ポジティブシンキングになる方法を知ろう!メリットや注意点は?

人間ならば誰しも日々の生活を送る中で、楽しさや喜びを感じる時もあれば、些細なことで悩み気分が滅入る時もあります。

そんな悩んで気持ちが落ち込む際には、どうしても物事を否定的に考えるネガティブシンキング(ネガティブ思考・マイナス思考)になりがちです。そして、一度ネガティブ思考に陥ると、どんどん気持ちが滅入り、さらにネガティブな考え方をしてしまう負のスパイラルに巻き込まれてしまいます。

そのようなネガティブ思考から脱出するには、「ポジティブシンキング(ポジティブ思考・プラス思考)」を身につける必要があるでしょう。とは言っても、どうすればポジティブシンキングを実践できるのでしょうか?

そこで今回は、ポジティブシンキングになるための方法について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

ポジティブシンキングが欠けてしまうと?

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そもそもポジティブシンキング(ポジティブ思考・プラス思考)が欠けてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?

そこで、まずはポジティブシンキングが欠けてしまった際のデメリットについて、再確認しておこうと思います。

ネガティブシンキングに陥る

ポジティブシンキング(ネガティブ思考・マイナス思考)が欠けてしまうと、物事のマイナス面ばかりに焦点を当てて否定的に考えてしまうネガティブシンキングに陥ってしまいます。

そして、ネガティブ思考に陥ると、物事を否定的に考えてしまうあまりに、怒り・不安・恐怖といった負の感情が湧き起こります。すると、このような負の感情は、人間に精神的なストレスをもたらすのです。

負のスパイラルに巻き込まれる

ネガティブシンキングによってもたらされる精神的ストレスは、さらに様々な悪影響を人間にもたらします。

例えば、ストレスが自律神経に影響を及ぼすことによって自律神経失調症などの病気を引き起こすこともあれば、ストレスが積み重なり慢性的な精神疲労から精神障害に至る可能性もあります。このような病気や精神障害は、さらなるストレスをもたらします。そして、ストレスは気分を落ち込ませるので、さらにネガティブな考え方をしてしまうのです。

このように一度ネガティブ思考に陥ると、ネガティブ思考は精神的ストレスをもたらし、その精神的ストレスがより考え方をネガティブにする、という負のスパイラルに巻き込まれるのです。

ポジティブシンキングになるための「リフレーミング」

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このようにポジティブシンキングが欠けてしまうと、どうしてもネガティブ思考に陥ってしまい様々な悪影響を受けてしまいます。それでは、ポジティブシンキングをするには、どのようにすれば良いのでしょうか?そこで、ポジティブシンキングになるための方法の一つである「リフレーミング」について、ご紹介したいと思います。

リフレーミングとは?

リフレーミングとは、自分が有している物事の見方のフレーム(枠組み)を再構築し直すことによって、それまでとは異なるフレーム(枠組み)で物事を見ようとする方法で、心理療法の一つです。

ポジティブシンキングができない人は、前述のように物事のマイナス面ばかりに焦点を当ててしまう思考の癖(くせ)や思考習慣があるので、その思考の癖や思考習慣を矯正しようとするのがリフレーミングなのです。

他人視点に置き換える

リフレーミングのポイントの一つに、自分が置かれている状況を他人からの視点に置き換えてみる方法があります。

ポジティブシンキングができない人は、物事を自分のみの主観的な視点で捉えがちです。そこで、敢えて他人の視点を意識することにより、物事をより客観的な視点で捉え直すのです。

ですから、仕事や課題などが行き詰ったと感じた時は、自分の行動が他人の目にはどう映るか、他人ならばどのように考え行動するのか、というように他人視点をとにかく意識するようにしましょう。そのように意識するだけでも、ネガティブ思考の負のスパイラルから抜け出す効果があるのです。

状況把握を置き換える

リフレーミングのポイントの一つとして、自分が置かれている状況を反対側から捉え直してみる方法もあります。

具体的にどういうことかと言うと、例えば仕事で締め切りが1日後に迫っているという状況で、ネガティブシンキングの人たちは「残り1日しかない」と考えがちで、そこから焦りやプレッシャーを感じてケアレスミスなどを引き起こしてしまいます。

しかしながら、ポジティブシンキングな人たちは「まだ1日もある」と考えることで、より落ち着いて仕事を進めることができ、結果としてミスなく満足のできる成果を得ることができるのです。

このように自分が置かれている状況を、意識的に反対側から捉え直してみると、よりポジティブ思考へとつながっていくのです。

プラス価値に置き換える

一見するとネガティブでマイナスな状態であっても、見方のフレーム(枠組み)を変えるとプラスの価値を見い出すことができます。このように、自分が置かれている状況について、敢えてプラスの価値を見い出すこともリフレーミングのポイントの一つと言えるでしょう。

例えば、「失敗は成功の母」という発明王エジソンの言葉にあるように、失敗を繰り返すからこそ成功を得られるのです。つまり、成功体験や目標達成には必ず失敗がつきものだと考えれば、一つの失敗で気持ちが落ち込むこともなくなり、失敗も良い経験だと捉えることができるのです。

別の例で言えば、ネガティブに捉えがちな暗くて積極性に欠ける消極的な性格も、別の側面から見ることによって、落ち着きがあって慎重に行動する性格というプラスのイメージを見い出し置き換えることができるのです。

このように自分がネガティブに捉えていた物事にも、見方のフレーム(枠組み)を変えることでプラスの価値を見い出すことができます。すると、自己肯定感が生まれて自分自身に自信を持つことができ、人生に夢や希望を感じられるポジティブシンキングへと変わることができるでしょう。

ポジティブシンキングになるための「感謝の心」

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ポジティブシンキングをするには、このようなリフレーミングは非常に有効な方法の一つと言えるでしょう。とはいえ、ポジティブシンキングになる方法は、それだけではありません。

そこで次に、ポジティブシンキングになるための方法の一つとして、「感謝の心を持つこと」について、ご紹介したいと思います。

感謝の心を持つ

ポジティブシンキングになるためには、意外に思われるかもしれませんが、周りの人に対して感謝の心を持つことが、とても重要だと考えられています。

感謝の心を持つこととは、日々の生活で当たり前だと思っていることも、実は誰かが何かをしてくれているわけですから、その相手や事実に対して「ありがとう」という感謝の気持ちや心を持とう、ということです。

例えば、奥さんや母親が毎朝お弁当を作ってもたせてくれることも、それが長く続くと感謝を忘れがちですが、その感謝を忘れずに毎日「ありがとう」と伝えるのです。

ポジティブ心理学とは?

ポジティブ心理学とは、人生を幸福感が感じられて充実した意味のあるものにするために、個人の長所や強みなどを活かす研究をする心理学の一分野です。

1954年にアメリカの心理学者アブラハム・マズローが「ポジティブ心理学」という言葉を初めて用いたとされますが、実質的には1990年代にアメリカの心理学者マーティン・セリグマンの提唱によって本格的な研究が始まったと考えられています。

ちなみにポジティブ心理学は最近話題のアドラー心理学とは異なる発展を辿ってきましたが、ポジティブ心理学とアドラー心理学は相似性があるという指摘もあるようです。

感謝の心を持つ効果

感謝の心を持つ効果については、ポジティブ心理学における研究者の実証実験によって、感謝の心を持つと自己肯定感が高まり幸福度も上昇することが判明しています。

アメリカの心理学者ロバート・エモンズの実証実験によると、毎日その日に感謝したことをノートに書きこむように被験者に指示すると、何事にも感謝する気持ちが育まれ、その結果として自己肯定感が高まりポジティブ思考が向上したのです。

また、エモンズの実証実験では、ポジティブシンキングの向上により幸福度が上昇した他にも、人間関係が良好になったり、病気の罹患率の低下も見られたのです。

ポジティブシンキングの注意点

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このようにポジティブシンキングになるには、リフレーミングと感謝の心が大切になります。ただし、常にリフレーミングと感謝の心を意識し続ければ良いかというと、決してそうでもないのです。

そこで、最後にポジティブシンキングの注意点について触れておきたいと思います。

過剰なポジティブ思考には注意すべき

ポジティブシンキングが過剰になりすぎると、いわゆる楽観主義のようになってしまいます。特にビジネスや仕事関係で楽観主義になると、危機管理ができず失敗をする確率が高まってしまうのです。

例えば、起業家が楽観主義でリスクを取り過ぎると、事業が失敗して会社・企業まで潰してしまうケースが、しばしば見られます。

常にポジティブな必要はない

ポジティブシンキングというと、常にポジティブでなければならないと考えがちですが、無理にポジティブに振る舞うことはストレスにつながります。

まずは、自分で納得できる範囲でリフレーミングを行い、感謝の心を持つようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?ポジティブシンキングになるための方法について、ご理解いただけたでしょうか?

ポジティブシンキングが欠けると、どうしても人はネガティブ思考に陥ってしまいます。そして、一度ネガティブ思考に陥ると、どんどん気持ちが滅入り、さらにネガティブな考え方をしてしまう負のスパイラルに巻き込まれてしまいます。

ポジティブシンキングになるには、物事の見方を変えるリフレーミングと、ポジティブ心理学における感謝の心がとても大事になります。いずれも特別に難しいことはありませんので、できる範囲から是非実践してみると良いでしょう。本記事がポジティブシンキングを身につけるきっかけになれば幸いです。

  
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