虫」というのがあります。痒みが強いだけでなく、ブツブツした水疱がとても気になります。「この水疱を潰してもいいのか?」とだれもが迷います。アレルギーが起きることもあります。
小水疱型水虫の症状と水疱の対処法、水虫の適正な治療法と予防法についてお伝えしますね。
水虫とは?
水虫は「足白癬」といいます。白癬菌という真菌(カビ)の1種が皮膚に感染して起こる皮膚疾患です。
[白癬菌は足以外にも感染する]
水虫の原因菌は「白癬菌」です。白癬菌は真菌(カビ)の1種ですから、条件さえ合えば身体のどの部位にも感染して皮膚疾患を起こします。白癬菌が足指の間や足の裏に感染した場合が「足白癬」いわゆる「水虫」です。
爪に感染すれば「爪白癬=爪水虫」、手の皮膚に感染すれば「手白癬=手の水虫」です。体部の皮膚に感染すれば「体部白癬=銭たむし」、股間部の皮膚に感染すれば「股部白癬=いんきんたむし」といいます。頭皮に感染が起きた場合は「頭部白癬=しらくも」と「ケルスス禿瘡(とくそう)」です。
[白癬菌は高温多湿の環境で増える]
白癬菌は真菌(カビ)の1種ですから、高温多湿の環境で繁殖します。温度15℃以上湿度75%以上になると、白癬菌は急速に増えます。
白癬菌が皮膚についたからといって、すぐに感染することはありません。高温多湿の環境因子に多量の汗・不潔・蒸れるなどの皮膚の状態が加わり、白癬菌の付着を繰り返すと感染しやすくなります。
水虫は男性にも女性にも発症する
足白癬(水虫)は、通気の悪い革靴や安全靴などを長時間履いている男性に多く発症するとされていました。特に夏場は高温多湿で汗の量も増えますから、水虫の状態も悪化しやすくなります。しかし、最近ではブーツなど通気性の悪い靴を長時間履く女性が増えたため、水虫は女性にも発症します。しかも暖房が行き届いているので、冬場も高温多湿の環境になります。
[足白癬=水虫]
足白癬(水虫)は、白癬菌が足の指の間や足裏の皮膚の角質層とその下にある皮下組織を侵食することによって炎症などが起きる感染症です。
白癬菌は角質層に定住する
白癬菌は角質層を侵食して角質内部に定住します。そのため、白血球など免疫細胞による駆除ができません。白癬菌は角質の主成分であるケラチンを溶かし、溶けた代謝物が表皮から真皮へ侵入します。しかも侵入速度はヒトの新陳代謝の速度を上回りますから、自然治癒する可能性はありません。
足の皮膚の角質層に白癬菌が存在することが、水虫の診断基準となります。
足白癬(水虫)の種類
足白癬(水虫)は大きく2つに分かれます。足裏の皮膚の角質が肥厚して硬くなる「角化型白癬」と、水疱や皮膚剥離に強い痒みと痛みを伴う「汗疱状(かんぽうじょう)白癬」です。
汗疱状白癬は、足の指の間が赤くジュクジュクする「趾間(しかん)型水虫」と水疱のできる「小水疱型水虫」に分かれます。これに爪に白癬菌が感染する「爪水虫」を加えて、足の水虫は4種類とします。
①角化型白癬
足の裏の角質が厚く硬くなり、剥けていくタイプです。痛みや痒みなどの自覚症状があまりないので、気づかないうちに慢性化します。冬場に悪化することが多いようです。
剥けた皮から家族など同居人に感染します。水虫という自覚がないので、本人も同居人も気をつけません。感染しやすくなります。
②爪水虫
白癬菌が爪に感染し、爪が変色・変形してボロボロになります。痒みは少ないのですが、進行すると痛みが出ます。治りにくいタイプです。
③趾間型水虫
最もよく見かけるタイプの水虫で、感染する人も多いようです。足の指の間(特に中指と薬指の間が多い)が赤くジュクジュクしたり白くふやけたり、皮膚が剥けたり(皮膚剥離)します。強い痒みを伴います。痛痒くなることもあります。
④小水疱型水虫
足の裏の土踏まずや踵(かかと)に小さな水疱ができるタイプです。「水疱型足白癬」です。
小水疱型水虫については、次にくわしく述べます。趾間型水虫と同時にできることも少なくありません。
小水疱型水虫
「水疱型足白癬」といいます。趾間型水虫に次いで、よく発症する足白癬です。趾間型水虫が広がって小水疱型水虫ができるなど、趾間型水虫と一緒にできることも多いようです。
[水疱型足白癬の症状]
水疱型足白癬(小水疱型水虫)は、足裏の土踏まず・足指の付け根・足の側面・かかと周辺に発生します。水疱ととても強い痒みが特徴です。
初期症状は痒み
水虫の初期症状は痒みです。水疱型も趾間型も、まず痒くなります。白癬菌が角質層に侵入しケラチンを溶かします。溶かされた代謝物が表皮から真皮に侵入すると、異物に抵抗する化学伝達物質が放出されます。化学伝達物質が真皮の血管や神経を刺激して、痒みが生じます。
ポツポツした小さな水疱ができて、かゆみが増す
白癬菌が増殖し、真皮の血管や神経は常に刺激されている状態になります。2~3㎜程度の赤いポツポツした水疱ができます。日が経つにつれて赤みが増し、皮膚が乾燥して皮膚剥離(皮が剥ける)が起こります。痒みがますます強くなります。
水疱が大きくなり、小豆大~大豆大になることもあります。
水疱が潰れると白や黄色の汁が出る
水疱が自然に潰れて、白や黄色の汁が出ることがあります。この汁には、水虫の原因菌である白癬菌は含まれていません。汁に触れても白癬菌に感染する心配はありません。白癬菌は水疱の下の角質層に棲みついて増殖します。
しかし、水疱が潰れた穴から雑菌(バイ菌)が侵入する可能性があります。水虫が発症している部分の皮膚は傷んでいるので、防護機能が弱くなっています。細菌に感染しやすくなります。
水疱が潰れてしまったら、まず手と手指をよく洗います。手や手指・爪には雑菌が多く常在しています。次に水疱が潰れた患部を消毒し、ガーゼを当てます。ガーゼは毎日交換する必要があります。細菌による二次感染を防ぎます。
[水虫の水疱は潰してもいいのか?]
水虫の水疱の中には白癬菌は存在しません。しかし、足や手には多くの菌が常在しています。水虫が発症している部分の皮膚は防護機能が低下していますから、ちょっとした傷口から雑菌(バイ菌)が侵入して感染を起こしやすくなっています。
自分で水疱を潰すと、その穴から細菌に感染する可能性があります。
水疱を自分で潰すのはNG
基本的には、自分で水虫の水疱を潰すのはNGです。自然に潰れてしまった場合は、前述したように手当して細菌感染を防ぎます。病院で皮膚科の医師に診てもらいます。
水疱が大きくなったら、皮膚科の医師に治療してもらう
水疱が大きくなり、小豆大・大豆大になることがあります。その場合は、角質層の白癬菌が増殖している可能性があります。白癬菌の増殖を放置すると、白癬菌アレルギーなど他の病気を引き起こす危険性があります。
水疱が大きくなると自然に潰れてしまい、その穴から細菌の二次感染が起きる可能性もあります。
水疱が大きくなってきたら、皮膚科の医師に診てもらい、水疱を潰すなど適正な治療を受けます。お風呂上りに患部をよく消毒し、消毒した針で1ヶ所穴を開けて自分で水疱を潰す方法もありますが、決してオススメできません。
水疱型足白癬と紛らわしい水疱がある
水虫の水疱の治療は医師に任せることが無難です。足の裏や足の側面などにできる水疱は、水虫の水疱とは限りません。自分で潰すと、症状が悪化する場合もあります。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)でも、掌(手のひら)や足裏に赤い小さな無菌の水疱ができます。痒みもあるので、小水疱型水虫と間違えやすい皮膚疾患です。
汗疱(かんぽう)とは、通称「あせも」です。汗疱が足の裏や足指に発生すると、水虫の水疱と間違えることがあります。
痒みのある水泡は皮膚科の医師に診察してもらう
痒みのある水泡ができた時は、病院の皮膚科を受診して医師に白癬菌の有無を確認してもらう必要があります。皮膚の角質層に白癬菌が存在すれば「白癬」です。白癬に対処する適正な治療を受けます。
白癬菌が存在しなければ、他の病気です。治療法が全く異なります。
[白癬菌アレルギー]
水虫は日本人に多い皮膚疾患です。「たかが水虫」と軽く考え、市販薬を使って自分で治療する人が多いようです。しかし、素人判断の治療では症状を改善するどころか、白癬菌を増殖させて症状を悪化させることもあります。
白癬菌の増殖を放置すると、白癬菌アレルギーを起こす可能性があります。身体が白癬菌や白癬菌の死骸・代謝物に過剰に反応するようになります。「白癬疹(はくせんしん)」が発症することがあります。
白癬アレルギーの原因
水虫を治療もせずに放っておいたり市販薬や民間療法など素人療法を続けていたりすると、白癬菌が増殖して悪化します。アレルギー体質になる可能性が生じます。
水虫の急性期(急激に症状が現れる)・重症の水虫・水虫の水疱が増えて大きくなる・不適切な治療で皮膚がただれる などが原因で白癬アレルギーが発症します。
白癬疹
「白癬疹」は白癬アレルギーの1つです。白癬アレルギーの症状はいろいろですが、よく見られるのが白癬疹です。
掌(てのひら)や足裏・足指・踵(かかと)に粟粒(あわつぶ)大の小さな水疱が沢山できます。足の甲にできることもあります。水疱はやがて膿の溜まった腫れもの(膿疱)になります。かゆみを伴います。白癬疹が悪化するにつれて、かゆみも強くなります。
白癬疹は手足など部分に発症するだけでなく、全身に発症します。白癬疹が全身に発症して悪化するケースでは、リンパ節が腫れます。高熱を発することもあります。
白癬疹には白癬菌は存在しない
白癬疹は白癬菌に対するアレルギー反応ですから、患部に白癬菌は存在しません。症状が手白癬や足白癬によく似ているので、素人には水虫か白癬疹か見分けがつきません。皮膚科を受診して、患部の白癬菌の有無を検査してもらいます。
白癬疹は感染しない
白癬疹はアレルギーです。白癬菌による感染症ではありません。患部に菌がないので、人から人へ感染することはありません。患部から他の部位に感染することもありません。アレルギー症状が広がるだけです。ただし、アレルギーの根本には「白癬(白癬菌による感染症)」があります。
白癬疹の治療
白癬疹は水虫の治療薬では治りません。白癬疹は白癬のアレルギーですから、医師による治療が必要です。適正な治療で完治します。
リンパ節が腫れたり高熱を発したりしているケースでは、化膿を止める抗生物質を投与します。症状が激しい時は、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン薬)の内服薬や塗り薬を処方します。
白癬疹の治療を行うとともに、その根本にある水虫の治療を行います。水虫が治ると、白癬疹も治ってしまうことがあります。
患部を清潔にして安静にする
医師の治療を受けながら、自分では患部を清潔に保つようにします。白癬疹が発症している間は、できるだけ安静にします。
水虫の対策と予防
水虫は適正に治療すれば完治します。「水虫がなかなか治らない」のは、治療方法が間違っている可能性大です。
市販薬で水虫の症状が消えても、白癬菌が角質に潜んで生き続けていると再度増殖します。そのため「水虫は完治できない」と誤解する人が少なくありません。
[水虫の対策方法の3つのポイント]
水虫の対策方法のポイントは3つです。①病院と自宅の両方で治療をする ②患部と環境の清潔を保つ ③家族・同居人の協力を求める です。
①病院と自宅の両方で治療する
自己判断で間違った治療法を続けたり放置したりすると、水虫は悪化するばかりです。水虫が重症になれば治療期間も長くなります。アレルギーが起きやすくなります。
「おかしいな」と思ったら、できるだけ早期に皮膚科など専門医のいる病院に行きます。検査を受けて白癬菌の感染を確認し、適正な水虫の治療を始めます。皮膚科など専門医のいる病院を受診することが、早く完治させる最善の方法です。
医師に薬の処方とアドバイスをもらい、自宅で医師の指示通りにケアします。医師が完治を告げるまで根気よく治療を続けます。
②患部と環境の清潔を保つ
外から帰宅したら必ず足を洗い、よく乾かします。足指の間や足裏は念入りに洗います。
靴は毎日履き替えます。できるだけ通気性の良い靴を履くようにします。靴下・ストッキングは1日1回は取り替えるようにします。洗濯はこまめにします。
バスマットやスリッパも毎日取り換えます。特にバスマットを湿ったまま放置しないようにします。白癬菌はカビ菌ですから、乾燥に弱いのです。
部屋の床は念入りに掃除して、剥がれ落ちた皮膚が散在しないように注意します。床は素足で歩かないようにします。風呂場や部屋の換気を良くします。
③家族・同居人の協力を求める
足の水虫の治療をしても家族や同居人に水虫保有者がいると、白癬菌に再感染する可能性大です。家族や同居人に水虫保有者がいると、生活のあらゆる場所に白癬菌が散在します。
家族や同居人と一緒に病院で治療を受けるようにしたいものです。
また、水虫治療中は、バスマットやバスタオル・タオルは家族や同居人と別にします。自分の再感染を防ぐとともに、健康な家族・同居人への感染を予防できます。
風呂で水虫はうつらない
水虫保有者と同じ風呂に入っても、白癬菌はお湯で洗い流されてしまうので感染する心配はありません。感染はバスマットやバスタオル・タオルからです。
[皮膚科の医師による治療]
前述したように、白癬にも身体の部位によっていろいろあります。足白癬にも4種類あります。水虫の種類によって治療法が異なることもあるので、皮膚科の医師の診断を受けることが大事です。皮膚科医はそれぞれの水虫に合う治療法を教えてくれます。
抗真菌薬は殺真菌力のある薬が効果大
白癬菌は真菌(カビ菌)ですから、抗真菌薬を使用します。抗真菌薬には、真菌の働きを抑制する薬と真菌を殺す殺真菌作用のある薬があります。趾間水虫や小水疱型水虫には、殺真菌作用のある抗真菌薬が効果があります。
足白癬(水虫)の治療期間
水虫の種類によって治療法が異なるように、治療期間も異なります。趾間型水虫と小水疱型水虫が完治するまでの期間は2ヶ月程度です。2ヶ月以上経っても改善しない場合は、治療方法が不適切なのです。
爪水虫は治療期間が6ヶ月以上かかることがあります。水虫の程度によって完治するまでの期間が異なります。
[自分で行う水虫ケア]
水虫対策・水虫治療には自分で行うケアが重要です。前述したように医師の指示通りにケアを続ければ、必ず水虫は完治します。
しかし、すぐ病院に行けない場合もあります。その時は、とりあえず市販の水虫治療薬で対処します。できるだけ早く皮膚科を受診することをオススメします。
①水虫ケアはお風呂上りが効果大
前述したように帰宅したら必ず足をよく洗います。入浴時にも足を丁寧に洗って、よく乾かします。湿り気が残らないようにします。
お風呂上りは皮膚が柔らかくなっているので、治療薬を塗ると効果大です。
市販の水虫治療薬は患部だけでなく足全体に塗る
医師の処方した治療薬は医師の指示通りに塗るようにします。しかし、市販の水虫治療薬は患部だけでなく、足裏・足側面・足指の間など全体に塗布します。潜んでいる白癬菌の対処法になり、効果があります。
②足をこすったり、削ったりして傷つけない
足を洗う時や薬を塗る時に、足の患部の皮膚をこすったり削ったりしないようようにします。患部の皮膚を傷つけないことが注意点です。
水虫の幹部の皮膚は傷つきやすく細菌に感染しやすくなっています。こすると水虫の水疱が潰れる可能性大です。二次感染を防ぐために皮膚を傷つけないようにします。
③足が蒸れないようにして、清潔を保つ
足を濡れたままにして通気性の悪い靴や靴下・ストッキングを履くと、足が蒸れます。白癬菌が増殖しやすくなるので、足は常に乾燥した状態にします。
前述したような方法で、足を清潔な状態に保ちます。生活する環境も通気性を良くして、白癬菌が潜在できないようにします。
④市販の水虫治療薬は薬剤師に相談する
病院に行く暇がなくて水虫治療の市販薬を使用する時は、必ず薬剤師に相談します。水虫治療の市販薬にはいろいろなタイプがありますから、薬剤師に自分の症状を細かく話して適切な薬を選んでもらいます。市販薬の成分は、白癬菌を殺菌するラノコナゾールやかゆみを抑えるリドカインが多いようです。
ただし、市販薬はあくまでも一時しのぎの対処法です。できるだけ早く皮膚科を受診することをオススメします。
市販の水虫治療薬
市販の水虫治療薬は、軟膏やクリームタイプが一般的です。軟膏はべたつくのでクリームタイプの方が人気があるようです。液剤やスプレータイプは、患部がただれているとしみて痛みを生じることがあります。エアゾールとスプレーは患部に触れずに塗布できます。パウダースプレーはピンポイントで患部に塗ることができますし、サラサラしてべたつきません。
水疱が潰れたり皮膚に傷ができたりしたら、市販薬の使用を中止する
水虫の水疱が潰れたり皮膚に傷ができたりした時は、市販の水虫治療薬の使用をすぐに中止します。症状が悪化する危険性があります。市販薬の使用を中止して、すぐ皮膚科医の診察を受けます。
⑤民間療法の効果は証明されていない
薬に頼らず民間療法で水虫を治療する人が少なくありません。民間療法を紹介する記事も沢山あります。しかし、民間療法の効果はまだ明確に証明されていません。むしろ、なかなか治らず悪化させることがあります。
[水虫の予防法]
水虫(足白癬)の予防法と水虫ケアの方法はほとんど同じです。足と生活環境を清潔に保つことが、白癬菌対策の基本です。
1, 通気性の悪い靴を長時間履き続けない
革靴・安全靴・ブーツなど通気性の悪い靴を1日中履き続けないようにします。通勤と仕事中の靴を別にして、通勤靴はできるだけ通気性の良い楽なものにします。職場が許せば、社内にいる時はサンダルを履くのも1つの方法です。
2, 足を清潔で乾いた状態にする
外から帰ったら足を洗う習慣をつけます。足指の間まで丁寧に洗って、よく乾かします。入浴時も足をよく洗い、濡れたままにしないように気をつけます。
靴下・ストッキングは毎日取り換えます。同じ靴を2日続けて履かないようにします。靴は何足か用意して交互に履くようにします。
3, 床掃除を丁寧にし、部屋の換気を心がける
犬や猫などペットから白癬菌が感染する可能性があります。家族や同居人に水虫保有者がいると、床に剥がれ落ちた角質が散在しています。床掃除は丁寧にして、換気して部屋の通気性を良くします。ペットの健康にも注意します。
4, 水虫保有者とはバスマット・バスタオル・スリッパを別にする
家族や同居人に水虫保有者がいる場合は、バスマット・バスタオル・タオル・スリッパを共用すると白癬菌に感染する可能性があります。バスマット・バスタオル・タオル・スリッパは別にします。
バスマット・バスタオル・タオル・スリッパなどを共用していると、白癬菌がピンポンのように行ったり来たりします。水虫治療をしても再感染を繰り返す危険性があります。
まとめ 水虫の水疱は自分で潰さない
足裏の土踏まず・足指の付け根・足の側面・かかと周辺に赤いブツブツした小さな水疱ができ、とてもかゆくなることがあります。これは、足白癬(水虫)の1種かもしれません。「小水疱型水虫」「水疱型足白癬」といいます。
水虫は、白癬菌という真菌(カビ)の1種が足の皮膚の角質層に侵入して起こる感染症です。白癬菌は温かくて湿った皮膚の角質層に定住して増殖します。
小水疱型水虫の初期症状は、足指の間にできる趾間型水虫と同様に痒みです。水疱が増えて大きくなるにつれて痒みも強くなります。水疱は大きくなると、小豆大から大豆大になります。水疱の中に白癬菌はありません。水疱の下の角質層で増殖します。
水疱が潰れて汁が出ても、汁から白癬菌に感染することはありません。しかし、水虫が発症している皮膚は防護機能が低下しているので、細菌感染しやすくなっています。水疱が潰れた穴から雑菌が侵入して、二次感染を起こす可能性があります。水虫の水疱は自分で潰さないで、皮膚科の医師の治療を受けます。
水疱が増えたり大きくなったりする場合、角質層で白癬菌が増殖しています。白癬菌の増殖を放置すると、白癬アレルギーになる可能性があります。白癬疹というアレルギー症状が起こります。白癬疹が悪化すると、リンパ節が腫れて高熱を発する危険性があります。
小水疱型水虫は、皮膚科の医師に適正な治療を受け医師の指示通りに自分でケアすれば、2ヶ月程度で完治します。できるだけ早く皮膚科を受診することをオススメします。
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