あまり聞かないといいますか、聞く機会もないのですが、精液を飲むということが、ごく一部の人にいるようです。また、ネットでもそのようなことの書き込みも数多くあります。
ある意味、秘め事といいますが、人にもあまり言うことでもない内容ですし、聞けないことでもありますが、その行為自体が、実は逆にいいことがあるとの内容には少し驚きます。今回はその精液を飲むということについてお伝えします。
精液とは
まずは、精液の働きや役目を紹介します。
その成分
主な成分は、タンパク質ということです。他にもいろいろな成分が含まれており、だいたい40~50ぐらいの成分で構成されているとのことです。基本的には、排出物である尿などと比べて害のある成分は、含まれておりません。
成分はタンパク質を始め、亜鉛などのミネラル類で占められているようです。ですが、非常に微量ですので、これを飲んでも肌がきれいになるなどの効果を期待できるほど、そんな量は含まれていないというのが実情です。
ただ、精液は子孫を残すという大目的のために、当然必須の栄養素の塊で構成されているようです。たとえ、飢餓状態が続いて食事が満足に取れない状況でも、子孫繁栄のために必ず何をおいても、必要な成分が精液へと取り込まれるようになっているようです。
つまり、何をおいても第一に考えられているものが、精液なのです。
精液の役目
これはいうまでもなく、自らの子孫を残していくことです。地球上に生きる生物も植物も次世代へつないだ後は、死んだり枯れたりします。人間以外は、そこで役目を終えたことになります。
人間は、その役目が精液の中の精子であり、女性の場合は卵子であり、植物で言えば種となります。
飲むことによるメリット・デメリット
精液を飲むという行為のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
まずは、メリットを紹介します。
肌がきれいになる?
昔、クレオパトラが美容のために飲んでいたという言い伝えがありますが、本当なのでしょうか?どうも後から作られた話としか思えません。はっきりいって、昔のほうが衛生的にももっと良くない状況です。ひどい病気にかかる可能性が今よりもありうるからです。
他にも中国の女帝が若い男性の精液を集めて飲み、不老長寿の効果があるという話が、いつしかそのまま残って都市伝説として語られ続けています。
人の肌は自然に奇麗になるようなメカニズムがあります。現代みたいに化粧をしなくても、害のあるものを食べたりしない限り、きれいな状態を保てるはずです。きれいになりたいのはわかりますが、このような不自然な方法は、実は間違ったものと思われます。
実際の専門家の話では、精液の成分は確かに美肌にいいものを含んでいるとはいえ、一回に射精で4~6mlほどであり、美肌の効果には程遠い量だということです。つまり、美肌には効果は少ないという見解が正しいようです。
また、そのような話がどうして出てきたか、気になる部分ではあります。が、勝手に男性側が飲ませるための口実としか言いようがないと思われます。
ホルモンの分泌
精液を飲むことできれいになるかどうかは、その信憑性は定かではありませんが、性行為自体は女性ホルモンを分泌させるため、きれいになることは間違いないようです。
女性ホルモンは、肌や体つきをきれいにするものなので、歳をとっても性行為をする人としない人では、かなりの差が生じるという報告があります。
よく、男性でも、スケベなオヤジは肌艶がいいといいますが、おそらくそれは女性にも通じるものがあります。そして色っぽさなどを表現することで、人から見られているという感覚が、さらにきれいにさせるのです。
不老長寿
精液を飲むと不老長寿になるなど昔は飲んでいたということですが、先にはありえないと書きましたが、実はある意味完全に否定できない部分もあります。人間の精液に関してはそのようにとらえるかどうかは別として、勢力をつけるのにオットセイの局部を食べるとか、白子だってその目的で食べたりします。
また、漢方薬でもそのような目的で煎じて飲むものもあります。あくまで男性側の視点ですが、女性もこのようなものを摂取すれば、それなりのことが期待できると思います。であれば、精液もその目的に近いことも考えられます。
害はあるの?
基本的に男性の尿道から出てくるまでは、無菌です。つまり、基本的に害はないものです。それは当然と言えば当然です。子孫を反映するための大事なものですから、それが有害なものを含んでいたら、それこそ大問題です。ただ、口から入る際に、他の部分に付着していた菌を一緒に飲み込んでしまうことや、口の中の付着する可能性は高いということです。
はっきり言って、体液の中では精液は一番きれいなのではないでしょうか?汗は、毛穴の汚れなどが流れ出ます。涙もそうです。鼻水などはもっての他で空気中のほこりや有害の物質を含んでいるのです。それを普段、鼻水と一緒に実際のに飲んでしまっています。
風邪ひきの時は、皆さん何気に鼻の奥から、胃へと流れているのです。それらに比べると、受精するための精子は、直接飛び出してくるものなので、汚染されている訳がないのです。
デメリット
次に、デメリットを紹介します。
下痢や腹痛
人によっては、飲むと下痢を起こす人もいるようです。そういう意味では、あまり飲むことはよくないようです。さらに人によっては、下痢を起こすと同時に腹痛も引き起こします。
ですが専門家の意見では、精液自体の成分内容を見ても、お腹を下すようなものは含まれておらず、普通に消化してしまうとのことです。下痢などは、心理的な要素ということも考えられそうです。
また、性病にかかった時に下痢になることもあります。これは、肝炎など微熱が出ることにより、体内の不要物を排出させようとする働きがあるからです。
性病に感染
これも、精子を飲むから性病になるのではなくて、その回りに付着した菌が一緒に口から入り込むことで病気にかかるのです。
さて、この付着した菌から移る病気は一体どのようなものがあるのでしょうか?また、いったいどのようなにかかるのでしょうか?今までに報告された病気としては、以下のものがあります。
・淋病・ヘルペス・梅毒・B型肝炎・クラミジア・HIVなど。
これらの病原菌は、本来ですと口から移るものではありませんが、口の回りに付着したり、虫歯や口の中に傷があった場合などで、感染していることが多いようです。
特にHIVは唾液からは移りませんが、精液を通しての感染はありえます。これらの病気は内容が内容だけに、すぐに病院に行かない人が多く、悪化してからようやく診察を受けるという人が多いと聞きます。
その間に不特定多数の方と接触することにより、移してしまうことも多いようです。これは本当に気をつけていただきたいと思います。
基本的にこれらの病気は、放っておいても治らず、悪化する一方です。抗生物質の含んだ薬処方してもらわない限り治らないと聞きます。
そもそもなぜ飲む?
では、なぜそういった行為を行うのでしょうか?
愛が深まる
では、なぜ飲むのでしょうか?これには感情的なもの以外は考えられないと思われます。
女性が飲むことにより、相手の男性を喜ばせるとか、愛の確認をすることと解釈していいかと思います。特に害がないのであれば、確かにそう取る向きもあると思います。
恋人が喜ぶ
特に男性には、征服欲というものがあります。自分の言うことを訊かせたい、言いなりにさせたいというような欲求です。自分の精液を飲ませることで、その征服欲が満たされたという解釈もできます。
逆に女性自身もそのような押さえつけられたいという感情を持つ人もいます。言いなりになることが気持ちいいという感覚につながるということと解釈してもいいのではないかと思われます。
精神的なもの
中には特別な考え方をする人もいて、いわゆる汚いもの志向とでもいいましょうか、その尿道から出るという排出物をあえて汚物と呼ぶのなら、そのような汚物好きという趣味的な志向があるということです。
別の例でいいますと、SMの世界で、わざわざ痛い思いをしたがる人もいるような感覚、ということです。
本来、飲むもの
女性の中には、もともと精液は飲むものと認識している人も少なからずいるようです。口の中に出されたら、飲むことが当然と思っているということです。
そのような女性は、逆にネットなどの記事を読んで、飲まない人がいるということを初めて知ったとか、あるいは別の彼との行為で飲んだら、その彼にびっくりされたという人もいます。確かにこれは、教わるものでもないので、人それぞれで捉え方が違うようです。
味は人により違う
人それぞれ、体質や食べているものも違うように、精液も人によって味が違うとのことです。実際にどれだけの人が飲み比べたのかはわかりません。
当然、人によって体液の成分も違うのですから、精液の成分も微妙に違っているはずで、それが味に反映するのかと思います。
まとめ
基本的に害はないということですが、感覚的に好む好まないということはあると思います。また、いろいろなサイトを見ると、男性自身が自分の精液を飲んだような書き込みもあります。人それぞれで、いろいろなことを考えさせられます。そもそもが非常に独創的と思うのですが、あくまでもそれは人それぞれです。
先にも書きましたが、精液というのはあくまでも目的は子孫を残すという、大事な使命を持ったもので、その行為も子孫繁栄のためのものです。基本的なのはその目的を達成するために存在する仕組みといってもいいのではないのでしょうか。
ですから、それ以外の効果は本来備わってはいないはずだとは思います。ですから、肌がきれいになる、不老長寿になるなどは、やはり迷信と考えていいのでは…と思います。
何はともあれ、女性が飲む場合でも、相手あってのことですから、お互いの意思の疎通があれば、それは構わないかと思います。
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