毛巣洞の手術方法は?治療法や原因、症状を知ろう!似ている病気はなに?

毛巣洞という病気は、皮膚の中で炎症が起こり膿が出る病気です。この病気はお尻にできやすい為、痔瘻に間違えられやすい病気ですが、原因が異なります。この毛巣洞は、体毛が体内入り込むことで、細菌が繁殖し炎症を起こす為、手術で切り開くと死んだ毛が複数見つかります。

手術で治すことは出来ますが、再発率が15%~20%と比較的に高い為、2度と起こらないようにきちんとした予防対策も重要になります。ここでは、毛巣洞の症状や原因、治療方法、予防方法についてご紹介します。

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毛巣洞について

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毛巣洞の概要や原因、症状、間違えられやすい病気について詳しくご紹介します。

毛巣洞とは?

毛巣洞(もうそうどう、もうそとう)は、皮膚に炎症を起こし膿がたまってしまう病気のことです。この病気が発症する原因として、患部に毛が入ってしまったり、毛が皮膚に刺さることで細菌が侵入し、患部に炎症を引き起こすと考えられています。その為、膿を取り出す為に患部を切り開くと、中から死んだ毛が出てくるのが特徴的です。

このような特徴的な原因が由来となって毛巣洞と呼ばれていますが、その他にも、毛巣嚢(もうそうのう)、毛巣嚢胞(もうそうのうほう)、毛巣瘻(もうそうろう)、毛巣病(もうそうびょう)、ジープ病とも呼ばれています。

毛深い体質の若い男性に多く見られ、特に車のジープを運転する機会が多い米軍兵士の発症率が高かった為、ジープ病という名前でも呼ばれ始めました。

ほとんどの患者さんが、お尻の割れ目部分に炎症が起こり、その他わきやそけいぶに見られます。患部に痛みやしこり、腫れ、膿などの分泌物を感じるようになり、医療機関を受診して診断されて発見されるケースが多いと言われています。

多くの患者さんが、20代までに発症し、体毛の濃い男性の方が比較的に発症する傾向にあります。現在、日本での発症率は女性が3割、男性7割の確率で発症すると言われています。

毛巣洞の原因とは?

原因には、持って生まれてきた病気の原因や体質である「先天説」とそれ以外の何かしらが原因となって発生する「後天説」の2つの原因があります。先天説では、お腹の中にいるときに、臓器を作っている経過で不具合が生じて原因となり、後天説では、刺激をうけることで、毛が皮膚に刺さってしまい発症すると考えられています。ここでは、発症する可能性のある具体的な原因についてご紹介します。

■生まれつきの場合

生まれる前、赤ちゃんがお腹の中にいるときには、必要となる臓器を作っています。この臓器を作る段階で何らかの不具合が生じて毛が刺さりやすくなる体質を作ってしまうと考えられています。膚と神経の管がきちんと分離できていないとも言われています。

このような先天性の原因の場合、もともと皮膚の中に毛が入りこんでいる場合もあります。その場合、皮膚の中で毛が伸びるため、炎症を起こします。生まれつきの場合は新生児の時にも症状が現れる可能性があるので、注意が必要です。

■慢性的な刺激

慢性的な刺激として代表的なものは、車の運転や仕事場で椅子に長時間座ることです。体毛が皮膚に押さえられ、摩擦などを生じることで刺激を受けます。患者さんの多くの方は、運転する事を仕事にされている方が多いと言われています。

■剃毛や毛抜きなどの刺激

剃毛や毛抜きなどの皮膚への刺激も原因になると考えられ、この原因のケースは女性によく当てはまります。剃毛や毛抜きを行った後、次に新しく生えてくる毛の伸びる方向が変わり、皮膚の内側に入る可能性もあり、その際に炎症を起こすと考えられています。

手入れをする可能性の高い箇所、わきやそけい部、眉毛のまわりなどが多く発症する場所といわれています。

■打撲などの刺激

皮膚に刺激を与える事で、発症する原因は、運転や剃毛や毛抜きだけでなく、患部に打撲などの強い刺激を受けた患者さんも、発症する可能性があると言われています。

毛巣洞の症状とは?

患部に違和感を感じたり、痛みを伴ったり、しこりが出来たり、腫れ、膿などの分泌物が出ることが、主な症状として挙げられています。この症状は、お尻の割れ目やわき、そけい部に多く見られます。

毛巣洞は治療しても再発する可能性が高いです。その理由として、この病気はお尻の割れ目部分に発症することが多く、この部分は傷口が開きやすいこともあり、再発する可能性が高いと言われています。再発するは15%~20%の確率で再発すると考えられています。

毛巣洞は手術で完治することは可能ですが、治療を行わなかった場合、炎症が悪化し患部に広がりを見せる「膿皮症」と呼ばれる症状になる場合があります。この膿皮症になった場合は、広がった患部から膿が出てきたり、患部周辺の皮膚が黒く変化したり、硬くなる、凸凹が出来ます。

また、最悪の場合は癌を合併する場合があったり、悪化すると手術範囲も大きくなり、完治するのにも時間を要します。その為、毛巣洞になった場合は早めに治療を受けることをおススメします。

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毛巣洞と間違えられやすい病気とは?

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毛巣洞には、間違えられやすい病気がいくつか存在します。ここでは間違えられやすい病気の症状や特徴についてご紹介します。

痔瘻

別名、穴痔とも呼ばれる病気で、肛門付近に穴が開き、細菌が進入することで、痛み、腫れ、膿、発熱などの症状がでます。膿が出ると、熱や痛みがひくと言われています。

症状が毛巣洞に似ている為、間違えられることも、しばしばあります。実際に、病院で痔瘻と診断を結果を受けて、手術で切り開いてみたところ、患部から毛が出てきて、後になってから毛巣洞と診断をうける場合もある為、症状は大変似ています。また、毛巣洞と同時に併発する場合もあります。

詳しくは、痔ろうの症状とは?原因や種類、検診方法を知っておこう!を参考にしてください!

粉瘤

粉瘤は皮膚の内部に出来る袋のような腫瘍のことです。通常、皮膚から角質や皮脂などが新陳代謝により皮膚の外に落ちます。しかし、粉瘤の場合は、角質や皮脂などが内部に溜まります。

初期症状では皮膚の下にしこりが見られる程度ですが、時間の経過とともにしこりが大きくなります。しこりを無理やりつぶしてしまうと感染症を引き起こす可能性がある為、つぶさないようにする必要があります。

細菌に感染した場合は、皮膚内で炎症を起こし、痛みを伴い膿がでます。体内に向かって腫瘍物が破裂下場合、場所によっては腹膜炎や胸膜炎、リンパ管炎症などを引き起こす可能性があり、最悪の場合は死に至る場合もあります。

詳しくは、粉瘤が臭い原因や対策方法について紹介!出来やすい場所は?を読んでおきましょう。

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毛巣洞の主な治療方法とは?

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毛巣洞が起こった際には、一般的には手術を行います。手術方法は、膿を洗い流す「切開排手術」方法と「毛巣洞を切り取る」根本治療の2つの方法があります。

しかし、症状が比較的に軽い場合は、抗生物質などの薬での治療を行う場合もあります。ここでは毛巣洞の治療方法についてご紹介します。

切開排手術

毛巣洞は、患部を切り開き、膿を洗い流す手術です。患部がお尻の場合、患者さんをうつぶせにして下半身に麻酔をかけて手術を行います。お尻の部分の皮膚は、座るとかたく引っ張られるようになる為、傷口を縫う際には工夫をすることが必要と言われています。

その為、傷口を完全に閉じる場合もあれば、縫わずに開いたままにするなど患者さんの状況や症状に合わせて工夫します。手術は1時間~2時間程度で終わる簡単な手術で、ほとんどの患者さんは日帰りできます。しかし、ガーゼを取り替えたり、縫合をし直したりする必要がある為、数週間の間は定期的に通院が必要になります。

また、場合によっては、数日~1週間程度入院して安静にする必要がある場合があります。症状の度合いによっては、入院中に傷口からでる血が溜まるのを防ぐ為に、血を取り除く管を差込む場合もあります。この手術の場合、根本治療ではないので、再発する可能性もあります。

毛巣洞を切り取る手術

毛巣洞を切り取って、病気の根本から完治させる手術方法です。この場合の手術は1週間前後の入院が必要になります。しかし、この方法での手術を行うことで、同じ場所から再発する可能性を防げます。

慢性的な刺激を患部に与える運転の時間が長いなどの職業をされている方は、このような根本治療がおススメです。毛巣洞の手術費用はほとんどが保険適用範囲だといわれています。毛巣洞の治療は、主に肛門科や形成外科で行っていますが、皮膚科を受診される方もいます。毛巣洞のような異変を感じた場合は、総合病院で診察された方が、適切な科に回してもらえるのでおススメです。

薬物療法

比較的に症状が軽い、初期症状の場合は、抗生物質の投与で治療を行います。しかし、中期度以上ものは手術が必要になったり、初期の状態で抗生物質の投与を行っていても、将来的に手術が必要な場合もあります。

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毛巣洞の予防方法

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ここでは、再発を防ぐ為の予防方法についてご紹介します。

患部の剃毛や永久脱毛

毛巣洞の再発防止を防ぐためには、患部の剃毛や永久脱毛がおススメです。患部を清潔に保つことや、原因となる毛自体の処理を定期的に行うことにより、皮膚に毛が刺さる原因をなくします。自己判断で行うことなく、必ず医師に相談の上行ってください。

治療を早めに受ける

毛巣洞は、初期の段階で抗生物質を使用することで、重症化することを防げます。症状が悪化すると、手術範囲が広がったり、完治するのに時間がかかります。その為、違和感を感じるたり、痛みを感じたらすぐに診察を受けることが重要になります。

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まとめ

毛巣洞は、皮膚の中に毛が入り込むことで、細菌が繁殖して炎症を起こす病気です。お尻やわき、そけい部に症状が多くみられ、車などを長時間運転する方、体毛の濃い男性に多く発症すると言われています。

この病気は手術で治すことが出来ますが、手術方法によっては再発する可能性もあります。再発が繰り返し起こる方の場合は、今回ご紹介した予防方法を取り入れたり、毛巣洞の根本を取り除く手術を受けられることをおススメします。

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