胸が張る原因を紹介!生理前に起きるのは自然なの?

女性ならではの悩みの一つが胸の張りです。生理前や体調により、胸が張って痛い症状が出る事がありますが、もしかして重い病気なのでは?と心配になってしまう事も多いのではないでしょうか。

病気かどうかの判断方法と、生理前の胸の張りを押さえる対策についてまとめました。

胸が張る状態とは?

女の子

乳房は、乳汁を分泌する乳腺と、脂肪などの組織から出来ています。大胸筋の上に脂肪に包まれた乳腺が乗っかっている感じです。乳腺は小さな小葉に分かれており、それぞれが乳管でつながっています。これが乳頭まで伸びているので、乳汁が外まで届くという仕組みになっているのです。

生理前などに胸の張りを感じる方もいらっしゃるかと思います。乳房はホルモンバランスの影響を受けやすく、ホルモンの影響で血管が膨張すると乳腺組織が内側から圧迫されて乳房の張りを感じる事があります。

しかし、生理前だけではなく妊娠初期の症状として胸の張りが挙げられていたり、病気の初期症状である場合もあるため注意が必要です。

気になる胸の張りの理由とは?

胸

では、どうして胸の張りを感じてしまうのか原因を紹介します。

月経周期による影響があるもの

PMSが原因である場合

女性の体は、エストロゲンとプロゲステロンの働きによってコントロールされています。生理前など、定期的に胸が張る感覚がある、痛みがあるなどの症状の場合は月経前症候群の可能性があります。

月経前症候群(PMS)は、月経がはじまる10日前〜3日前くらいに起こる症状の事をまとめて呼ぶ際の名称です。PMS期間、体は「妊娠の可能性がある」と考えているため、女性ホルモンが出ています。女性ホルモンによって乳腺が刺激され、痛みや張りを感じているのです。そのため、PMSの症状は遅くとも月経が終了した時点までという事になります。

・乳腺症が起きている場合

女性ホルモンの変化によっておこる症状として、乳腺症を起こしている場合があります。

卵巣ホルモンの影響により乳腺は増殖したり萎縮したりを繰り返しますが、その変化が長年続く事で乳腺内にムラができ、萎縮した部分をしこりとして感じるようになります。また、皮膚が赤みがかっていたり、熱感が感じられる場合は乳腺症を疑われる事があります。

乳腺症はPMSが原因の場合と同様に月経周期に合わせて症状が変化するという特徴がありますが、PMSとは異なりしこりがみられる、分泌物がある等の症状があります。また、生理的な変化で病気ではないという見方が一般的ですが、病気の発見を遅らせてしまう場合があるので注意が必要です。

月経周期による影響がないもの

・乳腺炎が起きている場合

乳腺炎は授乳中によく聞かれる症状です。

乳腺からの母乳の流れが悪くなる事で乳管が閉塞し乳腺が腫れる場合や、細菌感染が起こっている場合など様々な段階があります。初期であれば自然に回復しますが度重なる閉塞が起こったり化膿したりすると切開が必要な場合があるので、できるだけ予防したいものです。

しこりや痛みがあり、現在妊娠している・授乳中である場合は乳腺炎の可能性が高いといえます。

・線維腺腫

張りの原因としてしこりを感じている場合、線維腺腫という病気がある場合がります。

線維腺腫は10~20代くらいの女性に見られるしこりの事で、良性の腫瘍に分類されます。基本的には年齢と共に消えて行く場合が多いため放っておいても問題はありません。しこりの境界がはっきりしている、つるつるしている場合はこのケースの可能性が高いです。

・乳がん

張りがあったり胸が痛いという場合に、一番心配になるのは乳がんではないかという点かと思います。

しこりがある場合の原因としては乳がんが疑われる場合がありますが、乳がんの症状として痛みはあまり挙げられません。

乳がんのしこりの特徴として、押してもコロコロ動かない(動く場合は線維腺腫の可能性があると言われています。)、乳房が凹んでいるなどの症状があるので、日頃から注意深く観察しておくとよいでしょう。

胸の張りを抑える対策

ブラジャー

胸の張りの対策方法を紹介します。

PMS・乳腺症が原因の場合

PMSの場合は、基本的には胸の張りは生理的が現象なのでそっとしておけば良いというしかありません。また、乳腺症もホルモンのバランスを整える事が対策といえます。

PMSはこれといった治療法がないので、十分な睡眠、バランスの取れた食生活といった規則正しい生活を心がける事で症状を緩和できるとされています。とはいえ、生活に支障をきたす程の痛みがある場合は対策を講じたいところですよね。

・下着の選び方を変えてみる

生理前には胸の容積が大きくなるので、締め付けが少ないタイプの下着を選ぶ事で張りがあった際に苦しい思いをしなくて済みます。

ワンサイズ大きいものを用意しておいたり、近年販売されているようなマタニティ用のブラジャーなど、一つ持っておくのも安心感があって良いかもしれないですね。

・避けるべき食べ物がある

避けたい食材:塩分、カフェイン、トランス脂肪酸

動物性の脂肪分は黄体ホルモンの分泌を盛んにする効果があり、胸の張りを促進する可能性があるので避けるべきでしょう。

また、カフェインは血管の収縮を促し、胸の痛みにつながる場合があります。胸の張りが妊娠の初期症状である可能性も考えると、こちらも避けた方がよいものです。

・積極的に採っていい食べ物

採りたい食材:カルシウム、大豆、魚、レバー

女性ホルモンのバランスを整えるためには、大豆製品がよいでしょう。豆乳や豆腐など、普段から採っておくとPMSの予防になります。

また、特に症状がひどい場合には女性ホルモンの働きが鈍いという可能性があります。女性ホルモンを活性化させるビタミンB6、亜鉛などを採る事をおすすめします。

・冷えに効くツボを押す

今まさに胸が張ってどうしようもない!という場合に効果的なツボをご紹介致します。

体が冷える事でPMSが悪化している場合、冷えのツボである三陰交を押すのが効果的です。内くるぶしの頂点から指幅4本分上がった筋肉と骨の境目の所にこのツボがあります。息を吐きながら静かに押します。

・むくみに効くツボを押す

もう一つおすすめのツボが、体内の水分調整力を高める陽陵泉です。膝の外側下、骨の出っ張りの下のくぼみにこのツボがあります。横座りになって片方の膝をまげ、両手の親指の腹を置いてゆっくりと押します。

胸の張りに直接効果があるというよりはPMSの改善を目指すものですが、体全体のむくみを調整する事ができます。

乳腺炎になっている場合

妊婦さんや授乳中の方の場合は、専門家の適切な指導が不可欠なので、基本的には指導を仰ぐのが良いですが、一般的には乳腺炎の予防には母乳の飲み残しがないようにする事、母乳を溜めすぎない事が重要です。

乳管の閉塞を予防するためには、母乳が濃くなりすぎないよう水分を多めに採るよう心がけましょう。乳首から放射状にマッサージをするのにも効果があります。

また、乳頭に傷がつくと、そこからばい菌が入る恐れもあるので、奥深くくわえさせるよう心がけるとよいでしょう。

まとめ(違和感がある場合は検査を受けましょう!)

ストレスがあったり、生活習慣の乱れや食事のバランスの乱れがあるとホルモンバランスが崩れ、ホルモンの影響を受けやすい乳腺などに影響が出る場合があります。日頃からできるだけ規則正しい生活を心がけ、重い症状が出ないよう予防する事がPMSや胸の張りを予防する近道になります。

また、女性が気をつけるべき病気として乳がんがあります。定期検診の受診をする事と、いつもと違う胸のはりがある、しこりがある等、気になる症状がある場合は、早めの医療機関受診をする事が大切です。

また、妊娠初期の症状として胸の張りが現れる場合があります。こちらの場合もできるだけ早めに医療機関でチェックを行う事が大切です。

自分の体をよく観察して、変化を見過ごさないようにしましょう!

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