ウコンの効果とは?成分や正しい摂取方法を紹介!

ウコンは、ショウガ科ウコン属でインドを原産とします。寒さに弱いため、高温多湿な熱帯から亜熱帯にかけて自生しています。栽培が始まったのは古く、紀元前970年ごろと言われています。

日本に伝わったのは16世紀とされており、中国から琉球を経て鹿児島に伝わり、その後日本中に広まりました。日本では沖縄と鹿児島の一部で生産されています。健康増進に効果が高く、自生種も含めると世界中で50種類以上確認されています。近年では人気上昇に伴って価格も上昇し、粗悪品も出回っているようです。

可食部は主に根茎です。葉にも有効成分が含まれていますが、根に多く含まれます。

それぞれの種類によって効果や効能が少しづつ異なり、日本において一般的に「ウコン」と言った場合には、主に3種類のウコンのことを指します。あなたの目的にあったウコンを選ぶために、基本的なことを知っておきましょう。

スポンサーリンク

ウコンの種類

ginger-1191945_640

まずは、ウコンの種類について紹介します。

秋ウコン(ウコン・鬱金・ターメリック)

7月から8月にかけて白い花を咲かせるため、秋ウコンと呼ばれます。

日本においてウコンと言えば、だいたいこの秋ウコンを指します。肝臓によいとされる「クルクミン」を豊富に含むのがこの秋ウコンです。一般的に料理に使用するターメリックといった場合にも秋ウコンのことを指します。

独特の風味と黄色の色素があり、日本ではカレー香辛料やタクアンの着色料などとして使用されています。

春ウコン(キョウオウ・姜黄・ワイルドターメリック)

4月から5月にかけてピンク色の花を咲かせるため、春ウコンと呼ばれます。精油成分、ミネラルが豊富に含まれており、健胃・整腸作用があります。

クルクミンの含有量では秋ウコンに負けますが、多くの薬効成分があり、抗酸化作用や抗コレステロール効果も注目されています。

夏ウコン(ガジュツ・莪朮・紫ウコン・ホワイトターメリック)

5月から7月にかけて赤紫色の花を咲かせるため、夏ウコンと呼ばれます。様々な有効成分が少しづつ多種にわたり含まれており、生活習慣病に効果があるとされています。

潰瘍や消炎に効果があるアズレンなど、夏ウコンにしか含まれない薬効成分もあります。また、ピロリ菌に対する効果が高いとして注目されています。

スポンサーリンク

ウコンの効果とは?

pills-1173653_640

ウコンには100種類を超える精油成分やミネラル、食物繊維が含まれています。そのため様々な効果・効能があることが知られていますが、ここでは主要有効成分とされる「クルクミン」について詳しく見てみましょう。

クルクミン(クルクミノイド)

クルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンなど様々なタイプのクルクミンを総称してクルクミノイドと呼びます。抗酸化作用と肝臓を助ける効果が強く、二日酔いへの効果が代名詞のようになっています。

日本では、「医薬品としての効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断されない原材料」という扱いのため、多くのサプリメントやドリンク剤が市販されています。また日本薬局方の規格では、乾燥物に対してクルクミノイドを1.0~5.0%含むとされています。

医薬品としての効果を標ぼうする場合には、少なくとも総重量の1%の含有が必要となります。ドイツではウコン製剤(秋ウコン)が消化機能不全に対し医薬品承認が取れていますが、伝統的使用として分類されているため、人体における明確な有効性を示すデータはありません。

クルクミノイドは、春ウコンより秋ウコンに多く含まれます。ただし、同じ秋ウコンでも品質が安定していないのか、微妙に種が異なるのかまでは調査されていませんが、多量に含むものと少ないものではその含有量に10倍程度の差があることが成分分析によって判明しています。

脂溶性のため、通常状態では水に溶けにくく、人体への吸収率も低いと言われています。油分といっしょに摂取することで吸収率を高めたり、豆類に含まれるレシチンと一緒に調理すると吸収率が上がると言われています。先人の知恵なのか、インドでは豆類のカレーが多くあります。

また、黒コショウに含まれる「ピペリン」という成分にもクルクミノイドの吸収促進作用があるとの報告がありますが、この物質は人体における薬物代謝に影響を与える物質のため、摂取には注意が必要です。

クルクミノイドの作用

・肝機能の強化:肝臓が障害を受けると放出される逸脱酵素(本来は肝臓にしかないのに、血中に出てきてしまう)であるALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の上昇を抑える働きと肝臓の重要な機能である分解・解毒機能を増強する効果があります

二日酔いの原因となる、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドの分解にも効果を発揮します

  • 消化促進作用:胃や腸の活動を活発にし、胆汁の分泌を促進し消化を助けます
  • 抗酸化作用:強力な抗酸化作用のあるグルタチオンの濃度低下を抑制して、活性酸素の不活化やコレステロールの酸化を抑制します
  • がん抑制作用:膵臓がんや直腸がんなど、さまざまな臓器のがん抑制効果の報告があり注目されています
  • 生活習慣病予防作用:糖代謝に必要なインスリンの分泌を促進させるホルモンの手助けをしたり、血中コレステロール値を下げる作用があります
  • 抗炎症作用:アレルギーやリウマチなどの悪化の原因となるTNF-α(腫瘍壊死因子α、炎症性サイトカインとも呼ばれます)の増加を抑制します
  • アルツハイマー病予防効果:脳の働きを阻害してアルツハイマー型認知症を特徴付けるβアミロイドタンパクを吸収する免疫細胞を活性化する可能性が示唆されるという報告があります
  • 美肌効果:紫外線による色素沈着の抑制効果が確認されています
  • ダイエット効果:胆汁の分泌が活発になることによって、コレステロールの体内への取り込みが促進されます 体内に取り込まれたコレステロールは再度胆汁や様々なホルモンとなり、コレステロール値は下がります

女性に嬉しい効果まとめ

  • 疲れた胃や腸の機能を正常に戻し、食欲不振や便秘などに効果があります
  • 人体に有害な成分を分解・排出する肝臓の機能が強化されるため、デトックス効果が得られます
  • 紫外線によるしみなどに対して抑制効果があります
  • 不足しがちなミネラルと食物繊維を摂取できます
  • 体内にコレステロールを取り込む効果が高く、血中コレステロール値を下げます また、コレステロールは身体の機能に重要なホルモンの元になる物質ですので、ホルモンバランスが崩れがちな方にはそれを整える効果があります

微量成分ビサクロン

ウコンを研究している中で発見された新規成分です。クルクミノイド単体とクルクミノイド+ビサクロンで肝細胞抑制効果を比較したところ、ビサクロンが存在する方が肝細胞障害抑制効果があることがわかりました。

今後も、ウコンから有望な新規成分が発見されると言われています。それくらい、ウコンには数多くの人体に有効物質が含まれています。

副作用はないの?

「漢方(生薬)には副作用はない」と考えている方が多くいますが、それは大きな間違いです。有効成分のみを分離精製した西洋薬(単剤が中心)に対して、様々な効能を組み合わせて処方するのが東洋薬(複合剤が中心)です。

有効成分はどちらも同じ物質ですので、当然副作用はあります。薬というものは、適量に調整された毒(身体に作用するという意味)です。量を間違えると害の方が大きくなり「毒」となりますが、適切な量であれば利益の方が大きくなるため「薬」となります。

ウコンの場合は、ミネラル(特に鉄分)を多く含みます。C型肝炎や脂肪肝など、肝機能に問題がある方は鉄過剰症となり、症状が悪化することが知られています。

ただし日本は貧血大国です。平成23年の厚生労働省の調査では、女性の17%に貧血の疑いがありました。女性には月経・妊娠・出産などの出血が伴うイベントがあること、体型維持のための無理なダイエットなどが原因と推測されています。

もともと不足気味の栄養素なので、日常的に摂取する量のウコンで鉄過剰が起きる可能性は低いものと考えます。ただし、肝臓に持病がある方は症状が悪化する可能性があるので、かかりつけ医や薬剤師に相談してから摂取を開始してください。

スポンサーリンク

ウコンの効果的な摂取方法

spices-887348_640

ウコンはショウガの仲間なので苦みと風味が強く、そのまま生で摂取するには向きません。サプリメントとして摂取する場合には粉末が推奨されます。

二日酔い対策の場合

お酒を飲む30分~1時間前に(1日の最大量以下を)摂取することで、体内に有効成分を十分に吸収することができます。

お酒を飲んだ後でも有効ですが、飲酒前の方が効果が高いと言われています。

日常的に摂取する場合

1日に1.5~3.0g(乾燥重量)を摂取することが望ましいとされています。計算上、クルクミノイドは15~30mg摂取できることになります。

料理に仕様する場合

脂溶性のため、油を利用した調理法が効果があります。チャーハン、豚生姜焼き、鳥のから揚げなどに生姜と同じように使用すると効率よく摂取することができます。

油を多く含む食材、ゴマ・レンコン・乳製品などと相性がよいと言われています。

スポンサーリンク

まとめ

日本には「毒にも薬にもならない」という言葉があります。毒にならないような成分は、薬にもならないのです。ウコンの危険を一方的に煽るような医師・薬剤師は勉強不足なので、かかりつけを変えてしまいましょう。

また、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあります。物事が過剰になると、むしろ不足気味になってしまうという意味です。ウコンには副作用がないので、なるべく多く摂取しましょうというのもまた間違いです。作用には100%副作用があることを知っておきましょう。

ウコンは、現在注目の素材です。適切な分量を摂取することで、あなたの健康維持に役に立つでしょう。

関連記事として、

肝臓に良い食べ物とは?摂取したい成分と効果について!

腎臓に良い食べ物は?野菜や肉類で効果的な食材は?

貧血にいい食べ物って?成分や調理方法を紹介!

これらの記事も合わせてお読みください!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする