唇がかゆい原因を紹介!腫れが発生しているのは何の病気?

唇のかゆみに注意してください。ウイルスに感染して発症する「口唇(こうしん)ヘルペス」かもしれないからです。このウイルスは簡単に感染してしまう性質があります。まれに、ウイルスが脳に侵入してしまい「ヘルペス脳炎」という致死率が高い病気を引き起こすこともあります。

そのほか、乾燥やストレスも唇のかゆみを発症させます。きちんとした対策を取れば、不快な症状の軽減が期待できます。

唇

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唇がかゆいには口唇ヘルペス?

唇のかゆみだけで「口唇ヘルペスかも」と心配して、皮膚科にかかる人は少ないと思います。しかし、この病気も早期治療がとても効果的です。

なので以下に紹介する「唇のかゆみ+アルファ」の症状を覚えて、「口唇ヘルペスかも」と感じたらすぐにクリニックに行ってください。

一般的な症状

まずは一般的によく見られる口唇ヘルペスの症状を紹介します。

唇のかゆみに加えて、唇のまわりが赤くなります。それでも放置していると、小さな水ぶくれができます。患部が熱を持ったり、痛みが走るようなら「決定的」といえるでしょう。口内炎が発症することもあります。

すぐに治まるが…

水ぶくれはすぐにかさぶたになります。かさぶたができたら、2週間ほどですべての症状が消えてなくなります。口内炎も数週間で治まります。

しかし、これで終わらないのが、口唇ヘルペスの怖さなのです。唇の症状が消えても、ウイルスがいなくなったわけではないのです。口唇ヘルペスは、再発が多い病気なのです。

初感染の症状

水泡

口唇ヘルペスは「初めて感染したときの症状」と「再発のときの症状」が異なります。

初感染のときは、水ぶくれが大きくなります。最大5ミリになることもあります。また、さきほど紹介した「一般的な症状」のほかに、発熱やあごの下のリンパ節の腫れを引き起こすことがあります。

初感染の方が症状が重いのです。

再発の症状

再発のときの症状は、初感染のときより軽いのが特徴です。皮膚の違和感から始まります。唇のまわりが「ちくちく、ぴりぴり」し始めたら、再発の兆しです。そして、その日のうちに唇のまわりが赤くなっていきます。これ以降は、「一般的な症状」と同じです。

小さい子供は要注意

赤ちゃん

乳幼児は、感染をしても症状が出ないことがあります。これは、母体からもらった免疫がウイルスを抑え込んでいるからです。

しかしその免疫は乳幼児が「自力」で獲得した免疫ではないので、次第に効力が失われていきます。そんなときに乳幼児が病気にかかって体力が弱まると、ウイルスはここぞとばかりに猛威をふるい、口唇ヘルペスの症状を引き起こすのです。

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口唇ヘルペスの原因

口唇ヘルペスを発症させるウイルスは、「単純ヘルペスウイルス」といいます。感染力が強い上に、簡単に感染するというやっかいな性質を持っています。

「愛のウイルス」

キス

キスやセックスなど濃厚接触によっても感染しますが、感染者が使ったタオルやガラスコップを使っただけでも感染します。親子間や夫婦間で簡単に感染してしまうことから、単純ヘルペスウイルスは、「愛のウイルス」と呼ばれています。

ウイルスに感染しやすい人と、感染しにくい人がいます。感染しやすい人は、免疫の弱い人や抵抗力が落ちている人です。感染した親が子供にキスをして感染することが多いのは、赤ちゃんには免疫も抵抗力も十分に備わっていないからです。

また、アトピー性皮膚炎をもっている人は、皮膚のバリア機能が弱まっているので感染しやすいです。

潜伏期間

感染してもすぐに症状は出ません。早い場合でも3日程度の潜伏期間があります。1~2週間かかることが普通です。まれに、感染から数年後に発症することもあります。

再発のメカニズム

口唇ヘルペスを起こすウイルスは、暴れたり静かにしていたりします。なので、症状が落ち着いたからといって、ウイルスが体内から出て行ったわけではありません。このウイルスは神経細胞を住家にしてしまうのです。

症状が出ていないときでも、他人に感染させてしまう危険があります。それは、ウイルスは唾液や精液などの「体液」に紛れ込んでいるからです。

再発の頻度は、年に1、2回が多いです。

再発のきっかけ

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再発を引き起こす「きっかけ」は分かっています。最も多いのは、風邪です。熱が出ることで、静かに潜んでいたウイルスが暴れ出すのです。疲労やストレス、海外旅行後の時差も「きっかけ」になります。いずれも抵抗力が落ちている状態を招きやすいからです。

そのほか、紫外線や生理前、抗がん薬の使用時など、体に普段と異なる刺激が加わると口唇ヘルペスの「きっかけ」になってしまいます。

詳しくは、口唇ヘルペスの原因とは?疲労やストレスとの関係についてを参考にしてください。

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口唇ヘルペスの治療

どの病気もそうですが、口唇ヘルペスも早期治療が高い効果を上げています。唇にかゆみを感じただけで皮膚科に行くことは、まったく大袈裟ではありません。

病院の受付では「軽症ですが口唇ヘルペスが心配で受診したい」と言えばいいのです。

薬で治療

口唇ヘルペスは薬で治療します。ウイルスを叩く「抗ウイルス薬」が処方されます。痛みがひどい場合は、鎮痛薬を飲むこともあります。抗生物質を使うこともあります。

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口唇ヘルペスの予防

予防方法を紹介します。

免疫を高めよう

ウイルスを退治できなくても、口唇ヘルペスの症状を起こさないようにすることはできます。それは免疫を高めることです。

免疫の力で「単純ヘルペスウイルス」を暴れさせなくするのです。

睡眠時間の確保を

睡眠

免疫を高めるには、とにかく休息が必要です。寝不足は症状を悪化させる大きな要因です。睡眠時間はきちんと確保しましょう。そのほか、会社が学校でのストレスも取り除かなければなりません。

違った見方をすると、口唇ヘルペスは「ストレスがたまりすぎている」という警告ととらえることができるのです。

食事、運動、禁酒、日光

栄養の良い食事や、適度な運動も効果的です。口唇ヘルペスが出ているときは、飲酒も避けましょう。

また、日中の外出時は、帽子や長袖を着用し、日光に当たらないようにしましょう。紫外線がウイルスを刺激することがあるからです。

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ヘルペス脳炎に注意

口唇ヘルペスはつらい症状を伴いますが、この病気だけであれば、命の危険はありません。

しかし口唇ヘルペスの原因となる「単純ヘルペスウイルス」が脳に侵入すると、最大致死率30%という「ヘルペス脳炎」を引き起こすことがあるのです。

経路

脳

感染経路は口唇ヘルペスと同じです。感染後の経路はこうです。

体内に潜入したウイルスが鼻の粘膜に張り付くと、嗅覚を脳に伝える神経「嗅神経(きゅう・しんけい)」を経由して、脳にたどりついてしまいます。

もうひとつ別ルートがあります。頭のこめかみ近くには「三叉神経(さんさ・しんけい)」が通っているのですが、ウイルスがこれを「ルート」に使って脳に突き進むこともあります。「三叉神経ルート」は、再発時に多いです。感染したウイルスは神経細胞内に身を潜めているからです。

ヘルペス脳炎の症状

ヘルペス脳炎を発症すると、発熱、頭痛、嘔吐を引き起こします。さらに重症化すると、意識障害やけいれんが起きます。

脳の障害が進むと、失語症や人格変化が生じます。ここまで悪化するのにそれほどの時間はかかりません。まさに「ウイルスに脳が乗っ取られた」状態です。

ヘルペス脳炎の治療

治療は薬が中心になります。抗ウイルス薬や抗生物質が処方されます。

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乾燥による唇のかゆみ

砂漠

かゆみに加えて、唇や唇周りがかさかさしていたり「こな」をふいていたら、乾燥を疑ってください。ではなぜ、唇だけ乾燥肌になるのでしょうか。

「乾燥唇」の原因

唇や唇周囲の皮膚はとても薄く、少しの刺激でも傷つきやすいのです。その薄さは簡単に実感できます。目を閉じて、指で唇の周辺をなでてみてください。次に目を閉じたまま頬をなでてみてください。いかがでしょうか、唇の方がより敏感に感じませんか。唇の周辺は皮膚が薄いので、感覚神経が敏感に反応するのです。

唇は食事のときに汚れることが多いので、ティッシュや布で頻繁に拭かれます。また、女性は口紅をつけますし、リップクリームは男女問わず使われます。これらを拭き取るときも大きな摩擦が生じます。唇は顔面の中でも「攻撃」されやすい場所なのです。

こうしたことから、唇と唇周辺の皮膚は傷ついていることが多く、ほかの部位の肌より早く乾燥してしまうのです。

「乾燥唇」の予防

ごしごし洗いは厳禁です。目元や頬、額は優しく洗顔するのに、口の周辺はなぜかごしごし洗いする人がいます。それは「歯磨きの感覚」が残っているからです。歯は人の臓器の中で最も硬い物質でできています。その歯と同じように扱われては、敏感な唇はすぐに傷んでしまいます。

しっかりとしたケアも心掛けてください。唇の周辺は凹凸が多いエリアなので、女性の場合、基礎化粧品の塗り忘れが発生しやすいのです。食事の後に唇だけ保湿ケアをすることも忘れないでください。

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ストレスによる唇のかゆみ

会議

人は過度に緊張すると乾燥します。緊張で口の中がカラカラに乾くのは、こうしたメカニズムが働くからです。

もし唇の保湿ケアを十分に行っているのに、唇のかゆみが取り除けない場合、ストレスを疑ってみてください。唇に限らず、体の異変はストレスを疑ってみましょう。とかくこの世はストレス社会です。

「ストレス唇」の原因

また逆に、ストレスを受けると「皮脂(ひし)」という「皮膚の脂(あぶら)」が多く分泌されることがあります。「脂が多いのなら乾燥を防ぐのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではないのです。

皮脂が多すぎると、肌を痛めてしまうのです。皮脂は、少なすぎてもだめですし、多すぎてもやはりだめなのです。

「ストレス唇」の予防

ストレス唇の予防は、もちろんストレスからの解放です。ストレスを取り除く方法は「消極的方法」と「積極的方法」の2つがあります。

消極的方法とは、例えば仕事がストレスになっている人なら、仕事を減らすといったように「やらない」ことでストレスを解消します。人間関係がストレスになっていれば、できるだけ接触を避けることも消極的方法のひとつです。

積極的方法には3つあります。食生活の改善、適度な運動、しっかり睡眠です。食生活が乱れていると感じている人は、和食をおすすめします。野菜を多く摂れるからです。

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まとめ

口唇ヘルペスは命にかかわる病気ではないのですが、生活の質を著しく落とします。感染力が強い上に、簡単に感染するので、防ぐことは至難のわざです。「うつされない」そして「うつさない」ことを特に気に掛けることが重要になります。

乾燥やストレスによる唇のかゆみは、病院にかかる前に自身で取り組めることが多いです。生活を見直すきっかけにしていただければと思います。

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