男性にとって、永遠のテーマは強い男です。ではどうすれば強い男になれるのか、どんな条件をクリアすれば強い男になれるか、非常に興味深い課題です。なにしろ、永遠のテーマですから。
また、なぜ女性は強い男に惹かれるのか、強い男になるためにはどうすればいいのか、そんな素朴な疑問にも迫ってみました。
この記事の目次
男は強くなければ生きて行けないのか
男は強くなければ生きてゆけないのか、なぜ強い男に憧れるのか、そんな男の気持ちの根源にあるものを考えてみます。
なぜ強い男になりたいのか
なぜ男性は強い男になりたいのか、まだまだ男社会が続いている現在、弱肉強食の世の中を上手く渡って行くための手段なのか、自分の人生を充実するためにか、また単純に女性にモテたいと思ってのことか、理由は様々でしょう。
自然界の生き物の世界では、オスに必要な条件は強さであり、優れた伴侶を見つけることが重要な課題です。優れた伴侶を獲得するためにはモテなくてはならず、そして強さはモテるための必須条件です。
なぜ自然界のオスは強く、そしてなぜモテなければいけないのか。それは自分の種族を繁栄させるためで、たくさんのメスを支配、独占して、子供を産んでもらうためです。当然ながら、子供をたくさん産んでもらうための、性欲の強さも必須条件となります。人間もオスが持つ重要な特性として、個人により強弱の差はあるものの、女性に対する独占欲、支配欲を持っているはずです。
男性の女性に対する支配力と独占欲が、結婚という形の枠内で完結できるのが理想です。しかし生き物界の本能が優先すると、浮気や不倫としてトラブルの源となるので注意が必要です。
生き物の一員である人間は、社会的動物であるとは言え、自然の摂理として本能は同じです。そして生き物の本能を守るために、男女の性差が明らかになる機能を人間は備えています。それがテストステロンという男性ホルモンであり、男の外見的特徴と、女性を惹きつける魅力のひとつである身体のたくましさを形作っています。
生き物の一員である人間も、自然の摂理として本能は同じだと思います。草食系の男性の存在が広がってきてはいても、男は無条件に強くなりたい、モテたいと望む生き物だと考えても許されるような気がしますが、いかがでしょうか。
男の強さと役割分担
家の外で働くのが男性、家を守るのが女性の役割と言われてますが、その役割分担には長い歴史の積み重ねがあります。
歴史的な見方からすると、男は外に出て獲物を狩る、外で働いて収入を家庭に持ち帰るなど、男性には家庭の生活を支える義務が課せられています。戦争中には、徴兵制によって兵隊として敵と戦わなければいけない状況に追い込まれることもありました。
広い意味では家計を支える経済力を持ち、外敵と戦うのが男で、家を守るのが女性という役割分担でした。しかし最近では、夫婦共稼ぎが当たり前の時代になっています。これまでのように、家庭を支えるのが男だと断定ができない時代になっています。
そのため、男とは性区分を示す言葉でしかなく、社会の中で男が果たすべき役割の意味合いが薄くなり、男が強くなければいけない理由も薄くなっているように感じられます。そのため改めて「強い男とは何者だ」という関心が高まっているのではないでしょうか。
強い男が輝く場面(男性のシーズ)
男の強さが輝く様々な場面がありますが、ここでは4つの場面を紹介します。そして強い男になるために備えたい魅力(シーズ)とは何かを、考えてみましょう。
シーズは、一般には新しく開発された技術を指すことが多いのですが、ここでは技術を男の魅力に置き換えてみました。
No.1 緊急事態の場面
台風や地震など自然災害、急病人や大怪我をした人に遭遇をした場合、あなたはどんな行動をとりますか。自分が無事で周りに苦しんでいる人がいる時、出来る限り手当をしたり、助けを呼んだりとなすべきことは多いと思います。
日常生活では体験したことがない緊急事態で、周りの状況を自分で見て判断をしなければいけない過酷な状況です。そんな状況下で落ち着いて行動できてこそ、強い男ではないでしょうか。
この場面では、冷静な判断力、決断力、問題解決能力、果断な実行力が強い男の特徴です。
No.2 日常生活の場面
日常生活の中で、デートプランを立てるのは女性でしょうか、それとも男性でしょうか。女性は愛情表現だけでなく、男性が女性を喜ばせるために知恵を絞って、プランを立てて欲しいと考えるものです。
職場を例にとってみると、強い男とは業務について的確で素早い判断ができ、自分の決定に責任を持ち責任転嫁をしない態度が取れる男性です。さらに自分の意思を表現できる発言力も、頼れる強い男の条件になります。そんな男性の姿に、片思いをする女性も多いと思います。
また、女性だから、女の子だからといって過保護にせず、男女の性差を感じさせない気配りも重要なポイントになります。女性の力を十分に発揮してもらうためには、ハラスメントフリーの職場でなくてはいけません。
また自分の責任の下で、部下に自由に仕事をさせるといった、器の大きさも強い男の姿と言えます。
デートだけでなく、いろんな場面でリードしてくれる彼氏、悩みを真剣に聞いて適切なアドバイスをくれる、また間違った考えを持った時には厳しく叱ってくれる男性に頼りがい、言い換えれば男の強さを感じるものです。
緊急事態でも何でもないのですが、責任ある行動と気遣いで、女性は男性が頼りになると感じるものです。相手のことを気遣い、能動的に実行する行動力が大切です。
この場面では、リーダーシップ、ブレのない信念、発言力、公平で人を包み込む包容力が強い男の特徴です。
No.3 男がひたすら耐える場面
いわれのない非難や苦言を上司に浴びせかけられるのは、勤め人にとっては理不尽で悔しい、とても辛い場面です。それが人前の場合には、さらに苦痛が大きくなります。反論をするとさらにひどい批判が返ってくると分かるので、じっと悔しさに耐え、嵐が過ぎ去るのを待つ経験がどなたにもあることでしょう。
職場でいわれのない非難や苦言の被害には、女性の社会進出が増化している今日、働く女性も男性と同様に経験しているはずです。そのため、理不尽さや悔しさを耐える気持ちの強さは、男女ともに必要なものとなり、男の強さを示す固有の特性とは言い難くなっています。
しかし男社会が続いている現在は、こんな耐えなければいけない場面は男の方が多いと思います。そのため、男は強くあるために、女性以上に耐える力を自分の中に育てなければいけません。
この場面では、我慢、辛抱、忍耐力が強い男の特徴です。
No.4 スポーツやアウトドアレジャーの場面
楽しく遊んでいる場面でも、男の強さを示す機会は多いですね。スポーツで技の巧さを見せる、体力や耐久力、瞬発力など男の体の強さを印象付けることができます。またキャンプなどアウトドア場面で頼りがいを感じさせるなど、いろんな機会が考えられます。
スポーツやアウトドアは、男の強さや頼もしさをアピールできるいい機会です。筋肉や体型のすばらしさを自然に披露できる機会でもあります。女性のいろんなコメントを読むと、好感度が上がるという効果は十分期待できます。そして強い男をアピールできるいいチャンスになります。強い男が持つ影響力で、遊びの場をさらに盛り上げることができるでしょう。
この場面では、身体能力、リーダーシップ、問題解決能力、忍耐力、実行力が強い男の特徴です。
日常の場面で問われる強い男
男の強さが問われる機会は、先に書いた様に、様々な場面が想定されます。そこで挙げたすべての場面をクリアできれば、理想的な男の強さを持つことになりますが、現実にはそんな男性は非常に希だと思います。
緊急事態は、一生に一度くらいしか出会う確率でしかないでしょう。それだけに男の真価が明瞭に発揮できる機会、もしくは逆に強い男のメッキが剥がれる機会にもなりますが、ともに非常に少ない機会しかありません。
それよりも日常生活場面やスポーツ、アウトドアレジャーの場面の方が、男の強さを見せる大切な機会になります。
反面教師としての男の弱さ
強い男の対極にあるのが、草食系男子です。草食系男子とは、※
「性格がおだやかで協調性に富み、恋愛や異性関係に対して執着の薄い男性。肉(肉欲)を求めないところから、草食動物になぞらえたもの」とされています。強い男から一歩退いて、競争が苦手で争いごとには関わらない、と決め込んでいる面もあると考えられます。
草食系男子という言葉が世の中に定着していますが、まだ少数派ではないかと推測されます。大人しく、人と争うことや競争を苦手とする男性のタイプが包括できる優れたネーミングですね。
なぜ男は強くなければいけないのでしょうか。男性は強い男でいたい、強い男になりたいと思うのは本能的な意識であり、男性にとっての永遠のテーマだと思います。その一方で、昨今は男が弱くなったと言われています。
いわゆる腕力が弱くなっただけでなく、自分の意見を言葉にして出さず、また意見そのものを持たずに人に迎合する傾向が強くなっている点も指摘されています。無駄な自慢話はするものの、問題が起こると自分で解決するよりも、人に解決を依存する態度も強くなっています。
そんな時代のトレンドの中で、強い男と認識されるためには、どんな条件が必要になるのでしょうか。草食系男子、弱い男性は強い男を考える上で、重要なヒントになると思います。
強い男に共通するのは精神力の強さ
強い男とは、街中や会社などの社会的な場面、山や海などの自然環境の場、どんな環境であっても、困難さを伴う状況を無事に乗り切るのが強い男です。
強い男は、他人に能動的に関わる、公私を問わず物事を的確に処理して行く問題解決能力を持つ、女性をリードする能力、フィジカルの強さなどさまざまな特徴を持っています。
その特徴が常に発揮できるのは、もの事を推し進める力、自分に甘えない心、人に対する誠意など、芯の強さ、言い換えれば精神力の強さだと考えられます。
スポーツやアウトドアの場面では直接目にすることはないのですが、技を習得し、耐久力を鍛えるためのトレーニングは、精神力の支え無しには出来なかったはずです。その観点からみると、すべての場面で精神力の強さが男の強さの基盤になっています。
女性が強い男に惹かれる理由(女性のニーズ)
男女の役割分担には長い歴史がありますが、その延長線上に強い男に惹かれる女性の源があると考えています。
強い男にリードされたい
女性は、男性に強さを求めています。具体的な強さのイメージは、自分の価値観を持ち人の意見に左右されない、実行力があることです。さらに自分の考えと行動に責任を持ち責任転嫁をしない、人の話を受け止め聞き流しにはしない、包容力があるなどが挙げられています。
別の観点から、女性が求める男を考えてみます。
人間という種が世界に根をはってきた歴史から、男の役割、女性の役割が割り振られてきました。男は外で仕事に励む、女性は男にリードされながら子育てをして家を守るのが役割です。
共稼ぎが普通になっている現代では通用しにくい考えですが、強い男性にリードされたいと多くの女性が思うのは、男女の役割分担が潜在的な意識となっているからかもしれません。言い換えれば優れた強い男にリードされたいという、潜在的な欲求を持つということではないでしょうか。
強い男に包み込まれたい
女性が男性のリードを安心して受け入れるためには、自分の考えと行動に責任を持つ頼りがいのある、また自分の話をよく聞いてくれ、包容力のある優しさを持つ人間でなければなりません。男女の役割分担から女性が求める男を考えると、男性に求める強さのイメージにフィットしています。
密かに子孫繁栄と夫婦の円満のために、性的な能力も強くあって欲しいと考えているかもしれませんが。
女性が求める男の優しさ
女性が求める男の優しさは、荷物をもってくれる、具合が悪い時に声をかけてくれるといった男性の親切さではありません。またデートでは女性の好みを聞いて、それに合わせたプランを考えることでもありません。
デートの場所やレストランなどを、女性がひとりで決めるのは気が重いことです。女性は男性の提案と、自分の意見を合せてプランを決めたいと考えています。また具合が悪い時には言葉だけでなく、隣にいて見守ってくれるなど、具体的な女性への働きかけと支えを男の優しさだと感じています。
自分のことをどれだけ考えてくれているのか、そして自分だけにしてくれている事だと思える行為に男性の優しさを感じるはずです。強い男の特徴に書きましたが、「間違った考えを持った時には厳しく叱ってくれる」厳しさも、非常に大きな優しさです。叱ってくれる男性の優しさを、しっかりと受け止められる女性が多数派であることを願っています。
女性のニーズと男性のシーズとのマッチング
女性が男性に求めるニーズ、男性が女性に示したいと考えているシーズがぴったり合うと、理想的なカップルが生まれるはずです。
強い男になりたいという欲求が、強さを示すシーズ作り意欲を盛り上げます。また強い男を恋人にしたい、夫にしたいいというニーズが、男のシーズ作りを促進します。
強い男になりたいという男性のシーズと、強い男を恋人にしたい、夫にしたいという女性のニーズがマッチングすることで、人生の幸せな場面が生まれてくるはずです。
女性が男性に求める強さのイメージひとつひとつを見ると、多くの男性が納得できる内容になっており、女性は男性に対して特別なことを求めている訳ではないことが分かります。
強い男は男性の永遠のテーマと書きましたが、男性は自分が得意とするシーズに磨きをかけ、女性は自分のニーズを冷静に見つめることで、マッチングの成功率を高めることができるはずです。
あれこれと手を出したり、ひとつでも多くと欲を出したりすると、すべてが中途半端になってしまいます。男性の場合は自分にとって最適なシーズは何かを見極めて、それに磨きをかけましょう。女性の場合は、マッチングを考えた時、自分は何をもっとも求めているのかを考える必要があります。
強い男になるために
強い精神力は、誰でも身につけることができ、誰でも強い男になることができます。そして強い男を目指して行く先には、充実した人生が待っています。
強い精神力を持つ
強い精神力は、顔や声などと違い、誰もが生まれつき持っているものではありません。子供から大人へ成長して行く過程で、さまざまな経験を重ねる中で培われるものです。家庭の雰囲気や生活している場所の環境などで、精神力の強さに大きな差が生まれます。
ここで言っている精神力とは、特別なものではありません。宗教家や優れたスポーツ選手が持つ絶対的な精神力の強さではありません。もう少し勇気を出して声をかける、もう少し頑張ってトレーニングを続けるなど、自分をもう一歩引き上げるための努力をする気持ちを言っています。
精神力は育った環境で強さが左右され、後天的な影響が強いと考えられています。考え方を変えると、後天的だからこそ自分の意思で精神力の強さを育てることが可能になります。日々の小さな頑張りの中から、強い男になる道が開けて行くはずです。
精神力の成長を促すもの
自分の意思で精神力の強さを育てることが可能ではあるものの、何か心理に働きかける動機がなければ継続は難しいかもしれません。本能的な強い男になりたい、女性にモテたいという欲求とは別に、実現可能な努力目標を持つことが大切です。
気になる女性に声をかける勇気、失敗した仕事に機会があれば再チャレンジをする、仕事や人間関係の失敗をひきずらない寛容な心を育てるなど、日常の場面で精神力を高めるトレーニングが可能です。
努力目標を達成することで、強い男に一歩近づくことになりますが、何度も努力目標作りと実行を繰り返した時に、強い男が実現するはずです。何かひとつでも、こだわりを持つと頑張るポイントを発見しやすいと思います。
歴史に名を残した人物や引退した優れたスポーツマンは、ひとつひとつ目標を考え実行し、何度もそれを繰り返して強い男になり、充実した人生を過ごした人達でもあると思います。強い男とは、過去現在に渡って、有名無名を問わず充実した人生を過ごしている人達のすべてを示しているような気がします。
強い男になるための努力は、自分の人生を充実する道にもつながっています。女性のニーズに応えるためにも、注目すべきことではないでしょうか。
まとめ
強い男は、男性にとって永遠のテーマです。強くなりたいという気持ちは、本能に根差しているのかもしれません。
そして女性もまた、強い男を本能的に求めています。男性のシーズと女性のニーズが一致しているので、少子高齢化と言われながらも社会の営みが続いています。実現可能な努力目標を設けて、自分の人間性を引き上げる階段を順に登って行けば、強い男に到達することができるはずです。
そして強い男、イコール充実した人生になると先人達が教えてくれています。強い男には、充実した人生を過ごせるメリットがあります。日常生活の場面ひとつひとつの大切さを思い、充実した毎日を過ごしましょう。
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