最近、靴底のすり減りが気になったり正座ができなくなってきたことはありませんか?・・・靴を引きずって歩くクセが気になる・・・正座をする時に足首が痛くて座れない・・・足首が固くなってきてるなぁと感じている方、そのままにしておくと関節炎という病気になる可能性があるかもしれません。
ストレッチや運動などで一時的に改善される場合もありますが、正しい栄養バランスでの食生活の見直しが根本的解決になる近道になります。
足首が固いことはトラブルが起きやすく怪我につながりやすくなります。足首が固いことで起こる可能性のあるトラブルについてその解消法についても紹介していきます。
足首が固いと危険がいっぱい
足首の固さは、のちのち大きな怪我につながります。特に年齢を重ねた身体には、つまずいた時に骨折してしまうという危険も増えるので、足首を柔軟にしておくことが大切です。
足首が固いと危険がいっぱい
足首が固いとバランスがうまく取れなくなり、正しい姿勢が出来ずに無意識に膝や腰などをかばって歪み、身体全体に支障をきたしてしまうようです。年配の方は、長年の身体全体の歪みによりちょっとした段差でつまずいて、骨折して大けがを負ってしまうという危険性があります。
他にも昔から足首は、生殖器のツボが多く密接に関係しているといわれています。足首は内くるぶしが子宮、外くるぶしが卵巣のツボがあり、男性の場合は内くるぶしが前立腺、外くるぶしが睾丸になります。ということは、足首の固さは不妊症や流産につながる危険性があるということになります。
足回りの筋肉の硬直や血流の滞りはこれらの病気や不具合の兆候を示す可能性がありますので注意が必要です。
足首の柔軟度チェック!
足首が固い人は、以下の2つができない場合があります。簡単なチェックなので、一度試してみてください。もし2つとも出来ない場合、かなり足首が固くなっている状態であるといえます。
・両足を伸ばして座り、両足首をゆっくり回してみた時、膝は曲がらず足の付け根は一緒に動かない。
・両足を肩幅より少し狭めに開いた状態で、そのままゆっくりしゃがむと、かかとが浮かず、尻餅などをついて転ばない。
これが出来ないと日常生活での何気ない仕草や行動を行う際に常に危険が潜んでいる事になります。転びやすかったり、足の柔軟性が無くなることで、身体のバランスが取りにくくなり姿勢が歪んだり腰に負担がかかったりします。その他にも様々な影響が出る可能性がありますし、既に関節などに影響が出ている場合、足首の硬さが一つの原因かもしれません。
足首を柔らかくする改善方法
もし柔軟度チェックで「かなり足首が固くなっている状態」と判明した方でも大丈夫です!足首はストレッチ方法で、かなり柔らかく改善できます!まずは簡単な動的ストレッチと静的ストレッチから試してみましょう。
①片足のつま先を、足首の状態によって低い台に乗せ垂直にまっすぐ立ちます。かかとはそのまま床につけたままにします。台は足首の状態をよく観察しながら、徐々に電話帳などの厚みがあるものに変化をつけていってください。かかとを床につけたまま壁などにつま先を斜めに押し付けてアキレス腱やふくらはぎをストレッチするのもいいでしょう。
②そのままの状態でゆっくり前屈し、足首からふくらはぎ・太ももの裏が伸びて心地よく感じるとこでストップしてください。このまま約30秒伸ばし続けます。これを1日3回~5回ほど続けて、足首の動かせる範囲を広げてください。
③片足を軸にしゃがみ、反対側の足は後ろに伸ばして膝をついた状態になります。軸にしている方の足に体重をのせて足首の後ろの筋肉や腱を伸ばしていきます。痛めないように一気に体重をかけずに徐々に微調整しながら負荷をかけるようにしてください。
④足の側面を地面につけて横に足首を曲げていきます。バランスを崩してしまうと危ないので何かに腰をかけながら行うといいでしょう。気持ちよく感じるところまで足首を伸ばしていきます。普段曲げない方向へのストレッチなのであまり負荷をかけすぎると痛めてしまう可能性があるりますゆっくり行いましょう。
⑤ふくらはぎの筋肉を手でもみこんで、ほぐす。足首からふくらはぎまで全体の筋肉をマッサージしていきましょう。
簡単なストレッチが出来るようになってきたら、両くるぶしをくっつけて正座してみてください。ストレッチが十分にされていないと、つま先が伸びてしまい伸ばしたいはずの足首が伸びません。
風呂上がりなど、身体が十分に温まった状態で少しずつ動かせる範囲を広げていくの効果的ですが、無理は禁物です。慣れない間は下に座布団や布団を敷いたりしてつま先に体重がかからないように注意しましょう。
身体は全て連動してる
足裏から関節や筋肉の連動によって、身体は動いています。その関節が一つでも動きずらくなってしまうと膝・股関節・腰に負担がかかってきます。
ストレッチや運動である程度は改善できる
足首が固いという事は、足首の柔軟性が無くなってきているということです。足首の柔軟性がなくなると、膝が曲がりづらくなってきます。膝が曲がりづらくなるということは、股関節が動きづらくなり腰痛の要因になってきます。
ストレッチや運動で足首を柔軟にする事により、足全体の代謝が良くなるといわれています。足首には冷えやむくみ、骨盤、子宮などのツボがあり、そこの代謝が悪い事で身体全体の血流の滞りなどにつながります。ある程度は改善できますが、一時的な対処になるでしょう。
年配の方や肥満気味の方は、ストレッチや運動で関節が痛むという人は少なくないようです。傷ついた筋繊維や関節を修復する材料となるのは、食事で体に摂取される栄養素です。根本的な解決を目指す為には、正しいバランスのとれた食生活を目指してみましょう。
足首が固くなりやすいタイプ
一般的に足首が固くなっているのに気付く時は、靴をひきづって歩く時の癖や正座をした時に分かります。足首に違和感を感じてに痛むのが特徴です。どのような方がなりやすいのか、ご紹介します。
・山登りやランナーなど頻繁に足首を使っている
徐々に悪化していくパターンばかりではなく、頻繁に捻挫をしていたり、捻挫をくり返していたり、痛みを我慢してでもその作業を続けてしまうというように、日ごろの蓄積が症状の悪化として現れる場合があります。
足首はクッションの役割を担っている関節でもあります。最も体重をバランスよく分散させる最初のクッションの役目を果たす部分ですので正常に体重や負荷を分散させれていないとランニングフォームが崩れたり衝撃が蓄積されやすく痛めたり、関節が固くなる可能性が高くなります。
・園芸などでずっと同じ体勢でいる
何十年にもわたって、同じ作業を同じ体勢で続けている場合、足首のだけでなく身体全体の関節が固まり拷問のような痛みが続きます。
同一方向への負荷を長時間かけている人は反対側の腱や筋肉が縮み伸びにくくなっている場合があります。反対側を伸ばす事を忘れないようにしましょう。
・肥満気味で運動不足
足首が痛むと動くことが不自由になり、肥満気味になり、また動くことを避けるようになります。栄養で肥満を改善する事が、一番の近道になります。
また肥満になると、支える脂肪が増えて運動不足で筋力が低下するので、関節などへの負担は大きくなります。関節も固くなり、筋力も低下することで怪我につながりやすくなりますので危険な状態と言えます。
・極度なストレスを感じている
小さいころの心の問題が、大人になってから無意識のうちに怒りを爆発させる代わりに、身体が動かなくなったり関節炎になる場合があります。
このように足首の違和感には様々な原因がありますが、基本的には足首のツレ・痛み・歩く時の感覚で違和感を感じとることができます。
足首が固くなる前に現れる症状
足首が固くなる前に、このような症状が出ることがあります。下記に当てはまる症状がある場合、足首を回して柔軟性を確認してみてください。
- 靴のへりが片方だけ激しい
- 足がむくみやすくて、靴下の跡が残る
- くるぶしの出っ張りが見えづらい
- しゃがもうとすると足首がつっぱる
- なにもない所でつまづく
- ふくらはぎがシシャモのような感じ
- 夜寝ていると、いきなりふくらはぎがつる
- 季節に関係なく足が冷えやすい
足首が固くなる前にこの様な前触れを知っておけば早めに対策することで、簡単に足首の柔軟性を取り戻すことが出来ます。痛みや怪我を起こしたり、非常に関節が硬くなってしまった後では、症状がひどくなるほど柔軟性を取り戻す事が難しくなります。
現時点でこの様な兆候が見られる人は足首のストレッチや運動を行って柔軟性を取り戻していきましょう。
まずはストレッチ
運動を普段から全くしない人や、運動不足な人は足首やそれ以外の筋肉や関節が固まってしまっていていきなり運動やトレーニングを始めてしまうと怪我をしてしまう可能性が高いです。
運動前に2,3日事前にストレッチを行うことや、体操をすることで徐々に身体を慣らしていくことをおすすめします。
上記で紹介したようなストレッチや、ラジオ体操でも十分に身体全体の筋肉や関節をほぐすことが出来ます。意気込んで運動を始めて怪我をしないように十分注意してください。
足首が固いのは関節炎(かんせつえん)の前触れ?!
足首が固い状態をそのままにしておくと、足首の関節炎という炎症になる場合があります。
足首の関節炎(かんせつえん)の症状って?
足首の関節炎の症状について紹介します。
- 足首の腫れ
- 足首の熱感
- 触っても痛む感覚
以上の3つが足首に違和感を感じる人で、最も多くでる症状のようです。他にも、足を引きずって歩いたり、足首をつけてしゃがめなかったり、正座ができなかったりする場合もあります。
足首の関節炎は治るの?
関節炎は、病気としては最も無視されてきたグループの一つで、最近になってやっと解明されてきた症例です。これは動物実験で、この関節炎が人工的につくれなかった為といわれています。
栄養不足が原因?
関節炎になる多くの方は、共通して激しいストレス状態にあり、食生活では驚くほど栄養欠陥があったことが分かっています。特に、血中のビタミンE・C・パントテン酸の濃度が極端に低いです。
関節炎には、コーチゾンの自己生産ができるようになれば、改善されやすいとされています。コーチゾンの生成を促すには、全ての必要栄養素軍をしっかり補給し、ストレスでタンパク質が絶えず壊されるので、一日に何回かに分けて補給するのが良いでしょう。
ストレス状態の身体は、副腎を守るために普段の何倍、何十倍ものビタミンCを必要とします。ビタミンCは、コーチゾンの生成を支えるだけでなく、効果を発揮させ、効果のある時間を延ばす為にも役立ちます。
投薬を受けている場合
どんな栄養素をとっても、コーチゾン・ACTH・アスピリンによる治療の妨げにはなりません。特に消炎鎮痛剤としてよく処方されるアスピリンは、体内のビタミンCを大量に消耗し続けるので、数時間ごとに摂取することをおススメします。
コーチゾンの投与中は、食塩を少なくして、タンパク質や全てのビタミンB群を多く摂ると副作用が軽減できるとされています。
ストレスによる痛み
激しいストレスと、どんな種類でも副腎を疲れやすくさせます。ストレスの度合いが大きいと、関節炎は年配の方だけでなく、成人期でも現れ何十年に渡って悪化する場合があります。
そのストレスは、子供の時に経験した心の「マイナス感情」から起こっている場合も少なくありません。関節炎が、無意識のうちに蓄積した怒りによるストレスの病気だと、今では広く認められています。
誰でも望んでいなくても、昔の心の傷や不自由な抑制に対して反発する気持ちが存在し、それはいろいろな形で現れやすいです。無意識な心のままでいると、怒りの存在までもを否定してしまします。自分の心と向き合うことが大切です。
急速に増加している病気
関節炎は、どの年齢層にも急増しています。この数年の間に、乳児や幼児にも見られるようになってきました。幸いにも、適切な栄養バランスの食事によって、症状は改善している傾向にあります。「食事がはじめから良ければ、こんな病気にならなかったであろう」と考えます。
社会全体が、栄養面からみてファーストフードやファミレスなどの欠陥食になってきているこの現代。栄養面での改善はなかなか難しいように感じられます。ストレスや無意識のストレスを完全になくすことは困難なので、関節炎はいつまでも姿を消すことはできないのではないでしょうか?
重要なのは意識の問題です。自分がどの程度健康で居たいかにもよりますが、大きな病気や怪我をしないことを望むのであれば普段から健康なうちにしっかり対策をすることが重要です。健康オタクになるほどに神経質になる必要はないと思いますが、ストレス無く続けられるレベルで運動や食生活の改善から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今は何ともなくても、足首の固さは大きな怪我や身体の負担につながります。特に年齢を重ねた身体には、つまずいた拍子に骨折してしまうという危険も増えるので、足首を柔軟にしておくことが大切です。
身体というものは、関節や筋肉の連動によって動いています。その関節が一つでも動きずらくなってしまうと、膝・股関節・腰に負担がかかり、身体全体の不調につながっていきます。
足首が固い状態をそのままにしておくと、足首の関節炎という炎症になる場合があります。足首の関節炎の原因は、ストレスである場合が大半です。規則正しい生活を送って、食事の栄養面を改善することである程度は防ぐことが可能です。
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