特に理由がないのに、頭が重いときってありませか?なんか、かったるい様な、すっきりしないような状態のことです。果たして、何か重大な病気にかかっているのでしょうか?
実は、重大な病気にかかっている場合もあります。ですが、それほど慎重にならなくてもいいと思います。
今回は頭が重い、その理由、原因、症状、解消法などをご案内します。
この記事の目次
「頭が重い」症状の種類
- 頭痛
- うつ病、統合失調症、精神的なもの
- 副鼻腔炎
- 眼精疲労
- ストレス
- 脳疾患(脳梗塞・クモ膜下出血)
- 寝不足
などがあります。では、順に説明していきます
頭が重いのは頭痛?
頭の重さが頭痛によるものの可能性があります。
原因
重症なものですと、脳の病気などである脳梗塞、クモ膜下などがありますが、ここではよくある頭痛を説明します。
俗にいう片頭痛ですが、場所もいろいろと別れています。こめかみ、頭頂部、額のあたり、頭全体、後頭部などがよくある場所になります。特に女性は多いのですが、ならない人はまったくなりません。ほとんどの人が薬などで対応しています。
そのほとんどが、筋肉や血管の血行不良により、疲労物質が溜まっていることが原因と考えられています。その疲労物質は、長時間に渡り同じ姿勢でテレビを見ていたり、パソコン、スマホの操作や作業で目や肩に負担がかかり、その部分が血行不良を起こしていることです。
また症状が軽度の頭痛の場合は慢性硬膜下血腫の可能性も考えられます。硬膜と脳の間に血が溜まり腫瘍になる病気で初期の場合は症状が無かったり、軽い頭痛程度の症状であることが多いのが特徴です。50代ころの更年期の世代に多い症状なので、もし頭に打撲が出来るような衝撃を受けた事が直近であれば注意が必要です。
症状と解消法
血管がズキンズキンと鼓動を打つように痛みます。軽いものですと、そのまま放っておいても、気になりませんが、ズキズキと痛むようですと、頭痛薬を飲むなどの対処をするのが一般的です。
ですが、薬はあくまでも一過性のものです。根本的な原因を探り解消していかないと、繰り返すことになりますし、いつまでも薬を飲むのは得策ではありません。まずは、生活スタイルを見直すことをお勧めします。
テレビを見過ぎていませんか、スマホの操作ばかりしてませんか。そのようなところで当てはまる部分があれば、少しづつ軽減をしていくと、原因が絞れるのではないでしょうか。
そのような場合には、身体を動かすことも有効です。ストレッチ、ウォーキング、ジョギング、軽い体操などがいいようです。
また、風邪の初期症状の時は、頭痛がするものです。人によっては、風邪引きの初期に頭痛を感じて、風邪を引いたと感じる人もいます。風邪の場合はそのあとに、本格的な風邪の症状が出てきますので、原因が特定できます。
他にも、もともと血圧が高いとか、頚椎の血流が悪いと症状が出るという人もあるので、機会があれば、医師にその旨を話しをすること望ましいと思われます。
頭が思いのはうつ病、統合失調症、精神的なもの?
精神的な疾患により頭の重さを感じている可能性があります。
原因
これは、原因として断定しにくいものの一つです。おそらくなんとなく頭が重い、やる気もでない、ぼーっとしてしまうという状態かと思います。おそらく、精神的に不安定な要素があることが引き金となっています。
統合失調症の場合は遺伝子が原因であったり、脳の伝達物質の分泌量の低下やストレスや本人の性格が関係して発症する確立が高くなります。
研究の結果では、統合失調症の症状を発症する患者の脳には萎縮の傾向が見られたり、海馬や扁桃体が平均よりも小さかったり、前頭葉の機能が低下していたりと言うような傾向が見られます。
しかし、この様な状態が統合失調症にどのように関与しているのかまでは明らかにされていません。
症状と解消法
理由の限定ができにくい病気で、このなんとなくというのが曲者という感じがします。また、うつ病は特に表情などでわかります。特に夕方にかけて深刻になるようです。また、睡眠障害も起こりますが、実は本人は気が付いていないケースがほとんどです。
解消法としては、その症状が回りの人が判断し、医師の診断を受けることがいいかと思います。本人も気がつかない、もしくは医者などにかかるのが嫌がる人もかなり多いので、その辺はたいへんです。
また、よく言われていくのが、栄養不足です。このような症状の人は、意外にしっかりと食べていません。また、食べていても、偏りが激しい人です。ベジタリアンや極端にダイエット志向の人は、うつや統合失調症になりやすいのです。
当人はそれほど慎重に考えていませんが、食事は過不足なくバランスの良い食事を心がけてください。特に肉類を嫌う人がいますが、肉類は逆に積極的に取るようにすると、かなりの改善が見られるかと思います。
自律神経失調症が原因?
自律神経失調症の症状の中に頭が重く感じる症状があります。自律神経失調症に関する情報について紹介します。
自律神経失調症の原因
自律神経の乱れは、ストレスや過労や睡眠不足などの事が原因になって引き起こります。自律神経は呼吸や内臓の活動などを無意識的にコントロールするのが主な役割になっています。
これが、強いストレスや生活習慣の乱れなどでホルモンバランスが崩れるなどの症状を引き起こし、その結果として自律神経が乱れていきます。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。この交感神経と副交感神経が交互にバランスよく働くことで身体の調子を整えて正常に身体を働かせる役割を担っています。
交感神経は主に動いている時、活動している時に働きます。副交感神経はその逆で、寝ているときや休んでいる時に活動してくれます。
しかし、この両方の神経が様々な原因で活動力の均衡が崩れることで自律神経失調症となってしまうのです。
症状と改善法
筋肉の緊張やめまいなど頭、目、耳、喉、口、心臓、呼吸器、消化器、皮膚、生殖器、背中首肩、関節などほぼ全身に様々な症状が現れます。
自律神経は身体のあらゆる器官の活動を支えているため失調症に陥るといくつもの症状が現れるのです。その中に頭の重さ、だるさなどがあります。
統合失調症の改善方法は日常生活の改善によって行うことが出来ます。特に睡眠をしっかり取ることが重要です。しかし、専門医でも正確に症状を見分け治療することが難しいので、治療が難化することがしばしばあります。
まずは基本的な食生活や適度な運動や良質な睡眠を行い自分の体内の自律神経のバランスや、ホルモンのバランスを整える事から始めましょう。
頚性神経筋症候群が頭が重い原因?
頚性神経筋症候群が頭の重さを感じる症状を引き起こしている可能性があります。詳しい症状などについて見ていきましょう。
頚性神経筋症候群の原因
頚性神経筋症候群は慢性的な首こり病と呼ばれる病気の一つで、病院での検査でも原因がわからず、首のこりが長期間続く症状の病気です。
原因が不明な為に有効な治療法がわからず、慢性化してしまう特徴があります。首のこりの原因となる病気は緊張型頭痛、パニック障害、ムチウチ、更年期障害、めまい、自律神経失調症、うつ、慢性疲労症候群、 ドライアイ、機能性食道嚥下障害、 血圧不安定症、多汗症、不眠症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、VDT症候群、ドライマウスなどがあります。
これらの病気が水面下で引き起こっているためにこれらが原因となり症状が続いている可能性も考えられます。
症状と改善法
症状は基礎疾患である首の凝りがまず挙げられます。一時的な症状の緩和策としては患部を温めることやマッサージを行うことで症状が和らぎます。しかし根本的な治療が行えるわけではないので、出来れば掛かり付けの専門家による治療を受け長期的に様々な治療法を試していくことが望ましいでしょう。
原因と考えられる物を改善していき、一つ一つ対処法を打って症状の緩和を目指す他ないでしょう。考えられる原因は首だけではなく、内臓や足の裏のバランス感覚や自律神経など、多岐に渡ります。
さらに症状が無いときでもしっかり予防法をとっておくことも再発の防止には重要です。
副鼻腔炎により頭が重い?
副鼻腔炎により、頭の重さを感じている可能性があります。
原因
これはいわゆる蓄膿症で、鼻の周りには腔という字のごとく、空洞があり、その部分に何らかの影響で菌が入り込み炎症を起こすことです。
軽いものですと頭が重くなるのも含めて、若干の痛みだとか微熱で済みますが、重症になりますとその空洞に膿が溜まり骨などにも炎症が移ります。また、出血が起こることもあります。
症状と解消法
頭が重くなることがままあります。また、副鼻腔炎がかなり進行しますと、頭の痛みはひどいものになり根本的な治療をしないとよくなりません。鼻の奥が常に詰まった状態で、鼻をかみますと黄色もしくは緑色の鼻水が出ます。これは膿ですのでドロッとして非常にかみにくい状態です。
まれに血も混じることがあり、その場合はかなり進行していると思われます。治療には当然医者に頼らざるをえません。ひどいものは手術をしますが、最近では薬による治療でほぼ改善します。ですが、早い段階でも医師の診断を仰ぐといいでしょう。
詳しくは、蓄膿症の頭痛の治し方って?原因を知って予防する方法も紹介!を参考にしてください。
頭が重くなるのは眼精疲労?
眼精疲労が原因で頭が重くなることもあります。
原因
これもやはり眼の酷使が理由と考えられます。テレビ、スマホ、ゲームのしすぎなどが長時間になると当然のように疲れます。これらを適度のタイミングで解消させないとどんどん疲れが溜まります。また、他にも肉体的、精神的な疲れも溜まっている場合は疲労が蓄積されてなかなか解消されません。
症状と解消法
頭痛とだるさなどが加わり、重くなるとかなりの苦痛を伴います。さらに眼の奥が痛み、頭痛へとつながっていることが多いようです。しかも、この眼精疲労は疲れたから十分な睡眠をとれば大丈夫だろうと安易に考えがちですが、実は睡眠ぐらいではとれません。
とはいっても、おそらくそのような状況になっているということは、テレビ、スマホをやめましょう、おさえましょうといっても止められない思います。このような場合は、30分おきに休みを入れるなどの対応をするしかありません。ただ、問題は溜まりに溜まった疲れです。
お勧めは2点です。一つは半身浴です。お風呂に上半身だけ浸かり、30分ほど汗を流します。これをすることにより、血流がよくなり、身体の疲労物質が流れ、汗として外に出ていくのです。また、内臓も温まることにより、活発化し動きも良くなります。
二つ目は、サプリメントを服用することです。ビタミン類は欠かさず、他の各機能を回復させるような向いているサプリメントを服用してください。これは短期ではなく、なるべく長期に渡り服用することをお勧めします。
長期によることで、長年の積み重なった疲れも徐々に取れてくることでしょう。それぞれのサプリメントの効果は、ここでは割愛します。ご自身でお調べになり、服用するといいでしょう。
ストレスにより頭が重いと感じることも!
頭が重いのはストレスが原因であることもあります。
原因
こちらも非常に悩ましいものです。ストレスは、頭痛に限らずあらゆる病の元凶にもなります。実に意外なものにも影響を及ぼします。ただこのストレスは、避けようにも避けようがないというのが、実情です。
ストレスが肩こりや首を凝ったりさせ、それが頭痛につながります。これは、頭痛に限らず、心臓が痛むとか呼吸が困難になる、妙にトイレが近いなどの症状も発症します。それに加え、性格的な問題もあります。神経質な人は特に症状を引き起こしやすいと聞きます。
症状と解消法
現代社会に生きる以上、このストレスとの戦いといっても間違いないくらい、相当な影響があることは避けられません。これはまた、自律神経への悪影響もあります。また、進行することでうつ病などになることも報告されています。
解消法としては、普段から解消させる方法を自分なりに見つけておくことが重要です。個人的に多い解消法は、カラオケ、スポーツ、趣味などに没頭、酒を飲む、掃除、ドライブなどです。
他にいい例として、ある医者が進めるのが、週末に泣くことです。ただ泣けというのも無理な話で、悲しい映画やドラマを見る、悲しい本を読むなどです。この涙を流すことにより、脳内にセロトニンが大量に分泌され、ストレスの解消に導いてくれるとのことです。こちらもお勧めです。
頭が重いのは脳疾患(脳梗塞・クモ膜下)の可能性も
脳腫瘍が原因であることもあります。この場合は、早期に発見することがポイントになります。
原因
これは頭痛でも一番怖い症状です。頭痛も激しい痛みがあれば、間違いなく病院に直行しますが、軽い痛みだとなかなかそうはいきません。
ですが放っておくと死亡する確率が高まり、意識を失うこともあります。それが脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血などです。
くも膜下出血については、くも膜下出血の前兆をチェック!頭痛に要注意?を参考にしてください。
症状と解消法
脳内に出血や梗塞を伴っているものは、とにかく我慢できないような、鈍器で頭を殴られる痛みと聞きます。即、救急車で搬送になると思います。主に、動脈瘤や高脂血症など、普段の生活習慣が問題となることがほとんどです。
現代人はとにかく食事が滅茶苦茶です。体にいいものはまずとらないどころか、添加物がたくさん入ったものを摂取しすぎです。それが、コレステロール値が高くなったり、血圧が高くなったりする理由です。たばこは止めて、お酒は控えめにしましょう。別に長生きするようにとは申しませんが、痛い思いや回りの人への迷惑度を考えればお分かりになるかと思います。
解消法は、まずは油を変えることです。今の食事で例えばファーストフードは、最悪です。また、出来合いの総菜やパン類も同様によくない油が使用されています。
それに付け加えて、結構塩分に気をつける人はいますが、実はそれよりもこの油のほうが深刻なのです。
寝不足でも頭が重くなる?
寝不足の時に、頭が重いと感じたことのある人は多いのではないでしょうか?
原因
寝不足は脳内の疲労物質を解消できないために、頭が重い状態を作ります。普段から短眠の人なら、多少の睡眠時間が短いことでも身体がなれているので、問題はないのですが、普段から7時間とか眠る人には、3時間や4時間で済ませるには無理があります。
間違いなく頭痛の元になると思われます。また、暴飲暴食をした時も、十分な睡眠が取りにくいようです。つまり、熟睡できないからです。これは頭は眠っていても、内臓が動いていて、身体が休まらない状態です。当然、疲れは取れないでしょう。
症状と解消法
朝、起きるときから頭が重い状態になっていると思います。身体の疲れは、内臓の疲れからも来ていると考え、普段から寝る3時間前には食事をしないとか、消化吸収の悪いものは摂取しないことが重要と思います。これが寝不足を引き起こしているのです。
まとめ
いかがでしたか。たくさんの頭痛の種類があるのですが、正直判断をつけるのは非常に難しいと思います。同じような痛みが続くようであれば、薬で一時的にしのぐのではなくて、医師の診断を受けることをお勧めします。
痛くなったら薬、という習慣は止めるようにしたほうがいいと思います。中には、薬が効かなくなってきた、と通常の量以上の薬を服用する人も多いと聞きます。これは非常に危険だと思います。薬というのは、身体にかなりの負荷をかけるものなので、長い目で見れば、逆効果になることもあります。ですから、生活習慣を見直し、改善することが最善の方法と思いますが、いかがでしょうか。
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