卵を食べ過ぎても大丈夫?効能や注意点、アレルギーを紹介!

栄養価がとても高く、また、手軽で、色々な食べ方・調理法がある卵は、いまや私たちの食生活には欠かせない食べものになっています。

そんな卵ですが、以前は「卵を食べると血中のコレステロール値を上げる」と言われて、倦厭されていたこともありました。今では「卵と食べると血中のコレステロール値を上げる」という説は、誤った実験結果に基づいたものであったと分かっています。

ここでは、卵に含まれるコレステロールの役割、卵の持つ美容と健康への効果、1日の摂取量、卵に気をつける必要がある方、卵アレルギーについてお話をしたいと思います。

スポンサーリンク

卵を食べるとコレステロール値が上がる?

egg-944495_1920

以前はよく、卵を食べると血中コレステロール値が上 がると言われていました。

それは、100年以上も前にロシアで行われた、ウサギに卵を食べさせた実験に基づいたものでした。その実験結果では、ウサギの血 中コレステロール値は、卵を食べた後に増大し、また動脈硬化の傾向が見られたとのことです。しかし、ウサギは草食動物であり、雑食の人間とは体の構造が異なるため、この実験の前提条件に無理があったことが分かります。

後に、実験を行ったロシアの研究機関が、その実験データに間違いがあることを認める発表をしました。しかし現在も、卵を食べると人間の血中コレステロール値も上がってしまうのではと心配される方もおられることも事実です。

スポンサーリンク

コレステロールの役割

bacon-1238243_1920

コレステロールと聞くと生活習慣病などの疾患と結び付けられることがあるため、マイナスのイメージがある方が多いのではないでしょか?そもそもコレステロールとは何なのでしょうか?

コレステロールは、人間を含む動物にとって欠かすことが出来ない重要な脂肪です。炭水化物やたんぱく質と並ぶ3大栄養素と言われる脂質の一種で、生体内でとても大切な役割を持っています。

人間の身体の細胞は、細胞膜という膜で被われ、この膜が細胞内部を桃っています。また、細胞膜を通して栄養素や老廃物などが取り入れられたり、排出されたりしています。コレステロールは、タンパク質やリン脂質と一緒に全ての細胞膜に含まれており、細胞膜の流動性をコントロールする働きを担っています。

脳には500億から1兆もの神経細胞があり、脳から発せられる情報を身体の各部に伝えています。体内に存在するコレステロールの約4分の1は脳に、そして3分の1が神経系に存在します。コレステロールは、神経細胞のいわば電線の役割を持つ神経線維を絶縁体のように被い、脳からの情報を正確かつ素早く、身体の隅々まで伝える手助けをしています。

また、コレステロールは、副腎皮質・性腺・胎盤が合成するステロイドホルモンの成分の1つです。卵巣でつくられる女性ホルモンのエストロゲン、睾丸でつくられる男性ホルモンのアンドロゲン、また、胎盤でつくられる黄体ホルモンのプロゲステロンなど、生命活動に重要な役割を持つステロイドホルモンの生合成に深く関与しています。

更に、コレステロールは脂肪の消化に不可欠な胆汁酸の成分の1つでもあります。胆汁酸は肝臓でコレステロールから生成され、脂肪を水に溶けやすくします。胆汁酸には、膵臓から分泌される消化酵素リパーゼを活性化し、脂肪の消化吸収を助ける働きもあります。

スポンサーリンク

善玉コレステロールと悪玉コレステロール

doctor-563428_1920

コレステロールには、悪玉コレステロールと善玉コレステロールがあります。血中の悪玉コレステロールが過剰になると、コレステロールが血管壁に蓄積し、血管を詰まらせたり、動脈硬化を進行させます。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞などの疾患に繋がることがあります。

善玉コレステロールは、コレステロールを細胞から肝臓へ運び、代謝させる働きがあります。善玉コレステロールが増加すると、血中のコレステロール値は下がります。

悪玉コレステロールは、コレステロールを肝臓から全身の細胞に運びます。悪玉コレステロールが増加し血中コレステロールが増えると、血管壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化に繋がる恐れがあります。

人間の体には、もともとコレステロールを調節する機能が備わっています。また、人間の血中コレステロールの70%以上は肝臓で生成され、食材から摂取するコレステロールが直接、血中コレステロール値に反映されることはありません。 ですので、コレステロールを多く含む食品を少し摂り過ぎたとしても、血中のコレステロール値がすぐに高くなることはありません。

また、卵には善玉コレステロールを増やすという、レシチンが含まれています。レシチンは細胞膜の主成分で、全ての動植物の細胞中に存在します。レシチンは、卵以外に納豆や豆乳、豆腐などの大豆食品にも多く含まれます。

スポンサーリンク

卵の健康・美容効果

fitness-332278_1920

次に、卵の持つ健康効果を見てみましょう。

免疫力の向上

タンパク質をつくる20種類のアミノ酸のうち、人間の体内で合成出来ないため、食事から摂取しなければならないアミノ酸が9種類あります。これらは必須アミノ酸と呼ばれ、卵にはこの9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。

卵に含まれるシスチンというアミノ酸には、免疫力を高める効果があります。シスチンと一緒に、緑茶に多く含まれるテアニンという成分を摂ることにより、その効果が高まると言われています。

また、卵の卵白にはリゾチームという酵素が含まれています。リゾチームには抗菌や抗ウィルス作用、そして免疫力を高める効果があり、総合感冒薬(いわゆる風邪薬)にも配合されています。

脳の活性化

卵には、記憶力を高める神経伝達物質アセチルコリンのもととなるコリンと呼ばれる成分が多く含まれています。コリンを多く摂ることで、学習能力が25%も向上したという実験結果も報告されています。また、認知症やアルツハイマーの予防などにも効果があるとも言われています。

卵黄には多くのコリンが含まれており、また、食べもの中で最も脳内に吸収されやすいという特徴があります。卵黄のコリンをビタミンB12と組み合わせて摂ると、認知症の改善により効果的であるとの研究結果もあります。

目の老化防止

卵黄にはルテインという、目の老化予防に効果があると言われている成分が含まれています。ルテインはカロチノイドの一種で、加齢により起こりやすい白内障と黄斑変性の発症率を下げる効果があります。

ルテインはもともと目の中の水晶体や黄斑部などにも存在します。目目の老化を引き起こす活性酸素を抑え、パソコンやスマートフォン、テレビなどから発せられる有害な青色の光(ブルーライト)や紫外線を吸収する働きがあります。

シミ・そばかす対策

紫外線は日焼けやシミ・そばかすの原因となるだけでなく、長年蓄積されると肌老化を引き起こす原因とも考えられています。しかし、卵に含まれるルテインの抗酸化効果が、シミやそばかすなどから皮膚を守ると言われています。

また、卵の卵黄にはビタミンB群に分類されるビオチンが含まれています。ビオチンは脂質・タンパク質・糖質の代謝を助ける働きがあり、痛んだ肌や皮膚の再生するのを助けます。

スポンサーリンク

卵は1日何個まで?

asparagus-1307604_1280

ロシアでの実験結果が発表された後も、何度も卵と血中のコレステロール値の関連性を検証する実験は行われきました。それらの実験結果のほとんどが、仮に毎日卵を食べたとしても、血中コレステロール値にはほとんど影響しないと報告しています。

卵の1日の摂取量に個数の制限は特には設けられてはいません。しかし、どんなに身体に良いという食べものも、食べ過ぎれば栄養のバランスが悪くなる可能性はもちろんあります。もし、卵をたくさん食べたい時は、1日の食事バランスに配慮し、野菜や果物などもに多く食べるようにしたほうが良いでしょう。

スポンサーリンク

 卵を食べる量に気をつけたほうが良い人

bethesda-naval-medical-center-80380_1280

前項では1日に食べても良い卵の数は決まっていないと述べました。しかし、それは健康に問題がなく、血中コレステロールの値も正常な方に限ります。

高脂血症患者やもともと血中のコレステロール値が高い方が毎日卵を食べた場合や、コレステロール値が正常値であっても毎日たくさんの卵を食べた場合、血中コレステロール値が上昇するというデータもあります。

また、血中コレステロール値の問題だけでなく、卵にはタンパク質が多く含まれています。タンパク質の摂り過ぎは腎臓にも負担が掛かるため、腎臓病を患っていらっしゃる方など、タンパク質の摂取量に制限がある場合も卵の摂り過ぎには注意が必要です。

スポンサーリンク

卵アレルギーについて

eitrenner-1049622_1280

卵アレルギーは、大人と比べて消化器系の機能がまだ発達していない乳幼児に多く見られますが、大人による発症ケースも報告されています。卵や卵を含んでいる食べものを食べることにより発症し、主な症状には、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、下痢や嘔吐、気管支喘息などがあります。

アレルギーの原因物質は、卵白に含まれる「オボアルブミン」と「オボムコイド」というタンパク質が代表的なものですが、卵黄でも反応される方もいらっしゃいます。オボアルブミンは、加熱処理をすることでタンパク質の構造が変わるため、生の卵は食べられないけれど、加熱すれば卵が食べられるようになるというケースも少なくないようです。

卵は非常に多くの製品に含まれているため、卵アレルギーが疑われる場合は、購入の際にしっかり原材料をチェックする必要があります。卵はマヨネー ズ、カスタードクリーム、アイスクリームなどにも使用されています。このような製品では、加熱処理が十分ではこと可能性もありますので、購入の際には気をつけたほうが良いでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

卵が血中コレステロール値を上げると言われていたのは昔の話で、現在は、卵が持つ様々な効果が見直されています。コレステロールは身体を維持するために必要な成分で、また卵には善玉コレステロールを増やすレシチンが含まれます。

卵の1日の摂取量は特には決まっていませんが、全体の食事のバランスを考えて適量を摂ることが望ましく、野菜や果物もバランス良ると良いでしょう。一方で、高脂血症患者やもともと血中のコレステロール値が高い方、腎臓病を患っている方は食べる量に注意が必要です。

また、卵アレルギーを引き起こすオボアルブミンは、加熱処理を行うことでアレルゲンがなくなります。しかし、食べものによっては加熱処理が十分ではないこともあるため、気をつけましょう。

関連記事として、

にんにくを食べ過ぎると良くない?症状や対処方法を紹介!

牛乳アレルギーの症状を紹介!大人になってからでもなる?

ピーナッツアレルギーの症状は?対処方法も知っておこう!

これらの記事も合わせてお読みください!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする