出っ歯を治す方法は?自力でも可能?出っ歯になる原因と治した方がいい理由を知ろう!

にこりと歯を出して笑った時、あなたの前歯はきれいに並んでいるでしょうか?人によっては前歯が前に突き出しているように感じて、なかなか満面の笑みを浮かべることができない方もいるかと思います。

少し歯が大きくて、前に出てしまっているのを始めとして、前歯全体が出ているように感じるなどの見た目のお悩みだけではなく、発音がしにくい、しっかりかむことができないなどといった生活上快適ではない理由がある方もいらっしゃることと思います。

しかし、治療はしたいけれど出っ歯を治す方法やどのような方法が適しているかわからない、料金が高いために治療になかなか踏み切ることができないなどといった理由で放置されている方もいらっしゃると思います。今回はそんな方のために出っ歯であることのデメリットや治療方法、出っ歯になる原因などをご紹介します。

出っ歯を直したほうがいい理由とはどのようなものがあるの?

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人の第一印象の8割は見た目で決定する

人の第一印象の8割は見た目で決まるといわれています。特に女性の場合、口元は口紅を塗っているなどの理由から特にみられやすい箇所です。出っ歯は人からみてよく気が付きやすく、少しまぬけであったりあまり優秀そうでないなどのマイナスのイメージを持たれやすいといわれています。

また、日本国内ではそこまで差別されていない出っ歯ですが、欧米などを中心に外国ではとても歯の美しさは重視されています。出っ歯が治療されていなかったり歯並びがガタガタの場合にはそれを矯正して治療するお金がない、要するに貧乏だという印象を持たれやすいといわれています。これからのグローバル社会においてはぜひ気を付けていきたいですね。

前歯が虫歯にかかりやすくなる

実は食事をするたびに口内で歯が溶けていき、それと同時にその溶けていった歯をもとに戻していくという作業が同時に行われています。

しかし、出っ歯の場合はその分口内から歯が離れた状態が起こってしまうため、食事によって溶けた歯が乾燥し、そのあとにもとに戻すことが困難になってしまいます。その為、乾燥した歯はそのご虫歯になりやすくなります。

歯周病にかかるリスクが高くなる

私たちの口の中にある歯茎には粘膜が張っています。それらの粘膜は唾液が分泌されることによって保護されていますが、出っ歯の場合には唾液が届きづらくなるため、前歯の歯茎が乾燥してしまいます。

その為、前歯の歯茎には粘膜が減少し、結果的に細菌に侵されやすく歯茎が腫れてしまいます。それにより、歯周病がおこり、さらには唾液の分泌が減り、歯周病が生じたことから口臭が起こりやすくなります。

顎関節症を発症しやすくなる

出っ歯になってしまうと、前歯の上の歯と下の歯のかみ合わせがきちんとした正常の状態にはなりません。奥歯のみが正しいかみ合わせのため、食事の場合は大抵奥歯で噛む作業を行うことが多くなります。

しかし、前歯が正しい並び方ではないため奥歯も隙間が生じていることが多く、噛んだときの力がすべては伝わらずに食事など噛む際に必要以上の力が必要になってしまいます。そのため、あごには大きな負担がかかり、顎関節症になりやすくなるといわれています。

睡眠時無呼吸症候群になりやすくなる

出っ歯の人は前歯が普通より出ているため、唇を普通に閉じることが難しく突き出した歯の分だけ唇が浮いてしまうようになっています。

その為、口を常に開けていることになってしまい、鼻呼吸よりも口呼吸をしやすくなるといわれています。

しかし、口呼吸をすると寝ている間に顎が重力によって下に下がっていってしまうため呼吸が通常よりも難しくなってしまい、睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれています。

出っ歯の原因とはどのようなものがあるの?

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出っ歯の原因について紹介します。

必要以上の幼少期の指しゃぶり

だいたい3歳までお子さんは指しゃぶりをしておいたほうが良いといわれています。しかし、だんだん歯が生えそろってきた4歳を過ぎてくると口の中にいれた指がこれまではなかった歯を無意識にもいじるようになります。

生えてきたばかりの歯はまだ定着していないため、指で毎日押していくうちにかみ合わせが変化していくといわれています。そのため、特に口に入れた際に押しやすくなっている上の前歯が外側に押し出され、出っ歯になりやすくなるといわれています。

もちろん指しゃぶりを突然やめさせるのはお子さんにとって精神的に不安になる場合があるため、徐々にやめられるようにしていくのが重要です。

口呼吸によって上あごが狭くなってしまう

アレルギーなどで鼻が常に詰まっている場合、口呼吸になりやすくなります。しかし、口呼吸を続けていくと舌が上に持ち上げられず、常に口の下にあるため上あごが狭くなったまま、本来の大きさまで広がらなくなるといわれています。

上あごが狭くなってしまった場合歯が並ぶ隙間がなくなるため押し出された歯が前にでるようになり出っ歯になります。

下唇を噛む癖がある

悔しかったり起こられたりした際に下唇を噛んでしまう方もいると思います。しかし、下唇を噛むことによって唇の厚さの分だけ下の前歯は内側に倒れていきます。

同時に上の前歯は外側に倒れていくためかみ合わせが悪くなり、結果的に上の前歯が出っ歯になってしまいます。

親や祖父母からの遺伝

DNAが受け継がれていくため、貌の特徴は自然と親や祖父母に似てきます。その為、親が出っ歯である場合にはお子さんは出っ歯になる可能性が高くなるといわれています。

歯周病による奥歯の消失

歯周病によって奥歯がなくなってしまう場合があります。これを放置していくとなくなった奥歯をカバーしようと、なくなった歯のある列はかみ合わせが深くなってきます。それに比例して前歯がどんどん前にでてしまうため、出っ歯が生じます。

歯がなくなった場合には放置するのではなく、入れ歯やインプラントを入れることでフォローすることが大切です。

出っ歯の治療方法とはどのようなものがあるの?

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 出っ歯の治療方法を紹介します。

成長期に矯正治療をする場合

成長期の矯正治療はまだ口全体が成長途中のため、歯のかみあわせだけではなく、顎の拡張やあごの成長などといったところも改善していくことができます。その為成長期に治療を行うことであごの関係を少しでも改善していくことができると抜歯を行うことなく出っ歯の治療も可能であるといわれています。

成長期の矯正治療では下あごの位置を前のほうに成長させかみ合わせを正常に戻すためマウスピースなどの装置を使用します。これは1.5年~2年間使用し、その後成長による改善や、永久歯の生え変わりを観察してまた治療方法を検討していきます。これらにかかる費用は20~35万円だといわれています。

中学生以降に矯正治療をする場合

中学生以降になってくるとほとんどの成長は終了し、止まってきます。その為、出っ歯になっている前歯の表面にブラケット装置という装置をつけることで強制的に前歯を奥に押し込む治療を行います。

これによって歯だけではなく、歯茎の位置も後ろに押し込まれ正常な位置に治ります。抜歯をするかどうかの判断は出っ歯の程度によって変わります。

ブラケット装置という装置は歯の一本一本に装置を付け、ワイヤーを通すことで歯を移動させるものです。2~3年ほどかけて少しずつ歯を移動させて治療を行います。この費用は60万円~80万円ほどです。

30代以降に治療を行う場合

実は、30代を過ぎてしまうと歯の全体の矯正治療はおすすめではありません。

これは骨が硬くなってしまい歯が動きづらいのと、歯周病が発生しやすくなるため治療により逆に歯茎や骨が下がってしまい全体のバランスが崩れてしまうという危険性があるからです。その為、30代以降の治療には部分的な矯正とセラミックがおすすめです。これは期間が矯正治療と比較して圧倒的に短く、歯や歯茎の負担も少ないといわれています。

半年程度矯正を行った後、セラミックをかぶせて経過を観察していきます。矯正治療は15万円程度、セラミックはかぶせた歯一本当たりが9万円~12万円です。

出っ歯の程度が重い場合

出っ歯がひどいかどうかによって歯の神経を残すかどうかが決定します。出っ歯がそこまでひどくない場合には歯の神経を残したままでも出っ歯の治療は可能です。

しかし、出っ歯がかなり重い場合には歯の方向を変えていくという作業が必要なため、歯の神経を抜くことが必要です。この治療の際には歯の神経を抜いてセラミックをかぶせることで出っ歯の治療を行います。期間は1か月程度で、セラミックはかぶせた歯一本当たりが9万円~12万円です。

矯正治療と違って審美歯科治療の場合はどのような出っ歯がおすすめなの?

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出っ歯によっては矯正治療を行わなくても、審美歯科で治療をすることもできます。骨格であったりかみ合わせが原因による出っ歯の場合には審美歯科での治療は難しい場合がありますが、どの出っ歯にも矯正治療がおすすめなわけではありません。

その為、どちらが適しているのか治療前に医師と相談することがおすすめです。もちろん差し歯の有無や、治療期間の希望によって治療方法が変わってくるため、そこも医師との相談がおすすめです。

審美歯科治療の場合だと、歯並びがよいものの、前歯になにかしらの生まれつきの不備があるために、出っ歯になってしまっている場合やかみ合わせがおかしくなっている場合には矯正治療よりもきれいに歯並びを矯正できるためおすすめだといわれています。

前歯が1本だけとびでているが歯並びは正常な出っ歯の場合

歯並びは正常なため、奥歯のかみ合わせは正常にしっかりしているのにもかかわらず、前歯が少しずれてきてしまったのが原因で出っ歯になってしまっている場合があります。

本来歯は生え際からまっすぐ垂直に伸びていくものですが、生えてきた際にすこしずれてしまうとその方向にずれて伸びていく場合があります。このずれは小さい時はそこまで気にならなくても、年齢を重ねたり、永久歯に生え変わることでその小さなずれがどんどん大きくなっていってしまう場合があるといわれています。ただ、この場合は骨格的には問題がありません。ただ単純に生え方がすこし悪かっただけなため、矯正治療をわざわざする必要はないといわれています。

その為、おすすめなのが審美歯科治療です。歯の幅をすこし削り、狭くして空いたスペースにはまるようセラミックという器具で固定していくと、出っ張った前歯はちょうどよくあいたスペースにはまっていきます。前歯が一本だけ飛び出ている治療なので、前歯を2本、もしくは4本のみセラミックで固定していきます。大抵はこの治療で十分ですが、人によっては出っ歯の前歯とほかの歯の重なりが大きいため、削るのが難しいことがあります。これは、矯正治療をおこなうときもあります。

前歯二本が大きいため出っ歯になってしまっている場合

前歯の歯がほかの歯よりも極端に大きい場合、本来のあごの大きさで確保されている前歯用のスペースに入りきらない場合があります。入りきらなかった前歯は押し出された亜結果、出っ歯になります。その為、この場合には出っ歯の原因となっている歯を削るなどして小さくすることで改善することができます。

もし、矯正治療で治療する場合には歯を直接削るなどしてサイズを変化させることはありません。ただ、かみ合わせを改善させるだけなので、ほかの歯とのバランスがどこか不自然に見えてしまう場合があります。

このサイズ間の不一致は、完全に治療が完了しても全体のバランスがどこかおかしいため、どことなくまだ出っ歯なようにみえてしまうこともあります。そのため、審美歯科治療のほうがリスクが低いということができます。

顎が小さいために歯の角度が深くなり出っ歯になってしまっている場合

顔や顎がちいさいと歯が並ぶスペースが小さく、歯が入りきらずに歯は押し出されていきます。その歯は前にせり出ていくものの、抜歯をすることで深くなってしまった歯の角度を治療する方法などがあげられます。

しかし、上の歯だけではなく、舌の歯も同様に治療していくため、治療範囲はかなりひろいです。また、差し歯などがある場合この治療は難しくなっています。

審美歯科治療で治療していく場合はセラミックで出っ歯を治していきます。舌が歯にぶつかりやすくなりしゃべりにくくなるため、違和感が強くなかなかなれない場合には仮歯の裏側を削ることでうまく調節していきますが、一か月程度でだんだん慣れてきます。

加えて発声練習などの訓練を行うことで発音はかなり改善していくためその後仮歯の調整をすることで違和感なく話せるようになったらその形にセラミックを作り、治療を行っていきます。大抵は一か月程度で慣れていきますが、下の歯は削るなどして調整することもあります。

出っ歯を自力で治す方法とは?

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出っ歯になってしまう原因の一番はあごを上手に活用することができていないといわれています。もちろん生まれつき出っ歯になってしまう方もいるが、食事の際にあごを正しく使用できていないと出っ歯にはなりやすいといわれています。

特に、顎を使うことできちんと歯をかみ合わせて食べずにただ飲み込んでいってしまうと、顎は成長しません。また、よく噛まないような柔らかい食事の多用によってあごの成長が止まり、代わりに舌がどんどん長く伸びていきます。これによって歯が出ていなくても食事のたびに長くなった舌が自然に下あごの歯を押し出し、最終的には出っ歯になっていきます。

出っ歯の自力での治療は簡単なのか?

出っ歯を自力で治すことは可能ですが、かなり難しいです。歯科でも専門の矯正装置によって1か月に1ミリ程度しか歯は動かないといわれています。しかも、歯を動かすためには歯を動かした先に必要なスペースが用意されていないといけません。歯並びがきちんと並んでいないまま動かそうとすると、さらに歯並びが悪くなっていってしまいます。そのため、自力で歯を動かしていくことは可能ではありますが、おすすめはしません。

もちろん出っ歯を地道に舌で押すなどして、出っ歯のかみ合わせを多少改善していくことは可能です。しかし、それに必要な時間と労力を考えると普通に病院を受診したほうが圧倒的によい歯並びになるということができます。確実に出っ歯を治して美しい歯並びにするためには自己流の勝手な治療を行うのではなく、歯科専門施設において、医師としっかりと相談をしたうえでその人1人1人にあうぴったりな治療方法を行うことが重要です。

まとめ

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出っ歯には様々な原因があることが分かったと思います。小さいお子さんがいる場合にはこれからの生活習慣でお子さんが出っ歯にならないようにする方法が分かったのではないでしょうか。

また、出っ歯の方も治療方法がさまざまであり、費用の幅もあることが分かったと思います。きちんと治療方法と原因を理解して、歯を見せて気兼ねない笑顔を見せられるようにしたいですね。

  
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