舌に歯型がつく原因は?病気の可能性と改善方法を紹介!

鏡で舌を見ると、舌先や舌まわりに歯型がついていたという経験はありませんか?このように、舌のまわりが歯型でガタガタと波打っている状態を「歯痕(しこん)」や「舌圧痕(ぜつあっこん)」と言います。

舌は食べ物の味を脳に伝えたり、食べ物や飲み物を飲み込むため、言葉を話すためには欠かせない存在です。しかし、それだけではなく、舌の状態が身体の不調を表していることもあるのです。

東洋医学では、舌の色や形から健康状態を診断する「舌診」という診断方法もあり、重要な診断方法であると考えられています。

もし、今鏡を見て舌に歯型がついていたら、自身の健康状態や生活習慣、癖などを改めて見直す必要があるかもしれません。そこで、ここでは、舌に歯型がついている場合に考えられる原因と、改善方法についてご紹介いたします。

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舌に歯型がつく原因

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健康な舌は、薄紅色でうっすらと白い「舌苔」がついています。舌の表面も適度に潤いがあり、形も楕円形で、過度に舌先や舌まわりに歯型がつくことはありません。

舌に歯型がつく場合に考えられる原因には以下のようなことがあげられます。

浮腫み

舌に歯型がつくといった症状のほかに、顔や手足にも浮腫みがある、舌を噛みやすい、話すときに舌の厚みで喋りづらいなどの症状がある場合は、浮腫みが原因となっている可能性が高いと言えます。

舌にも浮腫みが出る人は、手足など身体の末端部分が冷えやすく、新陳代謝が悪いため、血行が滞りがちな人が多いようです。身体が冷えて血行が悪くなると、リンパの流れも悪くなり、水分代謝が正常に行われず、身体の老廃物を上手く排出することができません。

また、東洋医学では、身体が疲れていると免疫力が低下し、舌に浮腫みが出ると考えられています。仕事が忙しかったり、ストレスが溜まることが続いたときなどには、身体の免疫力も低下し、胃腸の消化不良などの症状とともに、舌の浮腫みが現れます。

これらの原因以外で、以下のような内臓疾患の症状として舌の浮腫みが現れることがあります。

<腎臓疾患>

身体の水分とともに、老廃物などを排出する重要な役割をする腎臓に異常がある場合、尿として体内の水分を排出できなくなるため、浮腫みが生じることがあります。

舌の縁にくっきりとガタガタした歯型がつく症状のほかに、尿の出が悪くなる、尿の量が減るなどの症状が見られる場合には、念のため、病院で検査してもらうことをおすすめします。

<甲状腺疾患>

甲状腺は身体の新陳代謝を正常に保つための重要な器官です。様々なホルモンを生産し、水分や栄養が体内に上手く吸収されるよう作用しています。

甲状腺の機能が低下する「甲状腺機能低下症」と呼ばれる病気になると、甲状腺ホルモンの分泌が減少するため、甲状腺以外の機能も低下します。

このような状態になったときに出る主な症状として「粘液水腫」と言う、いわゆる“浮腫み”の症状が見られます。指などで手や足を圧迫すると凹んだまま元に戻ってこないのが特徴です。

舌に歯型がつく症状のほかに、手足や顔の浮腫み、倦怠感、低体温、皮膚の乾燥などの症状が見られる場合には、甲状腺の異常が考えられます。思い当たる症状がある場合には、病院を受診しましょう。

TCH(トゥース・コンタクティング・ハビット)

これは、不必要に上下の歯を噛み合わせている状態のことを示します。私たちは、本来ならば唇を閉じていても、上下の歯の間には僅かに隙間があり、常に噛み合わせている状態ではありません。

しかし、最近、常に歯を噛み合せた状態が癖になっている人が多く、緊張しやすい人や、普段からストレスを感じやすい人、神経質な人によく見られます。

通常ならば、歯を噛み合わせる時間は一日に約20分以下だと言われていますが、常に歯を噛み合わせる、あるいは食いしばった状態でいると、舌先や舌のまわりに歯型がついてしまうのです。

TCHのような癖がある人は、舌に歯型がつくだけではなく、顎関節を常に圧迫している状態になるため、顎関節症を発症したり、顎関節周りや首周りの筋肉が緊張状態にあるため、肩こりを引き起こすこともあります。

低位舌

唇を閉じているとき、舌の前方が軽く上顎についた状態が、本来舌が収まるべき正常な位置ですが、舌の筋力が低下すると、常に舌がだらんと下に下がった状態になります。これを「低位舌」と言います。

低位舌になると、舌の面積が広くなり、歯を押すように舌が歯にあたるため、歯型がついてしまうというわけです。口呼吸の人によく見られ、舌の筋力が衰えるため食べ物や飲み物を胃へ送り込む際にむせやすくなる、口臭がひどくなる、無呼吸症候群になる、虫歯や歯周病が発生しやすくなるなどの問題が生じます。

また、それだけでなく、舌の筋力の衰えは、二重あごや顔のたるみ、顔の歪み、歯並びの悪化など、美容面においてもデメリットが多くあります。気がつくと口を開けている人や、眠っても疲れが取れないといった無呼吸症候群の傾向がある人は要注意です。

体質、歯並び

人の身体にそれぞれ個人差があるように、舌の大きさにも個人差があります。生まれつき舌が大きな人は歯型がつきやすいと言えるでしょう。

しかし、生まれつきではなく、急激に体重が増加した場合、舌も肥大化することがあるので「最近太った」という自覚のある人は、体重増加が歯型の原因になっている可能性が高いと言えます。

また、歯並びの悪さや、歯の形がちょうど舌に当たるような形になっている場合においても、歯型がつく原因になります。

しかし、このような場合、歯並びの悪い箇所や歯があたる場所“のみ”に歯型が残ります。特定の箇所だけではなく、舌の縁全体に歯型がついている場合には他の原因が考えられるので、再度見直してみましょう。

舌癌

罹患率は低いですが、舌癌の場合においても舌に歯型がつくことがあります。歯並びや喫煙、飲酒等による慢性的な刺激が原因だと考えられています。

歯型がつくといった症状のほかに、舌の白い斑点の色が黄色や茶色、黒に変色した、しこりのようなものがある、しこりが大きくなったなどの症状がある場合には、舌癌の可能性が高いと言えます。

リンパに転移すると他の臓器にも癌が転移する可能性がありますので、このような症状が見られる場合には早急に病院を受診しましょう。

詳しくは、舌癌の症状を知ろう!原因や治療法、予防法も紹介!を読んでおきましょう。

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それぞれの改善方法

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ここまで見てきたように、舌についている歯型は、普段の癖や病気などが原因となっています。綺麗で健康的な舌を手に入れるためには、根本的な原因を改善していく必要があります。

浮腫みの改善方法

身体が浮腫みやすい人は、気づかぬうちに身体を冷やしているケースが多々あります。肩周りや足先は冷やさないといった外側からのケアと同時に、冷たい飲み物や食べ物を食べ過ぎない、身体を冷やす食べ物(ナスやトマト、スイカ、白砂糖など)を摂取しすぎないなど、食生活を見直すことで、身体の内側から改善していく必要があります。

身体が冷えているときには、胃腸の働きも弱くなっていますので、できるだけ消化の良い、あたたかい物をよく噛んで食べることも大切です。

そのほかにも、水分代謝を良くするためには、身体を動かして汗を流し、適度な水分補給と適度な塩分補給をするというのも欠かせません。塩分過多を気にする人も多いようですが、減塩しすぎも身体に良くありません。それよりも身体の水分を正常に巡らせる方法を考える方がベターと言えるでしょう。

また、腎臓や甲状腺の疾患が原因となっている場合においては、病院で専門的な治療を行って、浮腫みの根本的な原因を改善しましょう。

TCHの改善方法

歯ぎしりの治療では、マウスピースなどの専用機器を使用しますが、TCHの場合は、日常生活内のトレーニングのみで改善することができます。歯を常に噛み合わせてしまう「癖」ですから、その癖を日常生活の中で治していくのです。

例えば、パソコンやテレビなどに目印となるシールを貼っておき、そのシールを目にしたときに必ず上下の歯を噛み合わせていないか確かめるなどの方法もあげられます。

常に歯を噛み合わせていないように意識することは困難ですので、このように、一日の中での一定の時間、決まったタイミングでその都度チェックするというのが、トレーニングのポイントです。

また、緊張しやすい人や、ストレスを感じやすいタイプの人は、一日の中で何も考えずリラックスする時間を作ることも大切です。ゆったりと座って、顎関節周辺の筋肉を優しくマッサージしたり、ホットタオルで顔や首を温めるなどして、「緩み」を心身に持たせる時間を作りましょう。

TCHが改善されたら、肩こりや顎関節症が治ったという人も多くいるようです。自分の生活スタイルに合わせた改善方法を探してみてください。

低位舌の改善方法

舌の筋肉の衰えが低位舌の原因ですので、舌の筋力をいかに取り戻すかが、改善のカギとなります。

ガムを噛んでいるときに、舌全体を使ってガムを上あごに薄く貼り付けるトレーニングや、歯と唇の間に舌先を入れ、右回り・左回りにぐるぐると舌を動かしていく方法も効果的です。これらのトレーニングは、二重あごやほうれい線の改善・予防にもなるのでおすすめです。

そのほかにも、口角を上げることを意識するのも効果的です。低位舌の人は、口角が下がっている人が多いのです。口角を上げることで、自ずと舌もきゅっと上に引き上がります。

お風呂に浸かっているときや、テレビを見ているときなど、気がついたときにこれらのトレーニングを行いましょう。継続して行うことが改善のポイントです。

体重増加、歯並びの改善方法

もともと舌が大きな人は別として、急激な体重増加が原因で舌が肥大化した場合においては、やはり、適正体重まで減量するのが最も効果的な方法です。

脂質・糖質の多すぎる食事をしていないか、食事の時間が不規則ではないかなど、食生活の見直しとともに、身体を動かして余分な脂肪を落としましょう。

急激な体重増加が身体に良くないように、急激な減量も身体には負担になります。無理をせず、ゆっくりと体重を落とすことはリバウンド防止にもつながります。楽しみながら取り組めるダイエット方法や、食事を楽しみにできる食生活の改善方法を探すことが、ダイエット成功の秘訣と言えるでしょう。

また、歯並びが悪い人は、歯磨きを丁寧にしたつもりでもきちんと磨けていないことが多く、虫歯になりやすいといった問題が生じます。舌に歯型がつくだけならば、さほど問題ではありませんが、このような心配がある人は、歯科医院で相談してみると良いでしょう。

最近は、歯並びの矯正にもいろいろな方法があり、矯正器具をずっとつけていなくても良い方法もあるようです。自分の生活スタイルや、歯並びの状態に合わせて改善方法を医師と相談して決めると良いでしょう。

舌癌の治療方法

舌癌の場合は、病院での専門的な治療が必要になります。早期に発見することができれば90%は治るとも言われています。治療法としては手術療法で病巣を取り除く方法と、放射線照射による放射線療法があります。初期の段階では、放射線療法で、舌を切除せず治すことも可能です。

大切なのは、少しでも舌癌の疑いがある場合には、すぐに病院を受診し、早い段階で適切な治療を受けることです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。舌につく歯型は、様々な身体の状態を教えてくれます。普段あまり意識して舌を見ることがない人も、毎日チェックしてみると健康維持に役立てるのではないでしょうか?

なめらかで、潤いのある健康的な舌で、美味しく食べ物を食べたり、話をしたりして、日常生活を楽しみたいものですね。

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