嗅覚障害の原因とは?症状や治療方法も知ろう!引き起こす疾患はなに?

皆さん一度は風邪を引かれた時などに、嗅覚障害を起こされた事が、あるのではないでしょうか?嗅覚障害は突然起こります。嗅覚障害は何らかの理由により、突然正しいニオイを感知できないで、良い匂いも不快なニオイと感じたり、また嫌な臭いも感じる事ができず、ニオイを正しくキャッチできない状態の症状が起きる事です。

ニオイは生命に係わる事でないので、余り問題視されていませんでしたが、ニオイをおろそかにする事は、生命の危険も伴います。例えばガス漏れや、危険な薬品の漏れ、火事等が起こっている時に、ニオイを感知する事ができず、生命に危険を伴う事にもなります。

ニオイについて少し詳しく調べて見ましたので、一緒に見ていきましょう!

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嗅覚のメカニズム

花におい

嗅覚のメカニズムは嗅覚受容体と呼ばれる、特殊な神経細胞の、身体の中や空中から刺激をうけて、情報として変換する機能の受容体に、毛の様なニオイをキャッチする小突起という線毛があります。小突起と言う線毛は、鼻の内側を覆う粘膜の、嗅上皮の小さな場所にあります。

空中に漂っている臭いの分子が鼻の中に入って、この線毛を刺激します。線毛が刺激されると神経線維内で、神経の神経衝撃がおこります。

この神経線維は鼻の中の天井部分を作っている、骨の多数の小さな穴を通り抜けて、その上にある神経細胞のふくらみ(嗅球)に繋がっています。このふくらみ(嗅球)が臭いの脳神経を作り上げています。

神経衝撃は嗅覚細胞が受け取ったニオイの分析情報を、嗅球で処理して嗅球より次元の高い、嗅覚中枢へ伝える嗅神経に沿って大脳に伝わり、大脳は神経衝撃を変換して特定のニオイとして認識します。

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嗅覚障害

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嗅覚障害とは嗅覚の機能低下により、ニオイが全く感じられなかったり、またニオイを正しく感じる事ができなかったり、何を掻いても同じニオイに感じたり、またニオイに敏感になったり、錯覚を起こしたりする症状を嗅覚障害と言います。

嗅覚障害は嗅覚伝達の中で、鼻腔の中や神経の中の機能が障害を起こして、ニオイの感知が正確に伝わらず障害を起こす事で、鼻腔の中の異常か、神経による異常が考えられます。

味覚を楽しむうえで、嗅覚に異常が起こっていると、身体に与える影響も違ってきます。とても良い匂いなのに、それが不快な臭いに感じられたら、身体にとってもマイナスになります。

またニオイが感じられなかったら、危険な状態の時にも、情報をキャッチできずに、生命に危険が及ぶことにもなります。

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嗅覚障害の原因

乾燥性鼻炎

嗅覚障害の原因には嗅覚機能低下によるものです。嗅覚機能低下には、呼吸性嗅覚障害、嗅粘膜性嗅覚障害(末梢神経性嗅覚障害)、中枢神経性嗅覚障害とがあります。

呼吸性嗅覚障害

呼吸性嗅覚障害が嗅覚障害の中で、最も多い障害です。この障害は慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎、鼻茸、鼻中隔湾曲症等の疾患によっておこります。

鼻腔内での空気の流れの異常によって、ニオイの分子が嗅粘膜表面に、到達する事ができなくて起こります。どう言うことかと言いますと、副鼻腔炎などの症状がある場合、副鼻腔炎の炎症により、ニオイの分子が嗅粘膜表面に到達できない為、当然ニオイの異常が起こることになるのです。

鼻中隔弯曲症は鼻の中隔が曲がっているため、鼻づまりや副鼻腔炎になりやすいのです。副鼻腔炎や蓄膿症やアレルギー性鼻炎などによって、鼻の中の粘膜が腫れたり、鼻の中にポリープができたりして、ニオイの分子が鼻の奥の嗅覚細胞の、ニオイを感じる嗅上皮まで、届く事ができなくて嗅覚障害が起こってくるのです。

嗅粘膜性嗅覚障害(末梢神経性嗅覚障害)

嗅粘膜にある嗅細胞の障害によるもので、ウイルス感染、急性上気道、加齢、薬剤、鼻、副鼻腔炎の慢性疾患、有害物の吸入等により起こります。慢性副鼻腔炎以外は、内視鏡での診断で、内視鏡で鼻腔内を除いても、異常を見る事ができないのです。

鼻の術後の粘膜癒着の嗅上皮の障害と、嗅糸断裂の2つがあります。嗅上皮にある500万程の嗅細胞による障害は、嗅上皮に風邪などによる、ウイルスの感染などによって、嗅上皮の萎縮や炎症などがみられます。

また嗅糸断裂は頭を怪我したり、ぶつけたりしたことが原因で、この場合に起こる嗅覚障害は、原因不明の治療が、確立されてない難治性疾患です。また抗癌剤の1つのテガフールの長期投与で、嗅糸断裂がおこり嗅覚障害を起こします。

中枢神経性嗅覚障害

中枢神経性嗅覚障害の原因は、頭部の外傷や脳腫瘍などによるもので、嗅神経により中枢神経で起こる異常です。頭部外傷、脳腫瘍、脳卒中、開頭手術、加齢、機能的にヒステリー、発育障害、神経衰弱などの疾患によるものです。

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嗅覚障害の原因疾患

おならが臭い 原因

副鼻腔炎の嗅覚障害

嗅覚障害で一番多いのが、この副鼻腔炎の嗅覚障害です。副鼻腔炎は風邪などで、風邪のウイルス等が副鼻腔に付着し、細菌感染の結果炎症を起こして、膿が溜まる状態をいいます。

慢性副鼻腔炎の場合最近の研究結果では、鼻の粘膜の長引く炎症の変化の結果で、粘膜の性質が変わるだけでなく、嗅覚に関係した脳の一部も変化して、嗅覚障害が起きている可能性がある事が示されました。慢性副鼻腔炎の嗅覚障害は鼻粘膜の性質の変化と、鼻腔内の気流障害が組み合わさったものです。

副鼻腔炎では鼻茸等の、鼻の粘膜による炎症性変化と、鼻中隔弯曲症の膿の増加が起こる、鼻腔の形態の異常などの原因で、鼻づまりや鼻の中の空気の流れの障害や、ニオイを感じる為の呼吸性障害によって、嗅覚障害を起こしやすくなっています。

風邪による嗅覚障害

風邪などによる上気道炎の後に起こる嗅覚障害は、皆様も1度や2度は経験されたことが、有るのではないでしょうか?多くは2~3日で回復します。症状は鼻づまりや、鼻粘膜による一時的な嗅覚障害です。

しかし中高年に多い風邪の後に発生して、長い間治らない嗅覚障害があります。これは鼻の粘膜の回復が遅い為に、嗅覚障害が治らないのですが、何故粘膜の回復が遅いのかの原因はわかっていません。がやはり加齢ではないのでしょうか?加齢に成ると免疫力が落ちて、回復力も鈍くなるのは当然の様に思われます。

アレルギー性鼻炎による嗅覚障害

アレルギー性鼻炎による嗅覚障害は、アレルギーとなる原因の物質が、身体に侵入する事で起こります。鼻の粘膜にアレルギー源が付着して炎症を起こすため、発作の様なくしゃみが続き、水の様な鼻水が出て、鼻づまりの症状が影響して、嗅覚異常障害がおこります。

異嗅症による嗅覚障害

異臭症による嗅覚障害は、鼻炎膜に障害が起きる事で、ニオイが分かりにくくなるだけではなく、本来のニオイと全く違ったニオイを感じることがあります。

ニオイが感知されるのは、粘膜が障害されてから、ある程度時間がたって補修される過程で、起こることがあり、徐々にそれは改善されます。

異臭症で何を掻いても同じニオイに感じられる時は、レベルの高い鼻粘膜の障害後のあとや、神経線維が関わっている事もあります。

異嗅症の起こりやすいのは、粘膜や神経が回復する時や、風邪の後外傷の後による急性期の嗅覚異常の時などに特に多くおこります。

脳腫瘍・頭部外傷による嗅覚障害

脳腫瘍や頭部の外傷が原因で、脳の機能に傷がつき、脳の神経系に異常が起こると、障害の場所によって、嗅覚障害がおこります。

無臭なのにニオイがある場合の嗅覚障害

無臭なのにニオイがある嗅覚障害の場合、頭部を外傷した人は良く訴えられる事があります。脳の機能障害では、過去に経験した事のあるニオイや、何とも言えない嫌なニオイが鼻につくと訴える人は、神経線維や脳の障害でおこります。また精神障害やある種のてんかん等の疾患を持った人でも、同じような症状を訴えられる事があります。

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その他の嗅覚異常

風邪鼻血

加齢

加齢になるとあらゆる臓器や、身体の器官の機能が衰えてきます。嗅覚も例外ではありません。加齢によって嗅覚機能が低下してきます。

嗅覚の衰えの自覚は中々できませんが、加齢になると味付けが濃くなることがあります。味付けが濃くなってくると嗅覚が衰えてきた証です。

アルツハイマー病やパーキンソン病の初期症状では、この様な味覚障害や、嗅覚障害が出てきますので、加齢になって嗅覚の異常が起こる場合は、あらゆる面から注意が必要となります。

ストレス

ストレスを受けると嗅覚も異常をきたし、嗅覚障害がおこります。過度なストレスを受ける事で、身体は刺激を中枢に伝える感覚器官の働きを弱めて、身を守ろうと自己防衛をします。感覚器官の働きが弱くなると、嗅覚障害が起こる事があります。

異臭症などのストレスで自分が、異臭を放って居るのではないかと、過度にニオイを気にして、異臭を感じてストレスとなって、悪臭恐怖症となっていきます。

薬による嗅覚障害

薬による副作用で嗅覚障害がおこります。特にアレルギー性鼻炎の薬を、飲んでいる人に起こる場合が多いです。

亜鉛不足による嗅覚障害

嗅覚障害で亜鉛が不足による事で、起こる場合があります。身体の微量の金属の亜鉛不足で、血清中の亜鉛の濃度が減少するため、嗅覚障害がおこります。

亜鉛はミレラルの一つで身体の中で2.5gとわずかしか存在しませんが、その働きはたんぱく質合成や、たんぱく質の働きを助ける為に、とても重要な働きをしています。

亜鉛が減少する事で脳の神経線維の働きが鈍る為、食欲低下や味覚障害、嗅覚障害等の風味障害が起こり、亜鉛不足による嗅覚障害の原因となります。正確な味覚を保つため、嗅覚障害を起こさない為にも、毎日亜鉛を十分に摂る事が大切です。

亜鉛を含む食べ物には、牡蠣、チーズ、たまご、数の子、小魚、抹茶、海藻、アーモンド、きな粉、ココア、ごま等の食べ物があります。

アルコールや刺激物を毎日摂っていると、味覚障害や嗅覚障害を起こすことがあります。

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嗅覚障害の症状

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嗅覚障害の症状には嗅覚機能が低下する事で、嗅覚脱失と嗅覚減退の2つがあります。

ニオイが分からない症状は、突然ニオイが感じられなくなる事です。料理の味付けが濃くなるのは、嗅覚の症状の衰えからくるものです。

嗅覚脱退(無嗅覚症)

嗅覚脱退とは無臭覚症ともいいます。これはニオイが全くわからない症状の事で、ニオイを感じる事ができません。

嗅覚減退

嗅覚減退と言うのは、ニオイは感じるのだけれども、どの様なニオイなのか?ニオイが分かりにくくなる症状です。

異嗅覚症

異嗅覚症とはニオイは感じるのですが、そのニオイが本来漂っているニオイと全く違ったニオイに感じる症状です。

自覚的悪臭症

ニオイがないのに、ニオイがあると感じる嗅覚幻覚の症状が出て、自分だけがニオイを感じているのに、周囲の人はニオイを感じない症状です。またどの様な匂いでも、悪臭に感じます。

嗅覚過敏症

嗅覚過敏症とはニオイに異常に、敏感になった状態の症状をいいます。少しのニオイでもすごく気にして、神経質になる症状です。

嗅覚過敏症とは僅かな臭いにも耐えられなくて、よい匂いなのに嫌な臭いと感じる、嗅覚錯誤などがおこる症状の事をいいます。

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嗅覚障害の治療

鼻うがい

ニオイは個人差がありますので、一概に言えませんが、上の様な症状が出る場合は、治療は早くされた方が治る可能性は大きくなります。ニオイの治療は早ければ早いほどよく、3ヶ月以内に治療すれば、約半部以上は良く成るそうです。

治療のやり方としては嗅覚検査をします。試薬のニオイを掻いて、ニオイを感じるか感じないか、どの様なニオイなのか等ニオイを確かめる検査をします。

嗅覚障害の治療はまず原因となる疾患を、治療する事が先決となります。嗅覚障害の治療だけをすることは不可能で、疾患を治す事で嗅覚障害も、治って来る事がありますので、同時並行で治療を行う事になると思います。

中枢神経障害による治療

中枢神経による嗅覚障害の治療は、外傷等で神経障害が侵された場合、回復が難しいですがまず、中枢神経障害を治す事が大切です。中枢神経障害は神経内科や脳神経外科で、原因の病気の治療を行い、神経の再生を促す薬や、神経の働きを良くする、ビタミンB12剤の服用する治療が行われます。

嗅覚障害の治療としては、副腎皮質ホルモン剤の点鼻薬が処方されます。そして神経の働きを活発にするための、ビタミンB1/B2/B12等の製剤が使われます。

副鼻腔炎による治療

副鼻腔炎による嗅覚障害の治療は、まず副鼻腔炎による炎症と腫れを、治す事が必要となります。その為には消火剤の抗生物質の内服薬が処方されます。また副腎皮質ホルモン剤や、抗生物質を含んだ薬剤を霧状にして、鼻腔内にスプレーして、副鼻腔に送り込むネプライザー療法がおこなわれます。またスチーム吸入やスプレー式点眼薬等、が行われる事もあります。

もし副鼻腔に膿が溜まったりしていれば、副鼻腔に針をさして膿を吸引し、その後副鼻腔を洗浄して、それでも症状が悪く鼻の形が悪い場合などは、手術をすることもあります。

嗅粘膜性障害の治療

嗅粘膜性障害による嗅覚障害の治療は、消炎剤やビタミンB12の内服液が処方されます。点鼻薬で血管収縮作用のある薬を鼻に入れて、粘膜を収縮させてニオイを感じ取っている細胞の嗅裂を拡げて、副腎皮質ホルモン剤を点鼻する、併用療法がおこなわれます。

アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎における嗅覚障害の治療としては、抗アレルギー剤による薬物療法がおこなわれ、副腎皮質ホルモン剤の点眼薬が使用される。

鼻づまりによる治療

鼻づまりによる嗅覚障害の治療は、6割の人が解消されるとされる、血管収縮剤や鼻炎膜の炎症を抑える、副腎皮質ホルモン剤の点鼻薬が処方されます。

点鼻薬には依存性があり、薬の強い副作用が現れる時があります。指導された使用量や1日1~2回の使用回数を守る事が大切です。

一時的に症状が治まりますが、完全には治らないので、原因の疾患を治す事が必要です。

末梢神経性嗅覚障害の治療

末梢神経性嗅覚障害の治療は、ステロイド剤の点鼻療法がおこなわれ、ステロイドをごく少量局所的に用いるので副作用も殆どありません。

原因疾患の治療と共に、ステロイド点鼻療法を3~6ヶ月続けることで、60~70%の嗅覚障害の患者さんが改善されます。心因性の場合は、心療内科や精神科等で治療が行われます。

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嗅覚障害の予防

病院

嗅覚障害の予防のためには、風邪を引かない事が大切です。風邪を引いて長引く事で、鼻の嗅粘膜にウイルスや細菌が付着して炎症を起こし、鼻づまりや副鼻腔炎などの症状を引き起こします。鼻汁等が長引いて止まらない時は、副鼻腔炎を起こしている可能性があります。

風邪が治っても3~4日たってもニオイが感じられない時は、耳鼻科に行って診察してもらう事が大切です。嗅覚障害の治療は、早ければ早いほど回復も早いので、生命に係わらないからと言って放置しない様に気を付ける必要があります。風邪を引かない為には無理をせず、休養が大切です。

まとめ

如何でしたでしょうか?嗅覚障害ぐらいと考えておられたかも知れませんが、嗅覚障害を起こすと、時には生死にかかわる事も起こるかも知れません。また良い匂いでも、嫌な臭いに感じる時は、食欲も減退します。生命に係わる事でないからと放置しないで、できるだけ早く嗅覚障害かな?と思った場合は、耳鼻科に行って診察を受けましょう!

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