街中やお店で、お揃いのウェアなどで可愛い双子ちゃんがいると、その可愛らしらしさに思わず目が止まり、笑みがこぼれますね。同時に生み、育てることは大変なこととは思いますが、双子の赤ちゃんを授かりたい方もいるかと思います。
しかし、あなたの周りで考えてみてもお分かりかと思いますが、双子とはそう多いものではありません。また、顔や背格好がそっくりな双子もいれば、まったく似ていなかったり、性別が同じでない双子もいます。
ここでは、双子の違いや、双子が生まれる確率、双子を授かりやすい方法などをご紹介したいと思います。
この記事の目次
一卵性双生児と二卵性双生児の違いについて
あなたの周りの双子ちゃんでも、お顔や背格好がそっくりであったり、あまり似ていなかったり、性別が違ったりいった、いろいろな双子ちゃんがいると思います。
双子といえば、お顔や背格好がそっくりで、行動や言動まで似ているイメージがあると思いますが必ずしもそうではないんですね。
なぜ、そのような違いが起こるのかご紹介します。
顔立ちや背格好までそっくりな一卵性双生児
一卵双生児とはひとつの卵子に、ひとつの精子が受精し、受精卵となります。そのあとに受精卵が二つに分かれることのより、一卵双生児となります。
一卵性双生児とはひとつの卵子に、二つの精子が受精したと勘違いされている方も多いようですが、卵子はひとつの精子しか受け入れないようになっています。
一卵性双生児は、もともとひとつのものが、二つに分かれた受精卵なので、血液型、遺伝子も性別などもすべて一緒でとてもそっくりな双子が生まれます。
性別が同じで、外見的にもそっくりな双子ちゃんは一卵双生児の可能性が高いですね。
性別が違ったり、外見的にもあまり似ていない二卵性双生児
二卵性双生児とはひとつの卵子に、ひとつの精子が受精した受精卵が二つ着床したことになります。
一卵性双生児と違って、それぞれ違う受精卵なので、遺伝子が異なります。そのため血液型も性別も違うことがありますし、外見的にもあまり似ていないことがあります。
あなたの周りで男女の双子がいたとすれば、間違いなく二卵性の双子となります。
双子が生まれる確率ってどれくらい?
日本人における、双子妊娠の確率は約1/100程度、その中でも一卵性と二卵性では、一卵性双生児が約0.3~0.4%、二卵性双生児が約1%と言われています。
双子妊娠は家系や遺伝があるの?
家系(特に母方の家系)に双子がいると、双子妊娠の確率が約4倍になるそうです。また、初産婦よりも、経産婦(中でも4回目以上の妊娠)の方がその確率が高いようです。
海外の方が双子妊娠が多いの?
世界的には約1/80といわれているので,日本人が双子を妊娠する確率は世界的に見るとやや少ないようです。これには双子を授かりやすい体型や食文化の影響があると考えられています。
人種別にみると黒人→白人→黄色人と言われています。体格的には、背が高く骨格のしっかりしている方が多胎妊娠に向いていると言われています。このことから、私たち日本人よりも黒人、白人の方が双子を妊娠しやすいことがわかります。
また、イモ類には女性ホルモンを分泌させる働きがあると言われており、南アフリカのある地域ではやヤムイモを習慣的に食べる部族の双子の出生率が高いことが知られています。
双子を妊娠したいと思ったら、こんなことにチャレンジ
生み、育てるのは大変でも、やっぱり双子妊娠を希望される方もいると思います。しかし、上記に述べた確率で見ても、双子妊娠の確率は数字的にも低く、そう簡単ではないことがわかりますね。
こればかりは授かりものなので、これをすれば絶対に双子妊娠ができるというものはありませんが可能性として、できやすい、また、ジンクスとして知られているものもあります。
葉酸の摂取をしましょう
栄養状態を高めるためにもビタミン剤の摂取は有効と言われています。中でも葉酸のサプリメントは双子妊娠の確率を高めると言われています。
オーストラリアの研究チームによると、妊活中に葉酸を摂取すると双子を妊娠する確率があがると報告されています。数字的には通常1000人中10組だった双子妊娠が、14組になったそうです。決して、格段に多くなったとは言えませんが、試してみる価値はありそうですね。
葉酸は双子に限らず妊婦さんに必要な栄養です
葉酸は妊娠初期には赤ちゃんを先天性異常のリスクから守ってくれると言われています。近年、日本でも脳や脊髄の形成が正常になされない先天異常「神経管閉鎖障害」が増加傾向にあります。妊娠初期の妊婦さんが葉酸を摂取することによって、このリスクを低下させると言われています。
妊娠中全般においては、造血作用により、赤ちゃんに十分な栄養をおくることができ、また妊婦さんの鉄分不足による貧血を防いでくれます。妊婦さんが鉄分不足になると「氷食症」や「むずむず足症候群」などを引き起こします。葉酸の摂取はそれらの予防にもつながります。
摂取量の目安としては、妊婦さんの場合、通常時の1.5倍の量の400μg(1μgは0.001g)です。
葉酸は水に溶けやすく、調理することによって栄養素が低下します。200gの生のほうれん草では210μgですが、茹でると葉酸の含有量が110μgにまで低下します。
食品からだけでは一日に必要とされる量の摂取は難しいので、薬局などでも手軽に購入できる葉酸サプリの利用が有効になります。双子であるからといって2倍量摂取する必要はありません。
効果的な食べ物ってあるの?
乳製品や肉、魚等の動物性由来の食品に含まれる、IGFという物質が卵巣の働きを活発にし卵子の生産数をアップさせます。また排卵を促す作用もあると言われています。
ちなみに、普段牛乳を飲む人は、飲まない人に比べ双子の妊娠確率が5倍も高いというアメリカの研究データもあります。
栄養状態をよくする
痩せている人より、太り気味の人のほうが双子を妊娠しやすいと言われています。バランスの良い栄養摂取を心がけ、健康的でふくよかな体を作りましょう。
排卵誘発剤や体外受精
いずれも不妊治療に使われる方法ですが、排卵誘発剤を使用すると一度に卵子が複数個排出されます。体外受精では妊娠の確率を高めるために、一度に受精卵を二個以上子宮に戻すので双子妊娠の確率が上がります。
高齢妊娠の方が確率が高い
先にも述べたように、初産婦よりも経産婦(4回目以上の妊娠)の方が双子妊娠の確率が高いと言われています。また、高齢になると妊娠を希望する方が不妊治療をすることが多いのでそれにより確率が上がると考えられています。
高齢妊婦とは35歳以上をいいます。高齢出産については、高齢出産のリスクを紹介!出産する時の注意点とは?の記事を読んでおきましょう。
もしも双子を授かったら気をつけたいこと
双子を授かった場合、二人の赤ちゃんを一つの子宮で支え、育てるので、運動は禁止とまではいいませんが、あまりハードワークをすると、流産や早産、未熟児出産の可能性が高くなります。
無理のない生活を心がけ、検診などでも医師との相談をしながら双子プレママライフを楽しみましょう。
ま と め
双子妊娠を希望であっても、確率的に簡単ではないようです。しかし、ここでもご紹介したように、確率をあげると言われている方法がいくつかありますので、取り組んでみるのもいいですね。
双子妊娠希望に限らず、健康な女性のからだ作りにも有効なものがあるので、普段から休息時間をしっかりとり、規則正しく、栄養バランスのとれた食事を心がけて生活したいものですね。
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